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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(コオ先生side)マグカップに緑茶のティーバッグでお茶をいれ、一番大きいお皿を持ってきて、おにぎりを袋から出した。一口サイズで可愛いな。あ、これって盛ると、、「お月見団子みたいだね!ちっちゃくて」「フフフ、色んな味があるんだよ?」「へぇー、もしかして一個一個違うの?」「うん!鮭と、タラコと、明太子と、松葉昆布と、おかかと、牛しぐれ煮、それからイクラもあるんだよ!あ、あと梅干し!紀州のなんちゃら麻呂って言うんだって!」「
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(イチ先生side)露天風呂は、大野さんが言ってたとおり、少なくとも自分の入っている間は誰も入って来なかった。明度を抑えたライトアップが、遠くの木々まで借景とした造りを照らし出し、奥行と、実際の広さ以上の開放感を生み出し、そう、一節歌いたくなるような。「フンフンフフーーン♪」いや実際歌ってますよ、っと。透明なトロリとしたお湯に身体を伸ばし、滾々とお湯の湧き出る音に耳を澄ます。のぼせ気味の頭を冷やしてくれる涼
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(イチ先生side)「まだ...オレのこと迎えに来てくんねぇのか?」大野さんは俺の手を握ったまま枕元にあぐらをかいた。「ショウが居なくなった後のこの世界をさぁ、オレはどんな思いで生きてきたと思う?呪ったよ?オレは。あなたが居ないのに、また朝が来る事が信じられなかった。陽は昇り、鳥はさえずり、世の中は動く。あなたが居ないまま次の季節なんて迎えたくないのに。聞こえてくる楽しげな音楽も、人々の笑顔も、全部ぜんぶ、引き裂きたか
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(コオ先生side)「あ、お茶うけあるよ。これね、動物園に挨拶に持ってったのと同じお菓子なの。開けよっか」中身は、チョコやフルーツの、色んな風味のバタークリームがサンドされたサブレ。どれにする?ジャンケン!って順に選んで、コーヒーと合うね、美味しいねって、ワイワイしながら食べた。まず、動物園でのリョウくんの様子や、飼育員さん達から聞いた話をすると、「元からいた蛇達とも上手くやってんだ。良かった、それが一番心配だった」「良か
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(イチ先生side)大野さんの言う京都の料亭はホテルの中にあるそうで、お酒も飲むし、じゃぁ泊まって帰ろうかってなって、一泊の小旅行になった。出発の日の夕方、「いってらっしゃい...気を付けてね」たつやはちょっと心配そうに、でも微笑んで送り出してくれて、俺は大野さんとの待ち合わせの東京駅まで急いだ。新幹線の改札口の前に立って、この辺かなってキョロキョロしてると、「よっ」片手を挙げて、大野さんがこちらに来る所で、「大野さん
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(コオ先生side)「…は―――」下を向いて、ゆっくりため息を吐いた。...電話では話し辛い、リョウくんをどうしても手放さざるを得ない込み入った事情があるのかも、とか、僕が何か力になれる事があるのなら、とかほんと、希望的観測だったなぁ...せめて、伝わっただろうか。小さな命に最期まで責任を負って可哀想な動物をもう作らないで欲しいってお願いが。...ハハッ、店員さんにあんな怒ったくせに、コーヒーは手付かずなんだな目の前に残さ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(渡海先生side)「おはよう。いちともコーヒー飲む?」「うん、ちょうだい。・・・なんか作ってんの?うまそう」コオ先生の横にくっついて、手元を覗き込むイチ先生。「フルーツトーストをねっ♪いちとも食べる?」「うん!半分だけ」「はんぶん?そんな、いっぱい食べな?」「ううん、俺、ここんとこちょっと丸くなってきた気がするし・・・節制しないと」「そう?でも食事制限だけじゃダメだよ。運動もしないと」「う・・・ジムちゃんと通う」「ジムも