40年の連れ合い、満身創痍。機械式から電子式に一歩踏み出たカメラ。F3。シャッター感触を味わうだに楽しい。それが手の中で急に動かなくなった。ご、ご臨終か。ああ、ため息。何としよう。修理店に問い合わせたら、それは電子部品が絡むので無理だと。別れか。別れだとなればなおさら募るこの思い。幾度も手に取り、擦り、叩いて見たり、揺すぶってみて、保管庫に返した。半日してまた手に取りシャッターを押す。未練だ。カッチン。あれ?・・・切れた。息を吹き返えした。嬉しい!。愛しい!。なんてこった。このフィルムカメラ、ま