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久々に、誰でも出来る簡単修理の方法をやります。柄のガタツキが酷い場合です。経木を貼るにも、縦にも横にもガタガタで、これはどうやったら良いか分からない様な場合の、非常の手段です。茎を傷める可能性があるので、古名刀にはしないでください。使うのは、これ!ホームセンターで売ってる、木工パテです。細く削った割り箸や、ピンセット、あるいは小柄のようなものでも構いません。とにかく、薄くて柄の奥の方までパテが届けられればそれで良いです。薄い箸や、小柄の先に
以前、当店で販売したお刀の買い取り依頼が来ました。ただ、余りの変わり様に、ガツクリ!研ぎ上がり・斬れ味保証で販売した、大変、出来の良いお刀でしたが、見るも無残な形で返って来ました。(1見して刀身が蛇行しているのが分かります)(刀身中央からやや鍔よりですが、刃毀れを起こしたのを隠そうと自分で研いだようで中央が凹んで居ます)(鎬地も丸まって、横手も無くなってしまっています。)(ブロックに切り込んだそうで刃毀れが大きいです)刀身は、目に見えて、曲がりく
平たく言うと、植物から撮った油かそれとも石油から作った油かと言う違いになります。どちらも一長一短ありますが、最近では日本美術刀剣保存協会なども鉱物油や更に化学合成したオイルに変わっていってるようです。私の場合、お店で扱っている刀は、丁子油を使い、居合の稽古に使う刀は鉱物油を使って居ます。一般に、丁子油は高価では安いです。ただ、丁子油もそれほど大昔から日本にあったと言うわけでは無いようです。けいはんな小さな博物館の山本先生によれば、丁子油が普及したのは
かなり使い込んだ刀の鯉口ですが、ここまで傷む前にまめに補修してあげると、簡単に補修出来るのですが。写真の鯉口は、抜刀道の方が長く使われた刀の鯉口です。ここまで傷めると鯉口の補修もかなり面倒に成りますが、早め早めに補修していたら、物の5分で終わる作業なんですが。こちらは、私が30年以上前に買った、最初の刀の鯉口です。この頃は、私も良く分からず、抜刀、納刀を自己流でして居ましたので、かなり、鯉口に無理をかけて居たようで、鞘が割れそうな程、内側を削ってしまって
朝は早くに起きていて、0時過ぎに寝たのに4時には起きていた感じ。仕方ないので英語のアプリとかで眠くなるのを期待したが、こういう時はなぜか効果が無くて起きてた。職場に少し早くいった。結構な雨だったので居合は無し。午前中は昨日の課員の検討結果から、結果の良い悪いではなく、次の選択肢を用意していないで検討業務をやってるなとそういうのに対して、やんわりと言い始めて最終的に指摘するような感じに。コーヒーは何回か飲んでるところのものだけど、果物が熟れ切った感じに甘味とちょっとだるいニオイと味がする
洋鉄素延べ刀を一口持っているが、洋鉄素延べ刀の特徴を記載する。・無地の肌・ぼんやりした匂い出来・沸は無い・切先の焼き返りが浅い・茎の造りが荒い(茎尻を整えるのすら面倒だったのか雑な一文字に切られている)全体的にとにかく手を抜いてる造りなのだ。そしてよく斬れる笑下手ななまくら刀よりよく斬れるが、折れやすいらしい。なので今のところ畳表しか斬っていないが、スルリと野菜のように畳表が斬れる、しかも手応えが小さい。え?でも洋鉄素延べ刀だっていう確証はあるのかって?勿論
井上尚弥はフェザー級も圧倒デラホーヤを育てた名トレーナー「どの王者にも勝てる」東スポ井上尚弥はフェザー級も圧倒デラホーヤを育てた名トレーナー「どの王者にも勝てる」(東スポWEB)-Yahoo!ニュースボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)はフェザー級も圧倒できる――。史上初の6階級制覇王者オスカー・デラホーヤ(米国)らを育てたメキシコ人の名トレーナー、イnews.yahoo.co.jp>ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥
先日、大正時代の現代刀を仕入れました。昭和の軍刀はたくさんありますが、大正の刀って珍しいですよね。当時はサーベル全盛期なので、ほぼ刀の長脇差です。整形研磨は問題ないのですが、鞘も無い状態での保管だったためか、薄錆と保管に伴うヒケがたくさんあります。そのため、ヒケと錆びを研磨で落としてから販売しようと思います。錆び部分は中名倉位から初めて、内曇りを引き、その後に刃艶を掛けます。刃艶というと刃紋を出すためのモノというイメージがあるかも知
明日の日曜日、昇段審査を受けるため、アメリカ支部のユタ道場から、9人の方が来られています。審査は、夕刻から、京都支部において実施されることになったようですが、その前に肩慣らしをしたいので、昼間稽古をしている私達、誠和会で稽古させてもらえないかと、理事長より申し出がありました。もちろん、歓迎の旨返信返答しましたが、話の流れで、誠和会の稽古が終わった後、私のお店に立ち寄ってから京都支部に行くことになりました。「9人も入るスペースが、無いな〜」と思って、今日、一日掛かって、片
先日、ホームページから照会がありました。他店で、注文をされたお刀を研いだ所、鎬筋の上に、2カ所ほど鍛え傷が出たようです。①それを、添え樋を入れて消すことはできないか?②業者はそれで了解してほしいと言うがどう思いますか?と言う2つの質問でした。これに対して、私は、「私は、鍛え傷は、大変大きく目立ったもの以外は、基本的に傷とは捉えていません。」「日本刀が古式製法によって作られた証であると考えています。」とお答えしました。近年の、日本刀を飾り物として、わ
(写真は、長船助光刀匠の新作刀です)今朝、事務所に来て仕事中に何気なく、ユ―チューブを見ていると、次の様な動画が、流れて居ました。もしかして、今日到着予定の刀の事かな?と思って、、助光刀匠にメールで確認した所、「そうです」という回答。待ちに待った物がやってきました。助光刀匠は、修行中と言って、大変安い料金で作刀を請け負っていた付けが未だ会って、更には、実用刀剣を打つ刀匠として売れっ子刀匠に成ってしまって、二年待ち位で無いとなかなか売ってもらえない様に成っ
e-boguっていう所に居合衣用の刺繍名札というのがあったのでそこで頼んだ。4日後くらいに宅配で届いた。これをどうやって居合衣につけるか。最初は安全ピンか縫い付けるかとか考えてたが、H先生から衣類用の両面テープを使うというのを教わったのでそれで対応しようかなと。購入したものの刺繍の後には薄く裏張りがあるが、数回の使用で破れそうな刺繍糸がほつれない程度の物だったので、ゼッケンテープっていうアイロンで張り付ける奴を100円ショップでかってそれをアイロンで張り付けた。なかなかな感じなの
刀剣研磨の種類について、ちょっと書いておきたいと思います。1:白研ぎ(抜刀研ぎ)刀身表面が白くて肌も刃文も見えない状態。斬るだけなら一番よく斬れる状態らしいです。http://blog.livedoor.jp/bizenosafunesukemitu-1982/archives/15765035.html薬品(硝酸)で刃文だけは見えるようにする事もあるようです↓白研ぎ:備前長船助光作刀鍛錬記6月上旬に制作した刀の白研ぎが終わりました。改正砥石で研いだ後、希釈
昨年六月に次の様な記事を書いていました。経木で締めるのが苦手な人には、簡単ですが有効なので、皆さんの参考にそのまま載せます。この記事が自動で投稿される頃には、大阪に居ないと思います。申し訳ありませんが、土日と奉納演武で遠征です。連絡が付かないと思いますが、ご容赦願います。最近、柄内のガタツキを締めるのがずいぶんと成れました。先日も、柄作成の依頼を受けたお客様のお刀を、「少し締めれば、このままでも使えますよ。」と送料だけ頂いて、サービスでガタツキを無くして差し上げました。
日本刀を見ると、樋(刀身に掘られた溝)のある刀と、樋の無い刀が有ります。私の店では、圧倒的に樋の無い刀が多いです。何故かと言うと、私自身が斬るからです。知識と言うよりは、経験則なのですが、樋の無い刀は、刀が曲がっても、研師さん等のプロに任せると、ほぼ完全に真直ぐに戻してくれます。しかし、樋のある刀は、曲げてしまうと、捩れが生じやすく、捩れるとプロの研ぎ師さんでも完全には元に戻せなくなります。なので、斬る人は、樋の無い刀を使う事が多いのです。刀が曲がると言うと、「あんな堅
今朝、お客様と電話で話しながら、刀の説明をして居る時、白鞘の刀が鞘走りして、小指の上に滑り落ちて来ました。白鞘ながら、大きな刀だったので、ずしっとした感じを受けましたが、結構パックリ切ってしまいました。何度もティッシュで血を拭き取って、絆創膏を貼るも、絆創膏を通り抜けて、血が溢れてきます。しようがないので、透明な、肌に密着するタイプの絆創膏に変えましたが、それでも、端から、血が溢れるので、暫くはティッシュをくるくる巻いて、仕事をしましたが、字も書き難くて仕事に成りま
会員の皆様5月のゴールデンウイークも後1日、如何お過ごしですか?連休疲れの無いように!さて、6月の稽古予定ですが、6月29日(土)9時~12時の予約が取れました。したがって、6月は、2日、8日、15日、29日になります。時間と場所は何れも一緒です。明日の稽古は、太刀打ちの位(伝承せられる10本の太刀打ちの形を基本に大江正路先生が編成されたもの)の稽古も行います。木刀を持っている方は持参してください。昨日、京都の武徳殿で行われている全剣道連盟の試合や都メッセ
当店は、基本的にお刀を整備して、使用しても問題の無い状態にして販売しています。しかし、しっかりと柄を締めて、店でしっかり振って見た物が、使っている内に直ぐに鍔鳴りがして、少しガタつくように成ったと言われる例が出た時期が有りました。原因は、目釘穴の大きさでした。特に、刀身の目釘穴と柄の目釘穴の大きさが違う場合が結構ある事に気付きました。通常流通しているお刀の場合、本来その刀の為に作った拵では無く、別の刀の拵を持って来て、目釘穴の位置等を合わせて使っている様な場合が
5月25日(土)『令和6年度第1回理事会』に出席のため蒲田へ。(稽古は悪友TK先生にお任せです)途中で左膝の痛みが増すと嫌なので、鎮痛剤を飲んで出掛けました。会場は「プラザ・アペア」理事会では報告事項9件、審議事項1件、その他4件が上程されました。特に6月30日に開催される関東大会での業について変更がありましたので、参加予定者には次回の稽古時にお伝えします。終了後は横浜に戻ってもちろん。理事会に出席していた支部長、K先生、私めの3名でスタートし、その
本歌の拵(上撰)にサンプルとして載っているこの太刀拵作るのに、どの位費用が掛かったと思いますか?もう2年以上前に作ったので金具代が変わっているかもしれませんが、凡そ60万円掛かりました。この時、工作料としては、一般の打ち刀拵に比べ、かなり手間がかかりますが、それでも17万円にさせてもらいました。金梨地の変わり塗が、+1万円。後は全て金具等の刀装具代でした。金具は、岐阜県関市の有名な居合刀メーカーから取り寄せましたが、受注生産の上、
その方は、身体の具合が少し悪いらしく、あまり活発な活動が出来ないのだそうで、如何にも、か細い声を出して居られました。その方が、私の動画を見て、大変気に入って、同じ動画を何度も見返し見て楽しみにされているそうです。「今日も頑張って上げて下さい。」と頼まれると、単純な私は、動画を撮らずにはいられません。そこで、頑張って一振りアップして、昼間から動画をアップしました。私のたどたどしい、如何にも素人だと言うのが、好感を持って、受け入れて頂いている様です。私は、お店の宣伝
当店、拵の依頼を多く頂きますが、時代の古い刀の中には、馬上で片手で扱い易い様に、茎の短い物が結構あります。居合の形や、片手での試斬を行う場合には、何も問題は無いと思うのですが、両手での試斬を行う場合には、少し不安が出ます。今までの所、柄折れしたと言う話は聞きませんので、そう簡単には、折れない様ですが。大東亜戦争時の軍刀の補修で、柄折れが特に多かったと記録が、資料として残っています。当店でも、多くの軍刀を売買してきましたが、伝家の宝刀を軍刀に仕込んだものに
(可愛く見つめているのは、池田美術の旧事務所に住み着いている「にゃーん」です)(右が「にゃーん」で左が「にげ」中の良い兄弟です。)(天気の良い日は、安心しきってどこでも寝ます。この格好のまま寝てました)(とっても気持ち良さそうです)(時には二匹でツーリングに行きます)実は、私も昔は犬や猫の動物臭と毛が苦手で、一切動物は飼わせませんでした。ところが20年以上前ですが、生後数日と思われ、その日の内にも死にそうになっている、ぼろ雑巾状態の猫を娘が拾ってきて、
柄を作成する時、幾つかやり方は有りますが、大きな違いとして、サメを巻きザメ(正式)とするのか、短冊(略式)で済ますのかという点が大きく変わります。ちなみに、居合刀(稽古用の模擬刀)は特注で無い限り、全て短冊です。2つの柄下地の写真を撮りました。上は上の柄は、側面までサメが巻いているのが見えるかと思いますが、巻きザメで、多くは真裏の中央までくるりとサメ皮で包んであります。下の柄は、側面が木で中央の糸の隙間から見える部分にだけ、短冊状のサメが張られているのが
今日も、刀剣商の集まる市が有りました。数は控えめですが、ややお高いお刀を二振り買って来ました。今月は、お客様からの買い取りも9振り有ったので、補修作業がなかなか追いつきませんが、可能な限り、毎日アップしようとして居ます。ただ、発送やお客様からの照会に対応しながら、動画も撮ったりしてると、結構キツイです。身体がもう一つ欲しいです。最近では、アップする前に、店に来られて、在庫の刀を見て、整備が終わって、引き渡すのが先に成るのを承知で購入頂くケースも有ります。
会員の皆様6月の稽古日が1日追加になりました。6月29日(土)9時~12時です。場所はいつもの此花スポーツセンター多目的室本日の稽古で後半に「太刀打ちの位」を稽古しました。久しぶりなので思い出しながらの稽古となりました。また、恒常的にこの稽古も行いたいと考えています。次に、6月に抜刀(試し斬り)の稽古をしたいと考えています。それについて、6月の希望する日にち(土日のみ)が有ればお知らせください。ある程度は調整できるかも?午前中いつもの稽古で、午後から抜刀の稽古が良
昨日、同門他支部の若手が事務所にやってきました。刀の鍔を交換してほしいと言う話でしたが、一目見て「こんなもん、交換できるわけないやないか〜」となりました。元の拵に付いていた鍔は3ミリ程度の薄い鍔でしたが、新しい鍔は、カタログデータ8ミリの、外形は小さいながら、厚みがかなりある鍔でした。鍔の中央の穴をヤスリで広げれば入ると考えていたようですが、鍔を交換する場合、厚みが1番問題になります。そこには考えが、至っていなかったようです。使う内に、少し木が痩せて、切羽を多目にして
どんなに良い商品を並べても、どんなにしっかりとした補修をして刀を販売しようとしても、こんな店がある。みんなやり方をしている。一般の刀屋さんが、現状売りが殆どに成っても、それをやらない店も有ることを、お客様に知ってもらわないと、刀も何も売れません。まだまだ全国には、池田美術を知らない方がいます。なので、営業活動はとても大切な事と思って、可能な限りブログを書いたり、動画をアップしたりしています。しかし、流石に毎日こんな時間まで仕事をしていると、ちょっと電池が
昨日、一振りアップしましたが、5分としない内に購入が入りました。返信を打って居ると、電話がかかって来て、出てみると、そのお客様でした。以前から、当店のホームページや私のブログを見て、いつかここで真剣が買いたい。と思って頂いていたそうです。所が、何時も迷っている内に、他の人に買われて残念な思いをしていたそうです。しかし、今回はやっと購入が出来たと、興奮気味に大変嬉しそうに話してくださいました。そんなに言われると嬉しいですね〜。私達の取り組みを大変評