基本静かに人々の心の動きと変化を追っていく作品。どうしてこんなふうになってしまったの?と思っても、止めることも変えることもできなかった、そういうことは確実にある。それがていねいに、時に、逆らえない流れに押し流されるような勢いで描かれる。たとえ上手く着地できたように見えたとしても、かつてはお互いを思い合ったという事実があったとしても、負った傷は消えないし、それが生きていくということ。過去に戻ってやり直せたって100%満足できることはないのだから、受け入れて自分の一部にしていくしかない。そして、それ