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小説第六章三節カワウソの家族陽が上がる前からジルは、おにぎり作り!一人一本の水筒に温かいスープ、今日のスープは、キャベツ、コンビーフをコンソメ仕立てにして、13本!おにぎりは、一人2個!昨日のハンバーグにマヨネーズを付けてスパムにして、もう一個は塩むすび!笹の葉で包んで凍らない様に麻紐で縛って完成。ケンケンも早起きして、詩人と学者を連れて凍りついた沼の氷を割って魚釣り!カワウソの家族にお土産を用意している。疑似餌を付けて小魚を釣り上げるケンケンの様子を見ながら、詩人と学者
小説第六章二節楕円形の足跡クロードに送り届けてもらい、ケンケンとノーボディーそしてGemini兄弟のラストとダークは、入り江の周りを探しています。鳥沼は凍りつきカンジキがスケート代わりになり、木の枝をカンジキの裏に取り付けたものだから滑る滑る!仲間を探しているんだか、スケートを楽しんでいるんだかわかりません!あっという間に向こう岸のダン島まで来てしまいました。そこは、流木や風倒木で重なり合って沼の浅瀬を覆い隠し、小高い山になっています。みんなは、とても歩きにくいのでカン
小説第五章五節鳥沼の入り江鳥沼の入り江に正午待ち合わせの約束をしています。「都合により、少しの間留守にします。一貫洋裁店主人一貫」店の玄関に小板をぶら下げて、窓の錠を掛けて玄関、勝手口も確認!みんな一緒の初めての旅になります。心配や不安はありますが、楽しい気持ちが先に立ちワクワクしている様子が隠せません。「道先案内のバンチ」の杖がどんな力を持っているのかはわかりませんが、大きく変化したクロードの背中に乗り杖を振り回して呪文を唱えますが一向にクロードの身体は宙に浮きませ
小説第五章四節「イカサマのケンケン」出発詩人!学者!さあ!いくよーケンケンは、ロアークに跨り詩人と学者を急がせて、転びそうな二人をロアークの背中まで引き揚げました。ケンケンは、使い魔から職人号をもらい小さな小さな杖をブリジットからプレゼントしてもらいました。その杖が有効なのか?ロアークの魔法なのかは、わかりませんがケンケンが杖を高々と上げた瞬間にロアークの身体が宙に浮きました。!わははは・・・・ケンケンが御呪いを言う前に浮いたのできっとロアークの魔法で有り、まだケン
小説第五章三節冬旅の支度一貫は三日三晩、テディの防寒着を作っています。助手には勿論、兄弟子初貫の仕事を京都で見ていた「植物学者のアンナ」です。植物学者!は長くなるから、「学者のアンナ」とこれから呼ぶことにしました。靴は、膝下までのブーツに、薄いウレタンを敷いて防寒対策!帽子は毛糸で編み込みます。ジャンパーにはゴーグルを縫い付けて無くしたり、落としたりしない様に確りフードに取り付けるんだ!長さは動きやすい腰まで!パンツは、座っても濡れない様にツイードに防水スプレーを吹くこと!
小説第五章二節番号の外れた使い魔たちブリジッドが去ってから、冷たい雨が降りました。雨音を聴きながら、この数ヶ月の出来事の現実と夢を考えています。いくつかの時代と世の中を行き来して、行先を照らす夢を見て見ました。まだ足を踏み入れたことのない場所に向かう喜びを、みんな寝静まったベッドの中で感じたのです。東の空が明るくなり、雨が上がり新しい朝が来た。久々の落ち着いた朝です。いつのまにか、夜会議から朝会議に代わってるね。ジルは朝から食事の支度と朝会議の準備で大忙しです。
小説第五章一節ブリジットの帰還まもなく、日付けの変更線に近づく時刻。老いた身体を、オットマンの椅子に深く沈めてブリジットが語り始める。私たちが何としても、そうしないでいられないことは、一体どう言う事だと思いますか?しんがりのノーボディーが答えました。「私たちは、歩いたり、喋ったり致します。」よろしい。よくお前は答えましたね。確かに、私たちは、歩かないでいられません。全くお前が答えたように、私たちは物を言わないでいられません。けれども私たちには、それよりもっと大切
小説第四章五節真夜中の契約みなさん、お待ち同様でした。と一貫洋裁店の玄関の扉が開きました。はそこには、体重800キロは下らない大きな灰色オオカミとカラスが2羽!麓郷のクロードとst.kildaのロアークオオカミの毛に覆われた左手から、ブリジッドカルが出てきました。ブリジットは、魔女の印象と違い三角帽子やマントではなく、ベージュの毛糸の帽子に、赤と茶の格子チェックのワンピース、その上にベージュのストールを羽織っています。鼻もとがっていないし、ちぢれ毛の赤毛でもありません。肩
か小説第四章四節契約の日契約の日の朝、麓郷の森は地面に霜柱が出来るほどの、凍れた朝になりました。一貫は、朝早くから、暖炉に火を入れて、大釜の湯を沸かしています。勿論、薬草の精油と粉末も準備が整い、ブリジッドが来るまでになっています。9匹のテディベアは、何か一貫に隠し事をしている素振りで、そわそわ一人ひとりが動き回って何やらしてます。何か隠してない?と一貫がバンチに訪ねました。何も隠してないけど、かくしてるかもしれない!意味不明だよ!バンチ!隠さずに教えて!もう、
小節第四章三節ついに明日、ブリジッドがやってくるブリジッドカルは、1930年8月29日避難船がst.kildaを出てから、消息が途絶え、どこにも姿を見せていなかった。その間、麓郷の森では、目まぐるしく事が起きました。麓郷の森に魔法使い専用窓口があったこと9匹の可愛い使い魔が来たことブリジッドの手紙と契約書が送られてきたことジルが使い魔で本当はテディだったこと兄弟子の初貫が亡くなって私にその仕事を託したことマルガレーテシュタイフやポストマンクロードのこと。なぜ、入
小説第四章二節入り江の一族(LochClannd)ロッホ・クラナードジルが見つける事の出来なかった、二つの一族。その事を考えながらみんな眠りについた。一貫は、夢を見ていた!入り江の一族がまだ生息している夢を。そして、その夢はブリジットが一貫に見せていた現実だった。ここは、「鳥沼」富良野岳から流れ込む雨水とその地下から湧き上がる湧水で、透明度90%でドナルドソンが群れを成して泳いでいる。ドナルドソン?レインボートラウト通称ニジマスと鮭を結びつけた魚。カルデラの沼な
小説第四章一節谷の一族(GleannClannd)グレン・クラナードある晩のこと家族が増えてから、毎日その日のことや明日する事を話す「夜会議」(やかいぎ)を作業台を囲んでしている。ジルが口を切り出す長い間、この日が来るのを信じて待っていたんだ。みんながセントキルダメールに乗って麓郷の森に来ることを!ブリジットが契約書を持ってここに来ることを!そしてみんなが家族となって、昔の用に楽しく暮らしたいってね。今日、話したいことは別のことなんだ、僕は、ブリジットの使い魔として
小説第三章五節1928年の初貫(はっかん)からの手紙が届く一貫とアンナは、みんな起きているのに、まだベッドの中で眠っている。あえて誰も二人を起こさないのだ。疲れ切った二人の寝顔を見てると、いつまでも寝かせてあげたくなるほどにベッドで沈んでいたからです。さあ!みんなで朝ごはん食べるよー!ジルが大釜をシャモジで叩いてます。カンカンカンカンーン空の大釜は、高い音で響きます。一貫とアンナにとっては、目覚まし代わりになりました。みんな一斉に大きな作業台に集まり、一貫たちが京都に行
小説第三章四節京都初貫(はっかん)洋裁店秋深まる11月、北海道はもう冬支度であるが京都とはこれからが紅葉狩りの季節です。一貫は京都駅に立っていた。麓郷の森は、ジルと8匹のテディにお留守番を頼み、あれ1匹足りない!「6番目」アンナを鞄に積めて道案内に連れて行くことにした。アンナは、京都育ちで初貫の洋裁店で生まれて、初貫と一緒にst.kildaに移り住んできたテディだから、色々役に立ちそうだし、アンナの立っての願いもあったので、トラックの助手席に座らせて麓郷を出た!千歳
小説第三章三節マルガレーテシュタイフ南ドイツの山間、ドナウ川の支流ブレンツ川のほとりにある田舎町「ギンゲン」に1902年にマルガレーテシュタイフが創業した「シュタイフ社」がある。テディベアの故郷でもあり、マルガレーテの手により、テディベアが産声を上げた土地でもある。マルガレーテシュタイフは、1847年7月24日に生まれ、一歳半の時に高熱を出したのがもとで、彼女の右手と両足は麻痺してしまいました。しかしながら、右手のきかないハンデを背負ったマルガレーテでしたが、ミシンを逆さ
小説第三章二節仕立て屋の型紙昨日、一日掛けて煮込み込んだ薬草のハーブを取り出す朝が来た。部屋中が、自然の恵みを凝縮した臭いで立ち込めている。2階の寝室の窓と玄関を開けると、勢いよく外に飛び出して新しい空気でいっぱいになりました。毎日毎日が、一貫にとって必然的な事であっても、驚きと感動と幸せで、時間が経つのも忘れてしまいそうな中、本格的に型紙のトレースと切り込み作業に入っていた。テディたちは、大釜から薬草を取り出して、裏庭の洗濯棒に麻縄を張り、一つひとつ丁寧に薬草の名前を書
小説第三章一節託された仕事一貫洋裁店に朝が来た。太陽の勢いに朝霧が地面から消えて、新しい一日の始まり!一貫は、家にある一番大きな「大鍋」を暖炉の上に置き、井戸から組み上げた地下水を鍋に七分目にして、温めています。st.kildaのケルト神話には、「大釜」は、死者を甦らしたり、生と死の境界「ボーダーライン」で魔女の子宮の象徴であり、元来は生命を与え奪う、偉大な女神の末裔であることを伝えているのです。薬草の煮込みは、薬草学とそのレシピにたけている、8番目のdanceに任せる
ほ小説第二章五節魔法使い専用窓口熊笹のベッドに横たわり、お昼寝タイム。霧が抜けた青空の下でお腹一杯になり一眠りしていたら、チャコ!チャコ!と起こす声がします。「一位の木」をくり抜いた大きな穴から郵便配達員のpostmanCrowdが出て来てお昼寝タイム終了!さあさあ、みんな起きるんだ!チャコが欲しかったモノはコレだよね!と斜め掛けした大きなカバンから2本のオンコの小枝を取り出しました。枝には、晩秋にふさわしく、真っ赤な実を付けて針葉樹のバリバリした短い松葉をチャコに渡し
や小説第二章四節精霊の入り口薬草探し北海道の秋はあっという間に過ぎ、冬の準備の印が舞い始めます。雪虫です。「北海道のヘソ」と言われ大雪山山系から連なる十勝連峰は、すでに真っ白な帽子をかぶっています。一貫は、暖炉の灰を起こし、わずかな炭の灯りに白樺の皮を近づけると、薄暗い部屋が聞こえないけど「ほぁ」と言う感じの明るさになりました。白樺の油で種火が復活したら今度は大道の「タモ」を入れたら、空気を絞り、朝の一仕事終了。朝6時の麓郷はまだ霧に覆われ、足元も見えない真っ白は世界で
小説第二章三節11人家族の始まり夢幻はたまたと一貫は困惑する。最後まで契約書を読み終わり、大きくため息を付き、こんな人生も悪くないかと腹に納得させて一先ず落ち着くことにした。一貫洋裁店の晩秋の裏庭9匹のテディは安心したのか夕間詰めも手伝って深い眠りについた様ですどっぷりと椅子に腰掛けて、麻袋に手を掛け巾着になった紐を解いた。一貫も仕立て屋であるから型紙は毎日手掛けているが、テディベアの型紙を見るのは初めてだし、手のひらに収まる程の小ささで驚いている。しかし、すぐそば
小説第二章二節ブリジットと一貫の契約書手紙のつづきは契約書から始まる、9匹のテディは、旅の疲れで車座に成り、スヤスヤと寝息を立ててお昼寝。ブリジットからの手紙の前文を読んで、今日一日の出来事が夢ではなく現実なんだとやっと気が付く。これはえらいことに巻き込まれたぞと!この世とあの世が繋がっていること、魔法使いの力を時空を越えて実感した。魔法使いの仕立て屋専任規約兼契約書今日ここに、魔法使いブリジットカルと一貫洋裁店「一貫」との契約を魔法使い法に従い両者の合意の
小説第二章一節置かれたトランクと麻袋に一通の手紙一貫の玄関の、入り小口に置かれたトランクと、「地の果て」とも称される領域のst.kilda諸島の中の一番大きな島、ヒルタ島と印字された手紙には、1930年8月29日差出人はHouseNo.17に住むブリジッドカル黄ばみと汐風にさらされた、100年は経つような古えを感じる封筒と、生成りの麻袋にクロスステッチされたSt.kildawoodⅸteddybear小口から作業台に移動して、まずはどっかりと、いつもの一貫の椅子に腰
小説第一章三節「St.kildawoodⅸteddybear」潮目に立つ1930年の8月、誰も居なくなったst.kilda諸島のヒルタ島から、2ヶ月が経とうとしていた。時を待った2ヶ月間、ブリジッドカルの約束を守りpostmanロアークは、誰も居なくなったオールドビレッジ湾の景色をコナシュールの丘から眺めながら、9匹のテディと旅の準備をしていた。一番の大仕事はst.kildaMailを作る事!そして2番目は今回の旅で一貫と会い、契約を交わす大事な旅になる。毎年ブリジッドカ
小説第一章二節St.kilda1930月8月29日別れの朝トランクに入った9匹のテディベアは、あの日と同じような穏やかな波に揺られて思い出していた。出航間近の様子や、レイチェルやブリジッドのこと、コナシュールの丘のこと、誰も居なくなった島民のメインストリートのことを。ここは太陽がおだやかにその姿を現し、海はキラキラ輝き無表情な空に向かってそそり立つ岩肌を温めていた。空は絶望的に青く、緑豊かな風景は非常に無頓着な夢の島のようである。ここはSt.kilda諸島ヒルタ島1930年8月
小説第一章一節トランクの仲間たちと魔法使い専用窓口麓郷の森に着くまでの慌ただしい日々全島民がSt.kilda諸島ヒルタ島から離れ、2ヶ月が過ぎ去ろうとする晩秋の静まり返った午後のこと、ゴソゴソ忙しく9匹のテディベアは旅の準備に動き回っています。それもそのはず今日は年に一度の「死者の魂が故郷へ帰って行く日」潮目(しおめ)の日です。暖流の北大西洋からノルウェー海流が北上し、寒流の東グリーンランド海流が南下する。その暖流と寒流がぶつかり交わる瞬間、海面が生き物の様な白い霧に覆われ、こ
序文地の果てセントキルダからの贈り物St.kildawood(セントキルダ)のコナシュールの丘に残された、9匹のTeddybear(テディベア)と対面する。2022年10月27日北国晩秋の朝、麓郷の森で一貫洋裁店の主人で農民の作業服や、たまに着る一丁来を仕立て直しする、町唯一のテーラー「一貫洋裁店の一貫」が枕元から起き上がる郵便局「魔法使い専用窓口」から一貫洋裁店主人、一貫宛に小包が届くテディベアの型紙と魔法使いの血を吹き込んだ9匹のテディベアと魔法使いブリジットの
こんばんは!昨日は天気が良かったので、お散歩がてらSt.KildaBeachに行ってきました泳ぐには少し水が冷たいかなという日だったせいか、泳いでいる人はそんなにいませんでしたが、日光浴をしている人はパラパラとおりました年末なので普段の休日よりはきっと人は少ないと思います。混雑してる感じはなかったですSUPをしている人がいます↓何を隠そう、私もSUPをしてみたい人で学校の友達に一緒に行こうと言われてできるところを探している所でした。太平洋はどうも波がザブザブして
記念日のあとなんとなーく行ってみたんですよEasternsuburbsに。Hawthornがわりといいよって彼の知り合いから聞いていてちょっと見てみるかっていう話でなんとなくいったら二人してfallinlove.もう、最高そのあとは、気になってたFootscrayに。あまりのギャップに二人とも唖然(;゚Д゚)そしてhawthorn-stkilda(east)あたりでアパートを探し始めるもう、本当に忘れられないくらい夢の国なの!!!二人のライフスタイルに合
26.3.2016satEasterSaturdayというholikday.バックパッカーで目覚める旅行1日目。昨夜は遅く帰って顔を軽く洗っただけで寝ることになったので朝、できればシャワーを浴びたかったのだけれど、部屋に一番近いシャワーが使われていたので断念。汚くてすみません8:00観光へ出発。外に出ると本当に涼しくてびっくり街並みも違うし初めての場所、初めての道を歩いているだけで本当に楽しい!オーストラリアに来て初めて、長袖を着ている人を見かけたり笑とにかくすべ
ケアンズから出る日。大好きだったケアンズ。6:15の飛行機だったので、んーまぁ五時くらいにホテルを出ればいいかななんて思っていたけどホテルの人の心配で、4:30にタクシーを呼んでもらっただけど、安定の寝坊4:25に起きたので4:40にロビーへ。「itcameandgone」って言われてまた新しいの呼んでもらったケアンズ生まれでケアンズ育ちのタクシードライバーさんは素敵な方やったそして、メーターは23$になったので、タクシーでもシャトルでも、2人だったら値段は変わらんなという結