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(神奈川県横須賀市長沢)野を横に馬引き向けよほととぎす松尾芭蕉「おくのほそ道」(那須野)での一句。馬に乗り、広大な那須野を移動していると、馬子が「一句、記念にいただきたい」と願い出る。当時、馬子という職業は「馬子にも衣装」という諺があるように、教養の無い人間と思われがちであった。その馬子から句を請われたことに感心し、即興で認めたのが、この句だ。この句にはさまざまな句の解釈があることは以前に書いた。『「おくのほそ道」をいろいろ考える~「野を横に…」の句について』
岩はなや旅人労(つか)れていちご食ふ加舎白雄(かや・しらお)ここ最近、実に春らしい日が続いている。こんな日がずっと続いてくれたら嬉しい…(笑)。春休みだからか、地元の苺狩が大いに賑わっていた。ところで「苺」は初夏の季語。昔はビニールハウスなどなかった為であろう。江戸時代の苺は野生のもの、近代以降は露地栽培を詠んだものであろう。加舎白雄(1738~1791)は江戸時代中期の俳人(俳諧師)。与謝蕪村が1716年から1784年であるから、蕪村と同時代の人でやや後輩