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外来で日々感じる事を書きます。外来に先日、ある男性が受診しました。屈強な肉体を持ち、顔も戦闘的で、いかにも強そうです。看護師さんと、診察終わった後、戦国武将みたいだったねと話しました。おそらくは、平和で、かつ医療のニーズが高い現代においては、この方より私の方が、経済的にも社会的にも恵まれているかもしれません。でも、戦国時代では、どうでしょう?おそらくは、この方は、私よりはるかに体力や戦闘能力などが優れ、優遇され出世したかもしれません。ヒトは、時代のニーズや影響をもろに受けるハ
私たち医療者は患者さんの今後の経過を検査結果や症状、状態から予想します予後という言葉を使いますが余命とほぼ同じ意味ですその予後を予測して患者さんに伝える際にそのまま「2-3ヶ月です」と数字でいう医師もいますがその時期により年は越せないとか桜は難しいという言い方や月単位週単位という表現を使う医師もいます週単位は来週の今日は状態が変わっていてその翌週はさらに変わっていくという状態で残り時間は1ヶ月くらいの時に使います月単位は週単位ほど早くはないものの
子宮がんの患者さん手術ができなくて抗がん剤など、すすめられましたがその他の治療は望まずご自宅で療養されています最近がんによる痛みよりも頭痛や動悸がつらくなっています不安ですか?お話を伺っていくと「この先どうなるのか考えると不安になります」怖いですか?「怖くはないです。手術できないってわかった時この先治療しなくていいと決めました。死ぬのは怖くないです」確かに病院から紹介があって会いに行った時も同じように“死ぬのは怖くない“とおっしゃっていましたこれからの経過をお
気が動転していてというウソ。動画を見る限り、とても「動転」しているようには見えない。高級官僚の慇懃無礼で人を見下した態度。⇒環境省水俣病患者らに謝罪へ懇談中マイク切る「不適切だった」:朝日新聞デジタルhttps://x.com/kou_1970/status/1788020913688256659当初環境大臣の謝罪の声はボソボソと小さすぎて永野さんが「全く聞こえてないと思うんでもう一度大きな声でお願いします」と言い直させる。https://x.com/oosakahaoosaka/s
知り合いから相談がありました30年ほど前に通っていたお店のご家族でわたしの新聞記事を見て相談に来ましたご自分が手術を受けることになり自宅で一緒に住んでいる母親をどうすればいいかという相談ですレスパイト入院ができないか探したそうですが稀にピクピクとひきつけのような発作をおこすことがありそれが理由で断られました精密検査を受けてピクピクの原因をはっきりさせてから再度相談して欲しいと言われたそうですお母さんを預けなければ手術が受けられないケアマネが施設も探したそうですが同じ
週末や連休によく患者さんが入院します在宅での症状緩和が十分にできずつらい不安痛い苦しいそのような訴えを当番医が聞き「病院へ行きますか?」と問う“ひまわり先生は来てくれますか?“と患者さん結局休日は当番医が対応するためひまわり先生は来られないそれなら病院いくしかないかなと救急車そして入院翌日には家に帰りたいと電話がかかってくるこの一連の動きを無くしたいいつでも不安が解消できるようにいつでも望まれる医療を届けられるように
こんにちは。もものマークのクリニック院長てしまです夏休みも終わったかたが少なくないこの時期ですが、虫さされの患者さんは、それなりの人数受診されています。夏も終わりに近づくと、症状が長引いて受診した、という方もちらほら。虫さされの患者さんには、症状に合わせていろいろな薬を処方した上で、こんなアドバイスをします。「とにかく、あの手この手で『掻かない』状況を作りましょう。虫さされは掻いたら負けです。」『あの手この手』の中には医者が処方する塗り薬や飲み薬のほかかゆみを感じたら冷やす
自宅療養を希望され訪問診療をしていた患者さん訪問診療開始前に緩和ケア病棟の見学、面談を済ませていました緩和ケア病棟の担当医からは入院が必要になったら連絡くださいというお手紙もいただいていましたあれから半年少しずつ痛みがでたりだるさがでたり最近はトイレまでの移動もやっとになってきてそろそろ入院したいというお話が出ました緩和ケア病棟に問い合わせをして返事まち「お部屋空きました今日か明日入院してください今回キャンセルされると次はいつ空くかわかりません」と患者さんの希
医療の進歩で病気が減り患者さんの数が減った領域があります。その領域の専門医の先生の仕事も当然減ります。仕事が減れば立場、収入も減ります。これは、専門医にとっては、死活問題です。以前ある領域の専門医セミナーに参加しました。そこでどこに患者さんがいるか、いわば掘りおこしをどうするかの話し合いがありました。確かに専門医の先生の生活もあるでしょうが、何か違和感を覚えました。困っている方が、まずいてそれに対して行うのが医療です。求められるから行うのが自然
先日、勤務している病院の病棟で患者さんの急変がありました。どうもアナフィラキシーというアレルギーのひどいものになったようなのです。看護師からコールがあり病棟に行きました。すると、そこにある医師が平然とカルテの記載をしています。まわりがバタバタしているのにです。患者さんの所に行くと呼吸も苦しそうででゼーゼーしています。ボスミン筋肉内注射して容態は少し上向きましたがやることまだあるので、先ほどいた医師に応援を頼みました。すると知ったかぶりのウンチクをたれますが、ちょっとズレています。そ
患者さんの娘さんから相談がありました数年前に転倒して大腿骨を骨折手術してから骨折外来に通院していました骨粗鬆症が原因で主にその治療をしています骨密度を測定し注射をする→この注射は入居している施設で実施施設へ訪問診療しているのでこの注射の処方は私がずっとしてきましたもともとある神経難病が進行して通院が難しくなってきています骨折外来に行くか行かないか娘さんが悩み、考え今後は通院しないことになりました骨折外来はキャンセルの連絡をいれ今後は訪問診療の先生にお願いしたいと
退院時は自宅療養をご希望され訪問診療が開始となりました「排泄の世話を家族にさせたくない」そう決めていたAさんトイレに行くのが辛くなった時に悩みながらも入院を決めました病院の主治医が困った時には入院してきて良いとご本人に伝え情報提供書にも入院受け入れしますと記載がありましたそこで病院へ入院を依頼すんなり翌週入院できましたしかしその日にご家族から電話がありました主治医が転勤していて今回の主治医からは「よくなったら退院しましょう」と入院早々に言われたそうですその
家族に迷惑をかけている皆さんにも申し訳ない訪問診療に行った時患者さんは泣いてそう言いましたそして入院させてくださいと入院できるところを探しながらがんの痛みをコントロールし数日後かなり身体がらくになり生活の質はぐっとあがっていました今は家に居たいならいましょう!と在宅チームが言うとありがとうございます皆さんのおかげです妻と居られるから家に居たいですそう男泣きされますみんな涙居たいだけお家にいましょうね必ず支えます
訪問診療をする理由に通院が困難という理由があります待つのが嫌という困難さだけでは訪問診療しませんが体調が悪かったり体力が無くなっていたりで通院が困難な場合は訪問します病気の治療をうけながら在宅での体調管理を依頼されることもありその場合は病院の主治医と在宅医二人が担当医になります訪問診療の依頼の多くが病院の主治医からの依頼になります私の考えでは家でやれることは家でやって欲しいほとんどの病院の主治医はそう思っていますうまく連携することで患者さんの負担を減らし受診
1週間の予定が、念には念をと、もう1週間返却を延長していた松葉杖ともついにお別れをした術後8週。座っていても寝ていても、同じ姿勢でいると膝が固まるので、動かし始めはギシギシと鈍く痛むし、患脚の外すねの張り、ふくらはぎの重怠さはまだ残っていて、足首をこまめに動かす必要があるが、日によっては、夜間のマッサージ機を使わずに済む日も出てきた。そして筋トレメインとなった外来リハビリは、徐々にメニューも本格的になっている。それまでスムーズにできていた膝下の曲げ伸ばしも、足首にゴムチューブを
こんにちは。もものマークのクリニック院長てしまですちょうど2年前、こんな記事を書きました40代女性~爪の色が急に変わった!痛くなった!!『爪下血腫』という外傷で爪の下に血がたまる症状に関する記事です。今の季節だと、スキーブーツで圧迫されたり春休みの行楽でたくさん歩いたりした後などに出やすいかもしれませんね。今日、爪下血腫の患者さんが来院されました。バドミントンの試合直後から足の親指の爪の色が変わり近くの病院へ行ったものの、そこの医者
診断を行う過程で重要な事は問診です。医師は、頭の中で疾患リストをつくり、それの可能性を探るために患者さんに質問します。名医であればこれで診断がほぼほぼつくのですが、私のような者は、時々疾患リストが有効につくれずそのため質問内容の質が落ちる時があります。そんな時に役に立つのが、患者側からの積極的な情報提供です。また恥ずかしくてあまり言いたくない事なんてものも伝えられると本当に助かります。こんな情報を伝えてほしいという内容を書きました。1)職業これは有効です。私が以前
定期的に交換する胃瘻のチューブ交換していないのにカルテに交換したと記録している医者その患者さんを私に引き継ぐタイミングでそのように記録した交換していないことは確認すればすぐにわかることその場しのぎの嘘交換が苦手だから逃げる医者自分や自分の大切な家族がこんな医者に担当されたらそう考えるとゾッとする私の方針が気に入らないから辞める!そう言ったこの医者は開業するらしい怖い怖い
クレームがありました主治医とコミュニケーションが取れません!当院の医師へのクレームです専門外は診ない!を繰り返しどんな小さな湿疹も皮膚科受診褥瘡も皮膚科へ原疾患も専門科へと全て受診、入院を指示え?長いことそのような診療をしてきたそうです本当に申し訳なく謝罪しました病気と共に生活する在宅、施設での生活を支援するのが在宅医の仕事看護師さんが、何か提案するとうるさい!と一喝してきたそうです一緒に考える一緒に決めていくそんなことができない医師はこれからの時代働
いや〜疲れましたわ今日は久しぶりに大きな手術が二つあって夕方までやってたまぁ達成感はあるわなでもこんなオペいつまでやってられんだろとも思うオレも40代半ばだし目と手が効くのはあと15年だろうねオペって楽しいんだけど責任もあるからね〜患者さんにデメリットにならないうちにはやめないとな
抗癌剤治療始めて、7日目。今日は初出勤やっぱり、連休もあって、きつい時には座ってる生活が続いてたから、正直しんどい1時間くらい立ってると、さすがに疲労感半端ないから、影に隠れて座ってますwみんなのフォローもあって、何とか1日過ごせました仕事は精神科の看護師なので、仕事してる間は看護師という立場ですが、治療を受け始めてから患者という立場にも立たされて、改めて看護師や患者同士の存在に救われています。自分が患者になった事で、今の職場の患者さんには今まで以上に優しくできる様になりました時に
外来をやっていてまさに役得だと思うことはいろんな経験のある方や職業の患者さんの話を聞けることです。印象に残った話を書いてみます。1刑事の患者さんこの方は相手が武器を持っている状態で逮捕をした経験があります。怖くないですか?と聞いてみたところけん銃は意外の至近距離からでも当たらないそうです。かなりぶれるらしいです。それより刃物はこわいようです。振り回すだけでまぐれで当たってしまうからだそうです。2海でかせぐフリーランスこの方はある海洋で行う業務の技術
退院する時に同時に訪問診療を始めました今後は自宅で療養すること最期の時は緩和ケア病棟を希望していることそれは主治医からの紹介状に書いてありましたしかし約1ヶ月後の外来予約もあります「来るのが難しければいいからね」そう主治医は言ったそうですが患者さんもご家族も行く気満々しかし私も訪問看護師さんもお看取りのお話をしておきたいと感じましたこの「差」初めてお会いして気持ちが外来通院に向いている状況でそんな状態ではないということをどう伝えるかお別れまでの時間を大切にして
私の勤務していた病院での話です。そこでは、健診センターで多数の患者さんが受診し血液検査などを受けます。そこで異常があった場合に患者さんに連絡して、内科受診をしてもらいます。甲状腺機能亢進症がある30歳代の女性が内科受診を勧められました。受診し、担当した医師にいろいろ質問します。当然ですよね。異常を指摘されて来たのだから、どのような異常なのか、聞いてみたいと思うはずです。その医師は、専門でないから、よく知らない、よくわからない、こんな発言を連発します。患者さんは、怒り出します。
肺炎で入院していましたが認知症のため寝ていることができず退院しました内服薬を処方され訪問看護師さんを導入し次は外来を受診することになっていました訪問看護師さんからなるべく早くお願いします!と訪問診療の依頼があり翌日伺いました入院は無理です自宅で看ますとご家族しかし休みの日に救急搬送されていましたご家族の限界と週末訪れた別のご家族が搬送、入院を希望されたようです在宅医療の限界はまだまだ先やれることはあるのに入院させてしまったと力不足を感じています24時
85歳ですが病気になるまでは一人暮らし毎日近所へ出掛けて買い物や友達とのおしゃべりを楽しんでいた方ですリンパ腫が頭蓋内に広がりふらつきがひどくなり歩けなくなりました退院はご本人の強い希望です離れたところから手伝っていたご家族が同居してお世話をすることになりました初めて訪問診療に行った時患者さんは大変喜ばれ家で過ごすこと使い慣れた布団で眠れることをニコニコしながら話してくださいました病院の主治医は退院をしぶり「動けないんだから入院してていいよ」と言い続けたそう
過ごしやすい秋晴れの朝☀︎娘を保育園へ送って食品の買い物をしてユニクロへお世話になっている人へのギフトカードを買いに行き活動的に過ごしてます\(^o^)/午後からは市の保健所が開催している「神経難病の患者・家族のつどい」に参加してきます♪はじめてのイベント参加になるのでとてもドキドキしますが何か一つでも学んで帰ってこようと思います!
同僚Mが出勤したので報告治すことは難しいですが毎日訪問看護師さんにはいってもらってケアしていただくのはどうでしょうかと訪問看護特別指示書(2週間毎日介入するための指示書)を提案しましたもし私が主治医なら特指示を出しその間に往診一方でご本人、訪看さん、ご家族、ケアマネさんと今後の療養の場についても話し合いますM普段はこのような患者さんの往診はしない医師今回は往診しかし「家に居るのは無理だよね」という話をして「どこか入れるところ探してもらうからね」という話を患
このブログがきっかけで雑誌の取材を受けました多くの読者にがんのことがん患者のこと医療のこと緩和ケアのこといろんなことが届くといいな
緊急で訪問診療の依頼がありその日に伺いました前立腺がん骨転移痛みと足の腫れで動けませんごめんなさい皆さんにご迷惑おかけしますごめんなさい痛みで苦しいのに私たちスタッフを気遣ってくださいますもう長くないですはやく入院したいです妻が疲れてしまいます本当にごめんなさい迷惑をかけて申し訳ないこれもがんの痛みのひとつです入院先も探しますが最優先は苦痛緩和です