ブログ記事4,337件
まさに奇譚と呼ぶが相応しい神秘玄妙な一篇であり、歴史・フォークロア的な趣向も感じられ始終面白く読めました。飯盛り女と生臭坊主が毎夜の悪夢を祓うために江島明神を訪れる。そこで二人が耳にするは、僧侶と稚児による過去の心中伝説。ぬっぺらぼうや血塗れ坊主という怪談色の強いガジェットを含みつつ、後半では少しファンタジー色も感じられたものでした。また、弁財天や稲荷明神といった神々に対して一般的にイメージされるものとは違う、あまり知られていない姿が語られているのも面白いところ。そして巻末には稲荷山を舞台に