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すみません><前回分少しいじってます。同僚君の名前相田君から山下君にこっそり変更しました。理由は指導係の合田さんと名前がかぶっていたからです!ついでに文も少し書き足してます。支障がない程度です。************思えば裕樹の失敗はそこからだった。「入江くんの妻の入江琴子です!」結婚して10年近い月日がながれたというのに夫を"入江くん"呼びする琴子。それは裕樹にとって見慣れた光景だ。まさか大きな勘違いが生まれているとは思わなかった。会社でも裕樹の周
事務室まで案内すると、入江琴子さんは何度も何度も頭を下げ、小さく手を振りながら事務室に入っていった。その行動から彼女はここまでで大丈夫、さようならと表現してことがわかったが、何故だか帰る気になれず入り口ドア付近で彼女を待つことにした。住所がわからなくなる、というとんでもないことをやってしまうなら、その後もスムーズに帰れるか心配だった。いや、心配するフリをしてここで別れてしまうのが惜しかったのが本音だ。第3外科に4月から配属されます!と笑顔で言った彼女に不思議な縁を感じてしまったのだ。もし
次の日の朝、琴子は頭部検査を行った。その結果、琴子の脳の腫れはいつの間にか消えていた。「こ、琴子ちゃん?」「おば様……?」「琴子ちゃーん!」病室のドアを開けた紀子は琴子に抱きついた。「琴子ちゃん…目が覚めたのね……よかったわ。」「お袋、一旦離せ。琴子はまだ本調子じゃないんだ。」紀子は琴子から離れると直樹を真正面から見た。「なんで黙ってたの!」「おば様!ごめんなさい!昨日は頭がごちゃごちゃしてて……」直樹を責める紀子に、琴子が慌てて弁解する。「いいのよ、琴子ちゃん!」「は
コンコン「はい。」「相原さん、ご飯持ってきましたよ。」「ありがとうございます。」机の上にご飯が置かれた。「相原さん、あなたは今、目が見えない状態です。なので私たちが食事の介助をします。ですが……」看護師は直樹の方を見た。「なんですか?」「入江先生、後はお願いします。」「は?なんで俺ですか?」「あら、婚約者さんなんでしょ?だったらお願いしますね!」看護師そういうと出ていった。「たくっ、看護師長は何考えてるんだか。」「あの人、看護師長なんだ。」「ああ、既婚者だから普通に接
入江先生が時間で上がるまでは業務の合間に質問責めにしてやった。答える質問もあれば、くだらない、と無視されることもあった。いや、俺一応指導医だぞ。聞き出せたことをまとめると、奥さんは同じ年で高校から同じ。結婚は大学三年の時でつまりはあの入江先生が学生結婚だというから更に驚き。奥さんは同じ年ながらもまだ看護学生で、入江先生は単身赴任だという。そして昨日は看護師国家試験の合否がわかる日で悪天候のなか、入江先生に直接知らせるためにこっちに向かっているらしい。入江先生はいつも以上にテキパキ業
「琴子!」重雄が病室に入ってきた。「う…」「声、出さなくていいから……それより、意識が戻ってよかったよ。」「琴子、おじさんに付き合っているの話したよ。」「う…」「いいよ。直樹くんなら。」琴子は泣き始めた。「琴子…琴子…」重雄は琴子を抱きしめた。主治医が入ってきた。「相原さん、検査室に移動しますよ。立てますか?」『コクん』「う…ううあ!」琴子はこけてしまった。「琴子、大丈夫か?先生、車椅子お願いします。」直樹が、琴子を抱き上げた。「あ//はい。」車椅子に琴子を乗
直樹は医局に戻って大蛇森にさっきのお礼を言った。机に向かってカルテの整理を使用としても進まない。琴子のことが気になってしょうがないようだ。「入江先生、もう上がってもいいですよ。」いつもの速さは何処へやら。痺れを切らした脳外科部長が直樹に声をかけた。「え…でもまだ時間じゃ……」「入江先生、今やっても全然進まないんじゃないんですか?それなら明日の朝早めに来てやってください。」「じゃあ持ち帰ってもいいですか?」「…わかりました、いいですよ。」「ありがとうございます。お先に失礼しま
「琴子ちゃ〜ん、お兄ちゃんから電話よ〜」紀子が嬉しそうに叫ぶと、バタバタバタと階段を降りていく足音が響いた。紀子は受話器を琴子に渡すとお邪魔虫は寝るわねっと言ってリビングを去って行った。「もしもし、入江くん!!」『声でかい』「だってだって入江くん、中々電話くれないんだもん、寂しいよ」受話器のコードをくるくるしながら琴子は答える。『そっちから電話すればいいじゃん?』電話越しに直樹が笑っているのがわかった。「国際電話わかんないんだもん、イジワル」その意地悪もなんだか愛しい。『琴
出社した裕樹はなんだか視線を感じていた。この場所では自分は浮いた存在だとわかっていたのでさほど気にしていなかった。それよりも紀子からきいた今月末のパーティーのことで頭がいっぱいだった。こういう事に一番免疫があり、ある意味被害を受けてきた兄に相談しようにもまだ帰ってこない。流石に国際電話をかけてまで相談する勇気はない。はぁ…、深いため息をつく。ぽんっと肩が叩かれて裕樹は振り向く。「よう、疲れてるみたいだな」そこにいたのは同期の山下だった。「別に疲れてないよ」まだ弱音を吐く
読者の皆さまには、私のお話を楽しみにしてくださいましてありがとうございます。さて・・・”すぐにでも”と言った割には、随分と時間がかかってしまいましたが、「続・未来へ続く恋」の後編が出来上がりましたので、ぜひお読みください。正直、この後編は2つに分けてもいいかなと思うくらい長くなってしまいました。以前書いていた頃にも良くあったことなのに、学習できていないキューブですそれでも、お楽しみいただけたら嬉しいです。このお話しは、「イタズラなKiss~LoveinTOKYO」を
話しながら教室を出ていく楽しそうな声を背中越しに聞く。駅前のカフェかぁ。テラス席とかもあってオシャレなところかなぁ。イチゴのパンケーキかぁ。おいしそうだなぁ。学校帰りに寄り道するのって楽しいんだよね。いけないいけない。ぼんやりしてる場合じゃなかった。えーっと、これはあれだ。講義中に後から調べようと思ってメモしたところを見直す。ほとんど殴り書きだから、家に帰ってからじゃダメ。意味が分からなかったり、自分で書いたはずなのに読めなかったりする。みんなのノートのおかげで大事なところ
「よく耐えたな。」「なお、き…あり…がと…う…」琴子の息切れに疲れきっているのは分かったが、これで終わらせることにはできなかった。「琴子、あともう少し耐えてくれ。」そう言い、体を重ね2人は声を上げ、息を荒くしながらも愛し合った。小柄な体格の琴子が長身の直樹の体重を我慢しながら必死に答えた。初めてのことに戸惑いながらも2人は夢中だった。又、恥ずかしそうに直樹の胸に顔を隠す琴子が直樹は愛おしかった。その後も、記念日ごとに行為を続けた。2年生になり、解剖実習を見学していた琴子は、いき
お知らせがあります。私事ですが、明日からテスト週間が始まります。ですので、2週間ほどお休みさせて頂きます。その間の埋め合わせとして、七話連続更新致します。一気に読まれても構いませんし、少しずつ読むでも構いません。『許婚』を4話と『イタキス×ドクターx』を3話です。このお話はR18です。◇🔶◇🔶直樹と琴子は家に帰った。直樹は大学生になるのが待ち遠しかった。何故なら琴子との約束、責任を取れる時期が来たからだ。それでも、大学になり、すぐに出来るわけが無かった。春が過ぎ、夏が過ぎ、琴
「嘘!入江先生が!?」昨日夜勤だった入江くんの顔でも拝んでいこうかななんてたくらんで、少し早めに病院に来た私は、不意に入江くんの噂話を聞いた。別に盗み聞きする予定ではなかったのよ。「それ本当みたいよ!車に女性…と2人で乗ってるの私も見たよ!」「えーー。入江先生ってそういうの興味ないかと思ってた!」「琴子妊娠したからじゃない?やっぱり入江先生も男なのよ!」ー何?なんの話をしているの?入江くんが女性と二人きりで車に?同僚がナースステーションで楽しそうに話している。いつもなら会話に飛び
入江くんはその後も日勤の日は遅く帰ってくることが多かった。私の中で日に日に疑いは大きくなっていく。身重の妻をほっとくなんて酷すぎるよね。なんだかお腹の子も元気ないような気がするの。「入江くん、明日、二人とも日勤だしどっかお出かけしよーよ!」「悪い。その日はちょっと用事がある」直接聞いたってはぐらかされるのはわかっているので提案をしてみたけど、ベットの上で私の要望は呆気なく却下された。悪いなんて言ってるけど反省の色を感じない。ーその日”も”でしょ!もうこうなったら…明日尾行してやる
はじめにこのお話は原作と設定が違います。入江くんが神戸に行ったあと、琴子ちゃんも無事神戸の病院に就職したという設定です。原作と違うのは嫌だという方はお引き返しください。また、結末を決めていないためダラダラ不定期更新となります。すっごく待たせたり、間に別の話はさんだりすると思います。それでも構わない方、お付き合いください^^************「斗南大学病院にいないのは琴子だけなのね」卒業式後の謝恩会でもとちゃんはため息まじりに言った。まるで裏切り者と言うかのように。「
やっぱり、運命だったんだ。「入江琴子です?」疑問系だったのは初めましてじゃないからだろうか。頭を下げて上げる際に首を傾げる。「よろしく、入江さん。プリセクターの久保田です。二度目ましてだね」「やっぱり、あの時の!」途端に笑顔に変わる。「今日は迷わなかったかな?」「ゔ、大丈夫です。…何度か予習しましたんで」予習って。申し送り前にプリセクターとして婦長から紹介された。だったらいいなぁとは思っていたものの、新人は彼女だけではないのでそうじゃない可能性の方が高い。あまり期待しずきな
仕事が立て込んでおり、更新出来ずすみません。しばらくは忙しいのでスローペースになります(>人<;)************『入江くんならチャイム二回』深夜にもかかわらずインターホン貼られたメモ紙をみて段々と自分の実母に似てくる妻に呆れた。しかしながら1年間離れ離れになりながらも頑張った琴子の望みを叶えてあげようとメモ紙どおりチャイムを二回ならした。「お帰りなさい!!」二回目のチャイムが意味があったのか、ほぼ同時にドアが勢いよく開いた。「お前、俺じゃなかったらどうすんだよ」二人暮
午後からの講義もとっくに始まって、空きコマで遅めにやってくる学生たちの注文も落ち着いた。そろそろ片付けに本腰を入れようと、カウンターから食堂を見渡した時、目の前に食券がスッと差し出された。「おう、どないしたんや。珍しいな。」「久しぶり。」ほんまに久しぶりやな。職員用の食堂は別にあるし、春先に琴子と挨拶回りに来たっきりや。「琴子と待ち合せなわけはないよな。」琴子はとうに食べに来て、今頃は眠気に耐えながら頑張っとるはずや。「少し時間があったから何となく。」時間があったから言う
「わかるも何もあの車…」私はごくりと唾を飲みこむ。「教習車だろ?」きょうしゅうしゃ?何?救急車の仲間?運転手の言葉が理解できない。「さっき信号で離れた際にナンバープレートも見たし確かだよ」「きょうしゅうしゃならどこに行くの?」「何言ってんだい!教習車なら教習所だろ!このあたりの教習所は一つしかないよ!」「きょうしょうじょ…つまり…」「免許の教習所だよ」「ええ!でも入江くん、免許はとっくに取ってるし!今だってちゃんとお医者さんとして勤務してるわ!」「お医者さんって、それは医
「裕樹くん元気ないね?」その日は少し早めに退社することができた。毎日遅くまで残っている裕樹を心配した紀子が重樹に頼み、重樹直々に早く帰るように言われたのだ。久しぶりのデートで上の空の裕樹を怒ることなく好美は心配そうに裕樹の顔を覗き込んだ。「あ、悪い。なんでもないよ」そこは少しオシャレなカフェ風のレストランで、好美が行きたい!と言った年相応の場所だった。テーブルの上に並べられたパスタに手を伸ばし裕樹は無表情のまま口に運んだ。「やっぱり…元気ないよ」今までいろんな話を楽しそうに話してた
また遅くなりました…いつも謝ってますね💦◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇「入江くん…ぐすっ……どこ…ぐすっ…怖いよ入江くん……うっ…」病室のドアが勢いよく開いた。「琴子!」直樹は走って来たようで息を切らしている。中には担当の看護師や直樹の代わりに診察した医師もいた。琴子はまだ起き上がる力がないのか横になっていた。「入江くん?……ぐすっ…」琴子は手を声のする方へ持っていった。「琴子。なぜ泣いてる?」直樹は琴子を抱きしめた。「入江くんだ……どこいたの?ここどこ?うっ…ひっく…」
ごめんなさい!金曜日には投稿できていたのに、投稿ボタン押し忘れてました💦◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆あれから5年の年月が過ぎた。琴子は昏睡状態のまま。直樹は昏睡状態を完治させるため脳外科に入った。「入江先生、今日、これから一緒にお食事どうですか?」「いえ。家に帰るので。先失礼します。」直樹は医者になっても、いままでどうり女性からの人気が高い。そして噂が密かに回ってた。ssssssssssssssss「ねえ知ってる?入江先生って婚約者いるんだって!」「知ってる!ショック
今日は直樹と琴子と未知子と城之内で、オペの日だ。患者は大腸がんステージ2ーB未知子が執刀医で直樹が助手だ。すっかり琴子も介助になれ、直樹のオペには直樹から指名されることが多くなった。手術が始まった。「これより〇〇✕✕さんの大腸がん摘出手術を始めます。よろしくお願いします。」「メス。」「はい。」「琴子メッツゥ。」「はい。」「腫瘍摘出します。電気メス。」「はい。」……本来なら2時間から4時間かかる手術を未知子と直樹は1時間でこなした。琴子と未知子が話していた。「あんたの旦
あけましておめでとうございます!誤字脱字だらけの小説ですがよろしくお願い致します。そして新成人の皆様おめでとうございます^^************「え、この時期に指導医の変更ですか!?」それはまだ夏の暑さが残る初秋のこと。普通なら二年間指導医と研修医の関係は継続されるはずだが一年も満たずに解消となり新たな指導医に自分が選ばれた。その人事に不信感が生まれる。「何か問題でも?」「いやぁ、彼、入江先生は優秀な研修医ですよ」では何故?声には出さないが表情には出ていたかもしれない。
とりあえず職員用の通路にあるわずかなカフェスペース(といっても自動販売機とソファがあるのみ)に座って話を聞くことにした。彼女は今にも溢れそうな涙をギリギリでたえていた。「実は私、看護師なんです」「えっ!」てっきり高校生ぐらいかと思っていたので思わず声がでてしまった。「あ、ごめんね」「いや、慣れてますから大丈夫です。よくちんちくりんって言われますから」いや、そこまでは言っていない。「それで4月からこの病院で働く事になってるんですが…実はその」「4月から同僚なんだ」肝心なところが
「入江裕樹です。よろしくお願いします」新入社員の挨拶の最後は裕樹だった。名前を名乗ったとたんまわりがざわつくのを感じた。『入江ってもしかして…』『えーっ社長の息子!やだイケメンじゃない!』『T大卒らしいよ!有望ね、玉の輿!』若い女性社員は色めき立ち、ある程度の年のものは懐かしさを感じた。10年ほど前同じような光景を見た。彼と同じような顔立ち、身長は少し低いが醸し出す雰囲気はほぼ同じだ。緊急時だった彼の兄は当初から社長代理だったが、裕樹は同期と同じく名目上は1からのスター
投稿遅くなりました。今回は言い訳することもありません。新年度に入り、進級し、バタバタでブログのことが頭から抜けていました。そろそろ入院するというのに……また明日か明後日、今週中にその説明をまたします。◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇(ここどこ?真っ暗で何も見えない。でもところどころ光が見える。あ、そうだ、私鳥目だからだ。この光景も久しぶりだな。あれ?見えてる……)などと考えてると自分でも混乱してくる。(見えてる!?でも……いつもと違って破れたところからの光みたいに光の周りがギザギザしてる
裕樹がパンダイに入社して1週間、その日は年若いものを集めての歓迎会だった。別の日に会社としての歓迎会は行われたが、やはり無礼講といっても管理職のいる場では盛り上がりがかけるため、仕切り直しの歓迎会だった。何と言ってもその場にいるほとんどの人が興味あるのはもちろん、"入江裕樹"だ。裕樹は勧められるまま中央の席に座り囲まれていた。その様子を同僚の山下は興味津々で見ていた。「入江くんってやっぱり小さい時から社長になるのが夢だったの?」いくつか先輩の女性社員がビールを注ぎながら聞
入江さんのプリセクターになってから気づいた事がある。入江さんは……「ぎゃー!血が!血が!とまらない!!」「入江さん!落ち着いて!駆血帯とって!」……とても問題児だ。採血ぐらい出来るだろうとほんの数分任せて離れた間に起こった。入江さんの叫び声に慌てて戻ると、駆血帯をしたまま注射針をぬく入江さんの姿があった。いや、それは実習でも何度もやっただろう?あまりの出来事に唖然とした。婦長に二人揃って呼び出しをくらったのはもう三度目だ。肩をがっくり落とし、力なくすみませんと謝る彼女にかける