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私はふだんぼんやり生きているのであまり世間の流行には乗らない。というか乗れない。なんかアレ流行ってるらしいな~とかぼんやり思っている間に日々がすぎていく。しかし、今回は読書界隈で燃えている。これは乗らねばなるまい。この年の瀬に、私にしては信じられないスピードでトレンドに乗った。飯田一史さんが、三宅香帆さんのベストセラー「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」を批判し、三宅さんがそれに反論していた。飯田氏のほうは、もうすぐ発売されるという本から抜粋したものをのせてい
三宅香帆さんの『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』のレビューになります。まず読んだ感想(第一印象)として、本書は圧倒的に題名で勝利していると思った。内容は「働いていると本が読めなくなる理由」と「その解決策」というよりは、日本の読書史&労働史がメイン。読書離れの原因が導き出されるのはP176あたりからで、「どうしたら働きながら無理なく本を読めるか」という結論については、著者もまだ模索中といった感じ。全体的に引用が多く、既にどこかで見聞きした内容が多かったが、そこにプラス著者ならではの