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Bitter&Sweetのファンクラブが開設!【&(アンド)】ぜひご入会ください&へのご入会はこちらから↓↓https://fanicon.net/fancommunities/5182本日1/16は私のインディーズデビュー日!私の始まりの曲手紙↓RollingDays↓こちらの2曲は、全部生の楽器演奏♪聴くと、音が踊ってる、生きている!という感じがします!11年間も歌を続けてくることが出来てとても嬉しいです。支えてくださっている皆さん、応援してくださっ
「智くん。俺、嬉しかったよ?」僕は、話し終えた智くんに微笑んで言った。「え?」「智くんがやだって言ってくれて、ホントに嬉しかった。少しも引き止めてくれなかったらどーしようって思ってたの。」「俺本気だよ?やっぱり、どうしてもしょーちゃんのことも諦めたくないって分かったの。」智くんはたくさん考えてくれていた。でも・・・。「でも・・・、もう俺が疲れちゃったんだ。智くんが潤のところに帰ってくの見るのも、ランチしか会えないで寂しいのも。」「翔ちゃ
「翔ちゃん!」後から着いた僕をドアまで出迎えた智くんは、まだ僕が部屋に入り切る前に抱きついてきた。僕は持っていたカバンを足元に落とす。「さ・・、」「断る!!」大きな声だった。「待って、せめて座ろ?」智くんが取り乱しているせいか、僕はなんだか落ち着いてしまっていた。「無理だから。俺もう分かってるんだからね。」智くんは抱きつく腕に余計に力を込める。顔が僕の首元にうずめられて、智くんの香りが立ちのぼってくる。「やだからね
僕がどんなに泣いても、浅い呼吸にめまいを起しても、時間は止まってくれなかった。未来に悲しい何かが待っているとき、時間は別に僕を癒やしてはくれない。過去になれば違うのだろうか。バカみたいに苦しいのに、逃げ道が見つからない。でも見つかったとして、僕がそれを選ぶとも思えない。気持ちは決まっているのだ。ただその内容が大嫌いなだけで。その金曜日はすぐに来た。「翔ちゃん、具合い大丈夫なら今日飲みに行かない?知り合いの店が今日プレオー
別れを覚悟していた。もう、潮時なのかもしれないと。だって僕は、智くんを求めすぎていて、そのことがすごく苦しくて。自分を嫌いになる前に。智くんが、辛いだけの思い出になる前に。だから最後に、今まで抑えてきたわがままを全部言おうと思った。いや、実際全部は無理だろうけど。僕の意気地が続く限りのわがままを。だけど、あれから智くんは僕の電話に出てくれなくなった。別れようと言われるのが怖いなら、このまま会えないのも同じじゃないのかな。
しばらく会えなかった後に、いきなり濃厚な時間じゃなくて良かった。そう思ったのには訳があって。僕は智くんからもらった『大好きだよ』の言葉を、午後だけで100回くらいは見返した。会っている時間も、手を繋いで歩いたり、お互いのランチを味見したり、智くんの笑い声で耳を満たしたり。すごく幸せだった。だけど、久々の贅沢な時間は僕を欲張りにさせた。もっと。もっと。もっと欲しくて、その夜僕は眠れなかった。あれがホテルでの2人きりの時間だったらどう
長めのランチを終えた僕らは、同じ電車に乗ってそれぞれの駅を目指した。電車の中では手を繋げないから、僕らは黙ったままたまに目を見合わせた。その度、微かに頬笑んでくれる智くんが嬉し過ぎて、僕の笑顔はひょっとしたらデレデレだったかもしれない。普通のデートからしたらほんの短い時間だけど、そこが僕の燃費の良さだろう。ランチは寄り添って食べることができたし、食べ終わってからはしばらく手を繋いで座っていた。ちょこちょこと仕事の話なんかもして、小さなキスも隙間にねじ込んだ。
智くんがランチなら会えると言ってくれたのは、それから5日後の月曜日だった。本当は夜ゆっくり会いたかったけど、そんな苦情も言えないくらい会いたかった。僕は待ち合わせの場所に向かってくる智くんを見つけて大きな安堵のため息をついた。やっと会えた。やっと顔を見て話ができる。「翔ちゃん。」何メートルか手前から微笑んで手を振ってくれる智くんが本当に可愛くて、僕はもう膝から崩れ落ちそうだった。「お待たせ、翔ちゃん。」「ううん。俺も今来たとこ。遠くてご
「智くん、今大丈夫?」『翔ちゃんごめん、今ちょっと移動中で。後で掛け直す。急用だった?』「いや、大丈夫。じゃあ、6時以降にお願いしていい?」『はいよ。』向こう側でザワザワと人混みが移動するような音が聞こえて、通話が途絶える。僕は駅前のベンチから重たい心を抱えて立ち上がると、会社に向かって歩き始める。潤の誕生日から一週間。智くんからの連絡を待っていたのだけど、結局は我慢しきれなくて。そろそろ会いたいと伝えるつもりだった。僕らの関係では、会いたさ
「俺が断ってたらどうするつもりだったの?」「2人で海。」「はははは。」「まあ、断られることなんて考えてなかったけどね。」「そのようだね・・・。」「翔ちゃん、嬉しいでしょ??」「嬉しいよねえ。」「う、うん。すごく嬉しいよ。」車内は笑いが絶えない。凸凹に見えて、その実一緒にいるのがとても楽しい2人だった。「3人揃うの久しぶりだね。」「雅紀が忙しかったの?」「多分そうでしょ。翔ちゃんと俺は会ってたもんね。」「いやいやいや。誘われてなかっただけだけど
潤の誕生日だって、智くんの誕生日だって、クリスマスみたいなイベントの日だって、僕は智くんには会えない。それは当たり前で、僕に不平不満を言う権利はない。それ以前に、僕は僕で潤と智くんの関係を懸命に守ろうと努めているから、そういうつもりもない。僕がその代わりだと思っている数日前後にずれたデートの日を、いつも目一杯楽しむことにしている。だけどやっぱり潤の誕生日は、毎年智くんと潤のことを考えながら過ごす。学生の頃は、もう終わってしまう夏休みを嘆いていた数日を、今は智
会えなかった間の欲望を放出した後の、ベッドの中でする会話が僕は好きだ。智くんはどう思ってるか知らないけど、僕らは本当にいろんな話をする。盛り上がったり盛り上がらなかったりだけど、問題はそんなことじゃなくて、僕はとにかく智くんのことをたくさん知りたかった。「智くん、・・・潤元気?」「うん。元気だよ?」「なにか聞かせて?」「ふふ。潤のこと?」「ん。」「そーだなぁ。最近また和食しか食べない時期に入った。ふふ。」「ははは。」「でも俺にはたまにシチューと
「潤、今年の誕生日なんだけど。」「ん?」「またあそこに星見に行きたくない?」「見に行きたい。」なぜか少しびっくりしたような顔で潤が応える。たっぷりと4日間は一緒にいられるように有給を取ったと昨日伝えたばかりだ。「ふふ。なにその顔。」「へへ。ちょうど俺も行きたいなって考えてたから。」「そう?」前回は冬で。寒くて身体を寄せ合いながら、満天の星の更に上に2人で思いを馳せた。いつか一緒に宇宙旅行をしようねなんて言いながら、潤のキラキラ輝く瞳を横から見
蓮の花のせいで嫉妬心と闘ったあの日からは、まさかその蓮の花に助けられることになるなんて想像してなかった。不思議な花だな。智くんが惹かれてよく絵にするのは、なにかパワーを感じてのことなのかもしれない。「花言葉・・・。」顎のあたりでまだ冷たい涙を手の甲で拭ってから、スマホに手を伸ばす。「清らかな心、休養、神聖、雄弁、沈着・・・離れゆく愛?・・・救済。」「清らかな心」の由来のところには、泥水を吸い上げながらも美しい花を咲かせる姿について言及されて
運転席に乗り込んで、シートを倒す。目を閉じて、イライラの原因を探る。待ち合わせに現れた智くんの可愛い笑顔。助手席に座った途端、僕の頬に触れた唇の冷たさ。くだらない話で笑う声。「好き」の要素しかない。『潤がうるさくすすめてくんの。絶対好きだからって。』突然、困った表情で嬉しそうな智くんの声が耳に響く。ああ、これか。蓮田を見に行けと潤が自慢げに勧めたのだと、今朝智くんが言ってからだ。あれから僕はずっと拗ねていたのだ。智
どうも。こんばんはちょっと気になってることがあります嵐ヴィジェット今月のライブデジタルカレンダー嵐のカンパイソングこれを見てビールが液体じゃないのに、今頃気づいたのは私だけ?ジョッキの中のビールは写真?で実際には入ってなかったのね嵐フェスだけじゃなく、untitledツアーもそうだったんだよね私、ずっと本物だと思ってたよよくよく考えればビールが入ったジョッキ持ってステージ上で歌ったり走ったり出来ないわよねなんで本物だと思ったのだろうで、思い出したのはJaponismツ
僕は智くんの二番目だから、いろんな場面で潤が優先されることがある。でも智くんは本当にさり気なくて、僕はそれが過去になるまで気づかないことがほとんどだ。それが智くんが考えてしていることならすごいと思う。でも人間力の高い人だから、ありえないことでもない。どちらにしても、僕はそんな智くんの能力にとても感謝している。じゃなかったら、僕はもうとっくに心の病に倒れているに違いないから。智くんとの関係が今のように変化して僕は本当に幸せだ。だけど、それでもたまに
「もう今月は今日が最後っぽい?」僕はスマホのカレンダーを見ながら智くんに聞いた。なんとなく次に会えるのがいつ頃かを知りたかったのだ。「んー。そうかも。俺も月末は地方に出張入っちゃったし。」「どこ行くの?」「広島。なんか大きな壁画作るらしくて。新しい店舗の外壁なんだけどね。」「智くんが描くの?」「ん。この間コンペに出したやつが採用されて。」「そんなの出してたんだ?」「ん。潤がやれやれうるさいからさー。ギリギリで出したの。」「へぇ・・・。」
「この間、なんかあった?」シャワーを浴び終えた智くんが僕に聞く。「ん?」「ふふ。忘れてるなら聞かない方がいいのかな。」「いや、聞いて?ああ、この間誘った時?」僕は3日ほど前に智くんを誘って断られていた。『今夜は忙しいけど、金曜日は大丈夫。』それだけの返事で、僕はすっかりご機嫌だったけど。金曜の夜が空いてるということは、潤が仕事で留守だということだ。お泊まりができる。「まあいいや。」ちょっと嫌なことが
「翔ちゃん、体大丈夫?」「うん・・・。てか、聞いてくれてありがとうなんだけど、ちょっと恥ずい。」「ふふふ。」「恥ずかしいついでに言うと、なんかぎこちなくてゴメン。」「ふふ。俺的には可愛くて100点満点。」「はははは!余計恥ずかしいわ・・・。」智くんは掛けていた布団を足で吹っ飛ばすと、僕に半身を被せてくる。「もう見てないとこない。」「ちょっと!」「ふふふ。恥ずかしいとか、もう遅いってこと。」「・・・なるほど。確かに今さらで
智くんと僕の距離は一気に縮まった。そして、智くんの覚悟を受け止めると同時に、僕の潤との友情は消え去った。というか、そう思い込もうと努力していた。実際は、分厚いカバーを掛けて隠したと言うべきかもしれない。潤を裏切っているのは智くんだけじゃない。だけとそのことに、僕は目をつぶっていたかった。「翔ちゃん、また嫌な話するけど聞いてくれる?」あの日、智くんは僕のマンションのリビングであぐらをかいていた。潤が出張に出た日、智くんから
智くんが背を向けてドアを出ると、僕はその場にしゃがみ込んだ。なんてことをしたんだろう。今更ながら、かなり智くんを困らせただろうということに思い至る。「勝手すぎるだろ。潤だって・・・。」知られたら友達ではいられなくなる。そりゃ、疎遠にはなってるけど、潤とは初めは僕の方が仲が良かったのだ。2つ年下の潤は、知り合ったころ何かと可愛らしく僕を頼ってきた。「翔くん、聞いてよ。今日サークルの先輩が髪の毛切れよとか言って来て。やです
キスを止めると僕は智くんの腕を引いて、通りでタクシーを拾った。自宅までを指定して、シートに深く座り込む。智くんは無言のまま、僕に腕をつかまれたままで、たまに僕の横顔を見つめていた。許してくれたのだと思った。心も、体も。「入って。」玄関で智くんを振り向くと、智くんは僕をチラッと見上げた。泣いているように見えて、僕はようやく我に返る。「ご、ごめん。俺・・・。」「違うよ。翔ちゃんのせいじゃない。」「ごめんだけど、で
食事の前に話をしようと智くんが僕を誘ったのは、会社のビルの脇にある小さな公園だった。中くらいの家を一軒建てるのに調度いいくらいの、ベンチとブランコしかないごく小さなものだ。こんなオフィス街で、誰のための公園なのだろう。小さな街灯しかなくて、もう薄暗い。智くんはベンチの左側に座って、僕を隣に座れと促した。「ここ初めて来たよ。こういう時に使うのかな。」「翔ちゃん。」「・・・はい。」僕はもう怖くて智くんの目を見られずに返事をした。「
会いたさが勝った。完全勝利だった。天秤がそこにあったなら、「会いたい」が下がりきって机にぶつかっているだろう。本当はもっと下がりたいのに下がれずに、だ。あとで辛いのに。分かってるのに。智くんとの待ち合わせまであと30分弱。準備のしようもないけど、とりあえずこの心臓が落ち着いてくれれば。「ん・・・電話か?」ポケットの中で震えるスマホを取り出す。知らない番号だった。プライベート用のスマホでの知らない番号はとりあえず無視。メッセー
『翔ちゃん、俺。今日ランチ行けなくなっちゃったんだけど、夜なら空いてて。夜メシ行けそうなら迎えに行く。連絡して?じゃーね。』智くんからのボイスメッセージだった。あの号泣の日のあと、また避けてしまおうとした僕を智くんは許さなくて。月に1回くらいのペースだけど、僕らは定期的に2人でランチを食べるようになっていた。僕からは誘わなかったけど。実は一昨日、僕は変な夢を見て。自分なりにその夢を解釈したら、やっぱり僕は智くんが世界一好きで、なのに
僕は智くんの肩に顎を乗せて、両腕をロックされた体勢になっていた。「智くんっ。あの、」「俺知ってたの。」僕の言葉に被せるように智くんが言う。「ん?」「翔ちゃんが俺のこと想ってくれてたの。ずっと知ってた。」「え!?」僕は智くんから体を離そうとしたけど、智くんの力は強かった。「でも俺は翔ちゃんも潤も選べなくて。だから、好きって言ってくれた潤と付き合うことにしたの。」「えっ!?」「もちろん、付き合ってるからには潤
「翔ちゃん?」「うん?」「もしかして、俺が潤と一緒なの、納得してくれてない?」ドキリと心臓が大きく脈打つ。何を言いたいんだろう。「・・・なんで?」「ただの勘。」「ははは。ってか、まあ親友としては複雑っていうか。今までみたいには会えないなーとか・・・。」こんなんじゃ苦しいかな。「この前も言ったけど、俺も寂しいからね?あんまり変わらずに会いたいって思ってるよ?」「ははっ。光栄だけど、それ以上に凄く幸せそうで、俺だって嬉しいよ
それから何度も2人でランチをする機会があった。僕には、その中で今でもハッキリと覚えている日がある。僕らが、現在の関係を始めるキッカケになったであろう日だ。「それ美味しい?」「ん?ん。美味いよ。」「ちょっとだけ味見させて。」「どうぞ。」智くんの方に皿を押しやる。僕はまだ智くんに会う度に嬉しくて仕方なくて、でもそれを絶対に悟られないように、少し素っ気ないくらいに自然を演出していた。「え、俺箸だから、はい。」そう言って、智くん
「あれ、翔ちゃん。」「あ、智くん。久しぶり・・・。」「誰かと待ち合わせ?」「え?あれ・・・。」「あ、待って、さっきなんか届いたかも。」智くんはそう言って、お尻のポケットからスマホを取り出す。「お?」「どした?」「なんか、腹壊したって。翔ちゃん来るって言うの忘れたけど、ちょうどいいから2人で食べなって。」「・・・・。大丈夫なの?」「ふふ。すぐ治んだろ?可哀想だけどね。」僕が言ったのは相手が僕でいいのかという意味だった。でも、智くんから