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今月号の「情報の科学と技術」、”インフォプロのキャリアパス”特集に旭化成・和田氏の論考が掲載されています。特集:インフォプロのキャリアパス企業における知財アナリストのキャリアパス~IPランドスケープの実施のために~和田玲子抄録経営層からの要望やビッグデータ解析ツールの高度化により,知財業界で「IPランドスケープ」が盛り上がりを見せている。IPランドスケープは,知財解析を経営判断に活かすものであり,知財解析を実行する人材としての知財アナリストの育成は急務である。本稿では,IPランド
2017年4月に特許庁から「知財人材スキル標準ver2.0」が発表されてから、もう2年弱が経過します。このe-PatentBlogでも2017年7月に日本経済新聞にIPランドスケープが取り上げられてきてから、私見についてまとめてきました。この2年弱の間で日本企業ではどのようにIPランドスケープが捉えられてきたのか、を有価証券報告書やアニュアルレポート、中期経営計画などの資料を通じて確認したいと思います。その前に、各社がIPランドスケープをどのような領域で捉えているのかを整理するため
質問箱の方で「大晦日までに「2018年知財業界10大ニュース」をブログでぜひ!」https://twitter.com/conductor_hvk/status/1079183624006553600というリクエストをいただいたのですが、10大・・・・となると少し詰まるので、いま思い出せる範囲で今年=2018年のニュースを振り返ろうかと思います1.J-PlatPat機能改善やはりJ-PlatPatの機能改善に触れないわけにはいきません。特許・実用新案テキスト検索と特
本日は今年最後となる関西知的財産協議会(NIPA)の研究会でした。勉強会の講師は、昨年日本経済新聞に掲載され、知財業界で注目され続けているナブテスコの菊地知的財産部長による講演でした。IPランドスケープの実践的な活用法について、大変有意義なお話しでした。
今宵は、サン・グループで知財調査・解析の専門集団である(株)ネットスの忘年会でした。今年も年間1000件を越える特許調査や意匠調査のご依頼をいただき、お客様には感謝です。来年もネットスメンバー一丸となり精進したいと思います。
レキシスネクシスのIPBusinessJournal2018-2019という特許情報フェアの会場で配布される冊子があります。この冊子体のPDFがレキシスネクシスのウェブサイトに掲載されていました。http://www.lexis-seminar.jp/昨年のIPBusinessJournal2017-2018には、IPランドスケープ関連のインタビューや論考として富士フイルム今井氏(知的財産本部長)旭化成中村氏(技術情報グループ長、当時)NGB中根氏の3本が掲
12/1-12/2の土日に大坂・梅田にある大阪工業大学にて知財学会がありました。私は昨年に引き続き知財ミックスに関する定量的分析に関する一般発表、”知財の実証分析”セッションの座長と、昨日12/2の15:30-17:00の企画セッション「特許情報検索分析・IPランドスケープ」にパネラーとして参加させていただきました。企画セッションのメンバーは以下の通りです(敬称略、左から)。大藪一:大藪知財戦略コンサルティング知財戦略コンサルタント野崎篤志:株式会社イーパテント代表取締
10月26日にK.I.T.虎ノ門大学院で開催された『経営戦略・事業戦略を支援するIPランドスケープとは?』で、杉光先生、加藤先生、デロイトトーマツの小林さんと一緒に登壇させていただきました。こちらのセミナー内容をまとめた記事がBizlawのウェブサイトに掲載されましたので、ぜひご覧ください。http://www.bizlaw.jp/information_kit_002_001/
今日から2日間(12/1-12/2)、大阪工業大学で日本知財学会・第16回年次学術研究発表会が開催されます。私は今日の一般発表と座長1セッション、明日の企画セッション「特許情報検索分析・IPランドスケープ」のパネラーを担当させていただきます。一般発表では「プロダクトライフサイクル成熟期・衰退期における知財ミックスの定量的検証(II)」と題して、昨年に引き続き知財ミックスについての定量的検証について発表します。前報では家電等を中心としたコモディティ製品(アイロン、コタツ、ランドセ
アジア特許情報研究会10周年記念講演会が昨日・本日と2日間で、新宿文化センター小ホールで開催されました。2008年に元JSRの伊藤さんが代表として設立されたアジア特許情報研究会は、研究会の名前の通り、アジア、特に中国の特許情報に関するテーマを中心に調査・研究されてきましたが、最近では新興国に関するテーマや、人工知能・機械学習などの解析への応用といったテーマまで幅広く研究されています。また、その成果もINFOPROなどの講演会等で積極的に発表されています。本ブログでも過去に取り上げまし
本日は、日本知的財産協会主催のJIPAフォーラム関西に参加させていただきました。私は知財調査・分析グループで、企業知財部の方々と有意義なディスカッションをさせていただきましたが、企業での課題は共通なのだと改めて実感しました。フォーラム関西は、毎年懇親会も含めとても楽しく有意義なフォーラムなので、今後も機会があれば参加させていただきたいと思います。
企業・組織における分析力の重要性・必要性、またその分析力を組織に定着させるためにはどのようなステップがあるのか、というのは日々の知財情報コンサルティング業務で気にしている点です。個人レベルでの分析力・分析スキル向上ももちろん重要ですが、その個人を活かすも殺すも組織というプラットフォームが重要になります。そこで本記事では、特に「企業・組織における分析力」に着目してどのような書籍があるか、いままで自分で読んできた本を整理してみました。分析力を武器とする企業2,150円Amazon
データサイエンティスト養成読本ビジネス活用編(SoftwareDesignplusシリーズ)2,138円Amazon最近はIPランドスケープ関連でのご相談や講演・セミナーの依頼もあるのですが、知財情報分析をよりビジネスへ活かすためには、知財の枠を外したデータ分析・情報分析のビジネス活用の状況について知るべきだろうと思い、この本を購入。知財情報分析に特化した内容ではなく、データ分析・データサイエンティスト全般についてデータ分析プロフェッショナルの方々が執筆した本です。第
先週11月7-9日に北の丸公園にある科学技術館で開催された特許情報フェア毎年特許情報フェア会場で配布されているのが、日本特許情報機構(JAPIO)のJapioYEARBOOKです。JapioYEARBOOKとは、特許情報の活用、機械翻訳と検索技術等を題材とした寄稿と、民間の産業財産権情報提供事業者による関連システムやサービスの最新情報をまとめた冊子です今年度のJapioYEARBOOKには、初めて「特許情報をめぐる最新のトレンド─人工知能、IPランドスケープお
先週水曜日から金曜日にかけて特許情報フェアが、北の丸公園の科学技術館で開催されました昨年同時期はVALUENEXと共催でNGIASを開催したので、特許情報フェアには参加者として1日だけの参加で、イーパテントとして独立起業してからの出展は初めてでしたイーパテントでは特定のデータベースやツール販売をしているわけではなく、分析・コンサルティングについても、クライアントごとに完全カスタマイズで対応しているため、自分が楽しくかつ来訪者および特許情報フェアの会場に来れない方にもお役に立てるようなコンテン
今日のおともはドトールです試験までにこの本を何周できるか?他にも意匠と著作権もやらなきゃなんだけどさ。今回は本気だから(もうすでに時間が残りわずかですが)こちらのシリーズ、現在第5版が最新です。知的財産管理技能検定2級完全マスター[改訂5版]1特許法・実用新案法2,160円Amazon知的財産管理技能検定2級完全マスター(1)改訂5版国家試験特許法・実用新案法[アップロ...2,160円楽天4版からの変更点は大きく分けて次の2点新規
一昨日のKITプロフェッショナルミーティングの場でも話したのですが、IPランドスケープに限らず各種プロジェクトを実施する上で、特許情報やビジネス情報など各種情報分析は必須です分析ツールや分析テクニックについても知識だけではなく、どのような情報をどこから集めれば良いのかといった情報源に関する知識も必要が、分析ツールやテクニック、情報源はあくまでも情報分析を実施するための手段にすぎません。一番重要なのはプロジェクトのゴール・目的に対して、どのような分析を行うべきかデザイン・設計することにあります
当社イーパテントは特許・情報フェア&コンファレンス2018にて、情報調査・分析および人工知能のプロフェッショナルの方々をお招きしてトークセッションを開催いたします。トークセッションのタイムスケジュールPDFは当社ウェブサイトからご覧いただけます。またこのトークセッションは当社Youtubeチャンネルにてライブ配信を行う予定ですので、ぜひチャンネル登録をお願いいたします。特許情報フェア&コンファレンスに来場いただけない方もトークセッションにご興味あれば是非ともご視聴いただければと思います。み
技術情報協会から今月末に刊行される「コア技術を活用した新規事業テーマの発掘、進め方」へ寄稿いたしました。こちらは第1章コア技術を見つけるための技術の棚卸しの仕方第2章自社保有技術・ノウハウの評価方法とコア技術の特定第3章コア技術の管理の仕方と強化、拡充の仕方第4章コア技術戦略の策定と技術ロードマップの作成第5章技術・ノウハウの伝承と研究者の育成第6章コア技術ベースの研究開発テーマの発掘第7章コア技術を活用した新規事業テーマの発掘と評価第8章コア技術を活用
2018年9月末に技術情報協会からコア技術を活用した新規事業テーマの発掘、進め方が発刊されます。総勢57名の執筆者によって執筆されており、私・野崎は第7章コア技術を活用した新規事業テーマの発掘と評価第3節新規事業開発における特許情報と市場情報・ビジネス情報の使い分け1.新規事業開発における特許情報の活用2.新規事業開発に必要とされる情報3.新規事業開発のパターンと情報の使い分け3.1新規事業開発のパターン3.2パターンに応じた情報の使い分け3.3
「知財情報を経営・事業へ根付かせるために」シリーズの最終回第1回:知財情報を経営・事業へ根付かせるために個人レベル第2回:知財情報を経営・事業へ根付かせるために組織レベル(前半)今日は知財情報を経営・事業へ根付かせるための組織レベルの「知財情報分析に関するチーム作り」について説明します。知財情報を経営・事業へ根付かせるためには個人レベルと組織レベルの2つのレベルで考える必要があり、組織レベルには組織レベルでの知財情報分析に対する理解および風土醸成知財情報分析に関するチ
先日の”知財情報を経営・事業へ根付かせるために(その1)”で、「知財情報を経営・事業へ根付かせるためにはどうしたら良いのか」、「IPランドスケープを組織に定着させるためには何が必要なのか?」という問いに対して、個人レベル組織レベルの2つで取り組むべきことがあると書き、1の個人レベルについてどのような取り組みができるのか私見を述べました。今回のその2では、組織レベルで行うべきことについて説明していきたいと思います(とはいえ、実は組織レベルと言いながらも個人レベルに該当する項目が混在して
最近、セミナー・講演の依頼をいただくと「IPランドスケープ」というキーワードをタイトル・サブタイトルや概要に入れてほしいというリクエストをいただくことが多くなりました。ただ、一方で「IPランドスケープ」、つまりは知財情報分析を経営戦略・事業戦略へ生かすという活動を、より真剣に検討しなければならないのだが、具体的に何をすればよいのか?という点は明確になっていないようです。キーワードだけが先に踊っていて、中身が伴っていないという状況だと理解しています。2017年5月にイーパテントを設立す
***本投稿は2019年4月21日に追記2019年3月更新時にも触れた元ホンダ知財部長、現日本知的財産協会専務理事である久慈氏の新刊「経営戦略としての知財」が出ました。経営戦略としての知財1,728円Amazon全体を通してIPランドスケープに言及しているわけではありませんが、IPランドスケープについて取り上げた章もあります。久慈氏のIPランドスケープの捉え方が、これまで本ブログで書いてきた内容とほぼ同じなので、意を強くしました。また情報収集・分析の重要性についても所
日本弁理士会・知財ビジネスアカデミーで2015年以来、コーディネーター兼講師を務めている「知財情報活用講座」。もともとは「知的財産調査戦略」という名前でしたが、昨年度より「知財情報活用講座」へ改名しました。これまで、2014年度:東京、大阪2015年度:東京2016年度:東京、名古屋2017年度:東京と開催してきましたが、2018年度は2014年度以来、大阪で開催することになりました。こちらの講座は全5回シリーズ(3日間)で構成されています。知財情報調査・分析の基礎知識(担当:
本日7月1日は弁理士の日私は弁理士ではないのですが、ドクガクさんからお誘いをいただき昨年から弁理士の日記念企画の特定テーマでのブログ記事投稿を行っています。今年のテーマは「知財業界のライバル」とのことで、まずテーマについて確認しようと思います。知財業界のライバルのライバルと行ったときに対象:知財業界内でのライバルか知財業界外のライバル範囲:業界全体としてのライバルか企業単位でのライバルか個人単位でのライバルかの2つの捉え方があるかと思います。ドクガクさんのブ
以前に投稿した「特許とマーケティング|マーケティング・ツールとしての知的財産研究会」において、取り上げたテクノプロデューサー楠浦さんの論文(特許情報を用いた技術マーケティング,テクノロジーマネジメント2008/02)を紹介しました。楠浦さんの論文にはマーケティング(特に技術マーケティング)において、どのようなフレームワークを用いるのか、またどのような特許情報を用いるのかについてまとめてあります。公報(公開特許公報、特許公報)には、番号や日付といった基本的なデータの他に、出願
IPランドスケープ、パテントマップ、知財情報分析・・・のシリーズも5回目になりました。第1回IPランドスケープの概要第2回経営戦略への知財情報活用の歴史第3回IPランドスケープは新しいのか?第4回IPランドスケープとパテントマップは違うのか?久しぶりのIPランドスケープ関連の記事です。2015年からINFOSTA主催の3i研究会アドバイザーを務めておりますが、先日第6期3i研究会のガイダンスが開催されました。第5期より私は東京会場担当のアドバイザーとなり、大阪会場
先日の日本マーケティング学会での発表を契機に本ブログでも、特許とマーケティングについての私見をまとめていきたいと思います。マーケティング戦略立案の流れとしては(出所:グロービスMBAハンドブック)、マーケティング環境分析と市場機会の発見セグメンテーション(市場細分化)ターゲッティング(標的市場の選定)ポジショニングマーケティング・ミックス(4P)マーケティング施策の実行と評価のようになりますが、最初にマーケティング環境分析(外部環境分析・内部環境分析)が必要となります。ま
先週土曜日に日本マーケティング学会の春のリサプロにおいて「IPランドスケープを用いた新規事業創出の考え方と事例研究」と題して講演させていただきました。日本マーケティング学会ではK.I.T.金沢工業大学大学院教授である杉光先生が「マーケティング・ツールとしての知的財産研究会」のリーダーを務めており、先週の春のリサプロでは杉光先生がIPランドスケープの概要についてお話しされました。講演前に杉光先生とお話しさせていただきましたが、マーケティングに従事されている方にとって特許や知的財産という