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『和歌マニア』和歌のバースデーソング特集!?之巻和紙エンターテイナー、黒子の吉三(きちさ)です吉三のおすすめ和歌ラジオの時間です和歌マニアとは…【毎週水曜ごろ配信!】ええっ!?「百人一首」に「古今和歌集」、日本人なのに日本文化の王道「和歌」を知らない!?それは人生、損してますよ!春夏秋冬の「雪月花」や「恋」の話など、「古典和歌」を爆笑エンターテイメントとしてトコトン遊び倒していくラジオ番組です。ニンマリ笑って、けっこうタメになる!平成和歌所の“和歌マニア
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17【本文】四、みやこへと思ふ道のはるけさ二十二日。昨夜の泊より、異泊を追ひて行く。はるかに山見ゆ。年九つばかりなる男の童、年よりは幼くぞある。この童、船を漕ぐまにまに、山も行くと見ゆるを見て、あやしきこと、歌をぞよめる。その歌、漕ぎて行く船にて見ればあしひきの山さへ行くを松は知らずやとぞいへる。幼き童の言にては、似つかはし。今日、海荒げにて、磯に雪降り、波の花咲けり。ある人のよめる、波とのみひとつに聞けど色見れば雪と花とにまがひけ
《新古今和歌集・巻第六・冬歌》614冬の歌の中に太上天皇冬の夜(よ)の長きをおくる袖濡れぬ暁方(あかつきがた)の四方(よも)の嵐(あらし)に☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆冬の歌の中に太上天皇冬の長い夜を眠れないでいる私の袖は、いつしか涙で濡れてしまった。明け方の、四方から聞こえてくる嵐の音で。☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆✴
《新古今和歌集・巻第八・哀傷歌》818返し加賀少納言なき人をしのぶることもいつまでぞ今日(けふ)のあはれは明日(あす)のわが身を☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆返し加賀少納言亡き人を思い慕うことも、いつまででしょうか。亡き人を思い慕う今日の私の悲しみは、明日の私の身の上のことになるかもしれないのですから。☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
昨日の記事で、「有間皇子のニ首」についてブログにしていたら…この歌を「和歌暗号(コード)」訳に読み直せた日のことが懐かしく脳裏に思い出されました。ワタクシが「和歌は、直訳で読むものではない。和歌は、暗号を読み解いてこそ、意味が分かる構造になっている!」と、最初に気づいたのは2015年。札幌市の某高校で国語を教える機会を得たからです。それまで、古典和歌に特別な思い入れなどなかったのに、教科書に載っていた数首の古典和歌を見て「何か、違う気が
*:..。o○○o。..:*梶間和歌プロフィール小説『短歌往来』2020年4月号に評論を執筆しました。「梶間和歌の評論の載っている4月号を」と言い添えてご注文くださいませ。ご購入はこちらから第零歌集『生殖の海』の予約販売を開始しました。ご予約はこちらから*:..。o○○o。..:*関路花をあふさかやこずゑの花を吹くからに嵐ぞかすむ関の杉むら宮内卿新古今和歌集春下129【現代語訳】ああ、逢坂よ。杉や嵐に名高い逢坂の地だが、春の嵐が
《新古今和歌集・巻第二・春歌下》112千五百番歌合に皇太后宮大夫俊成女風通ふ寝覚(ねざ)めの袖の花の香にかをる枕の春の夜の夢☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆千五百番の歌合に皇太后宮大夫俊成女風が庭から吹き通ってきて、ふと目覚めたわたしの袖が、風の運んできた桜の花の香でかおっており、枕もまたその花の香でかおっている。この枕で、今まで見ていた春の夜の美しい夢よ。
《新古今和歌集・巻第八・哀傷歌》814後一条中宮、かくれ給ひて後(のち)、人の夢に故郷(ふるさと)にゆく人もがな告げやらん知らぬ山路(やまぢ)にひとりまどふと☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆後一条院の中宮がお隠れになってのち、人の夢の中で故郷である現世に帰って行く人がいたらいいなあ。いたら、告げてやろう。見知らぬ死出の山道で、わたしひとり迷っていると。☆☆☆☆☆☆☆☆
《新古今和歌集・巻第八・哀傷歌》820世のはかなきことを嘆くころ、陸奥国(みちのくに)に名ある所々(ところどころ)かきたる絵を見て紫式部見し人の煙(けぶり)となりし夕(ゆふ)べより名ぞむつましき塩竈(しほがま)の浦(うら)☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆世のはかないことを嘆いているころ、陸奥国で有名な所々を描いてある絵を見て紫式部親しくしていた人が亡くなり、火葬の煙と
*:..。o○○o。..:*梶間和歌プロフィール小説梶間和歌YouTubeチャンネル歌集『生殖の海』のご購入はこちら歌をやり取りするfacebookグループ*:..。o○○o。..:*一条院御時、皇后宮かくれたまひてのち、帳の帷(かたびら)の紐に結びつけられたる文を見つけたりければ、内にもご覧ぜさせよとおぼし顔に、歌三つ書き付けられたりける中に夜もすがら契りしことを忘れずは恋ひむ涙の色ぞゆかしき藤原定子後拾遺和歌集哀傷536【現代語
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《新古今和歌集・巻第八・哀傷歌》816小式部内侍身まかりて後(のち)、常に持ちて侍りける手箱(てばこ)を誦経(ずきやう)にせさすとてよみ侍りける和泉式部恋ひわぶと聞きにだに聞け鐘(かね)の音(おと)にうち忘らるる時の間(ま)ぞなき☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆小式部内侍が亡くなってのち、いつも持っていました手箱を誦経の布施にさせるというので詠みました歌和泉式部恋い悩
題しらず雲林院のみこ吹きまよふ野風をさむみ秋はぎのうつりもゆくか人の心の〈古今和歌集巻第十五恋歌五781〉++++【古今和歌集(片桐洋一著、笠間文庫)の訳】++++野を吹き乱れる風が寒いので、秋萩は次第に枯れていく、そしてあの方の心も段々とうつろってゆくことよ。+++++++++++++++++++++++++++++□□□□□□□【和歌コードで読み解いた新訳】□□□□□□□(※『和歌コード』とは、直訳
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《新古今和歌集・巻第八・哀傷歌》775小式部内侍(こしきぶのないし)、露(つゆ)置きたる萩(はぎ)織りたる唐衣(からぎぬ)を着て侍りけるを、身まかりて後(のち)、上東門院より尋ねさせ給ひけるに奉るとて和泉式部置くと見し露もありけりはかなくて消えにし人をなににたとへん☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆小式部内侍が、露の置いた萩を織り出した唐衣を着ていましたが、それを、
♪゜・*:.。..。.:*・♪♪゜・*:.。..。.:*・♪『源氏物語』をはじめとした古典作品を題材に心理学講座を開催します。第4回は1月11日と15日、詳細はこちら。♪゜・*:.。..。.:*・♪♪゜・*:.。..。.:*・♪里に侍(はべ)りけるが、しはすのつごもりに内に参りて、御物忌なりければ局にうち臥したるに、人の忙しげに行きかふ音を聞きて思ひつづけける年くれて我が世ふけゆく風の音に心のうちのすさまじきかな紫式部玉葉和歌集冬1036【口語訳
《新古今和歌集・巻第八・哀傷歌》821後朱雀院かくれ給ひて、源三位(げんさんみ)がもとに遣はしける弁乳母(べんのめのと)あはれ君いかなる野べの煙(けぶり)にてむなしき空の雲となりけん☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆後朱雀院が亡くなられて、源三位のもとに詠み贈った歌弁乳母ああ、帝は、どういう野辺の火葬の煙で、虚空の雲となられたのでしょうか。☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
*:..。o○○o。..:*リーディング短歌書き下ろし『源氏物語』を使った心理学講座。次回講座は12月25日、弘徽殿女御の人生を題材にします。執筆、講義のご依頼はお気軽に・*:.。→★(執筆関係)→★(講義関係)*:..。o○○o。..:*冬歌中に冬の夜の長きを送る袖ぬれぬあかつきがたの四方(よも)のあらしに後鳥羽院新古今和歌集冬614【口語訳】冬の夜は長く、それもひとり寝の夜はひとしお長く感じられるもので、我が袖は涙に濡れ果ててしま
題しらずよみ人しらず月夜よし夜よしと人につげやらば来てふに似たり待たずしもあらず〈古今和歌集巻第十四恋歌四692〉++++【古今和歌集(片桐洋一著、笠間文庫)の訳】++++「月も美しい…。夜もすばらしい…。」とあの方に告げやったならば、まさしく「おいでください」と言っているのと同じですよ。でも、じっさい待っていないわけではないのですが。+++++++++++++++++++++++++++++□□□□□□□【和歌コ
*:..。o○○o。..:*リーディング短歌書き下ろし『源氏物語』を使った心理学講座。次回講座は12月22日、弘徽殿女御の人生を題材にします。*:..。o○○o。..:*題しらず黒髪の乱れも知らずうち臥せばまづかきやりし人ぞ恋しき和泉式部後拾遺和歌集恋三、755【口語訳】この黒髪の乱れも構わず恋の、肉体の喜びに我を忘れ打ち臥す時、まず満足げに私の髪を掻き上げ顔を覗き込んできた恋人……。独り寝のいま、やはり髪の乱れも構わず打ち臥して、あの人のこと
《新古今和歌集・巻第八・哀傷歌》819僧正明尊(みやうそん)かくれて後、久しくなりて、房(ばう)なども、石蔵(いはくら)に取り渡して、草生(お)ひ茂りて、ことざまになりにけるを見て律師慶暹(りつしきやうせん)なき人の跡をだにとて来て見ればあらぬ里にもなりにけるかな☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆僧正明尊が亡くなってのち、久しく時がたって、坊なども、石蔵に移して、草が生い茂っ