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シャンソン・マガジンの最新号にシャルル・トレネの「幽霊」が掲載されたので、Youtubeで、いろんなシャンソン歌手が歌っておられるのを聞きました。正直、ちょっと解釈が違う気がします。皆さん、一様におどろおどろしく歌っておられるのに、強い違和感を覚えてしまいます。一方で、シャルル・トレネ(CharlesTrenet)が歌っている音源を聞くと、洒落っ気のある軽妙な感じが伝わってきます。どこで錯誤が起こってしまったのか?一つは、深刻で荘厳な前奏かもしれません。トレネ・ヴァー
今日は、トレネの代表曲の一つ「ラ・メール(LaMer)」この曲はフランスがナチスによって占領されていた1943年に書かれました。当時トレネはフランス中を巡業していたのですが、地中海沿いのモンペリエからペルピニャンに向かうフランス国有鉄道(SNCF)の車中で書かれたと言われています。逸話によるとトレネは車窓から見える地中海を見て、SNCFのトイレット・ペーパーの上に10分で詞を書き上げたそうです。曲はレオ・ショーリャックが付けました。トレネも周囲の人々も、最初はこの曲は平凡で特に独創的な
今日のトレネは、今も多くのフランス人に愛されている歌「さくらんぼの実る頃LeTempsDesCerises」1942年の録音です。まさにフランスがナチス・ドイツに占領されていた時代ですが、トレネは愛国の想いを込めて昔から愛されているこの曲を歌ったのではないかと想像されます。そうは言っても、歌いっぷりは決して重くならずいかにもトレネ流、ジャズの軽快なリズムに乗せて粋に洒脱に歌っています♪この曲は、トレネの他にイヴ・モンタン、シャルル・アズナヴールといったシャンソン界の大御所たちも歌