ブログ記事1,262件
卒業論文の面接試問を受けてきた。総じて良い論文でした、と言ってもらえた時は、泣きそうになった。提出まで一度も先生に見せなかったので、何から何まで全てが不安過ぎて、提出後も情緒不安定な日々を過ごしていたけれど、それも今日で終わり。色々質問されたけど、辿々しくもきちんと書いたことを答えればいいので、なんとか乗り切った。先生からは、若年層メインの追加調査を入れたことは英断だったと言ってもらえた。あと、320人の調査をしたこともデータ調査としてしっかりした根拠となっているとのこと。大人の財力に
「ピラフ」pilafは何語かというと、英語に入って来たのはトルコ語からである。最終的にはペルシャ語のپلو(polow)となる。ところが、ペルシャ語語源辞典をひくと、古くは、پلاو(pelâv)で、ドラヴィダ語起源だという。ドラヴィダ語はインド・ヨーロッパ語ではなく、インド土着のことばである。タミル語が一番有名で、かつて、日本語の祖先などと騒がれ、否定された。あのあたりは様々な言葉が往来し、入り混じっており、興味深い。言葉の森から出られない言語学のよろこび[中村
ちいさい言語学者の冒険子どもは「言語学者」である.「子ども」と「言語学者」というのは相対する概念のように見えるかもしれない.しかし,子どもを言語学者としてみると言語の学習のそれはフィールドワークにもみえる.子どもの言語発達の過程を知ることで「子ども」のことも,「言語」のことも知れる.この本はそんな本だ.ちいさい言語学者の冒険子どもに学ぶことばの秘密(岩波科学ライブラリー)[広瀬友紀]楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}楽天市場
スポーツ以外の知のオリンピックに、数学や科学などありますが、みなさんは、『国際言語学オリンピック』をご存知ですか?『パズルで解く世界の言語言語学オリンピックへの招待(国際言語学オリンピック日本委員会著)』を、読み?ました。知らない言語を解読して、隠されている法則を解き明かそうとのことで、51言語が登場。もちろん、日本語もありました。点字もありましたよ。パズルというか…ナゾ解きとか書かれていますが、結構、ハイレベルです~一応、帯によると、予備知識は一切不要で、・隠
【英語を教える】Pragmatics/語用論、ご存知ですか?おはようございます。英語を教えながら英語の先生の先生をしています、ミツイです。ベレ出版さんのNoteブログにて私ミツイのブログ記事、公開中です。良かったらご覧ください。第2回目の「多様性」に関する記事はこちら。ーーーーー英語を教えている皆さん、Pragmatics/語用論というのは聞いたことがありますか?Pragmaticsというのは特定の社会文化の中で言語がどのように使用されているか、そし
これは間違いなく2023年で一番の面白さ😆本書は刊行時から気になっていたが、じわじわ話題になり無視できない存在に。予想以上に興味深くグイグイ引き込まれた。難解で深遠なテーマをオノマトペの分析でわかりやすくまとめた論考は、子育てから外国語学習まで幅広く活かせるだろう。考えてみれば、子どもが抽象的な言語体系を身につける過程にはわからない点が多い。気づけば高度な言語運用能力で様々なコミュニケーションを交わしているが、その不思議を解きほぐして深遠な進化を理解できるとは。知的好奇心が刺激されまくり。
私が過去に指導した、弟子の一覧は以下の通り。FisherRibbonMoruDreamFlowerAilyIoriRunrun彼らの名前は全てアルファベットの為、ルーン文字変換ができます。さて、どんな意味を持つ名前になるのか?Fisher「財産」「静寂」「太陽」「崩壊」「信頼」「旅」「大いなる財産は静寂を以て築かれ、太陽は崩れ去って信仰の旅に出る。」Ribbon「旅」「信頼」「成長」「成長」「相続」「活力」
<無料フリースクール雑学講座-66>【色々な言語】・話者の多い言語・母音の少ない言語・多い言語・共鳴音と阻害音・表意文字・表音文字・表語文字・キリル文字・言語学の分類・内的言語学・外的言語学・日本人は何故英語を話せないか?等々
最近川添さんの本を続けて読んでいるので、読んでみました。「ふだん使いの言語学言葉の基礎力を鍛えるヒント」川添愛新潮選書これは、これまでの物語を使った説明とは違って、普通の(というのも変だが)本。言語学初歩の説明と自然な文(あえて、正しいとは言わない)を書くヒント集。私はライラーという仕事柄、人の文章に手を入れる機会も多いのですが、その時の苦労や迷いの理由が言語学的に説明されていて、面白かったです。ふだん使いの言語学―「ことばの基礎力」を鍛えるヒント―(新潮選書)
「常識」に、ちょっとした挑戦をしてみたいと思います。英語学習に関するさまざまな神話や誤解を掘り下げ、もしかしたらあなたの英語学習に対する見方が変わるかもしれませんよ。「日本人には英語は難しい」、「発音は大人になると学習できない」など、よく耳にするこれらの言葉。でも、本当にそうでしょうか?私たちは、これらの「常識」を一つずつ検証し、新しい学習法や考え方を探求していきます。このブログでは、専門的な話や言語学的な内容も、事例や経験談を交えてわかりやすくお伝えします。堅苦しい講義はしませ
私たちの運命を握っているのは星座ではなく、私たち自身だウィリアム・シェイクスピア(1564年-1616年)ウィリアム・シェイクスピア(英語:WilliamShakespeare,1564年4月26日(洗礼日)-1616年4月23日[2](グレゴリオ暦5月3日))は、イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物でもある。卓越した人間観察眼からなる内面の心理描写により、もっとも優れているとされる英文学の作家。また彼の残した膨大な著作は、
10数年前、スペイン語を習い始めたときの動機の一つに、学生に履修者が多いので、スペイン語の話をふられてもわからなくて悔しい、ということがあった。フリオ・イグレシアスの歌を大学生の頃から聞いていたから、歌詞は辞書を引いて覚えたりしていた。フランス語は高校、大学とやっているので、姉妹語のスペイン語の見当はつく。しかも、大学では、スペイン人神父の教授に倫理学やギリシャ語を習っていた(日本語で)。といっても、スペイン人に習い始めると、知らないことも多くて面白い。とくに、アラビア語借用語は興味深
最近読んだ本です。「自動人形(オートマトン)の城人工知能の意図理解をめぐる物語」川添愛東京大学出版会著者は言語学と自然言語処理の専門家だそう。王子の命令通りに動く自動人形に、どう命令すると意図通りに動かせるかという問題から、言葉について分析した話です。面白かったけれど、言葉の分析のための「例」がたくさん出てくる話なので、言語学の話としては面白いけれど、途中から物語としては楽しめなくなりました。言語学解説本としては面白かった。この本は横書きなのですが、「横書き、読みにくい
日本語って難しいよね。最近気がついたんだけれども、月火水木金土日という熟語、どう読みますか?ゲツカースイモクキンドーニチと日本人であれば、読んだと思う。火をカー、土をドーと読んでいるが、そんな読みは存在しない。では熟字訓ということなのだろうか?まぁ、その可能性も否定はしないが、モーラを調整したんだと私は考える。火、土は本来1モーラしかない。それ以外はすべて2モーラである。ならば、火も土も長音として2モーラにしよう。ということなのではなかろう
まだうちの息子が小学校低学年の頃Targetで店員さんに瞬間接着剤がどこにあるか聞かせたことがある息子が言ったのが"Where'stheKrazyGlue?"定冠詞の'the'を「わざわざ」付けたから聞いてみると付けなくて間違いじゃないけど付けたほうが自然とのこと「へ〜え」の一言日本語を教えていても似たようなことがいわゆる「は」と「が」の違いこれが厄介なのがどちらを使っても文法的には正しいが、意味が『微妙に』違うところ今年亡くなられた上
タイトル:働きたくないイタチと言葉がわかるロボット著者:川添愛発行:朝日出版社発行日:2017年6月20日働きたくないイタチと言葉がわかるロボット人工知能から考える「人と言葉」Amazon(アマゾン)働きたくないイタチと言葉がわかるロボット人工知能から考える「人と言葉」[川添愛]楽天市場あらすじ村に悪いことが立て続いたせいですっかり働くのが嫌になってしまったイタチ村のイタチたち。「もう、働きたくないなあ。働かなくてもいいようにな
はじめましての方ははじめまして、でないかたはこんにちは、こんばんは、おはようございます。ITetsuYKと申します。読み方は一応「あいてつようこ」。気軽にYKとでもお呼びください。さて、タイトルにもある通り今回は言語学の話をしようと思います。その前に、そもそも「言語学」って何をするのか、っていう話から始めていきましょうか。言語学は、まぁ名前の通り言語に関するものを研究する学問です。言語学の中でも結構種類が分かれていて、「この文字や単語はどの発音とイントネーションなの?」って
フランスには「正しいフランス語」を定める国家機関があるようですが、国立国語研究所は「正しい日本語」を定めているわけではありません。言語学はある言語の正しさを定めるものでなくその言語の姿を記述するものなので、国立国語研究所もそのような立場を取っているのでしょう。そのため、一般には誤用とされる言い方もこの本ではよく取り上げられています。ただの誤用ならその場かぎりで消えるはずなのに広まっている言い方には何らかの理由があると考えられるわけです。(この本を読んで面白かった点)・「あ
ビビです!最新の言語学の研究によれば、暖かい地域にいる人ほど、声が大きく聞こえるのだそうです。まあだから、南国の人たちはなんだかやたらと大声で北国の人はボソボソ話す。ってことだよね。これはあくまで、めっちゃ仮説らしいけどね笑それを研究している博士は、オセアニアやアフリカの言語はめっちゃうるさくて、カナダの先住民族の言葉は、めっちゃ静かだったことを発見したのだそう。赤いところが声が大きく青いところが声が小さく聞こえる気温は、言語に数100年、何千年と時間をか
ソシュールという名前はレヴィ・ストロースの構造主義の解説の本を読んだ時に知りました。構造主義の定義は「あらゆる現象に対して、その現象に潜在する構造を抽出し、その構造によって現象を理解し、場合によっては制御するための方法論」となっています。ソシュールの言語学での考え方が構造主義の走りだったとのことで、その考え方が他分野に(例えばレヴィ・ストロースは文化人類学)影響を与えたとのことです。レヴィ・ストロースの構造主義の解説は正直よく分からなかったのですが、懲りずにソシュールの解説を読んでみました
こんばんは。本日の振り返りです。今日の目標は"決めた時間に学習をスタートする"でした。学習習慣を身につけるには学習開始時間を固定するとよいそうです。昨日の夜に朝起きてすぐ7時から勉強する!と誓って就寝しました15分遅れですが目標は達成できましたスタートがよかったためかあまり疲れず計画通り4時間学習できました。学習内容は・サピア・ウォーフ仮説(事例まとめ)言語の違いは思考にどう影響しているか?・Englishes・インタビューマッピング・授業を組み立て
今日はつかれこまみ私はいわゆるADHDでコンサータというお薬を飲んでようやっと生きているすきなYouTubeチャンネルは「ゆる言語学ラジオ」つまりエライんだぞーなんだこれ私の頭の中はなんというか騒がしい例えるなら心の中で学級会みたいことを常にしているこれがまあひとりひとり張り切っちゃうもんで…声がでかい「静かにして下さい!!」という声もでかいうるっっさいこの頭はこういう仕様なんでしょうがないしょうがないねじゃないよって言われたこともあるけどしょーがねぇ
日常のこと頭の中の処理経路|Niko記事100本ノックをやっています。今日で26本目です。言語学を少しだけ齧った身として、しばらくそこから離れていたのですが思い出したことをメモしておこうと思います。言語学にかぶれていたころの私にとって、脳が言葉を捉える時におこっていることがすごく興味の対象でした。自己啓発に通ずるものがあるかもしれませんが、大昔に読んだ論文に、3つ書いてあったこと…note.comよかったらおこしくださいませ^ー^
日本語用論学会第26回大会が来る12月9日(土)10日(日)の二日間にわたり、我が創価大学にて開催されます。当学会としては2019年度に開催された第22回大会(於.京都外国語大学)以来4年ぶりの全面的な対面開催となります。北海道・沖縄をはじめ全国各地から言語学・語用論の研究者が集います。私は大会実行委員長として関係の先生方と協力しながら万全の体制を準備してお待ちしているところです。今回の大会テーマに「日本語教育のために語用論ができること」を掲げました。語用論それ自体は言語学のなかでも基礎理
ナジャ・グランディーヴァのナジャNadjaは、ドイツ人モデルの名前から取ったそうだが、もともとはスラブ系の女性名である。イタリア人にも、フランス人にもいるが、エキゾチックな感じがするらしい。ロシア語の、надежда(nadježda)「希望」に由来する名前だ。この語は一語ではなく、na-dježdaと分かれる。na-は接頭辞で、「上」である。意味の中心部を担うのは後半のdježdaで、これは、動詞djet’「置く」で、印欧祖語の*dhē「置く」にさかのぼる。
久しぶりの投稿となります。前回まで、間接的に【構造主義】についてお話をさせて頂きましたが、その源流となりましたスイスの言語学者フェルディナン・ド・ソシュール(1857-1913)について、簡単に述べさせて頂きます。それまでの言語学は、文字の変遷や音の響き、文法構造等の研究・分析において、各言語圏の歴史的な進化と変遷[⇒通時性]を対象にしておりましたが、ソシュールは言語の特徴を「分節性」として捉え直し、同時代・同一言語内の【構造】[⇒共時性]に注目致しました。
今月11月1日〜11月5日に出演しました、ワンダーワークス舞台公演【未踏】本編の配信が12月に行われます。言語学、国語学、アイヌ研究で著名な金田一京助さんの物語ですので、その方面にご興味ある方々はもとより、北海道にまつわる物語なので、北海道の方々、北海道にご縁ある方々、北海道好きな方々などにぜひご覧いただけたら、うれしいです。以下、詳細です。※写真はワンダーワークスさんより引用チケット販売開始12月1日(金)10時より視聴可能期間12月9日(土)10時
今日は"inalienable"についてまとめたいと思います。"inalienable"という単語はあまり見ないかと思います。別に覚えていなくてもいい単語ですが、今回は中身の方を少し考えたいと思います。まずは『ロングマンExams英英辞典』で意味を確認してみましょう。aninalienableright,poweretccannotbetakenfromyouex)inalienablehumanrightsこの定義で"inalienable
ブロ友さん(勝手にブロ友さん(笑))の本がやっと日本のアマゾンさんから届きました。言葉の森から出られない:言語学のよろこびAmazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}本当に読みやすく、一気に読む事ができました。中村先生も、「学術書」ではないと仰っていらっしゃるだけあり、教養書・高尚な雑学的な本でした。どこからでも広げたら、読む事ができるようになっています。私自身は、中村先生に共感できる箇所も沢山ありました。外国語学習がお好きな方には、楽しんでいただける
そういえば、読んで今回の実験をするきっかけとなった記事をシェアしておきますシンポジウム『多言語使用―脳科学、言語学、教育学からの多面的アプローチ―』脳科学から見た効果的多言語習得のコツ2009年植村研一(浜松医科大学名誉教授・日本医学英語教育学会名誉理事長)https://www.jstage.jst.go.jp/article/ninchishinkeikagaku/11/1/11_1_23/_pdf脳の語学習得.の仕組みを解説し、それに則った効果的な外国語.教育技法につ