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今回在宅看取りが出来ましたが、その在宅介護の経過について、改めて思い返しています。介護に向けた我が家の用意が整ったのは、退院の前日でした。予め自宅の平面図を作成して渡していた事もありますが、福祉用具屋さんは的確に機材を運び込み数時間で受入れ準備は済みました。用意した手摺り棒の内、一本を持って帰った以外は、ほぼ福祉用具屋さんが予め想定した内容の通りでした。介護ベッドは、状況によってベッドの使い方も変わるので、3モーターを選んでおいて良かったと思います。また手摺り棒の設置は、な
ホスピスで働いていたときからそうでしたが、今、在宅の現場で働くようになっても患者さんのお看取り後にご遺族とお話しする機会があります。その時によくおうかがいするのが、IMADOKOがとても役に立ったということです。”IMADOKO”とはこちら↓↓↓何度もご紹介しています😊やはり、あたりまえのようであたりまえではないのかも知れませんね。死に向かうときにどのようなことが起こるのか。何を指標に今どのあたりなのかを
IMADOKOがまだIMADOKOと呼ばれていない時代に書いた本がこちらです。こちらには、特に第2章にがんの医療現場における患者さんやご家族とのやり取りを紹介しています。看取りの現場で、医師も看護師もどうやったらもうすぐ死がやってくることを予測できるのだろうかと考えてきました。私も昨日、下顎呼吸が始まった患者さんのお宅に訪問しそろそろですね。手の指先が冷たくなっていて脈も手首のところで触れにくくなっています。チ
各地で現状確認ツールIMADOKOを活用して下さっているみなさま、学会でお会いできるとうれしいです❤
ある人のつぶやきがんの末期と診断されて病院に行くことも、外来で待っていることもつらくなり訪問診療が始まった。今まで通りに身体が動かなくなっていることをもっとも歯がゆく思っているのは私自身だ。先日訪問診療の医師がやってきて、玄関に出迎えた私の動きを見て「ここに手すりがあると楽にこの段差をあがれそうですね。」と言われた。わたしはそんなことを言われてショックですと率直に伝えた。介護保険の調査だと言って介護の人がやってきた。「
〈暮らしの中の看取り〉準備講座これは2014年、広島県廿日市市で開始した市民講座ですが、同じ名前のこの書籍は、2016年までに講座で使用したすべてのスライドを掲載し、解説したものです。その内容とは・・・・・・・・・・看取りとはがんで療養するとは家族としてできることとは認知症とは食べることの意味は?聴く力を養うのはなぜ?そんなことが書いてあります。この書籍を執筆中に応援して
多くの日本人が「本当は自宅で死にたいけど、それは叶わない」と思っています。その理由は•介護してくれる家族に負担がかかる•症状が急変したときの対応に不安があるが多いことが報告されています。今回、“現状確認ツールIMADOKO”の冊子を使用して介護の部分で家族の負担が大きいのはどの時期なのか。「家族に迷惑をかけたくない」という気持ちのうらにはどんなことがあるのかを、現場のエピソードを交えながらお話ししたいと思います。そして、「家族に迷惑をかけたくないから」
今回こちらの講座では現状確認ツールIMADOKOを用いて「自宅で逝きたい」はどうしたら叶えられる?を考えました。活動報告をこちらにアップしましたので是非ごらんください😊2023年11月5日第60回〈暮らしの中の看取り〉準備講座正力厚生会助成第60回記念大会〈暮しの中の看取り〉準備講座=暮らしの中の看取り=「自宅で逝きたい」はどうしたら叶えられる?現状確認ツールIMADOKOを用いて考える看取り今回、正力厚生会の助成を受...kumi-suppo.c
2023年10月14日函館で開催された死の臨床研究会秋の研修会でお話しさせて頂いた報告書がとどきました。
療養中の患者さんをそばでみているご家族も在宅チームの一員です。診療を始めるとき、患者さんと家族と一緒に現状確認ツールIMADOKOをもちいてこれからのことを話し合います。次第に自宅でも食卓まで歩いて行くことが難しくなりひとりでお風呂に入ることが難しくなると家族がそろそろIMADOKO②だなと気づいてくれます。不安でいっぱいです。これからどうなるのか。この介護がずっと続いたら私が
今週は3名の方の在宅看取りがありました。おひとりおひとりとの大切な時間を思い出します。1年半以上のおつきあいの方からわずか3週間のおつきあいのかたまで。そういえば、認知症でちょっぴりご家族が困っていた方。たばこをやめさせようと何度話しても吸ってしまうと、初めてお会いしたときにはご家族がそのことでお困りでした。肺癌でいずれは酸素が必要になるかも、というお話しをしたときも「たばこを吸っていたら酸素が使えないからどうしよ
ちょっと変なこと聞いてもいいですか?そう切り出したのは、まだまだお元気そうに見える80代の男性でした。私は今日、余命宣告された3ヶ月を迎えました。それでね、自分としてはまだ大丈夫そうなんだけど、先生の見立てを教えてほしい。たしかに。がんの治療が終了して始まった訪問診療。食べることも思うようにはいかない。それでもめいっぱい自分で工夫をして少しずつの食事が摂れるので、思いのほか体調がそれほど大きく悪化することなく。一
あるとき出会った小学生の男の子お母さんの余命がわずかだとわかったときのささやかな願いは「お母さんと一緒に寝たい」でした。今までがんと闘い、治療を頑張ってきたお母さんが、がんが進行して、治療はもう限界になり、自分はもう食事を食べることができないのにそれでも家族の食事の支度をして「家族と一緒に食卓を囲む時間が一番幸せ」と、おっしゃっていました。お母さんというのはそう言うものなのかも知れません。
緩和ケアは何をしてくれるの?緩和ケアって難しそう。そういう風に思っている人が、医療従事者にも多いようです。一方、市民は緩和ケアというと最後に受けるケアもうすぐ死がやってくる時のケアそう思っている人が多いかも知れません。緩和ケアの大切な役割のひとつに、意思決定を支援するということがあります。療養中のいろいろな場面でその時はやってきます。たとえば病気のために一時的に栄養が摂れなくなっているとき点滴
いよいよ今週末は緩和医療学会です。今年も交流集会で現状確認ツールIMADOKOについての集いを企画しました。市民が家族の立場で使用した経験や、看護師や歯科医師が在宅チームで使用した経験をお話しします。みなさんにも使っていただける様、会場で意見交換をしたいと思います。会場でお待ちしております
今までも何度もご紹介している現状確認ツールIMADOKO最初は私が患者さんや家族にこれからのことを説明するために作ったメモだったけれどこれを誰もが使える様に見える化したのが現状確認ツールIMADOKO私の説明を聞いた患者さんや家族が持ち帰り、他の家族に説明したり、家族の中で見直したり。折に触れて取り出してはまた説明を求められたり。だんだんと患者さんの状態が変わってくると家族が取り出して、今このあたりなのかな?と訪問したときに聞
緩和ケアの専門家としてどうしたらもっと緩和ケアが広く理解されるのだろう?どうしたらもっと緩和ケアが広まるのだろう?などのテーマをいただいて長年考えてきた末にたどりついたのか緩和ケアは特別なことではないということです。いやいや、緩和ケアはまだまだ十分に提供されていないではないかそういうご意見もあると思いますが、おっしゃる通りです。緩和ケアに取り組んでいる医師や看護師が何をしている
あるとき訪問した患者さんはがん治療医から、外来に通院できなくなったら、抗癌剤治療は続けられない。といわれていました。その通りだなぁ。。。と私も思いました。この方は呼吸が苦しくて、家から出ることは難しくなり奥様から状況を聞いて初めて訪問したのがこの日でした。それでも、がん治療を続けたい理由がありました。先生、抗がん剤をやめたら痛くなるんでしょ?あ~なるほど。そういう風に考えているの
がんの患者さんの訪問診療短い人は2回目の訪問がお看取りになります。一方で、つらい症状がほんのちょっとの介入で落ち着いて、ずいぶん長く訪問が続く患者さんもいるのです。最近、その患者さんのご主人が訪問診療の時に話してくれたこと。彼女がいなくなったら、と考えると突然不安になるんです。どこかが痛いとか言うと、終わりが来るのではないかととても心配になるんです。あとどれくらいこの状態が続くんでしょうか。もちろん、少しでも長く続いてほしい
最期のときに間に合わなかったそのことをずっと後悔して苦しんでいるご家族がいます。「ずっと、ずっとそばにいたのにあのときどうして離れたのだろう」その気持ちがどうしても頭から離れないのです。看取りは最期の瞬間だけではない。そこに至るまでの時間的な幅のあるもの。そういう風に伝えることで、そんなに最期にこだわらなくてもいいのだ。そう思える人もいるけれど、一方でなんとしても「ひとりで死ぬこと」は避けたかった。そう思う人もい
家族が余命3ヶ月と診断されて不安でいっぱいだったMさん。なにが起こるかわからないと言われていつも、何かが起こるかもしれないという不安で頭がいっぱいでした。もちろん、急な何かが起こる可能性はあるのですが、急なことがなければ、がんで療養中の患者さんに起こることはほぼ予測されたことです。なかでも、食欲不振はすべてのがん患者さんにみられる症状で、食欲がなくなることはある意味自然な経過なのです。そして
お母さんの考えをちゃんと聞いておきたい。そう話した私がもちこんだこのシートを母はすらすらと読みながら、これとこれね。と、○をつけていきました。(もしもの時のために伝えておきたいことAdvanceCarePlanning(ACP)私の心づもりより)自宅で暮らすことはここにはいっぱい思い出が詰まっているから。おじいちゃんやおばあちゃん(母にとっての義父母)と暮らしたことお父さん(2019年に亡くなった夫)と子どもたちと暮らしたこと
この状況でもなおできることを考えることが緩和ケア。さて、いよいよ呼吸が止まりそうという時、もう何もできないのでしょうか。自然なお看取りの時は、お別れが近づくと呼吸が荒くなって苦しんでいるように見えます。肩で呼吸をすること(努力呼吸)や顎を上げて呼吸をすること(下顎呼吸)はお別れが近づいているサインで、からだいっぱいに酸素を取り入れようとからだが反応して大きな呼吸になっているだけで、苦しくはないのです。このことをこの最期の時間に周りで見ている家族が知
現状確認ツールIMADOKOを用いたACPを某研究会で発表しましたー★これまでも何度もご紹介している「現状確認ツールIMADOKO」イマドコと呼んで下さい♪がんの患者さんをまわりで見ているご家族や医療介護従事者が何だかどんどん悪くなっているような気がするいったいこの先どうなるんだろう、と不安を抱えていると思います。右に示している項目は日々の生活の中で見えることなのでだいたい今できていることからどのあたりかがわかると思います。これを
人生の最終段階には誰もが食べられない問題に直面します。それはがんでも認知症でも老衰でも同じです。食べられない問題は、医療側からみるとこのまま食べると危険なので食べることを控えた方が良いです。栄養を補給するために胃瘻にしますか?点滴にしますか?という提案がされがちですがその人の人生を考えると食べられない状況に対してどう工夫したら食べられるか?と考えることが重要です。食べられない問題に直面したとき
某地域の開業医の先生から声をかけていただきIMADOKO研究会を開催しました。内容はIMADOKOについてご紹介し地域でどのような場面で使っていただけるかいくつかのアイデアをご紹介しました。がん治療医から在宅医になった先生たちばかりで、がん治療の現場から離れてみて初めて気づくことがあるというお話しが印象的でした。がん治療医は当然のことながらがん治療に意識が向いているので患者さんの日常生活のことを想像してみる余裕がなかなかなく本当に
病院と在宅の医療や介護をつなげるためにどんな人材が必要か?を考える研修に参加しました。がんの終末期、治療はもう難しいよねという段階になってもがん治療医から、そろそろ治療はやめて今後の過ごし方について考えた方が良いという話題はなかなかされない現状があります。もちろんそう言ってくれる治療医もいますが、患者さんががん治療を頑張っているときにその話題にはいるにはやっぱり少し勇気が必要ですよね。そして、がん治療をやめたから死