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【光の春】「春の光」といえば、春の山、春の川のように春全般に使われる季語ですが、「光の春」といえば、立春の頃に限定された季語になります。立春の気温はまだ低く、寒さの厳しさを感じる頃ですが、どんなに寒く、どんな大地が凍っていても、光だけは春を感じさせてくれる。「光の春」にはそんな意味合いがあります。実際に立春の頃の太陽の強さはすでに冬至の1.5倍。昼の長さは1時間以上長くなっています。そして春の後半には「音の春」という言葉があります。雪解けの水が勢いを増し、滔々と流れる水の音。たとえ見え
春から夏にかけては、冬の辛さを取り戻すかのように様々なお花たちのゴールドラッシュが続きます。園芸植物として愛され大切にお庭に咲く花もあれば、地味目な樹木にさりげなく咲く小さな花もあり…そうして、何気なく空を仰いで、あれ?あんな所に・・・と気付く美しさもあります───こんにちは、本日の季語は「山藤」(やまふじ)・・・春の季語で「藤」のサブ的な季語になります。(もちろん、藤=藤の花のことですね)山野に自生する藤の花です。マメ科のツル性植物で、晩春に薄紫色の、まさに藤
こんばんは。俳句の春の季語、いろいろあります。春という言葉がつく季語も多くあります。それらを使って句を考えていると、他の季節の季語よりも気分が上がるような気がするのは、春という季節の持つ特性か・・・。ほんの一例ですが、特有の言い方もあります。・春告魚(はるつげうお):鰊(ニシン)・春告草(はるつげぐさ):梅(ウメ)・春告鳥(はるつげどり):鴬(ウグイス)この写真は梅ですが、春の季語の中でも別格なのは「桜」かな・・・。俳句で
『花びらを追ふ花びらを追ふ花びら☆』『歳時記によれば「霾(つちふる)」は春の季語。いにしえより黄砂はそう呼ばれてきた。有馬朗人さんに、大陸から遥はるかな旅をした名僧を引いた一句がある。<霾や空海越えし海一つ>。福岡に広島、大阪と各地をくすんだ景色に変えた黄砂はきのう、東京など東日本にも及んだ。洗濯物は干せないわ、視界がかすんで運転が危なくなるわ…迷惑なものとばかり思っていたところ、読売KODOMO新聞の先週号で意外な記事を読んだ。