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前更新『曼珠沙華。』に添えている雑記部分で触れた『教訓Ⅰ』の他にもう一曲、優れぬ体調の所を奮起すべく聴いていた歌があります。『一本の鉛筆』。原曲は昭和49年の広島平和音楽祭に出演された美空ひばりさんの為に書き下ろされたそうで、現在も様々なアーティストのカバーにより唄い継がれています。ちなみに私が確とこの歌を認識したのは、戦後70年の節目を迎えた一昨年に放送された音楽番組でその時見た、二階堂和美さんの歌唱によるものでした。生誕地の広島県大竹市を拠点に、歌手と僧侶の活動をされている二
秋空に命燃やして曼珠沙華茜さす街の美しい眺めを都会の喧騒の影が踏み付ければ無(な)げの言葉の砂糖漬けをばら撒き花群れは聞き分けの良さで選り分けられる命を守ると謳いながら粗末に扱う争いの調べをいつまでも恐れていたい秋空に命預けて曼珠沙華時をかけ均(なら)された轍の跡にもし迷彩色の絵の具が広がれば愛する人は歪む道に躓き花首が風に戦ぐ向きさえ儘ならぬ希望の幕開けを謳いながら悲劇へ手招く争いの足音に耳をそばだてていたい血が通う詩(ことば)を詠いながらとこしえを願う平和の戒め
広げたばかりの地図にはまだ何も描かれていないのにまるで何処までも行けそう撥(は)ね付けられた祈りも呑み込んできた言葉も壁の払われた道なら見渡す限りの標識になる自分の足で進み出した君の元に絶える事なく光眩くある様に青く灯る電波塔も土砂降りの遊園地も風を味方につけたなら終わらせない限り終わらない景色星のかけらを握り締め君が何処まで行こうとも。copyright(C)poetissimo,allrightsreserved.読んでくれて、ありがとう。【季
あぁいつか軒下で揺れていた夢黄昏色の街から飛び立つよ時代(とき)を跳ね星がドレミと奏でれば忘れていた歌も思い出せる君が何処か寂しげな人に自分を重ねていた様に笑顔に時々帯びる陰り似たもの探っては魅かれた心図らず立ち止まれば沁みてくるのは君の声さそうきっと雲が棚引く闇を抜け自由になった鳥は羽ばたけるよ時代(とき)を架け星がラララと唄い継げば遮られた空も開けていく君がいつも華やいだ人に憧れ焦がれてきた様に人知れず袖を濡らしただけ溢れる光が待つだろう君の歌に心
「未来をよろしく。」昨年5月、敬愛する細野晴臣さんのライヴ『ANightinChinatown』にゲスト出演した際、星野源くんはそう言われ、すぐに返事が出来なかったと言います。何気なく言ったのだろうと考えながらも、これからの音楽を直々に託されたと受け取れてしまうエピソードを経て生まれた曲が、「この世にある音楽は全て繋がっている」との思いを込めた『Continues』。その名を引っさげ行われてきたアリーナツアーも遂に10日、さいたまスーパーアリーナにて千秋楽を迎えました。歌
【季節の季の記。】前々ブログの時、思えばこの詩もこれで最後のつもりで書きました。そして舌の根の乾かぬ内に前ブログを始める際、迷わず名前に冠した一編です。ギターを持った渡り鳥ならぬ、詩を持ったはぐれ鳥なもので(苦笑)。読者間で友達にはならない。去る人を追わない。途切れ途切れながらもブログを続けてきた中で、深入りすると悲しく寂しくなるからといった理由から、自ずとそういう確かな線を引いた。お報せ下さった方。ある日何も告げず、秋風と入れ替わる様にいなくなってしまった方。幕を引く
風が変わり夏が終わる雲を散らし秋を寄せるあの日燃え尽きたと思っていた線香花火の玉が冷えた胸に熱い風が誘い月が灯る星を集め夜を紡ぐ朱い涙に夢を留めて命を吹き返してはまた蕾に還り情熱(おもい)滾らす幽かな火花根無し草にも言葉を着せれば様になる。copyright(C)poetissimo,allrightsreserved.読んでくれて、ありがとう。【季節の季の記。】3年前に書いた『燃え尽きようとする線香花火に夏の終わりを思う時。』という詩の後(のち
風のない夏の夜は浮ついてあなたと過ごした夜でした右も左も知らない街で愛しみを増していきながら手を引かれ人波を擦り抜ける風のない夏の夜はじとついてあなたに抱かれた夜でした身に頼りなく纏わせていた強がりを洗い流したら寂しくないと言えば嘘になる風のない夏の夜の騒がしい心から縒(よ)り出した本当の愛の言葉は詩の様に滑らかでないけれど深く感じているのは鼓動の響きが届く場所にいられる事の幸せ時の河へと連れ立つ喜び。copyright(C)poetissimo,all
まだ何も覚束ない手のひらがそぼ降る雨を含んだこの世の空気を掴んだ瞬間(とき)から幸せは何処か滲んで良く見えていなかった暮れかけた夏の朝生まれたのは玉のような娘でなく火の付きどころ知れぬかんしゃく玉命育まれた胎(はら)へ置き忘れた可愛げ幸先への切符を受け取りながら突として降ろされたのは待てど暮らせど先の見えない明日母が辿ろうとした道たらればを繰り返す頑なに閉じてしまった心は徒(いたずら)に齢重ね一重に咲き揃う事も出来ない仰向く蝉と横たわる干からびた夢幻。co
星野源くんが開催中のツアー『Continues』、横浜アリーナ公演一日目の5日に行って参りました。(ニセさんの写真は少々ぼやかしてあります。)ワンマンライヴでは2014年12月『ツービート』以来のこちら。本番中、会場のみんなの許可を得てトイレに行ってしまったり(笑)、制作意欲を話していたアルバムが後の『YELLOWDANCER』だったり。あれから取り巻く状況は猛烈なスピードを上げ、今日に至るまで変貌し続けていて・・・、実感を伴って尚も夢現(うつつ)といった感覚です。(関連記事→
宇多田ヒカルちゃんの『誰かの願いが叶うころ』を聴いていたら、東横線沿いのある街をたまにうろつく月夜烏だった頃の詩を振り返りたくなりました。新作までの悪あがきとも言う。メロディーを付けてもらう前提(軽い口約束の様な流れ)で試しに書いてみたけれど、残念ながら立ち消え言葉だけが残ったもの。とある才能に惚れ込んでいて、気長く見守りたいと思っていた。しかし何かとお節介が過ぎてしまい、細(ささ)やかな願いごと破綻させてしまった。今となっては見守るどころか、後生まで名前を見聞きするだけでも
ひとりきりで輝けるものはない誰かに見つめられて称えられる事で初めてこの心は満天の星空のように光を解くだろう光を放つだろうひとりぼっちではかけがえのないものさえも闇に埋もれて無価値になってしまうよ・・・。copyright(C)poetissimo,allrightsreserved.自分は自然が生み出すきらめきに魅せられる生き物なんだなと、引っ張り出してみた昔の写真からも見て取れる。読んでくれて、ありがとう。【季節の季の記。】少し前からお試しで更新時刻を朝にして
使い古された母の化粧箱は魔法にかかる道具だと思っていた底の覗いた白粉(おしろい)と小指先ほどの口紅人目を忍ぶ夕暮れに見知らぬ自分を探した鏡よ鏡本当の私の居場所は何処とやがて化粧より早く恋を覚え素顔のままでも色付ける事を知る泥を被った家を忘れ安らぎに身を浸したらせめてあなたの前だけでも花の顔(かんばせ)携えて美しく咲こうと願ったうだる文月(ふづき)の夢見頃。copyright(C)poetissimo,allrightsreserved.読んでくれて、あり
平和な世の中がいい。平々穏々な日常を暮らしたい。そんな、誰の境界線も侵していない倹しい願いさえ、もうすぐ手の届かない所に置かれてしまうのか、という虞(おそ)れを感じている。だから僕等は唄うのさ。戦わずに、唄うんだ。読んでくれて、ありがとう。明日から、物言える事が不自由な方へ進んでしまう。今までと何も変わらないと見せかけておいて、真綿で首を絞められる様に、目に見えて何かが少しずつ狭まっていくのでは、という疑念だけが深まった。その前に、今一度私が掲げておきたい言葉を。ブログ上
心を認(したた)め言葉で遊んで詠う私を人はいつしか繊細と呼んだ原稿用紙の中で初めて雲と戯れた少女は禁じられない自由を知ってよろこびかなしみ筆に乗せた心を写せる言葉に魅かれた鈍い私を人はいつしか繊細と呼んだ戸を開ける音さえ忍ばせて不意の雷に打たれまいと波風に呑まれない様にと漂う苛立ちに身を竦めた心を晒して言葉に託した脆い私を人はいつしか繊細と呼んだ針金細工に見えた我が家は燃え殻積もる灰皿の底時間の水に流したくとも未だ疼く残されたしこり心を認め
恋する惑星こと、ナインティナイン・岡村隆史さんが本日47歳のお誕生日という事で(♪テッテレー)、『オールナイトニッポン』に触れている詩を。内容が陰気臭いのは仕方ない、事実に基づいているまでだもの(汗)。この約一年後にコンビとしてのラジオは終了しましたが、現在も岡村さん単独で変わらず木曜深夜1時にパーソナリティを継続中。リアルタイムでネットニュースになってしまった、去るスペシャルウィーク。「もてたくて」1時にTwitter開設→(呟きや動向の影響力が)「怖いので」3時にTwitt
【季節の季の記。】人の心は簡単に移り変わる。いつしか知ったそんな捕え所のない無常が、昔から人間関係の構築の仕方が良く分からない中で、更にダメ押しする様に暗い影を落としてきた。親の目が一度でも、子より世間体が勝(まさ)った場面を味わってしまうと、TVの向こうで見る“家族の絆”を見習って、と思いつつ、実際は向こう見ずに積み上げてしまった壁を取り崩せずにいますね。『poetissimo』に変わってからブログをご覧の方には、綴っている言葉に余りしおらしさを感じられないかもしれませんが(苦
浅はかな幻想を見遣りながら撒かれる餌にはやましさが混じっている毒見もせずに群がってしまえばやがては死んだ目をして捌(さば)かれる鳥だ値踏みされた札は時世(ときよ)に張り替えられ怖気付く事覚えていくけれどたとえ羽を捥がれても飛んでいこう虚しささえ身に付け力に変えて至らない想像の行く末には口籠もる為のあきらめが仕込まれている玉虫色の言葉を信じればいずれは囀りさえも裁かれる鳥だ街頭を舞う時鳥(ほととぎす)にもなれぬなら命絶つ事掠めていくけれどきっと羽を取り返し生きていこう
『FullofLove』のEmikoさんが、いつも色んな形の愛を頂いている読者のあなたに笑顔になって貰いたい、との思いを込め立ち上げられた、「FullofLove応援プロジェクト」。セラピストの視点を持ち、折々の花を愛でながら、様式豊かに言葉/詩を綴られているEmikoさんが、ブログの紹介を兼ねメッセージを下さいます。この度大変ありがたき直々のお誘いにより、僭越ながら『poetissimo』が初回を飾らせて頂きましたヾ(@°▽°@)ノ詩作品の評釈と共に、書き下ろしの写真詩
花は咲いてはならないと根を引き抜く鳥は飛んではならないと羽を毟る風は吹いてはならないと壁を作る月は輝いてはならないと光を隠す赤子は泣いてはならないと頬を叩く人は逆らってはならないと心を裁くそこにただ在る事も許されないのは誰が何の為にそこにただ在ろうとする事を阻むなど誰が出来ようか。copyright(C)poetissimo,allrightsreserved.読んでくれて、ありがとう。【季節の季の記。】『上を向いて歩こう』。作詞者は永六輔さんです
摩天楼も遠い街で光るものは日和の風と夜さりの星だけあなたと恋が芽生えるまで何も手に届かなかった寂しさがあった雨に映える紫陽花の様に誉めそやされたいと憧れた身の程知らずでも守ってきた愛は一色(ひといろ)二人は今も変わらず恙無い時を求めている古ぼけて久しい街に残るものは続く更地と浮世の塵だけあなたと見た景色すべてが空想に変わってしまった寂しさが宿る噛めば甘い約束はどれも砂に描(えが)いた果実と同じ実りを知らずとも育ててきた愛は一入(ひとしお)二人集う雲
【季節の季の記。】69(ロック)の日と、月満つる時の訪れを待っていました。また、新しい詩を書き出してはいまして。こんな時だからこそ丁寧かつ慎重にと、少しずつ心も準備していた所で、不定期に現る体調不良が拙い頭をいつもより余計に回らなくしています。とはいえ身を雑巾にしてやるしかないですが、コメント欄は小休止の形に。『言葉足らず。』は、読み様によってはやや刺激が強いのかもしれません。ただ、嘘っぱちと創作上のフィクションやインスピレーションは、私自身も別個のものと一定の線を引いた考えでお
息を吐く様に嘘をつく舌を何枚も持つより言葉足らずの方がいい借り物を探し出しては綺麗な枝葉で飾るより繊細に思いの丈をもどかしく幾夜を明かし何が待ち構えようとも言葉は縄で縛れない心を生け捕ろうとしても汚れた手には届かないもがく水底(みなそこ)にあるもの。copyright(C)poetissimo,allrightsreserved.読んでくれて、ありがとう。【季節の季の記。】先週、小室等さんの音楽番組『小室等の新・音楽夜話』(TOKYOMX)のゲストが高野
リブログ詩は、その時々の心模様と近しき過去作より拾い出しています。本当は私だって、愛だ恋だの詩を臆せず書いていたいっての(半ギレ)。今日、Amebaの運営局からメッセージが届いていて、はて?と開いた所、ありがたい事に、去る27日付のAmebaトピックスで当ブログの記事を紹介しましたという内容のご報告でした。なぬーーーーーΣ(・ω・ノ)ノ!!!!!それはもうビックリで、私自身は全く知らなかった為、どんな見出しで掲載して頂いたのかも未確認に終わってしまい残念無念(涙)。しかしながら、
音もなくひたひたと降り出してきた小雨に僕等傘をさす事も叶わず今にも濡れてしまいそうどんな四方(よも)の嵐も耐えてきた樹に宿りたくとも残る最後の一葉が今にも落ちてしまいそうこれで救われると乞う様に雨を迎える人もいるだろうされど思ったよりその先の雨景色(あまげしき)は美しくないだろう音を消しひたひたと降り出してきた小雨がかかる揺らぐ最後の一葉に今僕等は何を望む。copyright(C)poetissimo,allrightsreserved.読んでくれて、あ
束ねられて麗しい花もあるが野原で咲くままがいい花もある首を揃え同じ方を向く白黒だけの彩りは寂しかろう摘まれてしまうな言の花吹き抜ける風に擽られていておくれ手懐けられて従う鳥もいるが野山を翔けるままがいい鳥もいる七色の声を持ちながら一辺倒の囀りは虚しかろう罠にかかるな夢想の鳥夜は月影で羽を洗っていておくれ。copyright(C)poetissimoall,rightsreserved.読んでくれて、ありがとう。☆前々回の詩→『際(きわ)。』☆前回の詩→『花に
詩人・金子みすゞの最期は抗議の自死だった。詩作を禁じられるくらいなら。我が子を取られるくらいなら。命を以って抗う。彼女が苦渋の末取った選択に、只今の心のピントが良く合う。不幸。不自由。不平等。不条理。一人の悪しき志が、万人の未だ見ぬ明日をも暗澹とした【不】で蝕む。「あなた」が街の中で美しい風景に魅せられ、カメラを構えただけで。「あなた」が愛する家族との暮らし向きを慮り、小言を漏らしただけで。どんな正論や常識に基づく事だろうが、危険分子として叩きのめされる。もはや私達は、
ちょっくら都内へ出かけていました。空き時間に赤坂~六本木~乃木坂周辺を歩いたら、本来の目的を差し置いて、何となくバナナマン縁(ゆかり)の地巡りとなってしまいました(笑、ちょうど日村さん45歳のお誕生日でしたしね)。『バナナ炎』の収録場所だったSonyMusicのスタジオや、番組の名物企画「ノープランロケ」撮影のスタート地点の某レンタカーショップが懐かしく。私は人の多い中で写真を撮るのが苦手な為、道中のほとんどを撮影せずに終えてしまったのは悔いとなりつつも(涙)、気持ちの上ではこの
日常に監視という足枷を嵌(は)められ、壁の物言う世になってしまう事を、私は恐れている。今もこうして書き綴っている言葉が、“自由に物言えた頃の記録”と化すのを望んでいない。断じてだ。雨の降り出しそうな鈍色の空の下、「負けるな」と、挫けてしまいそうな自分に言い聞かす。読んでくれて、ありがとう。
花になれない棘を抱いて傷ついてもあなたは一度誓った愛を止めないはなればなれの夢の中までどれだけあなたの心を痛ませたでしょう軽く目線を外してはにかんでばかりだけれど明日世界が終わるとしてもその傍にいたいわ街が模様を変えて愛の言葉も時代の屑になるかもしれないなら伝えたいんだ包み隠さず生まれた時から出逢えていれば良かったあなたの口癖が和らぎを与える初々しい若葉の思いを幾つもあなたからは摘み取ってしまったのに花を超えて宝と愛でられて生かされている明日命が終わるとした