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「俺とカズは、さっき話したとおり従兄弟なのね。同い年ってこともあって、子供ん頃とかはよく遊んでたの。」松本さんは、カズの子供時代…いや、生まれてからを共に過ごしてきた人…「カズには三つ年上の兄貴がいて、その人も一緒にね。ほら、これがその人の写真。」と。彼は徐にスマホを弄り、私に差し出した。その画面には、スーツを着た男性が3人。一人は松本さん、もう一人はカズ、そしてもう一人…「この人って…」本当に驚いた。この人が、カズのお兄さん…?「そ。君も何度か会ったことあるよね?智兄さん
あの夜のすべてを聞き終えた自分の顔が熱くなっていた。「フフッ…本当に俺とシちゃったって思ったんだよね?ごめんね、ちゃんと話さなくて。」それを見て、彼はいたずらっ子みたいな顔して笑う。「いえ…その…ご迷惑をお掛けしてすみませんでした…」「いいえ~。まぁ最も、君としては俺じゃなくカズに言ってたんだろうけどね。そこは俺がカズとして代行させていただきました///」「うぅっ…本当にごめんなさい…」恥ずかしいなんてもんじゃない…!何度も何度も謝る私に、彼は「いいのいいのっ、俺もいいもん見れ
「まずは、君に謝らないといけないことがあるんだ。」彼が端を発する。「えっと…なんですか…?」彼は深い色の瞳で私をじっと見つめ、「〝あの夜〟のこと。」と。ボソッと溢した。「えっ…」〝あの夜〟…それってまさか、私の犯した過ちの…?「君が酔い潰れて、「帰りたくない」って抱きつかれて。それでこの部屋に連れてきて、そしたら君が俺に甘えて。…って…話したよね?」「はい…」酷く酔っていた私は、その夜のことをほぼ何も覚えていない。彼から聞いた一部始終を、信じて反省する他なかった。「話
熱いシャワーをじっくりと浴びながら、今日の出来事を頭の中で繰り返した。音信不通になっていたカズと、ようやく会えたと思ったのに…もう会えない関係に戻ってしまった。他愛もない話、私の兄に対する愚痴なんかを、カズはいつも笑いながら聞いてくれて。楽しかった。嬉しかった。いつしか、かけがえのない存在となっていた。やっと見つけた、私の味方だと思えたから…そんなのも全部、カズにとってはゲームの要素でしかなかったんだよね。〝恋愛ごっこ〟に付き合ってくれてたんだよね。カズ…また、泣きそうになる
松本さんに誘われやって来たのは、偶然にもさっき私が飛び出してきたばかりのホテルだった。…カズ、まだいたりするのかな…ドキドキして。入り口で立ち止まった私。そんな私を見て、「大丈夫、上の部屋で話そう。」と。地下のバーに、まだカズがいるかもしれないーーそんな私の不安も承知していたみたいに、優しく肩を包み込む。エレベーターに乗り込むと、松本さんは慣れた手つきでボタンを押し、二人きりの空間となった。私は心の片隅に、地下のことがチラついていた。それにこのホテル。前に酔っ払った私が、
「何を期待してたんだろうね、私…」ぼやけた視界で、赤が青になって。一歩を踏み出す力が湧いてこなくて。チカチカと点滅して、また赤になる。耳に響く雨音。まつ毛から滴り落ちた水滴。雨が私を濡らしてく。雨が…「…えっ……?」ピタリと止んだ。私は一瞬、何が起きたのか分からなかった。ただ黙って見上げた頭上に、見たこともないチェック柄の傘が…「やっと見つけた…」傘の持ち主…「…松本さん…?どうしてこんなところに…」松本さんはいつもよりラフな格好をしていた。お洒落なセットアップ
バーを出てからというもの、私はゆっくりゆっくりと歩いた。そんな風にしか歩くことが出来なかったのも本当。でもそれ以上に、もしかしたら、カズが追いかけて来てくれるかもしれない…そんな淡い期待…いや、願いを込めてのことでもあって。けれど、そんな都合の良い話は映画の中だけでしょ…?分かってるよ。カズは来てくれない。頭のどこかで分かっていた私は、ゆっくりを歩みを進めながらも、決して後ろを振り向きはしなかった。これ以上、傷つきたくなかった。……ああ…もしかして私、本気で…恋なんて、いつ
A143Imustbegoing2015.10B5色画用紙透明水彩BGM:Isay/嵐もうそろそろ行かなくちゃとかとか思ってすでに5年が経っているんだけども、自粛とがも解除になってもまだまだ緊張感持って行動しないといけないわけで、ホントいつになったらここから出ていけるんだろうちょっと、窮屈になっていて羽根を伸ばしたいなあ明日、ちょっとお出かけしてこようかと思っています給付金の申請から2週間が経っているのでそろそろ入っているんじゃないかなあとかとか思うんですけど、
疲れたから明日はたくさん寝たいと言った私に、相葉くんは「そりゃそうだ」と同意してくれて、2人きりでの初めてのデートは明後日以降にしようとだけ決めた。「それじゃ、また。」私は小さく手を振って歩き出そうとした。「あ、ハナちゃんっ。」「ん?」「やっぱり送っていくよ。ちょっと心配で帰れない。」本当に心配そうな顔で私を見ている。「いつも一人で帰ってる道なのに?」「うん。」相葉くんを見ていたら、こうして過保護にされるのも久しぶりだなって思った。彼は真っ暗にならないと送ってくれ
他の誰かを想いながら一緒にいるのでもいいと言った相葉くんの言葉を、どんな気持ちで聞いていたかと聞かれると、答えに窮する。正直、びっくりした。気づいていたのか、舞から聞いていたのか、始めからずっとそう思いながら私に接してきていたのか。疑問がたくさん浮かんだのと同時に、受け入れてくれていることへの感謝、それに勝手なことを言う相葉くんへの怒りもほんの少しあった。だけど、それはみんなあの時のことを思い出してみたときに浮かぶ感情でもあって、あの瞬間はどうだったのか、よくわからない。「
途中何度も、私にこんなに大切にしてもらう資格があるのだろうかと疑いたくなるほど、相葉くんは優しかった。私が相葉くんをまだよく知らないのと同じくらい、相葉くんも私を知らないはずだった。すぐに思い出の中に埋もれてしまいそうになるし、遠い目をしたり悲しい顔をしたり、私のいいところなんてどこに見つけられるだろう。「舞。」「ん?」「俊介くんとは付き合い始めてどのくらい?」「んーと、もう2ヶ月くらいかな。」「もう?」私にとっては「まだ」という長さだった。「まだ2ヶ月って思う?」
駅前に戻ったらもう舞と俊介くんが待っていた。俊介くんは運転席のところに走ってきて、窓を開けた相葉くんの頭をくしゃくしゃとなでた。「お前なんだよー、だから迎えに来てくれなかったのかー。」相葉くんは、両腕でそれに抵抗しながら「うるせえ、寝坊したやつを迎えになんて行くかっ。」とはしゃいだ声を出した。舞はそれを見て大きな声で笑い、私は(ああ、そうかお迎えに行こうと思えば行けたんだ)なんて呑気に思っていた。私は席を移動しようとしたけど、3人共がそれを止めたので、助手席にとどまることに
「おはよっ!」舞よりも先に相葉くんが歩いて到着した。車は、少し離れたコンビニの駐車場に置いてきたと言う。俊介くんが一緒だと思ったのにいなかった。私は一瞬舞を呪った。(2人きりにしないって言ったくせに・・・)「ハナちゃんが一番乗りかー。寒くない?車乗って待ってる?」罪のないニコニコの笑顔で言われて、反射的に微笑んだ。「ううん。大丈夫。ありがとう。」「俊介さ、昨日舞ちゃんとこに泊まったらしくて。」「えっ?」「あれ?聞いてなかった?」「あ、ううん。」「だから今朝は
彼がどこか遠くの山にひっそり咲く花が好きで助かった。例えば桜だったら、春の一時期は避けることができないくらい話題に登るし、あちこちで咲いているだけでなく写真や映像も溢れかえるように目につく。あるいは金木犀や沈丁花だったら、その美しい香りで存在感を主張してくるから逃げられない。ハナミズキは私が大好きな花だし、向日葵は失恋した相手を思い出すには前向きなイメージが強すぎる。スミレもシロツメグサも、菜の花もヒメジョオンも、きっと身近すぎて困ったに違いない。彼のことはなんでも知りたい
愛し感謝し愛声Isay愛は聖育み法は誠愛し力は生伝え義は制信じ仁は正守り魅は凄助け魂は精与え命は世許す人は八百万愛を授かって生まれてきた愛配Ihigh私はウルトラムゲンアイM49桑田佳祐作品集Vol.11,200円Amazonサザンオールスターズリマスタリング盤全14作品セット(16枚組)[OriginalRe...29,800円Amazon
우린아니라고僕達は違うって우린함께할수없다고僕達は一緒にいられないって네가아무리말해줘도君がどれだけ言っても난들리지않아僕には聞こえない너의마른입술이애처로워보여君の乾いた唇が可哀相に見えて그냥눈을감고말았어ただ目を閉じてしまった우린절대헤어질수없어僕達は絶対に離れられないIsayloveyouTellmeeverything너의눈물그안의의미君の涙その中の意味지금너이렇게가버릴거라면今君が
SHINee'TheStoryofLight'EP.3-The6thAlbum「ISay」日本語訳우린아니라고僕たちは駄目だと우린함께할수없다고僕たちは一緒になれないと네가아무리말해줘도君がどんなに言っても난들리지않아僕は聞こえない너의마른입술이애처로워보여君の乾いた唇が切なくて그냥눈을감고말았어ただ目を閉じてしまった우린절대헤어질수없어僕たちは絶対に別れられないIsayloveyouTel
ISay/SHINee우린아니라고僕達は違うって우린함께할수없다고僕達は一緒にいられないって네가아무리말해줘도君がどれだけ言っても난들리지않아僕には聞こえない너의마른입술이애처로워보여君の乾いた唇が可哀相に見えて그냥눈을감고말았어ただ目を閉じてしまった우린절대헤어질수없어僕達は絶対に離れられないIsayloveyouTellmeeverything너의눈물그안의의미君の涙その中の意味지금너
オマエが出て行った後のバー。マスターとふたりきり。「…よろしいのですか、追い掛けなくて。」会話を聞いていたマスターの愚問。「いいも悪いもないのよ。」俺が答えると、全てを知っているマスターは、それ以上何も言って来なかった。俺は、ある人たちにメッセージを入れた。『終わらせた』すぐに返事が大『お疲れ様』J『やっと終わったなお疲れ!!』二件入った。「マスター、おかわり。」そして、すぐにもう一件。J『大丈夫?』と、メッセージがきた。大丈夫?って…何が
「それだけなの…?」と、思わず口にしていた。あまりにも淡々と、台詞みたいに『良かった』なんて言うものだから…「他に何があるってのよ?良かったじゃない。だって嫌だったんでしょ?」「うん…」もっと驚くと思ってた。喜んでくれるのかなぁって期待もしてた。「だったら『良かったじゃない』ってなるよね、普通。」「そうだけど…」どこか冷たく乾いて聞こえる声。「…つまり、もう要らないってことだしね。」「えっ?」理解が出来ずに聞き返した、その言葉の意味。「貴女がしたかった〝恋愛〟をさしてあ
こんばんは、みゃーです。お詫びを一言。先程アップしました『Isay~36』について。上手くアップされず、同じお話が二つアップされてしまいました。気付いて先にアップされていた方を削除しました。その為、折角いいねやコメントして下さったものも消えてしまいました…私の方でちゃんと確認が取れておらず申し訳ありませんm(__)m以上、お詫び申し上げます。特に、消してしまった方にいいねやコメントして下さった方々。本当にすみませんでしたでは、また
カズに会いたい。会って聞きたいこと話したいことがたくさんある。だけど。『お掛けになった電話番号はー』毎回同じことを言われる。分かってはいても毎日毎日掛け続けてしまう日々。そんなある金曜日の夜。これまで暇さえあれば会ってくれていたカズがいなく、しかもその原因も理由も分からない私は。やるせない想いを抱え、あのバーへ向かった。「いらっしゃいませ。」いつかカズに会えるんじゃないか、って。毎週金曜日になると、ここへ足を運んで日付が変わる頃までカズを待つ。それが、私の習慣となっ
…見られた…裸…見られたっ…露になった背中越しに、彼が「…あ、着替えてたんだ。」と。特に慌てる様子もなく言い放つ。ドアを閉めることなく、私に近づいてきて。「あ…」素肌に絡みつく、彼の細く逞しい腕。背中に感じる彼の温度。服の感触。私の心臓を、今にも飛び出してしまいそうな程に強く揺さぶる。不思議と振り解くことが出来なかった。「……君は…」彼の透き通るような声が、ほんの少しだけ掠れる。「…ん…」「凄く綺麗な肌をしてるから、大切にしないとね。」何を言うのかと思ったら。思
「あの…本当にごめんなさい…」「いいのいいの。ちょっと焦ったけどね。気にしないで。ね?」私は…「何とお詫びしたらいいのか…」「いいって。そんなのも楽しみのひとつだよね。」ホテルの部屋にいた。目の前には柔らかな笑顔。「そんな…前向きすぎる…」「ふふっ。いいでしょ?前向きなよ。」まぁ…事をざっくり言うと。あんまり感動して、興奮して、はしゃぎすぎた私は。どういうワケか自分でも分からないけど、噴水の中に落っこちた。当然、全身びしょ濡れ。恥ずかしながら一部始終を見ていた彼が、心
唇が触れた後を、海風がひやりと撫でていく。纏わり付いていた身体も同時に離れて。戸惑い俯く私に「…それまでの人だったんだよ、きっと。」と。その穏やかな口調のまま言い放つ。「だから、もう彼のことは忘れたらいい。」忘れろって?カズのこと?「忘れられない?」私がコクンと頷くと。「…行こうか。」腕を掴まれた。ふわりと柔らかな感触。「あの…っ…」「着いておいで。」彼に腕を引かれ、人気の少ない道を行く。そして辿り着いたのは。私がさっきまでいたバーのあるホテルの裏の方。パ
私はバーを出て、華やぐ夜の街を更に奥へと突き進んだ。やって来たのは。「…寒い…」カズと何度も訪れている海浜公園。外灯はあるものの辺りは暗くて、人の気配なんて全くなかった。「そんな都合よく来てるハズないよね…」分かってはいたけど、カズに会いたくてたまらない今、僅かな望みでも抱いていた私。「カズ…会いたい…」潮風の匂い。ひんやりとした風。カズと見た街の景色。カズの横顔。色んな話をここでした。最後にここに来たのは確か…パーティーの前だったね。『行きたくない』と俯く私を、ギュッ
カズ…どうして…?それからも、暇さえあれば電話を掛けてみたけれど、カズに繋がることはなく。メッセージも一向に読まれることはなく。一週間が過ぎた。カズ、そんなに怒ってたのかな?でも何に??私、気付かないうちに何かしてたのかなぁ?カズは一体何を隠してたの?カズと交わした会話を振り返る。ー「お待たせ、カズ。」「待ちくたびれた。」「ごめん。」「まぁ、座んなさいよ。」「うん。」「いつものでいいね?」「うん。」「マスター。いつもの。」そして、マスターがカクテルを作ってくれ
カズのことを考えると心臓がドキドキと音を鳴らす。カズのことを考えると呼吸が苦しくなる。それなのに。カズのことを考えると妙な安心感がある。『この間はごめんなさ|』…カズ、どうしてあんなに不機嫌だったんだろう?メッセージでやり取りした時はいつも通りだったのに…何か嫌がるようなことしたかな?あの日のやり取りを遡って見るけど何の変哲もないやり取りだった。私は打ち込んだメッセージを消し電話番号を表示させる。発信マークをタップするのに躊躇ってる指。『会いたい』と思った瞬間
「いらっしゃい。あら、今日はおひとりで?」「あ、はい…」ホテルの地下にあるバー。どうしてもあのカクテルを飲みたくて、ひとりでやって来てしまった。「どうなさいます?」「…いつものをお願いします。」マスターが手際よくカクテルを作り出す。淡いピンク色した、綺麗なカクテル。『CrazyLove』。「はい、お待たせ致しました。」「ありがとうございます。」身体に流し入れると、シュワリと弾けて一瞬で消えて。狂おしい程の恋って、案外儚いものなのかな…なんて思わせる。「何かありましたか
アイツからのこれから来るってメッセージの後。電話が鳴った。「…はい。」『あっ、もしもし。俺だけど。』「…何。」『何をそんな怒ってんだよ…ねぇ、今日会うんだ?』「なんでそれを…」『…あの娘。今日のはちょっと勢いが凄くてさ。転んじゃった。』「どうせ周りも見ずに走ってたんだろ。」『でも可愛いよね~。聞いてた通りせっかちみたいだけど。』「…で?用件はそれだけ?」『いや。…大丈夫なのか?』「何が。」『お前だよ。ちょっと彼女に』「もう切っていい?アイツ来ちゃうから。