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TimHendrix『ココロの荷物』(SAMANSA)2026/4/6自身の性癖や恋愛遍歴、よろしくない生活習慣など、各人の秘密をスーツケースに変えて披露しあうシステムのお見合い会場で、たくさんの荷物を抱え過ぎた男女が出会う話。小劇場演劇っぽい設定の映像作品。演劇のように観る側の想像力に委ねることはできないので、マンガみたいに積み重なったスーツケースとか、飛び出す中身とか、慣性の法則を無視した車両の動きとか、ちょっと古いCG風の映像で雰囲気を揃えている。セリフにドラムの音を合わせてい
JasperHoor『サンドウィッチ』(SAMANSA)2026/4/6山奥で、男二人が射撃遊びしているうちに、うっかり魔女を射殺してしまう話。ちらりと「コメディ」という文字が目に入ったものの、遊びで銃を撃っているシーン、うっかり人を撃ってしまうシーンで、「本当にこの作品大丈夫なのか」と心配になる。後で観たら「ホラー/スリラー」とも書いてあった。その後の展開も含めて、この愛せない感じの二人が主人公であることに納得。それでも、ガタイのいいほうの男が妙に人懐っこくて、実生活にいたら嫌だ
ShawnChristensen『リッチーとの1日』(SAMANSA)2026/4/4いままさに自死の最中だったリッチーが、疎遠だった妹の子供ソフィーを一時預かりする話。学校で4年生と言っていたけど、よくわからない。観た感じは10歳くらいの女の子。5時間程度でも、子供一人にしておくと虐待扱いになってしまうのかな。女の子は見るからに利発そう。演者としての存在感も強い。将来名のある女優になりそうだなと思ったけど、本作は2012年の製作。ファティマ・プタセックさん。パラパラマンガに興味を
JackHoward『もう一度ここで』(SAMANSA)2026/3/30閉店後のカフェで、女性スタッフが、忘れ物の傘を取りに来たと言う女性を店内に入れて、昔話を聞く話。最初、ホラーだと思った。年老いた女性が立っている。怖い。絶対、作り手は怖がらせようとしている。店員も驚いてマグカップを落としてしまう。それでも、すぐに立て直して話を聞きに行くところは接客のプロだった。中途半端に同情した人が不幸になるような話を多く見てきたのでしばらく心配しながら見続けてる。そんな心配とは裏腹に
KenOchiai『ストレンジ』(SAMANSA)2026/3/29人生に対して消極的な高校生が、夜の公園で泣いているドラァグクイーンと出会う話。境遇の違う二人が出会って、無理にドラマチックにすることなく、平熱のまま、少しずつ距離を縮めていく。どちらかというと、映像に凝っている感じの作品に見える。最初の色味のぼんやりした勉強風景は主人公の心象と重なるし、暗闇の中に光るハイヒール、泣いて目の前が真っ黒になっているドラァグクイーン。最後は、観光案内に出てくるような美しいビーチなんだ
AustinRiveraDavison『外で話そう』(SAMANSA)2026/3/28バーで女と遊んでいた男が、その女にちょっかいをかけてきた男に「表に出ろ」という話。ふたりともマンガに出てくるような、いかにも厳つい男。どう見ても、表に出てケンカを始めそうな雰囲気。しかし、なかなか二人はケンカをしない。バーの外に出る→近所の公園に行く→山の中で一夜明かす、通りすがりのおっさんの車に乗って遠くへ…と全くどうでもいい方向にエスカレートする。「表に出ろ」と言われたほうの男も、表に出た
NickRussell『選ぶとしたら』(SAMANSA)2026/3/26ある夫婦が、蛇に噛まれた子供たちを病院に連れていくが、血清が一人分しかなく、決断を迫られる話。コメディのタグが付いている。状況はシリアスそのもの。演技もリアルに見せているので、ここからどうやってコメディにしていくんだろうと気にしながら見る。結論、一点集中型だった。笑わすというより、不意を突かれる感じ。なので、ネタバレはできないけど、人間の嫌な側面でもあり、正直さでもあり、愚かを示す一言で、予想外の方向へ大惨
MaxMiller『スコーパ』(SAMANSA)2026/3/26夫の墓の手入れをするおばさんが、同じように近くの墓の手入れをしているおばさんにライバル意識を燃やす話。前にクリスマスのイルミネーションを飾り立てるおじさん二人の話を観たけど、全く同じ構造。ごく自然に墓の手入れをするおばさん。ここからコメディ展開になる。しんみりした雰囲気とのギャップが楽しい。で、やっぱり演者の二人がとてもチャーミングというか、ノリノリでやっている。老境だからこその顔面力が強い。若い演者さんだったら、
PhilBrough『カードボード・インフェルノ』(2017年ニュージーランド8分54秒)2026/3/24ダンボールの街で大火災が発生してしまい、人々が途方に暮れる話。人も乗物も建物もすべてダンボールで作られた世界。人間には手書きの顔が描かれている。ダンボールシアターのような造形的な美しさは弱めで、どことなく手作り感というか、拙さを感じる見た目で統一されている。横から見るとペラッペラだし。きっかけは自動車事故。最初のカーアクションシーンはどこかで見たようなシーンをダンボール世界
WilliamSinclair『堪忍愚3』(2025年日本9分40秒)2026/3/24定期試験の最下位生徒が大掛かりなカンニング工作で特別追試を乗り切ろうとする話。映画『ザ・カンニング』は1と2があるようなので、3ということなんだろうか。武蔵野美術大学の映像科で製作された作品。オーバーアクト気味な演技とか、最下位生徒は追試で100点を取るまで軟禁されるという極端な設定とか、直接的な登場人物の名前とか、塩ビ管で作ったようなライフルとか、スマホやAIが普及する前の映画サークル風のバ
NoelMcInerney『バップス・アンド・バンズ』(SAMANSA)2026/3/21おばちゃんが、息子の結婚資金を稼ぐために、下ネタ満載のライブ配信を始める話。恰幅のいい、元気そうなおばちゃん。そんなおばちゃんがしょんぼりしているところは見たくないので、治安の悪いネットの世界に飛び込んで大丈夫なのか心配になる。ただ、彼女はとてもパワフルで、試行錯誤の末、自分の配信者としてのスタイルを確立する。すごい。もちろん、話はそれだけでは終わらない。木下順二の劇的の構造みたいな悲劇
StephGreen『ニュー・ボーイ』(SAMANSA)2026/3/21訳ありで転校してきた少年が、いじめっ子に目を付けられる話。最初は舞台が日本でもおかしくないような、どこにでもある転校生といじめっ子。頭はいいけど、なんなく煙たがられている女子がフォローしようとしているところも良くある感じ。時々出てくる別の授業のシーン。それがだんだん、少年が前にいた学校の授業風景だとわかる。さりげなく、静かに絶望を感じさせる状況。どこにでもある転校生の印象が一変する仕掛け。イジメの話はどう
RobertHospyan『ウーバーリンクズ』(SAMANSA)2026/3/13透明になれる男が、特殊能力持ち限定の出会い系サイトを利用してある女性と親密になろうとする話。短い話の中でも細かくシーンを切り貼りして繋いでいる。おそらくある登場人物の特殊能力にも由来している。創作するタイプの人なら真似したくなる、おしゃれな構成。ただ、本当に細かすぎるのと、ポイントになる能力が結構難解なので、一回見ただけではなんとなく分かった気になるだけ。最初の透明人間化だけとてもわかりやすい。ごく
『「はだしのゲン」の熱伝導〜原爆漫画を伝える人々〜』(SAMANSA)2026/3/16マンガ「はだしのゲン」を語り続ける人々の活動や、被爆された方々を紹介する映像。今では信じられないけど、週刊少年ジャンプの連載作品。一話目のタイトルが「非国民の子」というのはパンチが効いている。マンガとは思えない影響力を持つ作品なので、いろいろ言う人はいるけど、本作の説得力を超える反論は聞いたことがない。講談で本作を語る女性。一度、聞いてみたい。当時の様子を語る被爆者の男性は90代。そのわりには明
AikoTanaka『Ayumi』(SAMANSA)2026/3/13『プラダを着た悪魔』の衣装デザインを担当したパトリシア・フィールドと働く日本人ヘアスタイリスト、アユミのキャリアを追うドキュメンタリー。ドキュメンタリーと言っても、6分ちょっとなので、ちょっとした人物紹介の範囲。いかにも日本人っぽい英語の発音と、全く日本人っぽくない堂々としたた佇まい。ビジュアル的にはどうしても666のラム会長を思い出してしまう。そんな感じなので、年齢も良くわからない。影響を受けたアニメが「うる
AlainFournier『巨人のボープレ』(SAMANSA)2026/3/13身長251㎝の大男ボープレが、死後70年間も研究材料あるいは見世物として展示されたのち、(おそらく)子孫の手によって埋葬される話。ボープレは実在する人物。彼の生涯というよりも、死後の彼の扱いを描いたドキュメンタリー作品。形式はストップモーションアニメ。この組み合わせは珍しいと思う。防腐処理されたボープレはミイラ化しているので、抽象化された姿のほうが見やすい。自分に置き換えて、死んだらどうなるのかはいろい
DylanPun『えびチャーハン』(SAMANSA)2026/3/11えびが人間を操ってチャーハンを作らせ、ねずみチャーハンと対立する話。真面目に見なくていいタイプの作品なのは承知の上で、えびが人間を操る仕掛けがよくわからない。海老や鼠には人間の脳神経を直接支配する何かしらの能力があるのか。単に見た目の面白さを優先しただけなんだろうけど、後半ナマケモノみたいな動物もいたし、作中世界特有の動物が持つ能力なのかもしれない。その発想の乱暴さは長所だと思う。ミッキーの匂わせがあるのに、全
KyanKrumdieck『ゲイのファーガス』(SAMANSA)2026/3/11ある中年女性が、依頼人から犬を預かってゲイの治療しようとする話。ゲイの治療という時点で、どういう話になるか大体想像がつく話ではある。その前に犬の同性愛なんて聞いたことないなと思って検索してみると結構ある。繁殖目的や多頭飼いするような人じゃないと、意識する機会はなさそう。自分はペットにも犬にもセラピーにも詳しくないけど、彼女の怪しげな方法では絶対に治療できないということはわかる。ひとつでも成功事例がある
DamarisZielke『1番退屈なおばあちゃん』(SAMANSA)2026/3/6おばあちゃんとの暮らしに退屈している孫が、おばあちゃんの葬式ごっこを始める話。詳しい事情はわからないけど、二人はずっと一緒に暮らしている。きれいな内装で、おもちゃや人形が置いてる。触り心地がよさそうな毛糸で作られたぬいぐるみ。触り心地よさそう。わりと裕福なほうだと思うけど、二人きりの生活は孫にとって退屈ではある。友達とかいないのかな。子供ならではの意地悪さで、孫はおばあちゃんの葬式ごっこを始める。
MatthiasKreter『08:27』(SAMANSA)2026/3/5突然、太陽の活動が止まったことがわかり、人々が大混乱する話。人類の生存に不可欠なものが突然失われるというのは、今のご時世だと地味に怖い。核ミサイルが発射された場合でも代替はできそうだし、実際そういう映画もある。太陽の光が地球に届くまで8分19秒かかるらしく、その時間差を利用している。ただ、その程度の時間で、人類そこまで急に混乱できるものなんだろうか。会社のオフィスや家庭、潜水艦のクルー、飛行機の中、葬列、
AlexFeggans『ジャックラビット』(SAMANSA)2026/3/4ドライブ中の若者アレッサンドロが、オーストラリアの山中にポツンとある給油所の父子から、レスリング勝負を挑まれる話。一歩間違うと世にも奇妙な物語になりかねない不条理な場面だけど、どことなく漂う安っぽさから、安心というか、油断しながら見ることができる。ただ、父親の演者さん(ボリス・ブルキク)は、いかにも叩き上げの役者さんという感じで、何もしていなくても威圧感がある。そんな彼だからこそ、珍妙な提案や呆然としていると
WeijiaMa『川岸』(2020年中国14分48秒)2026/3/3中国のとある河岸の村で、肩身の狭い思いをしている女の子二人が、一緒に舟で町に行こうとして危険な目に遭う話。人間の動きはわりとカクカクしているものの、線と塗り方に表情があって情報量が多い。緑色っぽい川面は均一でないし、水が鏡のように近くの人を映す様子、洗濯物の布が透き通って後ろの風景が見える質感など、こだわるところはしっかりこだわっている。村では、河へ赤子を捨てることが習慣化している。一人っ子政策が前提にあるらし
TimPBaxter&ZaneWhittingham『ホロコーストの子供たち-スザンヌ』(SAMANSA)2026/3/1幼少期をフランスで過ごしたユダヤ人、スザンヌの半生をアニメと本人の証言で見せるドキュメンタリー作品。腕の関節がちょっと独特なペーパークラフト的な子供の造形がかわいい。平和な世の中でしか生きたことのない人間には、その平和が崩れていく様子は想像しにくい。本編の主人公、スザンヌもそうだったに違いない。昨今の世界情勢を考えると、日本人も全く例外ではないのが恐ろしい。
JakeHonig『ブラック・スウェル』(SAMANSA)2026/2/26簡易ホテルの一室で、拳銃に弾を込めて思いつめている様子の男が、隣の部屋で鳴っている音楽がうるさく、文句を言いに行く話。自分のうっかり具合だと、うっかり拳銃を暴発させたり、発砲の反動を支えられずに狙いを外したりで、結果、死なない程度に苦しむことになりそう。間違って太ももとか撃ち抜いちゃったらつらそう。主人公の男がそこまで考えていたかどうかはわからないし、実際どうして一線を越えようとしているかの説明はない。説明しな
JoostVanDenBosch&ErikVerkerk『ピース・オブ・アート』(SAMANSA)2026/2/24泥棒が名画を盗もうとして、失敗する話。2分間ちょっとでしっかり起承転結を作っている。四コママンガ感覚。とは言え、中途半端な下ネタと現代美術いじり、もはや古風なアニメの絵柄、今まで何百回も見てきたような赤外線の仕掛け。どこに面白味を求めていいかよくわからなかった。定型として見流していいタイプの作品なのかもしれない。絵画を外してからの映像が独特で、たぶんクリエイ
インクルボックス新着動画のお知らせです。★★発達障害の受験生応援!「受験前に見ておきたい動画」無料公開中★★ーーーーーーーーーー【gifted・発達障害の最新ニュース】News〜2026年2月下旬~2026年2月23日配信⚫️川上信也監督発達障害ショート映画/SAMANSAhttps://www.samansa.com/⚫️発達障害を支える10代、世界へ/IRODORIhttps://irodori-group.jp/⚫️「感覚過敏」ドキュメンタリー映画/八艶htt
2026/2/21ある中年男性が、唯一の家族である5歳の娘が唐突に消えたり出てきたりするので、精神的に不安定になってしまう話。タイトル通り、夢の中ならよくありそうな状況。直前まで傍にいた人が突然いなくなる。大切な人であるほど、深刻度が増す。これをシングルファザーとその娘の関係性でやるのは、なかなか意地が悪い。背中にお絵かきするアナログゲームは手軽で親子でやると楽しいと思う。夢と言うにはやけに具体的は父親のやるせない境遇と、疑う余地のない、あるべき関係性が根底から覆されるところがいたた
JoostReijmers『アムステルダムの3つの偶然』(SAMANSA)2026/2/183つの時代の不注意な男が、それぞれやらかした結果、大変なことになる話。選択された時代は、現代、1943年、1649年。現代とナチスはわかるけど、1649年がどんな意味を持つ年号なのかわからない。あとで検索してみると、オランダがスペインから独立した日らしい。オランダ人なら、みんな知っている年号なんだと思う。実写ともアニメともCGとも微妙に質感が違う。モデルはいるようだし、細密だけど、人工的
EvaCvijanovic『ハリネズミの家』(カナダクロアチア2017年10分5秒SAMANSA)2026/2/17ハリネズミが、森の動物たちに小さくて地味な家をバカにされる話。ストップモーションアニメはキャラクターの造形と質感が命。妙に姿勢の良い動物たちと、フェルトや毛糸ベースのふわふわした質感がかわいい。ハリネズミがキツネの家に招かれて食事をする。泊っていくよう勧められるが、彼は断って家に帰ると答える。どれだけ居心地のいい家なんだ、そんなわけがあるかと、キツネはハリネズミ
SarahCheok&OliviaGriselda『最高のバイブ』(シンガポール2023年10分49秒SAMANSA)2026/2/17仕事に疲れた中年女性が、通販で電動バイブを入手し、ともに生きていく話。中年女性の見た目が、悪意を通り越して、子供の落書きみたいにぐっちゃぐちゃ。容赦がなさすぎる。手足の指のくるくるした線画表現は好き。中年だとこの描き方で成立するんだ。電動バイブは擬人化され、枕を並べて寝てみたり、時々けんかしたりする。一緒に食事もする。お供えみたい。しょ