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いつもご訪問ありがとうございます。作家の東田直樹です現在31歳。自閉症という障害を抱えています。離れたところにあるお菓子を自分で取らない僕が小さい頃、欲しいものを手で取るときに、人の手を使って取っていたことがあります。いわゆるクレーン現象といわれるものです。たとえば欲しいお菓子がテーブルの端にあっても、自分で取ろうとしないのです。目の前にあるお菓子は、自分の手でつまんで口まで運んで食べることができるのだから、手を伸ばして取ればいいのにと周りの人からは
いつもご訪問ありがとうございます。作家の東田直樹です現在31歳。自閉症という障害を抱えています。奇声にもいろいろあります自閉症の人の中には「奇声」や「こだわりの言葉や昔覚えたフリーズ」が突然口から出てしまう人もいます。奇声というのは「奇妙な声、変な声」を指します。周りから見れば、突然大声が聞こえてきたら、どの言葉も奇声を発していると思われるかもしれません。でも、僕は奇声といっても「意味不明な叫び声」と「こだわりの言葉や昔覚えたフレーズの声」
こんにちは、作家の東田直樹です。5月になりました。オンラインサロンyoorの新規メンバーを募集しています。月締めのため、月初めの登録が一番おすすめです。Xやブログでは書かないテーマや深堀した文章を掲載しています。また、Yoorメンバー限定のZoomを使用したオンラインおしゃべり会を月に1回開催しています。ご登録は下記になります。よろしければ、ご参加いただければ嬉しいです。作家東田直樹のオンラインサロン|東田直樹|YOOR作
僕の自閉症の症状の中には、いつの間にかなくなっているものがあります。特別な訓練をしなくても、年齢とともに落ち着く行動もあるということです。逆に、特別な訓練をしても一生涯にわたって、あまり変化の見られない行動もあるのではないでしょうか。同じことをしても、小さい頃であれば許されることも、大人になると許されないことがあり、本人も周りも大変です。僕が大人になってわかったことは、自閉症の症状は何もかも治らないわけではなく、かなり改善するものもあるということです。そして、そのことにつ
いつもご訪問ありがとうございます。作家の東田直樹です現在31歳。自閉症という障害を抱えています。自閉症という言葉のイメージ「自閉症」という言葉を聞くと、どういうイメージを持たれるでしょうか。今もまだ「自分に閉じこもっている人」と答える人がいるかもしれません。でも、そんなことはないと思います。確かに自閉症者は人と関わるのが苦手な人が多いかもしれませんが、だからといって、他の人と関わりたくないわけではないような気がします。みんなと仲良くな
今日は、散歩の途中でひなたぼっこをしている亀を見ました。風は、まだまだ冷たいですが、日差しは温かかったです。少しするとボッコッツと音を立てて、亀は川の中に潜ってしまいました。サギのような大きな白い鳥にも会うことができました。生き物を見ると元気がでます。大自然の中でなくても、みんな自分の居場所を探して、一所懸命に生きています。僕も頑張ろうと素直に思えます。だから、散歩は楽しいのです。
いつもご訪問ありがとうございます。作家の東田直樹です現在31歳。自閉症という障害を抱えています。炊飯器の予約タイマーを押すこだわり先日、急に我が家で、お昼ごはんに、銀だこのたこ焼きと八天堂のクリームパンを買ってきて食べることになりました。銀だこは大安売りで、八天堂のクリームパンは、テレビ番組で取り上げられていて、久しぶりにみんなで食べようという話になったからです。どちらも美味しかったです。僕は、いつも夕食前にご飯を炊きます。昼食に食べ
いつもご訪問ありがとうございます。作家の東田直樹です現在31歳。自閉症という障害を抱えています。挨拶は大変自閉症の僕にとって挨拶は大変です。自分から挨拶をするときには、「さあ、今から『こんにちは』って言わなくちゃ」と、自分自身に言い聞かせます。建物の入口に入ったと同時に、僕は元気よく「こんにちは」と言ってしまい、中にいた知らない人を驚かせてしまうこともあります。状況に合わせて、どのタイミングで挨拶すればいいのか、自分で判断するのは難しいです
いつもご訪問ありがとうございます。作家の東田直樹です現在31歳。自閉症という障害を抱えています。レストランレストランなどでメニューを選ぶとき、いつも同じ料理を選ぶ自閉症者の人がいます。僕もそうです。その料理が好きなのだと思います。それは一種のこだわりかもしれませんが、どんなものが出てくるのかわかっているので、安心して食べられます。それでも、毎回同じものだとあきてしまうこともあります。けれど、こだわりが強い自閉症者の場合、あきたからとい
僕は自閉症で、人とうまく会話ができません。キーボード並びのアルファベットを書いた文字盤でコミュニケーションをとっています。奇声や、いつの間にか覚えた単語やフレーズなら、僕の口から飛び出します。それは、僕の意思とは関係ないのです。言いたくて言っているわけではありません。
いつもご訪問ありがとうございます。作家の東田直樹です現在31歳。自閉症という障害を抱えています。お絵かきボードに書いていた頃僕は文字が好きで、小さい頃から、看板や商品のロゴなどを見ては、お絵かきボードに書き写していました。記憶した文字を書きたいというより、どちらかというと書かずにはいられない感じだったのです。記憶するために書いていたのだと思います。何度か書くと覚えられます。学校の宿題をしてしまうように、記憶できると安心するのです。
幼い頃、僕は人見知りもしない元気な子に見えていたかもしれませんが、実際は、人を人だと認識していなかったのだと思います。他の人の言動は、僕にとっていつも突然で、理解しがたいものに感じていました。自分だけが、この世界から取り残されたような気がして、人とどう関わればいいのか、僕はよくわからなかったのです。自閉症が30歳の僕に教えてくれたことAmazon(アマゾン)跳びはねる思考会話のできない自閉症の僕が考えていること
顔におできができてしまい、僕がかきむしるので、かさぶたがとれて、なかなか傷が治りません。そこで絆創膏を貼ることになりました。顔用のバンドエイドがあるみたいです。最初に両手で1分間温めてから貼ると皮膚へのなじみがいいそうです。鏡を見ながら、慎重に貼ります。貼った後も上から1分間手でおさえます。うまく自分で貼ることができました!顔用のバンドエイドを貼ったあとの感想ですが、思った以上に、ぴったりと貼れています。
「話したいことがあるんだよね」と言ってもらえたとき、ぼくは「うん」と心の中で返事をします。けれど相手の顔も見ないし、うなずくこともできないので、僕の思いは届きません。
何もわからないから話せないわけではないのです。だけど僕が、表情や身振りでも自分の意思をうまく伝えられないために、どうせわかっていないのだろうと他の人から思われていました。大海原で叫んでも、僕の言葉は誰にも届かない、そんな思いを抱えて生きていました。
いつもご訪問ありがとうございます。作家の東田直樹です現在31歳。自閉症という障害を抱えています。自分の居場所はどこだろう思春期は、誰にとっても大変な時期といえるのではないでしょうか。子どもから大人になるためには、思春期という児童期から成人期へと移行する中間の時期を越えなければなりません。僕にも毎日が辛くてしかたなかったときがありました。自分の居場所は、どこだろう。まるで、ひとり森の奥にある深い茂みの中をさ迷っているみたいに孤独でした。
いつもご訪問ありがとうございます。作家の東田直樹です現在31歳。自閉症という障害を抱えています。何もかも新しくなる僕の住んでいる地域では、桜の花が満開になりました。いよいよ新年度の始まりですね。どんな1年になるのか、期待よりも不安のほうが大きいと感じている人たちも多いのではないでしょうか。自分のことをわかろうとしてくれる人がひとりでもいれば、心強いと僕も思います。子どもの頃、自閉症の僕は、新学期になると不安定になりました。クラス替えもあ
よく使う言葉なら単語や二語文で話せるようにもなりました。何度も何度も練習して、パターンとして覚えた言葉です。でも、それも10個~20個くらいです。どうして自分が話せないのか、僕はずっと考えてきました。
いつもご訪問ありがとうございます。作家の東田直樹です現在31歳。自閉症という障害を抱えています。僕は自閉スペクトラム症です毎年4月2日は、平成19年に国連が制定した「世界自閉症啓発デー」、そして、4月2日~8日までは「発達障害啓発週間」です。自閉症の原因は、まだ解明されていません。脳の中枢神経系という情報を整理するメカニズムに特性があるといわれています。自閉スペクトラム症の人たちには、日常生活でさまざまな生きづらさがあります。「コミュニケー
人からじっと見られると、僕は体が固まることがあります。動画の停止ボタンを押したみたいに動かなくなるのです。家族に見られても、固まることはありません。もともと家族は、じっと僕を見ることはないからかもしれません。体が固まるときは、動いていないという自覚はあります。特につらくはありません。相手の視線を意識し過ぎると、その視線に僕の意識は向きます。すると体がストップするので、また自分のやっていることに意識を向け直すと、動くことができます。この作業に何秒かかかる
いつもご訪問ありがとうございます。作家の東田直樹です現在31歳。自閉症という障害を抱えています。何もしないことにストレスを感じる人もいる今日を終えると明日がやってきます。失敗してどうしようもないくらい落ち込んでも、明日はやってくるのです。心の傷は、ひとりではなかなか癒せません。いつまでも引きずってしまいます。側にいてくれる人のおかげで、立ち直ることができた、そんな経験はありませんか。傷ついた人に対して、自分は何をしてあげたらいいのか
大人になった僕が、どんな時に奇声が出るのかというと、興奮したときです。楽し過ぎたり、苦し過ぎたり、悲し過ぎたりすると大声が出てしまいます。でも、日常の生活の中では、奇声が出ることは少なくなりました。自分の声を意識できるようになったというよりは、情緒が安定してきたのだと思います。子どもの頃、あんなに苦労していたのに。いつの間にかできるようになったこともあります。