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東京芸術劇場シアターウエストで上演された、詩森ろば作・演出serialnumber11『神話、夜の果ての』を観てきました。拘置所の保護室を舞台に、カルト宗教の施設で子供時代を過ごした青年が犯した犯罪と、そこに至る道筋を描く物語。現在と過去、現実と精神世界が混在して描かれる中で、青年の「痛み」に私の心も痛んで、観終わった後はいろいろと考えさせられるとともに、無力感を感じてしまい、少し気持ちが沈みました。作者の詩森ろばさんも、何かの記事で、書き終わった後、無力感を感じたと言って
7月10日(水)、東京芸術劇場シアターウエストで、「Serialnumber11」の『神話、夜の果ての』を見ました。7月5日(金)から14日(日)までの上演。作・演出は、詩森ろば。舞台中央に、ベッドが1台。ここは、拘置所の保護室。そのベッドの上に、ミムラ(坂本慶介)。彼は、カルト教団の施設で子ども時代を過ごし、ある犯罪に関わり、この場所に。彼の弁護を依頼された国選弁護人のクボタ(田中亨)。そのふたりのやり取りに関わる刑務官のキジマ(杉本隆幸)。杉本隆幸は、教団施設での教
池袋東京芸術劇場、シアターウェストで詩森ろば率いるserialnumberの新作、宗教2世についての芝居「神話、夜の果ての」を観た。**********演劇サイトより**********1995年都心の地下鉄において化学兵器を使用したテロが発生し、多くの死傷者を出した。そして、2022年元首相が選挙の応援演説中に凶弾に倒れた。それぞれ違う宗教団体が関わっていたことが判明し、社会に衝撃を与えた。直接的な関係を持たないふたつの事件は、現代人の寄る辺なさが縋るものを求めた結
下北沢ザ・スズナリで詩森ろば率いるserialnumberの「アンネの日」を観た。2017年に三鷹市芸術文化センターで上演され、好評を博した作品の再演となる。(ちなみに、2017年の初演舞台も観劇している)********演劇サイトより*********「アンネの日」は生理用品の女性開発者たちが、社内コンペ「大人の自由研究」のために、身体によい自然素材のナプキンを作ろうと奮闘するなかで、お互いの人生に触れ、自分の人生を抱きしめる詩森ろばの代表作です。初潮から閉経まで生
7月20日(金)、東京芸術劇場シアターイーストで、『serialnumber』の『スローターハウス』を見ました。詩森ろばの作・演出。23日(日)までの上演。障がい者、そのなかでも、意思疎通の出来ない者は、社会にとって、有害な人間であるとして、その抹殺こそ社会のためと、実行した犯人。その犯人に、息子を殺された母親。そのふたりのやり取り。『対話劇』。題名の『スローターハウス』とは、1、屠殺場、畜殺場2、大量虐殺の現場(チラシから)チラシに、「これはありとあらゆる断絶、そ
serialnumber09「スローターハウス」@東京芸術劇場シアターイースト作・演出詩森ろば出演原嘉孝那須佐代子津村知与支新垣亘平障害者施設で大量殺人事件を起こした青年と彼が殺した障害をもつ息子の母親との会話劇昨日7/20鑑賞双方の思いがじわじわ迫ってきて心が苦しくなったテーマが重くて観るか迷ったけど観てよかったシンプルなセットに演者さんが4人4人の魂のぶつかり合い距離感、動線が絶妙うー、、、言語化出来ない語彙力台本シーン買ったから見直したい原嘉孝
引っ越してからずっとケーブルテレビに加入してますが、突然誕生した「BS松竹東急」。特に観たい番組ないなーとずっと思ってたけど、いつも愛読させていただいてる風木さんのブログで「serialnumberすこたん!」がBS松竹東急で放送すると紹介されていました。教えていただきありがとうございますおもしろそうなので録画しかし子供の春休み突入で観るタイミングを逃し、やっと視聴しました。性的マイノリティの人々を支援する団体「すこたんソーシャルサービス」創始者で長年のパートナー同士でもある伊藤悟さ
6月9日(木)、東京芸術劇場シアターウエストで、『serialnumber07』の『SecretWarひみつせん』を、見ました。詩森ろばの、作・演出。心に、深く深く、食い込んでくる作品でした。「今回書いた作品の中心となった登戸研究所という実在する研究所で行われていたのは、秘密戦という名の科学戦争のための研究だった。当時、研究所に勤めていた研究者が、淡々とした筆致で書き残した誤解を恐れず言えば心躍るような最先端の科学たち。風船爆弾に病原体を積み敵国の頭上で爆発させようと
■introduction第2次世界大戦時、731部隊における人体実験を含む戦時研究を行った登戸研究所は、資料館として保存され、戦争が引き起こす残酷さと無為さを現在に伝えています。「SecretWar-ひみつせん-」は、登戸研究所をモデルとした研究所を舞台に、映画「ドライブ・マイ・カー」の女性ドライバー役が記憶に新しい三浦透子を主演に迎え、座付き作家詩森ろばが書き下ろす新作です。新国立劇場のフルオーディション企画「エンゼルス・イン・アメリカ」で数千人の中からジョー役として出演が決定し
serialnumber『すこたん!』2021年10月28日(木)~2021年11月7日(日)@中野ザ・ポケット2021年11月7日(日)14:00E-7出演者ヤナセリュウタ鈴木勝大イトウサトル近藤フク(ペンギンプルペイルパイルズ)ツダヌマヨウジ根津茂尚(あひるなんちゃら)ショウジツカサ大内真智(水戸芸術館専属劇団ACM)シマムラハヤタ佐野功アオキケンタロウ中村晶ツキモトタクミ辻井彰太(シヅマ)タカハノゾム河野賢治オクムラコウキ
serialnumber『すこたん!』■Introduction2020年に上演中止になってしまった作品「すこたん!」は、1994年「すこたん企画」としてふたりのゲイ男性が設立し、かたちを変えながら、現在も活動しつづけているセクシャルマイノリティ支援団体「すこたんソーシャルサービス」の設立者で長年のパートナー伊藤悟さんと簗瀬竜太さんをモデルに、20年来の知人でもある詩森ろばが書き下ろす新作のハズ、でした。コロナ禍の中、作品を書きあげましたが上演が叶わなかったからです。2021年度への延
7月14日(水)、「あうるすぽっと」で、serialnumberの『hedge1-2-3』を、見ました。詩森ろば作・演出。この『hedge1-2-3』は、総合タイトル。チラシによると、もともと、2013年、「日本初のバイアウト・ファンド、マチュリティーパートナーズの創設とクレーン会社『カイト』の再生を描いた『hedge』」。2016年、「マチュリティーパートナーズの創設メンバーのエリート社員が行ったインサイダー取引と、それを巡る証券取引委員会との息詰まる攻防を描いた続編『insid
ども、勉強中の岡田達也です。『hedge1-2-3』ただいま「解釈稽古」の真っ最中。出演者全員でテーブルに向かいひたすら読み合わせを繰り返しながら金融に関する専門的な用語などを作・演出である詩森さんに解説してもらっている。これまでの人生株や先物取引などとはまったく無縁の生活を送ってきたので金融の知識などあるはずもなく芝居のための勉強会と言いながらも“こいつは人生の役に立ちそうだ”ととてもありがたく聞
serialnumber『hedge1-2-3』■Introduction2013年、日本初の本格的経済演劇として、企業再生ファンドであるバイアウトファンドマチュリティーパートナーズの創設とクレーン会社「カイト」の再生を描いた『hedge』を上演。2016年マチュリティーパートナーズの創設メンバーでもあるエリート社員が行ったインサイダー取引と、それを巡る証券取引委員会の調査を巡り、息詰まる攻防を描いた続編『insider-hedge2-』を上演。そして2021年、詩森の代表作である上
ども、3役演じる予定の岡田達也です。昨日は7月に出演するお芝居の顔合わせ&読み合わせが行われた。serialnumberwebsitehedge1-2-3serialnumber.jp「読み合わせ」ってのはいくつになっても緊張するものでその緊張の原因は「50歳過ぎてるのに漢字が読めなかったらどうしよう?」「訛ったら「あ、あいつ田舎もんだ」とか思われるのかな」「「あいつ下手だなぁ。何年芝居やってるんだよ?」と
ども、手帳が使えない岡田達也です。これから先私の予定が少しだけ密になっている。いかんせんメモリが少なく書いておかないとすべてを忘れてしまう男なので今一度、今後のスケジュールを整理しておきたい。「……おいおい、おまえの予定を知らされても」と、思ったあなたあなたは正しい。正しいが、この日記は私の日記なのだ。私が何を書こうが私の自由だと思って諦めてほしい。*5月18日父・隆夫さんの生誕祭。
ども、下々の岡田達也です。昨日の夕食後父・隆夫さん(85)がのんびりした口調で言った。「今日はなんかいいテレビはないかいなぁ?」隆夫さんは、毎晩、夕食後に、このセリフを口にする。これ、普通に読み取れば「今日は何か面白そうな番組はやってないかな?」ということだし家族間の会話としてはごくごく自然で家族団らんな香りがあってけっして悪くない。しかし、だ隆夫さんの場合はニュアンスが若干違う。
ども、最近お気に入りの歯ブラシを見つけた岡田達也です。私は生き方も緩いが口元も緩い。昨日、そんな話を書いた。歯磨きをすれば必ず泡立った歯磨き粉を、床や服にこぼしてしまう53歳だと白状した。書かなければバレないのに……。さておき。そんなダメな私のためにたくさんの方からアドバイスを頂戴した。メッセージをくださったみなさま、ありがとうございます。*「歯磨き粉は少量で良い」これは実践
ども、グラタンはホワイトソース派の岡田達也です。昨日も書いたけど次の舞台のお知らせやらあんなことや、こんなことを書き連ねます。***改めまして次回出演作です。serialnumber06『hedge1-2-3』2021年7月8日(木)~19日(月)あうるすぽっとserialnumberwebsiteallmysonsserialnumber.jpserialnumberに出させていただ
ども、情報公開の岡田達也です。自慢じゃないがーー金なら、無い。舞台俳優なんてバリバリの水商売なので安定した収入とは無縁の世界だ。いや安定した収入どころか「バイトしながら芝居やってます!」という人の方が圧倒的に多い。だから逆に言えば“よくぞこの年齢になるまで芝居だけで食べてこられたものだ”と、自分の人生に対してとても感謝している。これは、もう、ラッキーだったとしか言いようがない。とは言え
serialnumber05『AllMySons』2020/10/01(木)~2020/10/11(日)@シアタートラム2020年10月7日(水)13:00H-15出演者神野三鈴ケイト・ケラー田島亮クリス・ケラー瀬戸さおりアン・ディーヴァー金井勇太ジョージ・ディーヴァー杉木隆幸ドクター・ジム・ベイリス熊坂理恵子スー・ベイリス酒巻誉洋フランク・リュビュイ浦浜アリサリディア・リュビュイ田中誠
10月31日(木)、下北沢の、ザ・スズナリに、serialnumberによる『コンドーム0.01』を見ました。これは、コンドームの、極限までの薄さを追求する男たちの物語。serialnumberは、1993年から、2017年まで、「風琴工房」として活動していた、詩森ろばを中心とする演劇集団が、2018年から、serialnumberと、改めたもの。現在の構成員は、劇作家・演出家の詩森ろばと、俳優の田島亮の二人。詩森ろば作品、初めて体験したのが、2017年7月の『penaltykil
今回も当ブログをご覧になっていただきありがとうございます。今日は私のカメラ道楽の原点となった、ペンタックスLXについてお話ししようと思います。PENTAXLXは、ご存知の通り、1980年に発売され、2001年に生産終了するまで20年以上も販売されたロングセラー機です。これだけ長い期間製造されていると、いくつかマイナーチェンジされ、大きく分けて、初期型、前期型、後期型の3分類とされています。これは、私の最初のPENTAXLX。1983年2月に親のすねをかじって、名古屋のアサヒドーカメラで買っ
森下亮さん出演、serialnumber「コンドーム0.01」観劇して参りました。面白かった。面白かったし、色々と考えさせられるお芝居でした。決して難しいお話じゃなくて、めちゃくちゃ笑えるし基本POPなんですけど、取り上げるテーマは物凄く奥が深い、と言いますか、奥が深いって言葉で簡単に終わらせられないような、永遠のテーマのような、そんなお話。でした。詩森さんの作品はどれも題材の掘り下げ方がすごくて、今回もただただ勉強になったし、今回のは自分のエピソードとかぶることもあったり
serialnumber『コンドーム0.01』コンドーム製造会社「ササモリゴム工業」は、女性創業者によって創設された同族会社。低迷する経営状態のなか、より薄いコンドームを作るべく開発を始めるが、さまざまな困難が襲い掛かる。社員たちはその体験を通じ、妻との関係、娘や息子との関係、恋人との関係、そしてなにより大切なエンド・ユーザーとの信頼関係を見直していく。■出演田島亮(serialnumber)森下亮(クロムモリブデン)碓井将大根津茂尚(あひるなんちゃら)杉木隆幸(ECH
serialnumber02『機械と音楽』2019年6月12日(水)~2019年6月18日(日)@吉祥寺シアター2019年6月16日(土)14:00C-1【ものがたり】公式HPよりロシア革命が成就し、ロシアでは前衛的な芸術運動ロシア・アヴァンギャルドが花開いていた。建築も従来の伝統的な様式から離れ、構成主義建築が台頭してくる。ヴェスニン兄弟、モイセイ・ギンスブルク、そしてコンスタンチン・メーリニコフ。そして彼らの前に忽然と現れた天才建築家イヴァン・レオニドフ。そのデザインは伝
ども、嬉しい岡田達也です。賞とは無縁の人生を送ってきた。*これは「たら、れば」の話だが……もしも僕が歌手になっていたら『レコード大賞』は取っていただろうし『日本歌謡大賞』も貰えていたはずだ。それだけは間違いない。もしも僕が今の仕事を続けたら60歳を過ぎたあたりから数多く映画に出演するようになり70歳で『日本アカデミー賞』の助演男優賞を取り80歳で主演男優賞を取る予定だ。で、90歳で海を渡り100歳で『オスカー』(アカデミー賞)を
12月26日(水)、下北沢にある、ザ・スズナリで、serialnumber01公演、『アトムが来た日』を見ました。詩森ろばの、作・演出。「serialnumber」というのは、詩森ろばと、俳優の田島の二人による、演劇ユニット。詩森ろばは、昨年までは、「風琴工房」を主宰していましたが、それを解散して、今年、2018年から、「serialnumber」に。題名に、『アトムが来た日』とあったので、手塚治虫の「鉄腕アトム」に関する芝居かと思っていました。その誕生秘話かな、と。『鉄腕
ども、年末年始は家族水入らずの予定な岡田達也です。『アトムが来た日』無事に幕を閉じることができました。劇場に足を運んでくださったみなさん、ありがとうございました!劇場には行けなかったけど応援してたよというみなさん、いつかまた劇場でお会いしましょう!劇場にも行かなかったし応援もしてなかったというみなさん、そんな寂しいこと言わないで仲良くしましょう!それからたくさんのお手紙、プレゼント、励ましのお言葉、ありがとうございました。すべて私の血となり、肉となり、つい
#serialnumber.『アトムが来た日』作・演出=詩森ろばさん。劇場@ザ・スズナリ。(下北沢駅北口より徒歩約3分)チケット=4500円(当日券)。上演時間=約2時間10分。[公演期間]2018,12,20(木)~29(土)。※既に千秋楽を迎えています。[ひとこと感想]"アトム"と言うと、真っ先に想像出来るのが手塚治虫先生の『鉄腕アトム』ですが、観劇した作品のアトムとは原子炉を指していました。登場人物の一人が前説を兼ねており、コミカルで面白かった。その前説で『ア