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今年もNYのメトロポリタン美術館で"METGALA"が開催された。これは、同美術館のコスチューム・インスティテュートが主催するもの。スタートは1995年。以来、この美術館には豪華なコスチュームに身を包んだ世界のセレブリティ、そして、ファッションアイコンと呼ばれる人たちが、5月の第一月曜日に一堂に会するイベントが行なわれている。このコスチュームも名だたるファッションブランドが参加するが、毎年、それぞれに違ったテーマで開催される。今回のテーマは、SF作家・JGバラードの小説『時の庭(
本日は書籍紹介をいたします。今回取り上げるのはこちら、J・G・バラード『クラッシュ』柳下毅一郎訳、創元SF文庫、2008年タイトルの通り、自動車事故をテーマにした小説ですが、単に事故を取り入れたサスペンスといったものではなく、自動車事故に特殊なエクスタシーを感じる人々を取り上げ、現代社会における人間とテクノロジーとの相互浸透を問い詰めようとする意欲作です。筆者バラードは多くのSF的な作品を世に問うてきた作家であり、中でも最高傑作と評されることも多いのが本書ですね。そ
【注意喚起】いきなりステーキのランチメニューに隠された罠(msn.com)MSNwww.msn.comいつまでも変わらぬ愛を-織田哲郎織田哲郎、珠玉の名曲。youtu.beヌートリアは兎の肉みたいという。中国では海龍として、ヘルシージビエ食材として珍重される。ハクビシンも中国では高級食材だ。LindaRonstadt-What'sNew(OriginalVideo)What'sNewisa1983jazzalbumbyAmer
特殊すぎる、性癖。作家のバラードはある日自動車事故を起こし、相手を死なせてしまう。だがそれ以降、ある男に出会い、そして彼自身も事故以降ある感情が芽生え・・・クラッシュ(創元SF文庫)Amazon(アマゾン)440〜5,776円映画化もした、特殊すぎる官能小説。ぶっちゃけ本当に意味がわからなかったです・・・でもこの「行き着いた先の感情」は生々しくて何かわからないけど凄みがあったと思います。自動車事故への止まらない性的な感情。無機物への、でなく事故へのエロティシズム。性的
本日14時からは、SFファン交流会。お題は、創元SF60周年!ということで、創元SF文庫の歴史のお話から、ゲストの方々の生解説まで。ご一緒に創元文庫のお話しましょう。[内容]日本最古のSF文庫レーベルを振り返ることが、日本におけるSFの歴史を振り返ることにもなる。〈Web東京創元社マガジン〉での全六回隔月連載「創元SF文庫総解説」は、まさにそんな胸躍る企画ではないでしょうか。3月のSFファン交流会では、ゲストの皆様と創元SF文庫の内容や読みどころ、そして企画「総解説」について語
この時勢に、ぜひ読んで見てください謎の病、天然痘、コレラ、インフルエンザ…そして疫病の後。疫病の恐怖、社会の崩壊、そして再構築と人間の変化。それぞれに描写される姿は、今これからの世界に繋がっているのか。疫病短編小説集(915;915)(平凡社ライブラリーき15-1)Amazon(アマゾン)1,402〜3,300円完全にタイトルに惹かれて読みました。最初の「赤い死の仮面」の見事なホラー展開から最後の「集中ケアユニット」のディストピア。と思えば罹患中の感覚と恋人との死別を書
ジェームズ・グレアム・バラード(JamesGrahamBallard,1930年11月15日-2009年4月19日は、上海(中華民国)生まれのイギリスの小説家、SF作家。1956年、『サイエンス・ファンタジー』誌から、のちに短篇集『ヴァーミリオン・サンズ』に収められる「プリマ・ベラドンナ」でデビュー。60年代には『ニューワールズ』誌を中心に「思弁小説(スペキュラティブ・フィクション)」と呼ばれる新しいSFの形式を呼びかけ、自らも多く発表。ニュー・ウェーブSFの中心人物の
J・G・バラードのSF小説『ハイ-ライズ』を読み終わった。J・G・バラード(1930-2009)は,SF界を代表する作家。代表的な作品に『結晶世界』,『燃える世界』,『クラッシュ』,『ハイ-ライズ』,『太陽の帝国』,『コカインナイト』などがある。★『ハイ-ライズ』は,1975年に発表された小説である。★ロンドンにある地上40階の高層マンションが,小説の舞台である。この小説が出版された1970年代には40階建ての高層マンションは珍しかったのではないか。ただこの小説の時代設定は明
こんばんは。ご覧頂きありがとうございます😊本日も想像力とビヨンド自己実現!というテーマでハイライズ(2016)(原題HIGH-RISE)という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。★ビヨンド自己実現!とは?自己実現とは、別名「マズローの欲求5段階説」とも言われている"人間は豊かになってゆくステップで、欲しいものの質が変わってゆく"という考え方!5段階目に到達すると「自己実現の欲求(自分が望んだような人生を送りたい!)」とい
ハマーフィルムの「恐竜100万年」に続いた恐竜映画で、これだけ日本盤が出てない。面白くないからかな~。太陽の何かが気に入らないらしく、金髪の女性を生贄に捧げようとしていたら、生贄のひとりサナが暴風により海に落ちてしまい、別部族の男タラの船に助けられる。親切な彼らの部族に連れていかれサナの安堵も束の間、しつこい元の部族の連中が彼女を追って村にやってきて連れ戻そうとし、素早く察知したサナは裏山の方に逃亡。なんとしても生贄を捧げたい追跡者、サナを助けたタラは部族そっちのけ
ここまで、変態をオープンにして楽しめるなら、むしろ幸せなんだろう。その先に“死”があったとしても。すごい、ド変態映画やった。エロさがド変態というわけじゃなくて、精神構造が、ド変態。デヴィッド・クローネンバーグの映画はあんまり見たことないけど、カルト的なファンが多い理由がわかった。変態が、深い。お金があって、やりたいことはおおよそできて。それでもまだ物足りなくて。なにか新しい刺激はないかと、ハマったのが自動車事故。きっかけは、自動車事故やったが、被害者の女に誘われて入った“人体の再生機
少し前になるのですが、J.G.バラードの「クラッシュ」の読書会に参加しました。クラッシュ(創元SF文庫)Amazon(アマゾン)452〜4,080円交通事故の結果、事故の相手を死なせた主人公は、その後、車の衝突と性交の結びつきに異様に固執する男につきまとわれます。男は理想通りの完璧な事故死のために、夜毎リハーサルを繰り返し遂に・・・。という筋。Amazon紹介文によれば「テクノロジーを媒介にした人体損壊とセックスの悪夢的幾何学を描く。バラードの最高傑作との誉れも高い問題作、初文庫化」だ
『クラッシュ4K無修正版』デヴィッド・クローネンバーグ監督は、僕の大好きな映画監督の一人だ。こう書くと心ある映画ファンからは、「ああ、こいつはやはりそういう奴だったのか」と思われるかもしれない。でも好きなんだから仕方がない。彼の作る作品のほとんどは、先日このブログで書いた「何が何だかよくわからなかったけど、何だかすごいものを観てしまったことだけはよくわかる映画」の範疇に入る。僕が初めて魅了されたクローネンバーグ作品は「ヴィデオドローム」だった。これもどんな内容なのかを一
何が殺意を生んだのか。ロンドンの高級住宅で住人32名が惨殺される。同時に13人の子どもたちは手がかりもなく行方不明になった。誘拐か、殺されたのか。事件分析を命じられたドクター・グレヴィルは驚くべき真相を見出す。殺す(海外文学セレクション)Amazon(アマゾン)359〜34,600円最初あらすじを読んだ時点で犯人は見当がつき、やはりその通りの犯人でした。しかし何故、彼らは殺意を感じたのか。そこに見えたのは優しい温かい、檻。彼らは愛情で閉じ込められた囚人でし
ルトガー・ハウアーの怪演に酔った「ヒッチャー」に続き、出演者総出の怪演バトル、「クラッシュ」が4K修復版で公開。監督は怪奇映像で独特の世界観を放つデヴィッド・クローネンバーグ。昔から好きな監督の一人。だが、この映画、クローネンバーグの中ではあまり好きな作品ではない。あまりにも尖り過ぎて、正直ついていけない。簡単に言うと、交通事故に快楽を求める人達がエスカレートしていくお話。怪演を競うのは、当時人気スターだったジェームズ・スペイダーに、オスカー女優のホリー・ハンター、TOTOの名曲「ロ
Crash(1996カナダ、アメリカ)監督/脚本/製作:デヴィッド・クローネンバーグ原作:J・G・バラード製作総指揮:ジェレミー・トーマス、ロバート・ラントス撮影:ピーター・サシツキー編集:ロン・サンダース音楽:ハワード・ショア出演:ジェームズ・スペイダー、デボラ・カーラ・アンガー、ホリー・ハンター、イライアス・コティーズ、ロザンナ・アークエット①クローネンバーグ監督の到達点今回は映画がR18なので、レビューもその手の話多めになります。ご注意を!1996年公開のデヴ
おかげさまで本書ここまで日本経済新聞に「ダ・ヴィンチ」誌、京都新聞、北海道新聞と随時取り上げて戴いてきております。くたばれインターネット(ele-kingbooks)2,860円Amazonタイトルのインパクトのおかげももちろんあるのだろうけれど、本邦初紹介の作家で、しかも大きな賞を受賞した訳でもなんでもなくそのうえそもそもが自費出版だったという点まで考え併せれば、結構すごいことなのではないかと多少自負していないでもない。いい読書だったなと思って戴けた方が
トムヒ続きですw高層マンションの退廃。富裕層向けの40階建て新築タワーマンションに越してきた医師のラングは、25階の住人。学校やスーパーなどの生活に必要な施設はすべてそろっているが上層階と下層階で厳密な階級制度ができあがっていた。ある日マンション内の停電が起こると、その完成されたはずの世界は徐々に崩壊し…。なんだこの映画…なんていえばいいのか…とりあえずトムヒがエロいです…。全裸とかHシーンとかかなり体当たり。(アイドルか)荒廃するマンション内の状況に最初は眉をひそめてま
どうも!今回はイギリスのSF作家J・G・バラード氏の小説「ハイ・ライズ」の感想ですハイ・ライズ【電子書籍】[J・G・バラード]価格:968円(2020/1/622:16時点)感想(0件)前回に引き続いて本の感想となりますが、、、正月休みに本を色々と読み溜めしていたので、しばらく書籍感想ばかりで申し訳ないです。。。あらすじ:スーパーやレストラン、銀行、そして学校まで備えており、建物内だけで生活が全て完結できる高層マンションが舞台。ただ、このマンション、上層
超高層マンションの崩壊する世界。ロンドンに建つ、知的専門職が主に入居する40階建ての巨大マンション。ハイソサエティの人々が静かに暮らすマンションには上層階、中層階、そして下層階といった形で階層化がひそかに存在していた。だがある時停電をきっかけに、その世界は静かに崩壊していく…。これは前々から気になってたのですが…想像よりはるかに生々しい内容でした。崩壊と言っても暴動くらいかと思ってましたけど、人間の荒廃はそれどころではない。甘かったです…。停電が起こり、犬がプー
∂時の声J・G・バラード【中古】時の声/J・G・バラード/東京創元社[文庫]【ネコポス発送】1,123円楽天∂主に1960年前後に発表された、七篇の短編集。流石、医学を勉強したバラードの作品であるので、医学的知識が散りばめられている。ただ、ここで創られているる世界は、異様きわまりない、という印象だ。実質的には、本書がバラードの第一短編集にあたる。後に、間もなく「終着の浜辺」J・G・バラード短編全集3終着の浜辺[J・G・バラード]3
死者はいなくなっても、死者として存在していると、オルテガは考えたのではないでしょうか。私たち生きている人間は、何でも変えることが出来ると過信しているのではないでしょうか。でも、よくよく考えてみると、いまこの現在は、厖大な過去によって支えられているのだと気付くのですね。それを無視して、いま生きている人間に都合よく変えてしまったり、新しいものに飛び付いて今までを帳消しにしたりするのは、実はとても危ないことなのではないでしょうか。オルテガが生きた時代は革命が次々に起きました。革命は過去を
6/25の閉店までカウントダウンが始まった感漂う青山ブックセンター六本木店で、燦然と目に留まったのは、『J・G・バラード短編全集1』。自分に影響を与えた作家を挙げるとしたら(ちゃんと挙げると収拾がつかなくなってしまうけれど)、やはりバラードやギブスンが筆頭に上がってくるわけで…彼らのSF的感覚が好きだということに加え、多分に浅倉久志さんによる翻訳のクールな文体が肌に合うのかもしれない。左にチラリと見えている豚さんのお財布は、お片づけしていたら出て来た昔の香港土産なのでした。青山ブックセンタ
ハロー、アメリカJ・G・バラード(著)/南山宏(訳)22世紀にアメリカ大陸再発見!アメリカ合衆国を再建国し、第45代大統領になる夢を抱く?なんだと?どーゆーことだ?(・_・?)ハテ?つ~ことで、ネットフリックスで映像化決定!(『22世紀のコロンブス』を改題・文庫化)-----あらすじエネルギー問題が引金となった経済破綻により、21世紀初頭、アメリカ合衆国は崩壊し放棄され、さらには世界的な気候制御の失敗によって砂漠と化した。22世紀のある日、探険隊を乗せた船はイ
映画ハイ・ライズえーっと!この映画は原作者で選んだ映画です。「太陽の帝国」.「クラッシュ」のSF作家のJ.G.バラード見る日の気分の問題なのか映画の良さが、わからなかったです。前半は好きな世界観でしたので、ワクワクしながら観ていたのですが、後半、がイマイチで気分が乗れませんてした。ハイ・ライズという近未来高層マンション。スーパー、ジム、プールなどが完備。そこに主人公の医師が住み始める。高層階と低層階金持ちと庶民高層階の人達は毎日のようにパーテイー三
バラードの原作は未読だけど映画は面白い。監督:ベン・ウィートリー出演:トム・ヒドルストンジェレミー・アイアンズシエナ・ミラールーク・エヴァンスエリザベス・モス他原題:HIGH-RISE原作:ハイ・ライズ著者:J・G・バラードジャンル:SF■□■WOWOWで、SF映画6連発のひとつ。原作が書店に並んでいるのは随分前から知ってはいたし、書籍の帯には「映画化」と書かれているのも知っていた。原作「ハイ・ライズ」そのものはもう随分古いSFで、30年以上も
『ハイ・ライズ』ベン・ウィートリー監督。J・G・バラードの名作SF小説をトム・ヒドルストン主演で映画化。上層階へ行くにつれ、住民が富裕層になっていく高層マンション(ハイ・ライズ)を舞台に、現代社会におけるヒエラルキーの崩壊を描く。共演はジェレミー・アイアンズほか。~キネマ旬報社SF作家バラードの原作を『キル・リスト』のウィートリーが映画化。2015年製作。次期J・ボンドと謳われるトム・ヒドルストンが主演、ジェレミー・アイアンズ、シエナ・ミラーらが共演。舞台は70年代ロンド