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この前に最終話上げてます。こんばんは、ざぼんです。天使の背中を書くために、この部屋をつくったのが、japonismの東京ドームライブの少し前。そして12月24日のライブの日に初めて記事を上げて・・翌日の公演を見に行って・・懐かしいですね。天使の背中の智くんは思いを遂げられたけれど、その後、いったいどうなったのかを書いたのが天使の去った先です。幸せな結末を希望した方がいるかと思いますが、そうそう簡単にはいかないだろうというのがざぼんの出した結
和也の場合「ニノ、俺、寂しい・・」俺の両肩に抱きつくように腕を回したあんたが耳元でぽつりとつぶやく。首筋にあんたの髪がさわさわとふれて、くすぐったい。「寂しい?なにが?」惚けて聞き返したけど、あんたのその言葉の意味は分かっている。今回のツアーで、俺はあんたにあまりちょっかいをだしてない。毎回、かならずライブ中には、あんたにいたずらを仕掛けて、戸惑わせたり、ひそひそ声で話しかけたり、笑わせたりしていた。何をしても怒らないあんたと以心
リクエストのお話です。ご希望通りに書けたかどうか・・20時を少し過ぎた東京駅。近くのオフィスビルの窓はほぼ明かりがついている。多分暗くなることはないのだろう・・。俺はステーションホテルの地下駐車場に愛車を止めると上りのエレベーターに乗った。約束の時間には、まだ早い。しかし、フロントで名前を告げると、「お連れ様は、すでにお越しです。」洗練された物腰のホテルマンが、丁寧に頭を下げると俺にカードキーを差し出した。すぐ隣にある
和5部屋に入ってきた若い男の顔を一目みた瞬間、これはもらったぜと腹の中で嗤った。横に座ったサトは、また自分の世界に入っているのだろう、ドアの方を見ることもせず、うつむいてじっと自分の手をみている。知らない人間との接触を異常なほど、怖がって・・仕方ないけどねぇ。あんなことされたらさ・・「俺ですよ、俺。サングラス掛けないとわかんないですよね、」イラつくくらいに、気が付かないあいつ。仕方ない、あまり他人に見せたくない
この前に苺の味は?3を上げてます。マネージャーが運転する車の後部座席に深く体を埋めながら俺は流れていく景色をぼんやりと眺めていた。いつものように、ネオンがきらびやかなこの通り。でも、いつもより人も車も多いような気がする。「今日は、にぎやかだ・・」「金曜日の夜ですから。」ポロっと、口から出た言葉にマネージャーが答える。そうか週末だった。この仕事をしていると週末なんて関係ない・・「ふっ・・。週末なんて俺たちには関係ないものからな。」
過剰な水分をとれば行きたくなる場所。「松潤、トイレ貸して。」そう、言いながら、くるっと向きを変えたら、俺の視界がグワンっと、大きく揺れた。あれ、俺、酔ったか?ワインが旨いからって、調子に乗って飲み過ぎたかもしれない・・目の前がぐるぐるしてきた。でも、トイレに行かないと漏らしちゃう。「ねぇ、トイレどこ?」「ああ、こっちだよ」ぐらりと大きくふらついた俺に、松潤が手を伸ばす。「リーダー、大丈夫、ふらついているよ」「大丈夫だって。そ
9月も終わりが近い、土曜の午後。俺はキャリーバッグをドンとホームにおろした。新幹線から乗り継いだ普通列車は、冷房が効いていたから降りた途端に汗が噴き出た。「あち~。はぁ~。いくら夏だっていっても、もう9月も終わりだろう。」まぁ、内陸で盆地だから、暑いとは思っていたけど、東京よりもかなり蒸し暑い。俺は、悪態をついてから、改札のすぐ横にキャリーバッグを置いて、スマートフォンに、住所を入力する。「ヤバ・・」目的の場所は、歩
negaiはここからピンクの薔薇1はこちらから「大野さん・・おお・・の・・」後は涙で声にならなかった。気が付いたんだね。やっと・・やっとだ・・長かったどんどん、痩せて影が薄くなっていくあんたをみるたびに俺の心の奥で悪い考えが沸き上がって・・徐々に膨らんでいたんだ。こんなところに一人でいたらつまらないだろう、もう長くないなら一緒に・・・俺が連れて帰る。俺の部屋で一緒に暮らそうよ。俺は毎日あんたに話しかけるよ。ここに来るた
翔4広告代理店、国分社。俺の務めている喜多川物産はテレビCM、街頭ポスター、雑誌の広告など、多種多様な広告媒体で広報を行っているが、その大半を契約している会社だ。今回の新規プロジェクトは、社のイメージ向上を狙ったもので、国際貢献の部分を強調した事業もある。昨年、某国での天然ガスプラントの建設で、他社との談合が疑われて払拭するのに、かなりの苦労をした。今回新規プロジェクトの前にイメージ一新を図りたい広報部の決意で
「う・・うん。」ふっと目が覚めた。アトリエのいつもの部屋。一人では広いベッド。寒い・・暖房をつけてこなくちゃ・・起き上がろうとした僕の手がぐっと掴まれて、引き寄せられる。ごろんと体の向きを変えた僕の前には、優しい目でじっと見つめる翔君がいた。「智君、寒いからここにいて、俺が暖房をつけてくるから。」翔君は僕に布団を掛けると、ベッドを降りる。でも、その姿は上半身裸でパンツだけ。「翔君、寒いよ~、そんな恰好じゃ。」慌てて止めよ
この前に誘惑参を上げました。「とりあえず、最初はこれ。」俺をソファに座らせると松潤は目の前に見たことがないラベルのワインを置いた。仕事が終わって松潤のマネージャーが運転する車で連れてこられたのは松潤のマンションだった。「これ、多分リーダー気に入ると思うんだ。はい。」スポンワインオープナーを器用に使って手慣れた様子でコルクを抜くと、テーブルに置いたワイングラスに透明な白ワインをゆっくりと注いだ。「カルパッチョには白だよね。先
こんばんは、ざぼんです。ワクワク大阪、行かれる方、楽しんできてください。グッズ可愛いですね。展覧会ももうすぐ始まりますし・・・(行きたいです・・)ところで、みつけてー83という中途半端な場所から始めたアナザーストーリー。全然関係ない人物との話に、興味のない方にとっては、面白くもなかったかも・・・それでも、どうにか終わりました。最終回限定入れようかと思いましたが、山ではないので、お茶を濁しました。案外隠れファンのいる伊月さん。ざぼんも好きです。伊月という名前も
伊月さんの腕がおいらの肩を抱くように伸ばされ、次の瞬間には、抱き上げられていた。おいら、女の子じゃないのに・・こんなことされたことない・・自分の顔がかぁ~と火照って、耳まで熱くなった。「恥ずかしいの?」伊月さんがにっこりと微笑んで、耳元で囁く。おいらは顔が見られないように胸に顔を押し付けた。伊月さんの意地悪、酷いよ。おいらが拗ねたのが分かったのか、伊月さんが急に真面目な口調になった。「ここには、私と君だけ。他に誰もいない。
先輩は、帰りたくなかったんだ、ここには。東京での仕事が好きだったから。先輩には才能があったと、思う。だから・・先輩の気持ちがよくわかる。2年も就職できなかった俺には・・好きな仕事がしたいって気持ち。できなくなった自分。昔の知り合いには会いたくないんだ。でもさ、それとこれとは別だよ。俺にはスピーチ無理。口下手な俺にはさ・・1週間前から必死に練習してきたけど、うまくできるかどうか。はぁ~とため息がでた。いけない、考えている場合じゃ、なかった。時間がない
おいらの頬に柔らかいものがふれたような気がした。「智、おはよう。」かあさんの声?再び目覚めた時、部屋は明るくなっていた。隣に伊月さんの姿はなかったけれど、おいらに不安はなかった。さっき聞こえたのは伊月さんの声だ。仕事に行ったんだね。ベッドからおりてカーテンを開ける。雲一つない晴天だった。テーブルの上には伊月さんのメモが置いてあった。おはよう、智くん。疲れているだろうから起こさないでいく。今日から
カチャ・・1126号室のドアが静かに閉まる。ドアを背にして立つ伊月さんを振り向いて見上げた瞬間その胸に抱かれていた。「いいんだね、智君」いつもの温和な声じゃない。初めて聞く声においらは、黙ってうなずいた。何をどうするのか、なんてことは、おいらは知っている。でも、頭とは裏腹に心臓がどきどきして体中が緊張で強張っていく。大丈夫だよ、さとし・・伊月さんに任せればいいんだ・・もう決めただろう・・「嬉しいよ。」バスルーム
ファンストーカーじゃなくてファンカーストというものがあるらしい昨日、他メンバーファンで、嵐のグループ降りをした方からメッセージをいただきました。「事務所の推したい人と推されなくても実際に人気のある人が違う、嵐内の歪みに疲れたと感じる」ということなので、大野ファンでなくても、同じように感じているんだなと驚きました。すごくしっかりした方で、長文で今のお気持ちを綴ってくださったのですが・・その中に、このような言葉がありました。「嵐の歪みがファンカーストまで産み出しているなんて残念と
わ~。予約忘れた~。遅くなりましたが、・・いくら待ってもひつじから返事がない。かぶっていた毛布をずらして様子を伺うと、両手で頭を抱えて、俯いている。ああ~、俺やらかした。やっぱりだ。ダメだった。愛人なんて。彼女がいる人に言っちゃいけない言葉だった。す、好きなら相手の幸せを願わなくちゃ。それが、あ、愛するってことだろ、智。今日、抱いてくれただけで、それだけで、いい。最初から俺とは縁のない人だったんだから。夢を見させてくれた
4「・・・・」ザワザワした人の動きで目が覚める。でも、まだ意識は半分夢の中。車内アナウンスが到着を告げて、ドアの開閉音でやっと意識がはっきりする。ドアが開いている。慌てて、鞄を掴んで飛び降りた。9月に降りた時と同じタクシー乗り場に向かう。あの時は野外フェスがあって、タクシー待ちの列ができてた。そして、俺のタクシーに乗ってきたのがひつじだったんだよな。最初からかっこよかった。「お客さん、乗るの?」感慨にふけっている俺に、タクシー運転手
本当はこれで終わる予定でした。イラストも描いてもらってあったのですが、ちょっと寄り道したらすごく長くなってしまって・・すみません2回にわけました。なので、これにはイラストないです。行く当てなんかない。下を向いてトボトボと、歩くだけ。陽が落ちた12月も終わり。寒さが応える。「あ、ここ・・」いつの間にかたどり着いていたのは、あの日、翔君と初めてあった場所。僕の買い物袋を持ってくれた場所。今は、夕やみに沈んで、街
12「ン・・ぁ」いきなりの刺激に変な声が漏れる。「ねぇ、俺に会いたかった?」耳元で話されるたびに息がかかってその刺激に全身がぴくっと震える。抱かれた肩からひつじの熱が伝わりそこから体中が熱くなる。決して風呂に入っているからじゃない。だって俺は露天風呂から立ち上げっているから。あの夜のように、のぼせはしない・・と思う。だけど、問題なのは俺の息子。むくむくと存在を主張し始めている。お湯に隠れているけど、ひつじの太ももに当たりそう。「そ、
最終話「はぁ?先輩はたしかに俺に優しかったけど・・好きって・・。」目を白黒させながら、俺はひつじの顔を見上げた。からかってるんだ、俺の事・・そうそう、お嬢様もいつも散々に言われてた。(役だけどね。)「俺が馬鹿だから、信じると思っているんだろう?騙されないから・・先輩は俺が頼りないから心配だったんだよ。親切な人だからね。」どうしたんだろう、俺。いつもならしどろもどろになるくせに、ペラペラと言い訳してる。「そんなにむきにならなくても。
8「大野もう酔ったのか?まだ1杯目だぞ。」「大野君強いんでしょ。沢山飲んでね。」だから、違うって・・・。ひつじのせいだって・・知らないだろうけど。「あ、ミホ、テレビつけないと。」「あっ、いけない。そうだったわね。」突然、先輩はテレビをつけてと言い出した。時刻は20時前ミホさんがリモコンを持つとスイッチを入れる。「危ない、危ない、間に合わないと怒られるところだった。」映ったのは、公共放送の年末の歌番組。あれ、先輩こんなの見てるんだ。
ベッドまで行くと、端に座った。ひつじは黙ってついてきて、にやりと笑う。「ここで・・」「ここで?」「横になって・・・」「なって?」いちいち確認してくるひつじ。俺を見る目がきらりと光ったような気がした。む~・・仕方なくベッドの左端に寝てみる。この位置がどうかはよくわからないけど。寝ていたことはたしか・・「黙っていたらわからないし。その先は?早く。」仰向けで、固まっていたら早くとせかされた。さ、再現ってこの先も・・・するの?
7かぁ~と顔に熱が集まって真赤になった自分がわかる。「本当にわからないの?」翔君が微笑む。「だって・・」わかるけど、わからない・・好きだよって言われたけど、愛してるって言われたけど・・あの日からの翔君は、昔みたいに優しくて。僕を見る目は温かくて。僕は幸せだった。でも、やっぱり僕は欲張りで、愛してるなら、もっと先までって翔君にもっとふれたい。ふれてもらいたい。僕のすべてをみて欲しいって・・僕を抱きしめてくれ
12車は海沿いの道路を快調に飛ばす。多分、制限速度をオーバーしているはず。だけど、翔君の運転はスムーズで流れに乗っているから怖くはない。2年半も運転していなかったとは思えないほど。頭の中、疑問が渦巻いて聞きたいことは、山ほどあるけど、何も言えず、僕はただ助手席で、流れる景色をぼんやりと眺めていた。まさか、運転ができるまで回復してたなんて。「智君、俺の運転は大丈夫かな?」ふいに、翔君が僕に問いかける。「だ、大丈夫だよ。翔君」
6「服を脱いだほうがやりやすいよね。」いきなり翔君が、シャツを脱ぎ始めた。「そ、そだね。」僕の心臓がドキドキとはやくなり、声が裏返る。へ、へんに思われたかも?・・で・・も「そうだ、俺、先にシャワー浴びるわ。その後に冷やしてくれる?」全然気にする様子もなく車椅子のまま風呂場に入っていく翔君。僕は、その姿が消えるのを見送ると、ヘナヘナとソファに座り込んだ。翔君と二人で一緒に泊まったことなんかない。それなのに、大きなベッドが
6「お食事は奥の嵐の間にご用意させていただきますが、まだ、お時間がありますので、ごゆっくりなさってください。またご案内に伺います。」おかみは抹茶に旨そうな和菓子を添えると、失礼しますと出て行った。俺は、立ち上がって奥の部屋に行くと、大きなベッドのわきに座り込んで、頭だけ布団に乗せた。ここでひつじが俺の事を・・思い出しただけで、耳まで真赤になった。恥ずかしくて、でも嬉しくて。幸せな思い出。好きだよってひつじが言った・・その言葉はきっと嘘だと