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松本清張原作野村芳太郎監督(1974)松竹のご本、いろいろから裏話を。2回に分けました。清張さんの小説が読売新聞に連載されたのが昭和35年から36年。橋本忍脚本・野村芳太郎監督での映画化が企画されたのはまだ新聞連載中で映画が公開されるまで中断を含めて14年の歳月がかかっている。『砂の器』以前に橋本×野村のコンビは『張込み』『ゼロの焦点』の映画化で清張さんから高評価を得ておりこの映画化は清張さん側からの
「祟りじゃ~」でお馴染み「八つ墓村」野村芳太郎監督1977年151分萩原健一渥美清(画像お借りしました)橋本忍さんの脚本、芥川也寸志氏の音楽とくれば「砂の器」を思い出します。今作も、郷愁とドラマティックな物悲しいメロディ、映画らしさがぐっと際立つ1本です(*^ー^*)【あらすじ】新聞広告のたずねびとの欄をみた青年が名乗り出る。大地主の跡取りとして、八つ墓村へいくことになるが、青年の祖父、兄、相次いで絶命。連続殺人で村人はパニックになる!落ち武者伝説の祟りなのか?真
推理小説の映画化のはずが・・・、完成した作品は完全にスプラッター&ホラー!評価:★★★☆☆監督:野村芳太郎、脚本:橋本忍、撮影:川又昂、音楽:芥川也寸志と「砂の器」のスタッフが再結集し当時の松竹の最高の布陣なのだが、怨念や祟りを前面にしたストーリー、ホラー映画のような後半の展開、当初はイメージにピッタリと思われた渥美清の金田一耕助の今ひとつ感、など本格的な推理小説の映画化としては傑作というわけではない。ただし映画は大ヒットし、「たたりじゃ~」は流行語にもなった。
真の主役は丹波哲郎扮する山本総理評価:★★★☆☆1973年の作品。1970年代に入るとオイルショックがあり、ユリ・ゲラーや「エクソシスト」などのオカルト・ブーム、「ノストラダムスの大予言」などの終末論がベストセラーになって人々が漫然と不安を抱いていた時代。日本列島が丸ごと沈んでしまうという大胆不敵なアイデア、実際には起こらないにしても、それなりの科学的な背景も書かれていた“知の巨人”小松左京の小説は大ベストセラーになっていた。映画も大ヒット。特撮場面は当