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※またもや、お久しぶりになってしまいました本日は5月5日ということで『子どもの日』っぽいお話…にしたかったのですがハテ?『hero2』ゴールデンウィーク最終日「着いたぁ!」珍しく丸一日予定がないと言う彼と、電車に乗って訪れたのは「なに考えてんだよ?めちゃくちゃいい天気なのに。」郊外にある、緑に囲まれた大きな図書館で「だって、行楽地はどこに行ったって人が多いでしょ?それに…」わたしの行きたいところでいいって言うから、デートの場所にここを
『longroad6』結婚式を明日に控えた夜なかなか寝つけずに来てしまった、通い慣れた洋館の前で桜を散らす夜風に吹かれながら佇んでいると平和な家族から引き離したくなくて、何度も突き放しては泣かせてしまったことを思い出したあのころとは全く事情が異なっているとはいえ明日になれば、今まで大切に育ててきた両親から彼女を奪ってしまうことになるそれでも裸足のまま腕の中に飛び込んできた、この世にたったひとつの温もりを手放すことなんて出来ない俺は「朝
『sister』「いいかげんに機嫌直せよ。」梅雨の晴れ間中庭で昼食を取りながら話しかけても「な、なんのこと?」しらばっくれたまま、黙々と弁当を食べ続けている恋人が「べつに、わたしはなんとも思ってないってば。」口ではそう言っているが、穏やかではない表情をしている理由はたぶん今朝「おはよう。」登校途中に彼女と一緒になった直後交差点で信号待ちをしている軽トラックの窓が開き、運転席から見覚えのある中年の男が顔を出した「よお、あんちゃん。今か
※1部の連載が終了した時からずっと気になっていた聖ポーリア学園ボクシング部のその後。先々月に発売されたクッキー9月号掲載『ときめきトゥナイトそれから』に新入部員がいたらしいカットを見つけて嬉しくて今回はそんなお話です(どんな話)『pure』「痛い?」どこで調達して来たのか、小さな氷の塊がいくつも入ったビニール袋を押し当てながら彼女が俺の足首を覗き込んだ「大したことねぇよ、ちょっと捻っただけだ。」「ほんとに?だいぶ腫れてるよ。」「大丈夫だっ
※ただのひとりごとなので興味ない方はそっと閉じちゃってくださいねえっといつも超個人的妄想話におつきあいいただきありがとうございますなんと!このブログも2022年の5月に開始してからまるっと2年が経ちました✨まさかこんなに長く続けられるなんて思ってもみなかったので自分でもびっくりですこれもひとえに、読みづらい文章を温かい目で読んでくださる優しい皆さんのおかげですほんとうにありがとうございますそしてもちろん、この世に『ときめきトゥナイト』を生み出してくれた池野恋先生にも感謝しかありません
※今回のお話はいつもの高校時代ではなくプロポーズから後のお話になります。『midnight1』聞いてもいいかなこんな時ダメかな彼からプロポーズをされて早いもので1ヵ月が過ぎと言うことはつまりその…わたしたちがそういう関係になってからもそれだけの時間が経ちあの日から、主にわたしが翌日仕事じゃない時は彼のアパートに泊めてもらうようになり今夜もバイトから帰って来た彼と一緒に夕食を取り、お風呂に入って休もうとし
https://ameblo.jp/veto826nan020/entry-12814405336.html『蘭世編③【ときめきトゥナイト展】』https://ameblo.jp/veto826nan020/entry-12814404522.html『蘭世編②【ときめきトゥナイト展】』https…ameblo.jpここから蘭世の弟、鈴世(りんぜ)の《彼女なるみ》が主役の第2部が始まります❗なんで鈴世じゃなくてなるみなのか…女子目線で見て欲しいってやつなのかも👀鈴世、さすがに
※タイトルは違いますが、またもや以前に書いたやつの焼き増しですみません『君が怖いもの1』暖かい春の光が差し込む学校の中庭で「ねぇ…って、あれ?」お弁当を食べながら話しかけると、隣にいたはずの彼の姿が見えなくて「えっーと」辺りを見回すと、すぐ傍にある大きな木にもたれかかって目を閉じていた「寝ちゃったの?」昨夜もバイトで遅かったって言ってたもんねうー、どうしよう「なんだよ?」静かに目を開けてこっちを向いた表情は、やっぱり少し疲れてるみたいだ
『longroad2』「いやー、マジでめでたいよな。」「もうそれくらいにしとけ、2日酔いになるぞ。」「いいから、おまえももっと飲めよ。」「春休み中の大学生と違って暇じゃねぇんだよ、俺は。」めんどくさいヤツに捕まってしまった新居への引っ越しを終え、彼女を送った帰りにばったり出会ったのは「おまえの門出を祝ってやってんのに、野暮なこと言うなよな。」高校時代の部活仲間だった友人で、前祝いと称して勝手に杯を重ね続けている「冗談抜きでやることがたく
『confidence』「笑わないって言ったじゃない!」「わりぃ、つい。」そう言いながらも彼は手で口元を隠して笑い続けている。「もう、知らない!」早朝、登校してすぐに彼に呼び止められた。「左足どうした?」ほんのわずかに引きずって歩いていただけなのに瞬時に彼に見抜かれたから驚いた。「絶対に笑わない?」「…多分。」「昨日の夜、タンスの角に小指をぶつけたの。」「プッ…」それから彼はわたしの教室に着くまでクスクスと笑い続け。「悪かったって。後で治し
『longroad5』「あらっ、まだ起きてたの?」結婚式の前夜リビングにいたお母さんから、心配そうに声をかけられた「うん、なんだか眠れなくて。」ソファで眠り込んでいるお父さんの方を見ると、その胸にはわたしが小さいころのアルバムがしっかりと抱きしめられていて「お父さん…」結婚したってお父さんとお母さんの娘であることには変わりはないのに、こんなにも寂しい気持ちになってしまうのは大切に育ててもらった証拠だよねそんな感慨に耽っていたら、ますます
『moonlight』月明かりがカーテンの隙間から照明を落とした部屋を照らしているここはわたしの部屋?それとも彼のアパート?ああ、そうだこれはわたしの夢の中ゆらゆらとまるで海に浮かんでいるみたいううん、わたしを包んでいるのは海ではなくて彼のたくましい腕彼の腕に抱かれて穏やかに、時に激しく揺れるわたしの体は徐々に不思議な感覚に襲われていき…でも突然恐くなっていつも、そこで目が覚める「やっぱり…夢。」鏡を見なくても今の自分がどんな顔をしているのかはっきり分かるほど頬が熱いい
『13日の金曜日3』えっと『それはない』ってどういう意味?いつのまにか草の上に寝転んでいたおとうさんは、眉間にしわを寄せぎゅっと目を閉じている「あいつとはもうすぐ別れるんだから、そんなこと絶対にありえないんだよ。」あああたしをちゃんと、おかあさんの娘だって認識してくれたんだだから、おとうさんは未来の自分におかあさんによく似た娘なんているわけないって思っちゃったのか「ねぇ、ほんとにおかあさんと別れちゃうの?種族が違うからってだけで、なんでダメだ
『hero』ボスッ「いたっ!えっ?」珍しく数センチの積雪があった日の朝登校途中、背中に軽い衝撃を感じて振り向くと「大げさなんだよ、痛くはねぇだろ。」「あっ…」わたしの背中に雪玉を投げた犯人が眉間にシワを寄せて立っていた「おはよう…っていうかなに?」朝から雪合戦??「さっきから呼んでるのに気がつかねぇから…」「そうだったの?ごめんなさい、ボーっとしてた。」「おまえがボケっとしてるのはいつものことだろ。」「いつもってわけじゃありませ
『shootingstar』「あっ!」彼のアパートからの帰り道ふたり並んで歩きながらわたしのおしゃべりに彼が相槌を打っていたのだけれど、沈黙が訪れた瞬間に流れ星が夜空に光って落ちた「残念、願い事を言う時間が無かったね。」「どんな願い事があるんだよ?」ちょっとあきれたような口調で彼に聞かれて「それは、いろいろと…」彼が長年の夢であるプロボクサーになれますように、とか「でも流れ星が消える前に3回も願い事を唱えるなんて難しいよね?」「俺は…
『catchacold』どうやって誤魔化そうか朝から少しだるい感じはあったが元々の体力があるせいか学校もジムもいつも通りに乗りきったのは良かったが夜になってバイトから帰宅する頃にはどう考えても体調が悪いことを自覚するようになり子供の頃から健康だけが取り柄で風邪なんて片手で数えるほどしか引いたことがないから体温計すら持っていないが、多分そういうことなんだろう体がかなり熱い気がするまずいことにアパートに帰るとこんな日に限って彼女が食事を作って待って
※このお話はいつもの高校時代ではなくプロポーズから後のお話になります。『midnight3』『どうしたい?』えっとええっといつのまにか繋がれていたはずの彼の手は、わたしの髪や頬を優しく撫で始めていて彼の質問に対する答えになっていないのは分かっているけれど「…大好き。」これ以外の言葉が見つからなくてわたしも彼の頬に触れながら、溢れ出しそうな気持ちを伝えた彼はほっとしたようにフゥーっと息を吐いて、「知ってる」と言いながらわたしを優しく抱き
※今回のお話はいつもの高校時代ではなくプロポーズから後のお話になります。『midnight2』あれっ?もしかして何か誤解させちゃった?部屋に敷かれた一組のお布団の上でいつものように彼の腕に抱かれつい口にしたわたしの一言で固まってしまった彼の言葉は何故かこちらの体調を気遣うもので「ううん、ちょっとだけ眠いけどわたしは大丈夫。」焦って正直に答えたのがまたいけなかった「…疲れてるんだったら今日はやめとこう。」そう言うと彼は体を離してわたしの隣
※今回は2012年4月13日(金曜日)のお話になります。内容は18歳の真壁くんvs高校3年生の愛良ちゃん(意味不明ですみません)です!!『13日の金曜日1』「なんだろう?」学校から帰るとリビングのテーブルの上に、ずいぶんくたびれたキルト地の巾着袋が置かれていた「おかえりなさい、冷蔵庫にケーキがあるけどまだ食べちゃダメだからね。」キッチンから顔を出したおかあさんの声はいつもの3割増しで弾んでいるそうだった今日は4月13日「はいはい、おとうさんの誕
『君が怖いもの2』もらったチケットでデートしておいて、文句を言える立場ではないが「悪かった。」「な、なんで謝るの?」「なんでって、そりゃあ…」映画の内容をきちんと把握しておかなかったことを後悔している俺に気を使って「ちょっと刺激的な映画だったけど、そんなに怖くなくて面白かったよ。」彼女はそう言ってくれたが、絶対嘘に決まっているたしかに、ジャンルとしたらホラーだったのかもしれないが成人指定にされていた理由は過激な暴力や流血シーンだけでなく、際
『giveup』『3つ数えるから、さっさとイエスかノーか答えろ。』受話器の向こうでため息をつきながら彼は本当にカウントを始めた『3…2』「えっ?ちょっ…イエス、行きたい!」わたしが慌てて答えると『了解、明日の朝迎えに行く…じゃあな。』満足気に電話を切った彼にちょっと笑ってしまった大晦日の夜お母さんを手伝っておせち料理の準備をしている時にかかってきた彼からの電話の第一声は『明日、初詣に行かないか?』突然のお誘いが嬉し過
『longroad3』『それは、おまえがやりたいことだろ?』呆れたような顔で笑った彼に言われた通りわたしが結婚に夢や希望を持ち過ぎているのはわかってるけどあまりにも普段と変わらない様子で新居での生活を始めた彼を見て、余計に気持ちがざわついてしまうやっぱり男の人って結婚に対してそんなに思い入れがなかったりするんだろうか?結婚式まで3日に迫った今夜も「電気もガスも来てるんだから…そろそろここのキッチンも使えよ。」うちから作って持って来た
『firstkiss3』また、やってしまったわたしは何でこんなに馬鹿なんだろうよりによって彼の前であんなに分かりやすく顔と態度に出すなんて今さら考えたところでどうなる物でもない過去のキスの事なんかで、あんなに大袈裟にうろたえて彼を驚かせて今日もあの後ジムとバイトで大変だったろうに、また余計な心配を掛けてしまうなんて恋人失格だつくづく自分に愛想を尽かしたものの、夕飯もそこそこにお風呂で気持ちを落ち着かせながら考えてみるわたしが初めて男性に
『doll』エメラルドグリーン、と言うのだろうか彼女と昼食を取っている中庭の植え込みに一羽の大きな蝶がとまった「わぁ。」彼女が思わず…といった感じで声をあげて見入っている「きれいねぇ、作り物みたい。」作り物その言葉である事を思い出したボクシングジムの仲間やバイト先の同僚で彼女を見た事がある男は皆「おまえの彼女、お人形さんみたいだなぁ」と口を揃えて言ってくる褒め言葉のつもりなんだろうから俺も適当に返事をしたりしなかったりして受け
※このお話は「chocolate3」から20年後の設定になっていますので苦手な方はご注意を私個人の勝手な妄想で原作とは一切関係ありません『chocolateおまけ』「…ったく、なんで俺が隠れなきゃいけないんだよ。」日が暮れ始めた頃、トレーナーの仕事が終わって家の前までたどり着くとおそらく、デートの帰りなんだろう庭を囲っている柵の外で中学生の娘とそのボーイフレンドが話し込んでいるのが目に入った邪魔をしたくない…というより、どんな顔でふたりの横を通
※今回は高校1年が終わった春🌸の設定で(←どうでもいい)『cherryblossom』「いい天気だな」まるで台風のような強風が吹き荒ぶ公園で、大きく伸びをしながら彼が言った「えっと…どこが?」もうすぐ4月だと言うのに、冬物のコートを着てくれば良かったと思うほど寒いうえに「まぁ、こんなに気温が低けりゃ桜も咲かねぇだろ。」お花見に来たというのに、肝心の桜が全然咲いていないなんて「おかしいなぁ、テレビの開花予想じゃ今日くらいには咲くって言って
こんばんは!連休終わりますねー仕事でしたが、、、先月、「ときめきトゥナイト展」行ってきました〜ゆっくり見たいので平日に行くことが多いですが今回は、お友達と土曜にまずは、ケーキモーニング😋😋ときめきトゥナイト私が読んでたのはなるみちゃんのあたり〜かな?なつかしい池野恋先生の絵好き❤️❤️❤️ありがとうございました😊
こんばんは~小花です。いや~地球の悲鳴を感じる暑さですね。小花は昨年と先日、熱中症をやらかしてしまいました。皆様も、くれぐれも気をつけてくださいね。小花は極力引きこもるか、夜行性で行きます。さて、明日はいよいよクッキー9月号発売です。読みきり、なんとか無事描き上がりました。久々に紙版の方にも載ってます。地味~なお話ですが、お読みいただけたら嬉しいです。久しぶりの原稿は、やはり大変でした。今後のためのリハビリになればと思いましたが、気力使い果たしちゃったかもしれん。。
※個人の勝手な妄想ですので、原作とは一切関係ありません『花嫁衣装』「欲しいの?雛人形。」結婚式まであと1か月ちょっとに迫った、3月最初の週末新居で使う雑貨やキッチン用品を買いたいと言う彼女につきあって、午後からデパートに来たのはいいのだが「んなわけないだろ、おまえがあんまり待たせるから暇つぶしに見てただけだ。」女の買い物は、とにかく長いスプーンだの調味料入れだのを選ぶのに理解に苦しむくらい時間がかかるので、エレベーター近くの休憩ス