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8月末に夏休みをとりました。北海道で仕事をしている同級生が線維筋痛症の治療で大きな成果を挙げているので、見学に行きました。ペインクリニックで開業している同級生です。通常のペインクリニックとは違う薬液を使っておりました。刺激が少なく、安全性の高い薬液です。みているだけでは効果が判らないので、自分も治療をしてもらいました。自覚的にはなんともないと思っていましたが、注射の前後では身体各所の圧痛点の痛み方が軽くなっておりました。痛みのひどい患者さんには試みるべき治療法と納得し
先週の台風5号が東北地方を直撃した後に、台風7号が関東地方に接近しております。東海道新幹線が計画運休するほどの影響を与えるために、本日8月16日は当クリニックは終日休診としました。実際にこの時間までには雨が激しい時間帯こそありましたが、心配したほどの豪雨ではありませんでした。地域によってかなりの差があると思います。これから夜にかけて豪雨になる予報が出ておりますので、まだまだ油断はできません。ある程度時間が取れましたので、統計の勉強をしておりました。午前中かけて統計ソフトの勉
前回書き込んだ線維筋痛症の痛みについてさらに続けます。筋肉内に十分に血液が流れないために痛みが出てくると考えられます。このような原因があるために筋肉の動きが悪くなります。そのため自分自身の身体を支えるのが難しくなります。その結果として痛みが出てきます。ではどうしたら痛みが解消されるでしょうか?ひとつは全身に血液を巡らすことが必要になります。線維筋痛症や、線維筋痛症に合併頻度が高い慢性疲労症候群の患者さんでは身体が冷たいことが多いのです。全身に血液が流れにくい状況である証拠
コロナ後遺症の患者さんの治療をしてしております。初診は2023年12月で、当初はPS8程度でしたが、いろいろなPSを改善させる治療を繰り返して、PS4まで改善してきました。しかし、そこで足踏みしているような状況でした。そのため、このブログで書き込んでおりましたが、特殊な注射療法をすることにしました。ステロイドとノイロトロピンを注射する方法です。経絡的な考え方がベースにありますので、7センチの長い注射針を使い、臀部の奥深くまで注射します。注射してから翌日、3日目
重篤な線維筋痛症の患者さんの治療をしております。当初はJFIQ100点でした。JFIQとは線維筋痛症の問診票で、100点満点ですが100点が最悪の状態を示します。普通の試験とは違って点数が高いと痛みがひどいことを表します。この患者さんはこれ以上悪い人はいないだろうというくらい痛みがひどかったのです。身体は冷え切っておりましたが、ご自身が冷えていることに気づいていなかったのです。湯たんぽで温めるとすぐに汗をかいて、気加熱のために却って冷えてしまうという頑張ってもなかなか報わ
線維筋痛症は一般的には治らない病気とされております。薬物治療では多少の痛みの軽減は期待できる場合がありますが、痛みがほとんど問題にならないで日常生活に支障がない状態に持ち込むことはほとんど不可能な病気です。しかし、薬物治療ではなく身体を物理的に刺激する治療では線維筋痛症は治ります。100%の治癒率ではありませんが、痛みが問題にならない程度に改善させることはできます。当クリニックでは綿花を利用した間接灸を患者さんに覚えていただき、自宅でも自己治療をしていただいております。治
慢性疲労症候群と線維筋痛症を合併している患者さんを治療しております。かなり痛みの程度がひどく、頻回に治療しております。当初のJFIQは99.7点でした。JFIQは100点満点です。通常の試験と違うことは、点数が高いほど重症であることです。かなり頻回に治療をして、ようやくJFIQ74点まで低下した時点の話です。PS6-8程度でしたが、ようやく安定してきてPS6の状態でした。標記の新しいツボを中心とした治療をしたところ、JFIQ57点、PS4程度に改善しました。治
コロナ後遺症で苦しむ方は長引くと慢性疲労症候群に移行すると考えられます。慢性疲労症候群そのものが適切な治療で治る病気ですのです。時々慢性疲労症候群は不治の病と誤解してがっかりする方がいらっしゃるので、誤解のないように明確に述べておきます。慢性疲労症候群は適切な治療で治る病気です。大事なことなので繰り返しました。さて、今回取り上げるのは昨年5月にコロナに罹患した方の話です。感染症としては順調に回復したのですが、感染後半年経過した頃から著しい疲労倦怠感が出現。昨年11月から仕
50歳台の女性の話です。昨年4月に新型コロナウイルスに感染した方です。一応感染からは回復したのですが、11月になって著しい疲労倦怠感が出現。だましだまし仕事を続けていましたが、年が改まってからは仕事が出来なくなりました。某大学病院でたくさんの検査を受けましたが、特に異常はありませんでした。コロナ後遺症外来を標榜している施設を数箇所巡りましたが、症状に著変なく疲労倦怠感と全身の痛みに苦しむ毎日だったそうです。いろいろと検索してもらって当クリニックを受診することになりました。
線維筋痛症や慢性疲労症候群は単独でも辛い病気ですが、往々にして合併することが多いのです。当クリニックの経験では、85%が線維筋痛症と慢性疲労症候群を合併しております。最近両者を合併している患者さんの治療を経験しました。約3年前に出産後から全身の痛みが出現。同時に著しい疲労倦怠感も出現した方の話です。その後症状は増悪し、包丁を握っても痛い、電話を持っても手がこわばる、水道の蛇口が締められない、同じ姿勢を続けることが出来ない状態です。お子さんはまだ3歳なので、お母さんに
2021年4月末にコロナに罹患した方の話です。50歳台前半の女性です。コロナの炎症に関する症状は改善したのですが、著しい疲労倦怠感が出現してほぼ寝たきり状態になってしまいました。コロナ後遺症として治療を受けたそうですが、全く効果がなくご家族が様々な検索をして2021年8月に当クリニックを初診となりました。疲労倦怠感は著しく、ご家族に抱えられるようにしての受診でした。言葉を発すること自体が辛そうで、ご家族から状況を伺うような問診になりました。疲労倦怠感の指標であるperform
1年近く外出できなくなった標記の患者さんが受診されました。綿花を利用した、まだらめ式間接灸と気診治療の組み合わせでPS8、JFIQ80点からは脱却しております。約5ヶ月間の治療でPS4、JFIQ25点まで改善しております。ようやく人間らしくなってきた、と本人はおっしゃいます。外出できなかった時期に12キロ太ったそうですが、かなり体形は元に戻りつつあります。筋力が低下したためにわずかの運動でもクラッシュを起こしやすくなっておりましたが、最近ではその頻度が減ってきており回復ま
標記の病気で、前任の某大学附属青山自然医療研究所から治療していた患者さんがいらっしゃいました。当方がこちらのクリニックに転勤してきた時にはPS1、JFIQ一桁という状態で、余裕を作るための治療でした。その後めでたく社会復帰でき、半年に1回程度体調を整えるために受診する状況でした。しかし、コロナが世間を騒がせるようになってからは足が遠のいておりました。仕事が忙しくなったのがしばらく続いたら、著しい疲労倦怠感と全身の痛みが出てきました。あまりにも疲労倦怠感と痛みがひどく、休職
先週土曜日に標記の患者さんの治療をしました。50歳台の女性です。初診時にPS7、JFIQ85点だった患者さんです。約4ヶ月間治療したところ、PS6、JFIQ46点まで改善しております。痛みは軽減してきましたが、疲労倦怠感の改善が思わしくありません。今回はパターンを変えて、本人が自覚していないポイントを刺激しました。そのポイントは触診すると著しい筋肉のこりがあります。こんなにも筋肉が凝っていても、自覚的にはなんともないとおっしゃいます。その筋肉を押すと痛みはあります
これまでに何度か取り上げましたが、全身に影響効果を与える新しいツボについて、あらたに判明した事実を書き込みます。これまでは、お尻にある筋肉が人体の要と認識して治療しておりました。この認識には変化がありません。お尻にある筋肉の刺激の仕方が変わったのです。従来型の刺激では十分にこりが解消できなかった筋肉のこりが、新しい刺激法で解消できるようになりました。また、これまでに書き込んできたよう痛みには抜群の効果があります。何しろ、JFIQの得点が50点も改善するのです。重症の範
昨年11月感冒後から疲労倦怠感が出現した女性です。疲労倦怠感と同時に全身の痛みを伴い、5月には動けないほど辛い状況になってしまいました。心配したご家族が色々な病院で診察・検査を受けに連れて行ってくださいました。全身の痛みのために線維筋痛症を疑われました。疲労倦怠感は線維筋痛症の随伴症状と考えられたようです。診断基準からすると、両者が合併していると考えるのが妥当と思います。診察すると四肢は冷えており、自覚的にも下肢の冷えに若い頃から苦しんでいらしたそうです。体幹部の筋肉のこ
全身の痛みを速やかに改善させるツボの話を繰り返し、書き込んできました。新しいツボ刺激をしたときの効果は比較しておりますが、通常の治療をしたときの直前直後の検討をしていないことに気づきました。久しぶりに受診した標記の患者さんで調べてみました。JFIQ60点、PS6の状態で通常の治療直後にはJFIQ45点まで改善しておりました。15点の改善です。通常の治療ではこんなものかもしれませんが、n=1でははっきりしませんね。JFIQ30点の改善は患者さんの表情が変わりますので
標記のツボは非常に効果的です。わずかの期間でしたが、何人かの線維筋痛症と慢性疲労症候群を合併している患者さんに試みました。本日試みたのは、このツボを発見する端緒になった患者さんです。治療前のJFIQは90点でしたが、治療後には32点まで改善しました。まるで嘘のようによく効きます。このJFIQの変化を耳にしたら、多くの方はあり得ない!というと思います。しかし、これが事実です。これまでに数人に試みましたが、この患者さんが最もよく効いております。青山・まだらめクリニッ
先月全身の痛みを速やかに改善させるツボの話を書き込みました。数人の患者さんに試みております。本日経験した患者さんは線維筋痛症と慢性疲労症候群が合併している患者さんで、遠方の方です。2-3ヶ月に1度のペースでしか受診できません。本日のperformansestatusは8、JFIQは92.5点でした。90点を超えるのは治療に難渋するのは以前に書き込んだ通りです。標記のツボ刺激をすると、痛みが軽減していくのが自覚できるそうです。ここまでみるみる痛みが軽減していく治療は初めてで
湯たんぽが慢性疲労症候群や線維筋痛症の治療を始めてから、約30年になります。そのため当クリニックでは慢性疲労症候群や線維筋痛症の患者さんが多いのです。慢性疲労症候群と線維筋痛症は合併していることが多いので、標記のような患者さんが多くなります。疲労倦怠感や痛みは主観的なものですので、その評価は難しいのです。疲労学会や線維筋痛症学会ではperformansestatusやJFIQで表現するのが一般的です。当クリニックでの治療で多くの患者さんの回復をお手伝いしてきました。