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今回のブログを担当させていただきますDr.Reikoです今回は、多汗症の治療の選択肢について書かせていただこうと思います。頭部、顔面、手掌、足底、腋窩に温熱や精神的負荷のいかんに関わらず、日常生活に支障をきたす程の大量の発汗を生じる状態を原発性局所多汗症と定義されます。なんらかの基礎疾患を持つ二次的な発汗は、続発性多汗症になるので、以下の6項目が当てはまる場合に、原発性と診断します。1)最初に症状が出るのが25歳以下であること2)対称性に発汗がみられること3)睡眠中は発
ワキ汗が多く出る病気のことを「腋窩多汗症(えきかたかんしょう)」といいます。腋窩(えきか)とは、ワキのことです。暖かくなってきたこの季節から、外来受診をされる患者さまが増えてきます。ワキはもともと汗腺が多いうえに、緊張やストレスなどの精神的な刺激と、気候や運動による温熱刺激の両方で発汗が促進されるため、汗を多くかきやすい部位です症状としてはワキに汗ジミができて人目が気になるワキ汗が気になり、1日に何度も制汗剤を塗りなおすワキ汗でシャツを着替えることが多い。緊張するとワキ汗
暑くなって脇の汗が気になる季節になってきました。脇の多汗症には制汗剤などが使用されていますが、当院では効果が無い場合はボトックス注射を行っています。1回打てば、6〜8ヶ月効果が持続するので満足度の高い治療になりますが、保険外診療になるので1回55,000円必要です。最近保険診療で使用できる脇の汗を抑える薬剤が2種類になり、脇汗でお悩みの方には朗報となりました。現在先発のエクロックゲルに加え、最近発売になったラピフォートワイプが脇の多汗症の治療薬になります。エクロックゲル使用法
急に暑くなって、脇汗や手の汗?など気になる季節ですね。巷ではパースピレックスなどの汗どめローションなど人気がありますが、痒みや赤みなど意外と副作用があるようです。ここ最近は保険診療内でも処方できる新しい多汗症薬がリリースされています。昨年6月に日本初の保険適用の原発性手掌多汗症治療薬として発売された「アポハイドローション20%」手のひらの皮膚から吸収されて、皮膚の下にある交感神経から出される発汗を促す物質(アセチルコリン)をブロックすることで過剰な発汗を抑えます。ワ
2020年に発売された原発性腋窩多汗症治療薬のエクロックゲル。6月1日に「ツイストボトル」が発売され、現在、全部で3種類あります。発売時の記事はこちら11月26日に原発性腋窩多汗症治療薬のエクロックゲルが発売されました|「服薬指導のエッセンス」~薬剤師のための患者さんへの接し方と服薬指導~(ameblo.jp)最初は、アプリケーター付きボトル20gのみ。次にアプリケーター付きボトル40gが発売。さらに6月1日に、ツイストボトル40gが新発売。この前、初めて処方