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六蔵です。「誰も知らない歴史」で六蔵役を演ずる役者です。さてこの度プラチナネクストで上演する「加藤道夫戯曲三選」、そもそも加藤道夫という70年前に35歳で早逝された劇作家について、我々メンバーはほとんど知らない。代表作の「なよたけ」ですら完全上演されたのは、作者死後のこと。しかし、昨年文学座3月アトリエの会にて「挿話(エピソオド)」が上演され、演出の的早孝起さんが光を当てたことにより、文学座の財産であることが改めて認識されました。偉そうなことを申し上げるつもりはありませんが、今回の我々の公
どうなってるんやろな??①子供のころ松竹新喜劇の作品はよく見ていたが結構な数の演題がそのまま大衆演劇でも上演されている。大衆演劇の場合天下御免で著作権料など発生しないのかな、松竹の戯曲を吉本がそのまま使うとかなり問題になるやろうけど・・大衆演劇は商業目的でも許されてるねんやろな、慣習的に許されてるのかな、それともちゃんと払ってるのかな?②著作権料とまではいかなくてもたとえば大衆演劇には天保水滸伝を淵源として「三浦屋孫次郎」という演目がある。それについて
大学で劇作に関するの授業を受け持つようになってずいぶんと長い時間が経つ。以前は実習を担当していたが、現在は講義のみの授業である。実習の場合、学生が書いた作品を授業内でみんなで読み合わせしてアレコレ批評する形で授業をやっていたのだが、講義の場合は、基本的にわたしが主導権を持ち、話をすることがメインになる。授業の初日にわたしが担当する講座の目的を学生たちに説明するが、ここ数年、わたしは次のような宣言めいた言葉を付け加える。「というわけでこの授業は基本的に座学になります。すなわち、わたしの話を聞くこ
六蔵です。「誰も知らない歴史」で六蔵爺やを演ずる役者です。今回加藤道夫さんの戯曲から3つを選んでプラチナネクストで上演します。作品を選んだのは文学座演出部の的早孝起さん。では加藤道夫の作品群をここでご紹介します。おもな作品(Wikipediaより)戯曲・放送劇なよたけ(三田文学1946年5月-10月。執筆は1944年)挿話(悲劇喜劇1948年10月)天邪鬼(少年少女1949年)誰も知らない歴史(日本演劇1949年)こよなき歌〈LaBonneChanson〉(
こんにちは、六蔵です。プラチナネクスト第29回公演「思い出の人〜加藤道夫戯曲三選」に六蔵役で出演する役者です。昨年3月のアトリエの会で故加藤道夫さん作の戯曲「挿話(エピソオド)」を74年ぶりに復活上演させた文学座所属の演出家、的早孝起さん。プラチナネクストではかねてより的早さんに演出依頼を重ねており、いよいよ2024年の6月公演で実現の運びとなりました。まずは昨日の稽古場でお写真を撮らせていただきました。文学座のWEBサイトでは演技部、演出部それぞれのプロフィールが紹介されておりますが、な
今までに何本の戯曲を書いてきたか数えたことはないが、まあ、たくさん書いてきたと思う。どのようにして戯曲を書くか?そのような質問をよく受けるし、その問いに何とか答えようと自分なりのその考えを述べてきた。そういう考えをまとめた「I-note〜演技と劇作の実践ノート」(論創社)という本も出版した。しかし、その本はいくつかの章に分けて戯曲創作の考え方を示した内容で、必ずしも具体的な戯曲創作のノウハウを語る本ではない。まあ、戯曲に限らず、およそすべての創作は数学の数式のように教示できるものではない点がや
戯曲でブラッドベリの世界を楽しもう!◇火の柱◇-PillarofFire-レイ・ブラッドベリ移動典夫訳SFの叙情詩人ブラッドベリの新しい魅力を伝える本邦発紹介戯曲集。宇宙空間に投げ出された七人の宇宙飛行士の恐怖と絶望と至福の感情が交錯する「カレイドスコープ」、百億年の彼方から恐竜の叫びが響く「霧笛」。未来社会に蘇った男の恐怖と戦いを描く「火の柱」。以上三篇の傑作戯曲とエッセーを収録する。☆*:.°..°.:*☆☆*:.°..°.:*☆☆*
欲を孕んだ紫色の感情はどこまでも膨らみ若さに任せた「あの頃」とは違い執拗いくらいに奏でる戯曲はふたりが溺れ堕ちていく今宵限りの快楽のタクトーblue-jazzー
2015年の英BBC製作のテレビ映画です🇬🇧原作はイギリスの劇作家J・B・プリーストリーの同名戯曲です。監督はアシュリング・ウォルシュ。1912年のある夜。バーリング家では長女シーラ(クロエ・ピリー)とバーリング家とライバル関係にあるクロフト家の息子ジェラルド(カイル・ソーラー)の婚約を祝う食事会が行なわれていた。地方出身だが事業で成功した父アーサー(ケン・ストット)、上流階級出身で特権意識の強い母シビル(ミランダ・リチャードソン)、そして酒飲みで頼りない弟エリック(フィン・コール)も