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言わずと知れた、みうらじゅん氏といとうせいこう氏の〈見仏記〉。この本をきっかけに仏像めぐりを始めた人も多く、なかには会社を辞めて仏師になった方もいらっしゃるとか。見仏記1巻のラストには、最初の〈見仏ツアー〉を終えた2人が京都駅の喫茶店で交わした約束が書かれていました。「三十三年後の三月三日、三時三十三分に三十三間堂の前で会いましょう。そんなおかしな待ち合わせを、我々はしていたのだった」(角川文庫いとうせいこう、みうらじゅん「見仏記」第1巻より抜粋)この約束をしたときは、みうら氏もいと
「べらぼう」で旬の、山東京伝の作品。山東京伝は、1761年に江戸の深川で生まれた。1775年頃に、浮世絵師に入門し、北尾政演まさのぶと名乗る。初期は表紙画や黄表紙の挿絵を描いていた。後に黄表紙や洒落本の作者として本格的に活躍する。黄表紙『御存商売物』は1782年刊行され、当時の黄表紙評判で最高位と称賛された。洒落本の第一作目は1785年刊行、翌年に第二作目、『通言総籬つうげんそうまがき』は第三作目で1787年刊行の作品。『仕懸文庫しかけぶんこ』は1791年蔦谷重三郎