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今シーズンのドラマは唯一「恋する母たち」をみています^^波乱万丈な女性陣の毎日にドキドキしていたら先週はなにやらコロナ騒ぎまでドラマに反映されていて…この先いったいどうなるの~~~!!なんて、友達とツッコミをいれながら楽しんでいます。ドラマの展開も楽しみですがつい注目してしまうのがインテリア吉田羊さん演じる林さんのマンションACTUSが美術協力を行っているそうですねあちこち、ツボです。提供商品一覧が、オンラインショ
さて、クリスマス休暇も終わり新学期が始まりましたよ。春の気配が感じられる日が多くなると、まるで何事もなかったかのように日常が戻ってきます。馬術の授業風景ラコンブラード学院では馬術の他に、フェンシングやフットボールなんかもやっていますね。けっこうスポーツが盛んなんですね。そしてジルベールとセルジュはと言うと・・・ジルベールは完全無視です。ですがセルジュは、ジルベールと裸で抱き合って眠った一夜以来、自分の中に変化を感じていました。ジルベールがまた、あのゲスな上級生マックス・ブロウとキ
こんにちは、akです。気まぐれ更新の風と木の詩ですが、現在はこの物語はちょうど折り返し地点の辺りまで参りました。さて、次なる第六章では舞台は再びラコンブラード学院に戻ります。その前にちょっとこれまでを振り返ってみませう。これまでのざっくりおさらい風と木の詩の舞台は19世紀末のフランスでございます。14歳の少年セルジュ・バトゥールが父の母校でもあるラコンブラード学院に編入してきます。ラコンブラード学院は、
美少年愛好クラブの集会で暴行されジュールに保護されたセルジュ。何事かと出て来たロスマリネは暗闇の中で血の匂いを嗅いで気分が悪くなりそうでした。まだ電気は普及してない時代ですから夜ともなれば闇の深さは現代人には計り知れません。蝋燭の灯りを近ずけて見るとセルジュ・バトゥールなのでロスマリネはびっくりです。でもセルジュは意識が朦朧としていてとても話が出来るような状況ではありませんでした。ジュールは闇の中でジルベールがこちらを見ている姿を目撃していましたから、ほぼほぼ何
19世紀末のフランス。ジプシーの血をひき褐色の肌を持つ少年セルジュは、アルル地方にある名門男子校ラコンブラード学院に編入します。寮で同室になった少年ジルベールは、類い稀な美しさと自由過ぎる魂を持ち、まるで男娼のような暮らしを送っているのでした。ジルベールの不道徳さに眉をひそめがらも、自分と同じ孤独と誇りを見いだしたセルジュは彼に魅かれていきます。二人の距離は徐々に縮まっていくかのように見えましたが、ジルベールには大きな秘密があったのです─────。金木犀の花の季節になりましたね。どこ
さて、深夜にボロボロになってご帰還したお騒がせなジルベールの容態が気になるセルジュなのですが。セルジュを見つめる熱い視線この下級生はセバスチャン・マイセ。実はカールの弟です。でも品行方正な兄とは違ってこの子は何やら積極的でハキハキしています。転校早々、ラテン語の試験で並み居る上級生を押しのけて2位になったセルジュに憧れちゃったようです。(ちなみに1位はロスマリネ先輩です)セルジュはお勉強も運動も出来るんだねー。C級生(8歳から11歳)のジャケットの丈は短めですね。セバスチャンは
セルジュは森の中へ分け入りやっとジルベールを見つけ出しました。けれどジルベールは寒い中を薄物一枚羽織っただけの尋常じゃない姿で、まるで風と戯れているような虚ろで儚い様子なのでした。突然目の前にセルジュが現れ驚いたジルベールは身を翻して逃げようとします。ジルベール!逃げないで!ホントにドラマチックに盛り上げるのうまいのおもういいんだ全部わかった・・・・僕が悪かったんだ・・・・僕は多分・・・ヤツら以上にきみを苦しめたろう(セルジュ涙声)
三階の窓から身を投げたジルベールは、ボナールが危険を覚悟で受け止めたのと、下に枯れ葉の山があった幸運でなんとか命をとりとめはしました。しかしながらジルベールはショック症状で意識を失ったまま戻らず、ボナールも怪我を負ってしまったのです。ボナールはジルベールが飛び降り自殺をした原因は、オーギュストに違いないと確信し、このまま放ってはおけないと思いました。オーギュストは、いったいどういう育て方をしたのか?!オーギュストへの怒りとジルベールへの愛がボナールを駆り立てます。なんとしてもオーギュス
ジルベール・コクトー我が人生に咲き誇りし最大の花よ風と木の詩は、風(ジルベール)と木(セルジュ)の詩(うた)。きみはわがこずえをならす風。第一章薔薇はじまりはじまりジルベールとブロウは古びた温室で逢い引き「寄宿舎」「礼拝堂」「古びた温室」はギムナジウムものの鉄板ですよねー。ギムナジウムとはドイツ語の大学進学を前提とした中等教育機関(日本での中高一貫校)の事。24年組の漫画作品ではギムナジウムを舞台とした物が他にも描かれています。必ずしも全寮制ではないのですが(カールは寮
カトリックには「告解」というシステムがあります。自分が犯した罪を神に告白して許しを得るものです。実際は司祭に告白するわけだけど、顔見知りだったりとかしたら、ちょっと言いづらかったりしないのだろうか。一応顔が見えないような工夫がしてあるらしいけど、声であーあの人じゃねってわかっちゃったりしない?すごくヘビーな懺悔しちゃって後で気まずくなっちゃったりしない?しかし欧米人て日本人に比べると、自分が悪くてもなかなか謝らないって聞くけど、神様にはすぐ謝るのね。さてさて、セルジュはやっぱりジルベ
学院の外出日にジルベールが原因でクルトと取っ組み合いのけんかになってしまったセルジュ。クルトは絶交を宣言し怒って帰ってしまうし月に一度の外出日は台無しになっちゃいました。カールはとりあえず自分の下宿にセルジュを連れて行き傷の手当てをしてやりますが、セルジュがずっと深刻な表情でいるので意外な気がします。そしてセルジュが自分の事のようにジルベールを弁護した事に驚きを隠せません。正直すぎるのはセルジュも同じであるセルジュの怒りはジルベールに恋してると言われたからじゃなくクルトが彼を汚いと言っ
なんつーか、BLを見慣れた我々から見ると、セルジュのためらう感覚がちょっと違和感。あんなに何度もキスしてるくせに本番はNGってわからんのお。さて、カールのいる監督生室にやって来たセルジュです。痛々しい姿はジルベールとの諍いでひっかかれた傷が腫れてしまったのです。外へ出れば目立つし「飼い猫にひっかかれたんだってよ」と、聞えよがしにヒソヒソ囁かれ嘲笑されるしでセルジュはとっても不機嫌。「ジルベールを相手に殴りあいの喧嘩をするなんて!」と言うカー
まるで導かれるようにアスランのピアノの前に立ったセルジュ。そのピアノを弾く事によってセルジュの深い悲しみは次第に癒されたのです。子爵家の後見人の肩書を得た伯母は、派手な社交パーティーを開催するようになりました。サロンの評判というのは女主人の才気や知性といった魅力がものを言いますが、この伯母さまではねー。社交界の話題にはそれほどならないでしょうね。ある時、セルジュが弾くピアノの優しい音に惹かれた客が口々に褒め称えるのを見た伯母は、この子のピアノ人を呼べるわねと思いついちゃう。まったく、
1877年夏。オーギュストとジルベールはパリにやって来ました。パリの華やかさにワクワクするジルベール19世紀半ばまでは、パリの住民は信じられない事に汚水や生ゴミや排泄物などを道路に捨ててたそうで、パリは臭くて汚い不衛生な街でした。コレラなんかも流行ったりして。それが、1853年に始まったパリ大改造によって、道路を整備し上下水道の施設や公園や広場を作り、近代都市に生まれ変わったのです。大量に設置されたガス灯は、パリの夜を明るく照らし、歩道に張り出すカフェもこの頃に出現しています。明る
さて美少年愛好クラブの会合にのこのこ顔を出してしまったセルジュですが、もちろんこれは誰かの罠です。「珍しい黒い果実」だなどとセルジュの肌の色を揶揄して貶めようとする悪意を持った第三者。こういう卑怯者はどうせ面と向かって言えないんだから無視するに限りますが、小さい時からこんな事ばかりでセルジュには同情しますね。ほんとイヤだなぁ。でもセルジュが来たってんで盛り上がっちゃう上級生たち。B級生とA級生は現代風に言えば中一と高三くらいの体格差が
オーギュストはジルベールの叔父ではなく実の父だった・・・!!ジルベールからそう聞かされたセルジュは驚きと共に怒りにうち震えてしまう。ジルベールの方は意外にも冷静で、まあ身も心も捧げ愛してきた人が父親だったんですから、予想だにしない出来事にもうなにがなんだか脳がパンクしそうで考えられなくなってしまったのかもしれません。「きみの父さんとはだいぶ違うね」なぞとションボリ呟きます。父親も母親も知らずに大きくなったジルベール。父さんてどんなの
前回はジュールがいい仕事したので、あんなに恐ろしかったアダムの影は跡形もなく消えてしまいました。皮肉にもあの一件のせいでジルベールはセルジュの友人たちと打ち解け、セルジュ以外の人とも大体フツーに話せるようになりましたのよ。ジルベールはいつの間にか自分の周りに張り巡らした垣根を取っ払っていて、この垣根ときたらイバラか氷壁で出来てるんじゃないかっつーほどに頑なだったけど、自然にセルジュの友人グループに馴染めるようになったのね。ところでこのグループって監督生のカールを筆頭に、留年して
さて、カールの下宿に泊めてもらったセルジュですが、酔ってぶっ倒れたので自分が何をしゃべったのかよく覚えていない事がその後判明( ̄□ ̄;)!!迷惑かけたからカールに謝らなくちゃって、あんたねえあんな大変な事を打ち明けられたカールはそうとう悩んじゃってるっつーの!あれは堕落ではないとか友人を信じようとか色々と考えちゃってるんだよ。そうやって今日も聖堂に残って一人祈りを捧げていたカールが、偶然耳に入ってきたヒソヒソ話でとんでもない事を聞き込んでしまうのです。セルジュを
セルジュがうれしそうに駆けてくる。この知らせを早くジルベールに聞かせたくて。この記事はコチラにアップしましたので、よかったら読んでください。風と木の詩その59第八章ラ・ヴィ・アン・ローズ➅
夏休みが始まり生徒たちが帰宅していく中で、それぞれ事情があって家に帰れないセルジュとジルベールは寮で二人きりとなった。誰もいない学校で静かに深まっていく二人の愛・・・思えばジルベールと同室となったばかりにセルジュはジルベールに振り回されてばかりでした。成績は下がるし怪我したり殺されそうになったり満身創痍です。それでもジルベールから離れられないのは恋という一言では片づけられない何かがセルジュにあるのです。そしてジルベールはと言えばオーギュストか
突然二人に届いた、オーギュストからのマルセイユへの招待の手紙。セルジュは少し迷いました。ジルベールが「嘘だよ・・・また・・・」って動揺し様子が変になったから。ジルベールを案ずるセルジュでしたが、ジルベールの心はと言えば既にマルセイユへと飛んでいたのです。手紙には手回しよく汽車の切符まで同封されており、しかもその日の午後だったので、セルジュは慌てて荷造りする事となりました。しかしジルベールのクローゼットを開けると、身の回りの品があまりにもメチャクチャになってて言葉を失ってしまいま
あれから二週間、脱走事件は誰にもバレる事なく、秋は深まっていきました────セルジュは、カールとパスカルにジルベールの事を相談していましたのよ。ジルベールを連れ戻しはしたものの、彼の行動に頭を悩ませてると言うのです。たとえば朝なかなか起きないから、セルジュが授業に遅刻してはいけないだの時間を守らねばならないだの言っても、まるで聞かないとか。授業に出れば出たで隣の席から授業に関係無い事をセルジュに囁いてくるとか。「ねえセルジュ、思い出したんだ。あれは嘘だよね。
セルジュは院長先生から、オーギュストがセルジュの為に友人の音楽院教授をパリから連れてきていると聞かされます。演奏会・・・そんな突然!急に言われたって困るよね。戸惑うセルジュに院長先生は、君の将来にとって幸運な事だとか、父上の名誉回復(アスランが貴族を捨て娼婦と駆け落ちした事を言ってる)になるとか矢継ぎ早に言ってくるのよ。それをオーギュストが「まあまあまあまあ院長センセ」と取り成してくる。そんな風に言ったら緊張しちゃいますよ。彼はこのチャンスを逃すような
この二人は一体いつ結ばれるのだろうか。結ばれる日など永遠に来ないのではないか。そう思ってしまうほどここまで長かったのお。けど時間経過で言えば、セルジュがラコンブラード学院に編入して来たのは1880年の11月で現在は1881年の9月、新学期が始まるとこです。二人は学校に帰ってきました。明るい小雨の中をさながら妖精が舞うような足取りで駆けてくるジルベールです。よく見れば彼はどこかの親父に追いかけられているのです。ジルベールが向かった先には、約束に一時間も
まだ子供だっていうのに、恐ろしい事にボナールにレイプされショックで放心状態のジルベール。憐れな姿で戻って来たジルベールにオーギュストの態度は冷たい。あんまりだこの最悪の事態は予定調和でしょう。ボナールは危険だと執事も危ぶんでいたのに、警戒も忠告もせず成り行きに任せていたオーギュスト。まるでジルベールの不幸を望んでいるかのように見える、オーギュストの不可解さ。失敗するのがわかっていて手も貸さず知らん顔していて、失敗したら批判を浴びせるっていうね、底意地の悪さったら。心がねじ曲がってい
よう、セルジュ・バトゥールおまえに話があるんだ部屋替えは月末までお互いよく考えてみよう、とワッツ先生は言ってたけど、ジルベールと同部屋になる事はあくまで拒絶する奴らでした。セルジュだって、こんな奴らとジルベールがうまくやれるとは思っていません。彼は言いたい事だけ言うと「話はついたぜ。せいぜい二人でいちゃつけよ」と唾を吐き捨てて行ってしまう。「ブタヤロー!」という捨て台詞まで残して。侮辱されてもセルジュは怯みませんでした。何があっても自分だけは、せめてジル
海の天使(ケルビム・デ・ラメール)城1877年、ジルベール10歳知る前は怖いけど知ってしまえば、なあんだって思うもの。それは性。すべてを知り尽くしてるジルベールにとっては、大人への恐れなど何ほどの事もありません。純真な子供の振りをするアンファン・テリブル。ジルベールはこの時すでに、性的な刺激に悩まされていたのです。それはオーギュが冷たいからわたしはおまえとは違う。他人とからだを触れあわせる
これが最後の演奏になるかもしれないと、万感の思いを込めルーシュ教授の前でピアノを弾くセルジュ。ルイ・レネとワッツも見守っています。ルイ・レネはセルジュのピアノを聞いてるうちに、なんだかアスランの事が思いだされつい涙ぐんでしまうのでした。かつてアスランはその才能をルーシュ教授から期待され、ルイ・レネとはライバル関係でもありましたが結核になってしまいました。アスランが療養所から帰った時みんな本当に喜んだものですが、不治の病ですから生きて戻ってこれただけでもよかっ
この少年はルノーと言って、彫刻家でもあるボナールの内弟子なのです。師匠の家に住み込んで家事を手伝いながら修行するのが内弟子よ。昔、どしゃ降りの雨が降る夜に、一人の少年がびしょ濡れで訪ねてきてね「ボナールを呼んで」とのたまうのよ。これがまたエラソーなうえに超絶な美少年で、しかもほとんど裸だったというね。それがジルベールだったんだけど、芸術家の弟子も大変だよね。(師匠の性癖が性癖だから)しかしながらルノーもボナールと同様に、ジルベールを見る目は優しく、
風と木の詩竹宮恵子先生1976年~1982年私はこの作品を、叔母の蔵書で読みましたが、叔母によると「この漫画が週間少女コミックで連載された時は、とにかく衝撃的だった!それにジルベールの事が泣きたい位好きだった」とちょっと興奮して言っていました。衝撃的だったのは、今から40年前まだBLなどのジャンルも無かった時代に男の子同士が愛し合う少年愛の漫画が少女漫画誌にフツーに連載されていたからです。セルジュ・バトゥール様貴族の父とジプシーの血をひく高級娼婦の母が、駆け落ちして生まれ