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こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第56回試験・実技試験1・問4今回は、図10の赤外画像と、図10の破線で示されている東経129.5°に沿った鉛直断面の相当温位・風・湿数12時間予想図を用いて、一つは地点aにおける950hPaから500hPaにかけての風向の特徴、もう一つは地点bにおける950hPaと500hPaの風速の違いを読み取って解答する内容の問題です。では地点aから見ていきます。(地点a)地点aでは「950hPaから500hPaにかけての風向の
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問1今回は、図3の気象衛星画像のうち、赤外画像を用い、黄海の地上低気圧の中心とその周辺の雲域の特徴を、雲頂高度と雲域の分布に言及して述べよ、ということで考えてみます。この黄海の地上低気圧について問1(1)では本文の第2段落の最後に、「黄海の低気圧の中心付近の気温が周りと比較して低くなっており、このような低気圧は寒冷低気圧(寒冷渦)と呼ばれている。」ということでした。この問題はすなわち、寒冷低気圧
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第56回試験・実技試験1・問4今回は、前問の問4(1)の強雨域の形状の特徴に関連して、図10の気象衛星赤外画像では雲域で見たところ形状にやや違いがみられ、上層雲の幅が強雨域よりも広くなっていることについて、強雨域の雲の上端が到達する高さに着目して、上層雲の幅が広がる理由を述べよ、という問題です。(気象庁HP:積乱雲ってどんな雲?より)まず、赤外画像では、気象衛星で観測された地球放射を輝度温度に変換させ、輝
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技1・問1①a雲域Aについて、可視画像では白く、表面が一様で滑らかですが、赤外画像では暗灰色で雲頂高度が低いことから、したがって、①は表の下の枠内から、「霧または層雲」が選ばれ、aの根拠をまとめますと、可視画像では白く、一様で、赤外画像では暗灰色になっているため。(31字)《気象業務支援センター解答例》赤外画像では暗灰色、可視画像でなめらかな明白色となっている。(29字)ということになりま
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技1・問1今回も問1(2)の問題と同様、「特徴」を述べる問題です。赤外画像、水蒸気画像のそれぞれについて見られる特徴をそのまま書けばよい、という形です。ただ、直接的に解答へ落とし込む要素ではありませんが、問1(2)の問題でもありましたように、この本州付近の台風は、温帯低気圧にかわりつつありますので最盛期の台風における雲の特徴から崩れてどうなったのか、を念頭に置いた解答を出題者は求めていると考えられます。《
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第53回試験・実技1まず、図3の気象衛星画像は赤外画像であり、問題文では、「雲頂高度に言及して」とありますので、専門知識の復習として、雲頂高度による赤外画像の見え方について触れておきたいと思います。赤外画像は、地表面、海水面、雲から放射された赤外線、すなわち地球放射をとらえて画像化しています。一般知識で学習した「ステファン・ボルツマンの法則」では、ある物体が黒体であれば、その放射量は物体の絶対温度で決まる、ということでし
こんばんは。今回は、図10の赤外画像と、図10に示されている東経129.5°に沿った鉛直断面の相当温位・風・湿数12時間予想図を用いて、一つは地点aにおける950hPaから500hPaにかけての風向の特徴、もう一つは地点bにおける950hPaと500hPaの風速の違いを読み取って解答する内容の問題です。後に続く問題で得点できるよう、まずはこの問題で確実に読み取りましょう。次回一緒に考えてみたいと思います。第56回試験・実技試験・問4問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援セ
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・実技試験2今回は、初期時刻、15日21時の図2と12時間後、16日9時の図10の2つの赤外画像を用いて、16日9時の台風の中心付近における雲について、12時間前から変化した特徴を述べよ、という内容の問題で考えてみます。問1(4)では、初期時刻の15日21時における図2で見られる地上の台風中心とその周辺の雲域の特徴として、解答例は「台風中心と南西側では雲頂高度の低い対流雲、北東側は雲頂高度の高い発達した対流雲が多
こんばんは。今回は、図3の気象衛星赤外画像から、日本海の低気圧が発達中であることを示唆する雲域の形状の特徴について、雲頂高度にも触れながら述べよ、との問題です。専門知識の復習になるかと思います。専門知識で学習した知識が定着しているか、設問を通して確認してみましょう。次回一緒に考えてみたいと思います。第53回試験・実技1※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。14日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・実技試験2・問1まず、気象衛星赤外画像の特徴について簡単に専門知識の復習をしておきましょう。気象衛星赤外画像は、地表面や雲から放射された赤外線を捉えて、それを画像化したものです。一般知識の「大気における放射」では、ある物体が黒体であれば、その放射量は物体の絶対温度によって決まる、という「ステファン・ボルツマンの法則」を学習しました。すなわち、黒体放射のエネルギー量をI、ステファン・ボルツマン定数をσ、物体の絶対温
こんばんは。今回は、前問の問4(1)の強雨域の形状の特徴に関連して、図10の気象衛星赤外画像では雲域で見たところ形状にやや違いがみられ、上層雲の幅が強雨域よりも広くなっていることについて、その理由を述べよ、という内容の問題です。レーダーエコー合成図、赤外画像で見られる特徴から、強雨をもたらしている雲は何か、またそれが発達すると対流圏上層でどのような特徴が見られるようになるのか、次回一緒に考えてみたいと思います。第56回試験・実技試験1・問4問題文及び図表は一般財団法人気象業
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技2図10(上)のP-Q-Rを構成している帯状エコーについて図11の赤外画像と併せて見ますと、明白色であることから雲頂高度の高い雲、あるいは雲頂温度の低い雲で団塊状になっており、さらに個々の団塊状の雲が帯状の雲列を形成していることから、雲は積乱雲で、その積乱雲で構成されている帯状の雲列であることがわかります。したがって、設問の下枠から選ばれるのは「積乱雲」、その根拠は、明白色の団塊状の雲が帯状の雲列を
こんばんは。今回は、レーダーエコー合成図の帯状エコーP-Q-Rについて、これを構成する雲の種類を設問の下枠内から選んで解答し、その根拠について気象衛星赤外画像に基づいて解答せよ、という問題です。専門知識の気象衛星画像の復習としてしっかりと確認しておきましょう。次回、一緒に考えてみたいと思います。第52回試験・実技2※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。31日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。今回は、図2と図10の2つの赤外画像を用いて、16日9時の台風の中心付近における雲について、12時間前から変化した特徴を述べよ、という内容の問題です。問1(4)では、初期時刻の15日21時における図2で見られる地上の台風中心とその周辺の雲域の特徴として、「台風中心と南西側では雲頂高度の低い対流雲、北東側は雲頂高度の高い発達した対流雲が多く分布している。」ということでしたが、以降、16日9時の時点では雲頂高度及び雲の種類に着目してどのような変化が見られるのか、次回、一緒に考え
こんばんは。(気象記念日)今回は、図3の赤外画像を用いて黄海にある地上低気圧の中心とその周辺の雲域の特徴を雲頂高度と雲域の分布に言及して述べよ、という問題です。赤外画像から雲域についてどのような情報が得られるのか、専門知識の気象衛星画像の復習をしながら次回一緒に考えてみたいと思います。第55回試験・実技2・問1※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。2日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第51回試験・実技2・問1赤外画像は地表面や雲から放射される赤外線、すなわち地球放射をとらえて画像化しているものです。ここで、一般知識の「大気の放射」のところで学習する「ステファン・ボルツマンの法則」を改めて思い出しますと、「ある物体が黒体であるとき、その放射強度はその物体の絶対温度よって決まる。」ということでした。すなわち、放射強度をI*、比例定数のステファン・ボルツマン定数をσ、Tを温度としますと、その関係は、