ブログ記事10件
W・シェイクスピア、松岡和子訳/ちくま文庫本当は薫さんの誕生日にアップしようと思ってたんよ。シチリア王のレオンティーズとボヘミア王のポリクシニーズは幼い頃を共に過ごした親友同士。互いに王位についてからはなかなか会うこともできなかったが、このたびポリクシニーズがシチリアへとやって来た。そして、滞在が9か月にも及び、自国の情勢が心配になったポリクシニーズはレオンティーズにお暇を告げる。しかし、別れがたいレオンティーズはあの手この手でポリクシニーズを引き留める。ついには王妃のハーマイオニ
***だからほどよく愛するのだ、それが永き愛の道、いそぎすぎるはおそすぎる歩みと同じことだ。***大好きなシェイクスピア作品。私が人生で最初に読んだのは『ハムレット』でもなく、『ヴェニスの商人』でもなく、『ロミオとジュリエット』だった。中学生の頃だったと思う、金城一紀の小説『GO』の冒頭で『ロミオとジュリエット』の一節を見たのがきっかけだった。訳者は小田島雄志先生。
***ヘレナでも、あなたの徳がその守り手。あなたのお顔を見てさえいれば、夜ではない。今も夜だとは思いませんーーーそれに、この森だって、人目のない場所ではない、あたしにとっては、あなたが全世界なんだもの。どうして一人だなどと言えて、こうして全世界があたしを見つめているのに?夏休み6冊目、ウィリアム・シェイクスピアの『夏の夜の夢・あらし』。新潮文庫の福田恆存訳版だ。人生でこれまでに読んだのは3回目?いや4回目だろうか?
***マクベスやってしまえばすべてやってしまったことになるなら、早くやってしまうにかぎる。暗殺という網で、いっさいをすくいとれるなら、息の根をとめればそれでうまく片がつくものなら、この一撃がすべてであり、すべてを終わらせるものであり、この世で、時の浅瀬のこちら側で、万事解決するなら、そうならあの世のことなどだれがかまうものか。***シェイクスピアの四大悲劇といえば『ハムレット』、『リア王』、
***ベアトリスまあ!もう身内気どり!こうしてみんな晴れて結ばれ、私は一人心を曇らせたまま。いっそ町内の皆様にお願いしようかしら、毎度おさわがせいたします、お嫁のもらい手はありませんか、って。***シシリー島のメシーナにて。ドン・ペドロ率いる軍隊が戦に勝利し帰ってくると聞き、知事のレオナートが出迎える。ドン・ペドロの部下のクローディオは、戦で手柄を立てた勇敢な若者だが、知事の娘であるヒーローに一目惚れすると、ドン・ペドロのお膳立てで婚約までこ
グラシアーノ顔色が冴えませんな、アントニオさん。あんまり世間を気にしすぎるんだ。世の中なんて、そう気に病んで買わなきゃならんほどの代物じゃない。いや、まったく、近頃のあんた、まるで人が変わったみたいだ。アントニオ世の中は世の中、ただそれだけのものとしか考えちゃいないよ、私は。つまりは舞台、そして人間はみな役者。ただ私の役どころは、憂鬱に取り憑かれた役というまで。グラシアーノそいじゃあ手前は、道化役でも務めましょうか。どうせ齢を取って皺が寄るなら、笑い転げ
***オセロー(略)見そこなうな、イアーゴー、おれはまずこの目で見る、見てから疑う、疑った以上、証拠を摑む、あとは証拠次第だ、いずれにせよ、道は一つ、ただちに愛を捨てるか、嫉妬を捨てるか!***『オセロー』は、『ハムレット』、『リア王』、『マクベス』と並び、シェイクスピアの四大悲劇の一つ。制作年数は定かではないが『ハムレット』の後であり、1602年ごろと推測されている。原典はツィンツィオの『百物語
ヴァレンタイン恋とは、うめき苦しんで軽蔑を買い、胸しぼる溜息で冷たいまなざしをもらい、眠れぬつらい二十夜で一瞬のむなしい快楽を得ることだ。かりになんとか仕止めても狩の獲物は屑ばかり、仕止めなければ骨折り損で泣きを見るだけだ。要するに、知恵を使ってばかなまねをするか、ばかなまねをして知恵をなくすか、どちらかさ。***ヴェローナの二人の紳士ヴァレンタインとプローテュース。ミラノ大公へ仕え、見聞を広め
所要時間約2分野口:今日は国広直希さんです。いえーい国広:いえーい、国広さんでーす。わーい野口:私が今日黒髪染めたの気づいたのに何も言ってくれなかった国広さんでーす。いえーい(笑)国広:ちょっとシャイボーイでーす。なかなかね、言えない。言えないでーす。野口:じゃ、今回の役名をお願いします。国広:パーシーです。野口:はい、パーシー。どんな役どころでしょうか。国広:えっと、ボリングブルック側についてるね、いとこの…あのー…ちょっとごめんなさい。急すぎて名前
所要時間約3分依田:今日のキャスト紹介は荘司勝也(しょうじかつや)さんに来て頂きましたー!勝也:どうもー荘司勝也ですー。お願いします。依田:荘司さんは初回公演から出てらっしゃると思うんですけど、どういう形で百年先俳優会に関わることになったのか、っていうきっかけを教えて頂いてもいいですか?勝也:僕がバオバブに入った時の一期上に飯田さんが居たんですよ。その時は1年だけ一緒にレッスンを受ける機会があったんですけど、そこから3年くらいたったときに、僕が外部の舞台に出ることになって、そ