Ukamau

前回に続き、ボリビアのグループ「Ukamau」が遺した、たった1枚のアルバムを巡る話をしたい。前回は、アルバムジャケットの裏表を嘗め回した後、収録曲の概要を見たところで終わった。よって、今回はいよいよ各曲紹介へ入りたい。まず、曲目リストを再掲する。～Ukamau（1979年ボリビアM&Srecords盤）～曲目リスト（曲順、曲名、形式名、作者）※例えば「A1」は「レコード原盤のA面1曲目」の略記である。以下同様。A面A1Markaムラ(Huayño)Edwi

前回に続き、埋もれてしまった好アルバムの話をしたい。ボリビア・フォルクローレの黄金時代（人によって定義が異なるとは思う。少し短すぎるのではないか、という見方もあろうが、私の場合は、おおよそ1974年～1984年頃の10年ちょっとという、かなり短い期間を、いわば体内時計的な一つの目安として有している）に数多くのグループが生まれ、それぞれの世界観を持ったアルバムをリリースしていった。しかし、その中には、何度も繰り返し聴きたくなってしまう佳品でありながらも（個人の感想だが）、今一つ世評に上らず