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グリーナウェイ特集上映の感想のラストです。今回のグリーナウェイ4作品の中ではコレがいちばん好き👍グリーナウェイは最初の長編映画を1980年に発表、その次の長編作品が1982年公開の本作です。前にも書いたけどグリーナウェイは「プロットや物語には興味はない」と言っていて、空間や平面の構成・構図や配色に、より強い関心があるようです。が、本作はそういう嗜好がよくわかると同時に、実はストーリーの面白さも割とあって、そこも良いんですよね。ネタバレあらすじ→1694年のイングランド。若き画家ネヴィ
引き続きグリーナウェイの映画の感想です。この「ZOO」は、今回の4作品の中ではグリーナウェイの嗜好、こだわりが最も明確に表現されていると思う。シンメトリカルな構図、光と影の対比、生と死の境、美と醜のせめぎ合い……。でもって、とっても奇妙な映画なんですよ。動物の死骸が腐敗していく過程をタイムラプスで撮影することに取り憑かれた双子💦というのがお話の主軸だから。想像するほどグロテスクではないものの、強迫観念みたいなものを覚える作品でした。特集上映のフライアーの画像は「ZOO」ネタバレ
先に感想を書いた「プロスペローの本」の3年前に作られた映画です。始めてこれを観たときよく分からないところが色々あったんだけど、今回観て、やっぱりよく分からなかった😓でも、そのよくわからないところも含めてなぜか「コレ好きだな」という感覚が残ります。グリーナウェイは最近のインタヴューで「プロットや物語には興味はありません」と言っていて、その一例みたいな作品に思える。絵面を楽しむものという、ね。ネタバレ概要→イギリスの海岸沿いの街に、祖母、娘、姪の3人が別々に住んでいる。3人とも名前はシシ