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賑やかな客間から戻り、タムを寝かしつけ、居間でひと息ついていると、眠ってしまったミスを抱いた乳母のオクヒが、いつもは弧を描いている眉根を下げて、「奥様。お疲れのご様子です。お嬢様にはオクヒが付いておりますから、どうぞお休みください」「ありがとう、オクヒャ。悪いわね、今夜は泊まり込みで。家のほうは大丈夫?」「はい。我が家のことはお気になさらずに。今夜は久しぶりのお客様ですから、旦那様は遅くなられましょう」「ええ。あの人が楽しそうで何よりよ」オクヒはミスを連れて子ども部屋へ。私はひとりで
今日も遅くなった……休みの前日は、どうしても帰宅が遅くなる。当然、タムは寝入ってしまっており、眺めるだけにとどめておかねばならない。それでも、イムジャと晩酌して過ごす時間は、心満たされるひとときだ。今夜も一日の報告を……元来おしゃべりなこの方の話し様は…聞き慣れると癖になるというか、飽きない。「——それで、ヒジェは今日も一日、家の手伝いを?」「そうなの。庭の薪の山を見た?一年分はありそうよ」明日は非番。そして、ヒジェと2人で出かける予定だ。ある“計画”を立てて。その計画に対
オンを生んでそろそろ2ヶ月。タムとミスに構われて、昼間しっかり起きているオンは、朝までぐっすり眠るようになっていた。(おかげて私も眠れる。有り難いわ…)ただ、冷え込む夜中の授乳は、やっぱり大変……ソニもスンオクも居ないこの家で、出産に子育て……不安は大いにあったけれど、オクヒやサンイ、それから、マンボ姐さんの所から手伝いに来てくれるアジュンマ達に、助けてもらってなんとかやっている。そんな時、往診に来てくれたトギからの助言——(そろそろ母乳はやめて、前の薬に戻そう)私は毎日、トギ特製