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2024年3月3日、市原市を訪問。主たる目的は「国史見在社」前廣神社への参拝でした。併せて、前廣神社から徒歩圏内の神社を検索したところ、当社を発見しました。上下諏訪神社社号を見てビックリ!諏訪の前に「上と下」が付いているではないですか!信濃一宮=諏訪大社の上社(本宮・前宮)と下社(春宮・秋宮)を十把ひとからげにして命名したかのように見えます。だとしたら、畏れ多い気がしないでもありません。◇鎮座地:千葉県市原市国分寺台2-2-3◇最寄駅:小湊鐡道上総村上駅~1km
2024年3月3日、市原市を訪ね神社巡りしました。今回は、旧上総国「国史見在社」のひとつである標記神社のご紹介です。国史見在社前廣神社(さきひろ)当社は、奈良時代において、上総国の中心地だった地域に鎮座しています。近隣には国分寺や国分尼寺の跡、あるいは上総国の式内社を合祀した神社(=総社)があります。また、付近一帯には無数の古墳群、あるいは貝塚などもあり、かなり昔から人々が生活していた地であることが窺い知れます。◇鎮座地:千葉県市原市西広6-4-13◇最寄駅:小湊
2023年5月10日&11日、館山市と南房総市の古社に行ってきました。このときの模様を《安房国式内社&忌部の神々を巡る旅》と題してご紹介しております。式内社(論社)莫越山神社なこしやま延喜式に記載された社号莫越山神社ナコシヤマノカミノヤシロ当社は式内社の論社で、忌部氏の子孫が祖神を祀った神社です。◇鎮座地:千葉県南房総市宮下27◇最寄駅:JR内房線南三原駅~6.3km◇バス便:川谷バス停~380m→館山駅前から日東交通丸線で60分(7:00~1
《安房国式内社&忌部の神々を巡る旅》の8回目は、標記神社です。静寂でしっとりとした境内を持つ、美しい古社です。式内社(論社)莫越山神社なこしやま延喜式に記載された社号莫越山神社ナコシヤマノカミノヤシロ沓見にある莫越山神社は、式内社の論社です。当社は、房総開拓で知られる忌部氏のうち、讃岐と紀伊の忌部氏が祖神(=手置帆負命・彦狭知命)を祀った神社です。◇鎮座地:千葉県南房総市沓見253◇最寄駅:JR内房線・南三原駅~2.7km◇バス便:日東交通・館山鴨
《安房国式内社&忌部の神々を巡る旅》の7回目は、神明造+茅葺屋根の神社です。式内社高家神社たかべ延喜式に記された社号高家神社=タカイエノカミノヤシロ頂いたパンフレットを読むと①当社は江戸時代から奉斎が始まった②社号の読みが延喜式のそれと異なると、この2点が読み取れます。となると、①②から当社は、式内社でないことになります。当社は、どのような神社なのでしょう。◇鎮座地:千葉県南房総市千倉町南朝夷164◇最寄駅:JR内房線・千倉駅~1.8km
《安房国式内社&忌部の神々を巡る旅》の6回目は、標記と牧田下立松原神社、2社の御紹介です。天神社は、菅原道真公を祀る「てんじん」ではありません。ただ、読み方がハッキリしません。「アマツカミノヤシロ(=アメノカミノヤシロ)」なのか「アマノカミノヤシロ」なのか。なんと読むかの問題があります。これについては、本文で考察します。式内社天神社延喜式「神名帳」では、安房国・朝夷郡小社4座のうち、天神社は第1位に記載されています。当社は、安房白浜滝口の下立松原神社の境内
《安房国の式内社&忌部の神々を巡る旅》の5回目は、標記の御紹介です。安房国一宮・安房神社は、ALL忌部氏の祖神=天太玉命を祀る社でした。今回の下立松原神社は、阿波国忌部氏の祖神=天日鷲命を祀る社です。当社は『延喜式』神名帳のみならず、それより100年以上古い書=『古語拾遺』(807)に記される神社で、神武天皇元年の安房開拓に関する忌部氏の伝承が残る古社です。式内社(論社)下立松原神社(滝口)(しもたてまつばら)当社は下立松原神社の論社です。論
2023年5月10日&11日、館山市と南房総市に行ってきました。この幸福な神社巡りを《安房国の式内社&忌部の神々を巡る》と題して、神社をご紹介しております。今回は、千葉県内で最古の式内社である標記神社です。安房国一之宮安房神社(あわ神社)『延喜式』に記された社号→安房坐神社(あわにいます神社)写真は本宮の拝殿◇鎮座地:千葉県館山市大神宮589◇最寄駅:JR内房線館山駅~11km◇バス便:安房神社前バス停~450mJRバス関東館山駅前→安房
5月に館山市&南房総市の神社を巡りました。その写真を元に《安房国の式内社と忌部の神々を巡る旅》の連載を開始しました。前回は、洲崎神社でした。→天太玉命の后神を祀る神社今回は、布良崎神社です。→天太玉命の孫神を祀る神社天太玉命=忌部氏の祖神◆天の石屋の段天照大御神が石屋に籠り災いが起こった時、八百万神が天安河原に集まり、石屋から招き出す計画をした。その際、布刀玉命は、占いと祭具の製作を天児屋命とともに行う。また、天照大御神を招き出すのに、御幣を捧げ持
2023年5月10日&11日、館山市と南房総市に行ってきました。前回記事から《安房国の式内社&忌部の神々》を巡る旅を始めましたが、実質的には今回が第1回となります。式内社(大社)論社洲崎神社(すのさき)『延喜式』に記された社名后神天比理刀咩命神社きさきがみあめのひりとめのみこと※『延喜式』の「神名帳」では、社号の下に小さな文字で「元名洲神」という注記があります。「元の名はスサキノカミ」という意味です。さて、安房国は房総半島のおおよそ南半分にあたります
2023年5月10日&11日、館山市と南房総市に行ってきました。《安房国の式内社&忌部の神々》を巡る旅は、訪れた11社のうち8社が忌部の神を祀る神社でした。また、11社のうち式内社は3社、その論社は5社でした。今回は、船越鉈切神社と海南刀切神社の2社です。NHK『ブラタモリ』でも取り上げられ、地学的な側面も楽しめる神社です。①船越鉈切神社(ふなこしなたぎり)縄文遺跡に建てられた神社◇鎮座地:千葉県館山市浜田376◇最寄駅:JR内房線・館山駅~6.6km
十二所神社当社は、JR久留里線の下郡駅から1.9km。のどかな田園に鎮座する十二所神社です。◇鎮座地:千葉県木更津市下郡408◇最寄駅:JR久留里線・下郡駅~1.7km◇御祭神:耳面刀自媛と11名の女官◇御朱印:たぶんありません。【表参道】◆社号標12名の女性たちを御祭神として祀っていることから、この社号になったものと思われます。◆一之鳥居県道に面して建立されている、石で作られた一之鳥居。◆緑の参道ツツジと思しき植栽が参道を形作って
国史見在社(げんざいしゃ)俵田白山神社(たわらだしろやま)変更前の社号=田原神社当社は、壬申の乱における「悲劇の皇子」=大友皇子を祀っています。緑が豊かな美しい古社は、前方後円墳が隣接します。◇鎮座地:千葉県君津市俵田1452◇最寄駅:JR久留里線・俵田駅or小櫃駅(→木更津駅から38分で上記駅~1km)◇御祭神:大友皇子、菊理比売神◇御朱印:たぶんありません。【国史見在社】当社は、国史見在社の「田原神社」に比定されます。一般に、
国史見在社(げんざいしゃ)高瀧神社(たかたき)当社は、かつて「賀茂神社」と呼ばれていた、美しい古社です。◇鎮座地:千葉県市原市高滝1番地◇最寄駅:小湊鉄道・高滝駅~650m(→JR内房線・五井駅から約40分)◇御祭神:邇邇芸命、玉依姫命、別雷命◇御朱印:あり◇社格等:国史現在社、旧社格=県社【国史見在社】当社は、国史見在社です。(現在社とも言う)一般に、古社と言えば『延喜式』神名帳に記載された「式内社」が想起されます。ほかにも、国家が編纂した
飯給白山神社(いたぶしらやま)当社の祭神は大友皇子です。「しらやま」ですが、白山比咩大神=菊理姫命は祀られておりません。大友皇子は、壬申の乱で大海人皇子(のちの天武天皇)に敗れ、近江・山崎で自害したとされています。ところが、上総には「大友皇子落人伝説」があります。→「自害は影武者。大友皇子は当地に逃れた。」と。◇鎮座地:千葉県市原市飯給937◇最寄駅:小湊鉄道線・飯給駅~100m◇御祭神:大友皇子(弘文天皇)◇御朱印:なし※大友皇子(おおともの
上総國・総社戸隠神社創建は、天平12年(740年)。国分寺守護のために降臨した戸隠大明神を奉斎。923年には、上総国の諸神を集めて総社としました。by当社由緒書◇鎮座地:千葉県市原市惣社4-9-18◇最寄駅:JR内房線・五井駅→小湊バス・国分寺台バス停から550m◇御祭神:思兼命、天手力雄命、表春命◇御朱印:あり→五井大宮神社にて授与※表春命(うわはるのみこと)思兼神の御子神。弟神=天下春命(あめのしたはる)は、武蔵一宮の祭神。この兄弟は、饒速日命が天
上総國・式内社島穴神社(しまあな)『延喜式』に記された社号→上総國海上郡島穴神社創建伝承は、日本武尊「東征」に関連します。海中で暴風に遭った折、龍田の神に冥助を祈願し、無事に上陸できたので、風神を祀った。と伝わっています。創建の公式記録は、式内社なので1,000年以上の歴史です。※龍田の神=風神。天御柱命と国御柱命のこと。前者は級長津彦命(男神)、後者は級長戸辺命(女神)。◇鎮座地:千葉県市原市島野1129◇最寄駅:JR内房線・五井駅→バス1
千葉県の神社~お気に入り・10社~千葉県内のお気に入り神社を10社選んでみました。現時点において、筆者が考える第1位は館山市の『安房神社』です。【写真について】写真は、拝殿を1枚好きな場所・物件を1~2枚①【館山市】安房神社②【香取市】香取神宮③【船橋市】船橋大神宮④【成田市】麻賀多神社⑤【東金市】東金日吉神社⑥【千葉市】稲毛浅間神社⑦【流山市】駒木諏訪神社⑧【千葉市】検見川神社⑨【成田市】小御門神社⑩【銚子市】猿田神社【第1位】
安房国一之宮安房神社(あわ神社)『延喜式』に記された正式な社号→安房坐神社(あわにいます神社)”千葉県最古の神社”安房神社。その歴史は、2670年以上に及びます。by「古語拾遺」館山に上陸した天冨命。彼が千葉のほぼ全域を開拓後、祖父である天太玉命をお祀りしたのが安房神社の始まりです。*天玉太命・・・天照大神が天岩戸に隠れた際、大神の出御のために活躍した神です。◇鎮座地:千葉県館山市大神宮589◇最寄駅:JR内房線館山駅JR関東バス→「安房神社前」バス停~徒歩
2019年のG・Wさなか、房総半島の館山を訪れました。安房国一之宮洲宮神社(すのみや)神明造の美しい社殿。洲宮神社は、式内大社、安房國・二之宮、旧社格=県社です。◇鎮座地:千葉県館山市洲宮1083番地◇最寄駅:JR内房線・館山駅→バスJRバス関東・安房白浜行→洲の宮バス停~270m◇主祭神:天比理刀咩命(あめのひりとめのみこと)◇相殿神:天富命◇相殿神:天鈿女命◇御朱印:なし※天比理刀咩命は、西暦859年に「正三位勲八等」の神階を受けています。【参
2019年のG・Wさなか、房総半島の館山を訪れました。鶴谷八幡宮(つるがや)《元は安房国総社宮》当社は、平安時代初期、国府近くの三芳村府中(現・南房総市)に安房国総社として創建されました。鎌倉時代に入ると総社信仰が衰微。代わって源氏の影響で八幡神信仰が高まったため、総社から八幡宮へと改称し、現在地に遷座しました。◇鎮座地:千葉県館山市八幡68番地◇最寄駅:JR内房線・館山駅~1.2km◇御祭神:品陀和気命、帯中津彦命、息長帯姫命◇御朱印:あり【表参道】
2019年1月、内房線沿線の神社を巡ってきました。嚴島神社港町弁財天厳島神社は、首都圏では境内社のケースがほとんどです。ところが、千葉市内には、主役の神社が2社あります。JR千葉駅近くの弁天という町に1社。そして、当社です。◆社頭~狭い神社なのですが、雰囲気は良好です。とくに本殿の裏手が良い気に包まれています。◇鎮座地:千葉県中央区港町10番地◇最寄駅:JR内房線・本千葉駅~450m◇御祭神:市杵島姫命◇御朱印:あり(書置き対応)→毎月、1日と15日。そし
千葉寒川神社(さむかわ)*神社庁登録名:寒川神社《式内社論争から撤退か?》当社は、船橋・三山の「二宮神社」と『延喜式』式内社を長年にわたって争ってきました。しかし、取材したところ、当社はこの争いから撤退した模様です。◇鎮座地:千葉県千葉市中央区寒川町1-123◇最寄駅:JR内房線・本千葉駅~750m◇御祭神:寒川比古命、寒川比売命◇相殿神:天照大御神◇御朱印:あり※『延喜式』神名帳千葉郡に式内小社・2座が記載されています。寒川神社と蘇我比咩(そ
五井大宮神社(ごい)《境内には祓戸社や富士塚も》創建伝承は、日本武尊・東征伝説絡み。実質的な創建は、源頼朝の房総蜂起の頃ということなので、西暦1180年頃となります。◇鎮座地:千葉県市原市五井1597◇最寄駅:JR内房線・五井~1.0km◇御祭神:國常立命、天照皇大神、大己貴命◇御朱印:あり※当社は、表参道と裏参道の位置づけが近年になって逆転。かつての裏参道が表参道化しています。これは、裏参道側にしか駐車場がなく、来訪者の多くがクルマでやって来るために起
姉埼神社(あねさき)当社は、弟橘媛命、日本武尊に縁(ゆかり)の神社です。◇鎮座地:千葉県市原市姉崎2270番地◇最寄駅:JR内房線・姉ケ崎駅~1.2km◇主祭神:志那斗弁辨命(しなとべのみこと)◇配祀神:日本武尊、天児屋根命、塞三柱神(さえのみはしらのかみ)、大雀命(おおささきのみこと=仁徳天皇)*塞三柱の神・・・八衢比古命(やちまたひこ)・八衢比売命(やちまたひめ)・久那斗命(くなど)。◇御朱印:あり◇社格等:延喜式=式内社、県社、神階=正五位上【表参
飯香岡八幡宮(いいがおか八幡宮)2018年2月8日、旧・上総國の「二之宮」と「総社宮」に行ってきました。今回記事は、標記神社です。◇鎮座地:千葉県市原市八幡1057-1◇最寄駅:JR内房線「八幡宿」~徒歩3分◇御祭神:誉田別命、息長帯姫命、玉依姫命◇御朱印:あり◇社格等:旧社格=県社、上総國総社【表参道】◆大鳥居社殿が北を向いているため、表参道は北参道です。両部鳥居は木製です。手前は、龍が彫刻された石灯篭。参道は、南側(駅に近い)にもう1本ありま