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アメリカのトランプ政権が「トランスジェンダーを行政上認めない」などと言う、時代に逆行するような事を検討していると報じられて、物議を醸しています。アメリカでは、およそ140万人もの人が行政上認められないことになってしまいます。こういう差別は、性のことだけでなく、個人の個性を潰してしまいそうで、私は、正面から反対します。もちろん、性的マイノリティーと一括りにされている方たちにも、多様性があります。もしかしたら、分かりにくい言葉なのかもしれないので、『トランスジェンダー』と『シスジェンダー』に
(クライエントさんの許可をいただいて、掲載しています。無断での転載は、どうぞご遠慮ください。)喪失体験は繰り返すと言われています。例えば、パートナーが亡くなった場合、亡くなった日、誕生日、結婚記念日、旅行に行った先など、故人が思い出される折に触れて、喪失感が戻ってくるのです。喪失は長い時の間に形を変えて行きます。その変化に気付きながら、向き合っていくことが大切です。また、喪失は、時に、意図せずに個人のアイデンティティとなる事があります。そうすると、喪失を手放す事が怖くなってし
(クライエントさんに許可をいただいてご紹介させていただいています。無断での転載などは、どうぞご遠慮ください。)「喪失」は、生きていれば誰にでも起こりうる事です。英語でロス(Loss)とも言い、その後に起こる悲しみ(grief)と合わせてグリーフ・ロスと耳にすることも多いかと思います。例えば、大切な方が亡くなったり、大事にしてきたペットが死んでしまったりした時に、人は喪失を体験します。死別の他、離婚、転居、失恋などでも喪失は起こります。また、喪失は外にある存在を失った時だけに起
*クライエントさんの大切な体験です。どうぞ無断での転載はご遠慮ください。お願いいたします。個人が持っている、自分の力や支えとなる何かを「リソース」と呼びます。経済用語でも資源などと訳されたりしますが、心理学でも大切なリソース。必ず自分の内側にあるリソースですが、様々な原因で時に人はそれが見えなくなります。彼女も、そうでした。両親は既に他界し、頼れる人がいない。まだ幼い子どもがいる。夫はいるけれど、家庭にも子育てにも無関心。そんな中で、彼女はリソースが見つからずに苦し
「虐待」には、いろんな種類があります。身体的、性的、精神的(心理的)、ネグレクト・・・幼い頃に受けた方も、成人してから受けた方もいらっしゃいます。たくさんのクライエントさんとワークさせていただいていますが、その中から一つ。このお話は、幼い頃から父親に身体的虐待を受けた男性の体験です。子どもの頃に虐待を受けると、どんな影響があるでしょう。何をしても自信が持てない。常にビクビクしてしまう。人を信頼することが難しいか、人とのバウンダリーが緩くなる。依存しがちになる方もいます
8月は、実は苦手な月なんです。まぁ、暑さと湿気が苦手というのがもちろんあるんですが、8月に亡くなった方が多くて。父方の祖父も、祖母も、大事な友人の小さな娘も、大切な友達も、8月に亡くなっています。小さな友達が亡くなったのは、祖父が亡くなった直後でした。幼稚園を始めた祖父だったので、面倒をみてあげてねと、お願いしたのを覚えてます。祖母が亡くなって一年。一周忌を済ませたところです。祖母は、私がアメリカから帰ってくるのをまるで待っていたようでした。「おばあちゃん、待
(このブログは、クライエントさんの許可を得て掲載しています。直接ブログへのリンクではない転載はご遠慮ください。)流産の経験をした人は、意外に多く、そして意外と身近にいます。そして、それぞれが違う苦しみを抱えてる。「また次がある」「またできるよ」「泣いてもしょうがない」「切り替えて!」そんな言葉は、どんなに残酷だろうと思うのです。5回。このクライエントさんは、最初の妊娠は赤ちゃんが健康ではなく、自分で決めて妊娠を止めないといけなかった。それから、4回
(GIMの詳細ついてはHPをご覧ください!)GIMは体験型のセラピーで、映像を見ているというよりは、視覚的イメージの場合、映画の中の登場人物になってそのイメージを実際に体験する、という感覚に近いんです。だから、感情も強烈な場合があるし、手足が震えたり、怖かったり、でも、胸の中から沸き起こる喜びがあったりします。そんな横で支えているセラピストも、実はクライエントと一緒に「旅」をしています。がっつり一緒に入り込んでいるんです。意識は保っていますが・・・(笑)先日、
口を開くと暑い〜💦しか出てきません。夏が苦手なんですが、今年は夏に体重を減らさないように頑張りたい・・・。一ヶ月前くらいに「おっさんずラブ」というドラマを観まして、その世界観が良いなぁと思ったところから、色々と思ったことをつらつらと書いてみます。何が良いなぁと思ったかというと、その世界観なんです。もちろん、細かいところまで気を使っていて、俳優さんたちがすごく演技上手!なんてのもあるんですが、一番響いたのが、マイノリティーについて偏見を持っている人がいない職場のお話だっ
こんにちは。雨が降ったり、風が吹いたり、突然暑くなったり、落ち着かない毎日ですね・・・。7月13日(金)、東邦音大エクステンションセンターにて、GIMの体験も交えた講義をさせていただきます。体験ワークショップで学ぶ音楽療法のシリーズの一つになります。これは、GIMのトレーニングではありませんが、GIMを知っていただくのに良い機会かなぁと思います。ご興味のある方は、ぜひ!https://www.toho-music.ac.jp/extension/course/
最近、クライエントさんが、こんな事を言ってました。「最近、我慢せずネガティブでいました。我慢せずいるって、自己肯定なんだなぁ」そうなんですよね。ネガティブな自分でも全く問題ないんです。それを否定しようとする、または否定したい自分が問題なんです。誰が、誰を否定してるんでしょう。あるクライエントさんは、自分がちょっと「嫌だなぁ」と感じた事をみんなの例えを使ってお話します。「みんなに迷惑かけて、みんな嫌なんです」では、あなたの気持ちはどうなんですか?みんな嫌でも、あな
時々、いろんなことがごちゃごちゃしすぎて、訳わからなくなること、ありませんか?私はよくあります。相手の事を考えすぎて、逆にどうしたら良いかわからなかったり、無性に腹が立つのだけど、そんな自分を不甲斐なく思ったり、やりたい事がたくさんあって、でも優先順位がつけられなかったり、自分の伝えたい事が伝わらなくて、がっかりしたり、状況を考えて絶対に正しいことをしても、スッキリしなかったり。ごちゃごちゃして、うぎゃーってなりそうだったら、まずは整理整頓しましょう。紙に、自分の気
日に日に寒さが増してきましたが、この寒さがなんだか嬉しくて、暖房をギリギリまで我慢して凍える日々を堪能しています(笑)12月生まれだからでしょうか・・・。皆さんは、冬はお好きですか?先日、クライエントと「人は変われるのか」という話をしました。どう思われます?このクライエント、ちょっと前までは、人は変われるどころか、「変わりたい」と思うことすらできなかったんです。色々な事情で、人は自分の欲求すら捨ててしまったりします。自分はこのまま生きていくだけ。辛いだけ。なら、死
月に二日ほど名古屋に行って音楽心理療法(GIM)をしております。GIMをするには、GIMフェロー(FellowoftheAssociationforMusicandImagery/FAMI)という資格が必要で、トレーニングを終えていないセラピストはスーパービジョンが必要です。このGIMフェローなのですが、私も含めて日本に3人しかいません。東京、大阪、そして横浜の私です。でも、たくさんの方にGIMを知っていただきたいし、受けていただきたいです。なので、毎月1回、二
最近、GIMに興味を持ってくださった方もいらっしゃるので、GIMとはなんぞや〜というお話も少ししてみたいと思いました。よくあるのが音楽療法の誤解。「音楽聞かせて、アルファ波とか、シータ派とかで療法するんですよね?」とか、「眠れないのですが、良い音楽はありますか?」とか。音楽療法は、人(クライエント)と人(セラピスト)のつながりによって行う療法で、音楽は手段になります。一緒に歌ったり楽器を演奏するだけでなく、即興をしたり、歌詞から人生の意味を考えたり、作曲したり。人生の終末において、
少し前のブログに、GIMでは夢を見るように音楽を聴きながらイメージが自然に湧いてくる話を書きました。が、もちろん、イメージが自然に出てこない方もいます。イメージを考えて思い浮かべるようにするのとは違うので、出てこなければ出てこないで大丈夫なのです。視覚的なイメージの出てこない方で、よくあるのが身体的イメージ。視覚的なイメージと同時に出てくる事もあります。よくあるのが、手足への感覚(パチパチ、ぞわぞわなど)、胸が重い、目が回るなどです。そのような身体的なイメージを元にセ
無事にGIMレベル2トレーニングが終わりました。ご参加いただいた皆さまにとって、そして日本の音楽療法にとっても意味のある事だったように思います。ご協力いただいた、名古屋音楽大学には感謝の言葉がつきません。その名古屋ですが、ご縁があるようで、定期的にGIMをしに伺う事になりそうです。週末を挟んでのスケジュールになると思いますが、詳細は未定です。月一回を予定しており、場所は春日井市の高蔵寺あたりか、もしくは名古屋駅周辺を考えています。最大で5−6名を受け入れられるかと思います。料金は
今年も、名古屋音楽大学で開催されるGIMのトレーニングに、通訳兼サポートで参加させていただくことになりました。昨年開催されたレベル1の続きですが、すでにレベル1を他のトレーニングサイトで受講された方も、ご参加いただくことができます。詳しくは名古屋音楽大学のサイトをご覧ください。http://www.meion.ac.jp/topi/gimレベル2講座受講申込の受付開始のお知らせ/また、レベル1をもう一度やってほしいなどのご要望がございましたら、お知らせください♪
GIMでいうイメージは、視覚的ないわゆる「イメージ」に限らず、体で感じる感覚であったり、直感であったり、感情もイメージとしてとらえます。GIMの体験は人によって異なるため、どのイメージが出てくるかは始めてみないとわかりません。普段、視覚的イメージ中心の方が、ある日ふと身体感覚的イメージを感じることもあります。GIMのイメージの話をするとき、一番わかりやすいのが視覚的なイメージだと思いますので、今日はそのお話。GIMをしていていつも感じることは、人の心の風景の美しさで
昨年、日本で初めて開講となった、GIMのLevel1トレーニングですが、今年は、Level2の開講が正式に決まりました。http://www.meion.ac.jp/topi/音楽療法公開講座guided-imagery-music-gim実践家育成プログラム(/これまでに、日本以外でLevel1を受けられた方もご参加いただくことが可能ですので(受けられたトレーニングの構成がAMIの基準に沿っている場合)、ご興味のある方は、名古屋音楽大学までご連絡ください。GIMってな
2月は、シャロン・ザルツバーグのメディテーション(瞑想)チャレンジなるものがありまして、参加しております。今日のテーマは、食事の瞑想でした。食べ物を見つめ、匂いを感じ、感触を楽しみ、ゆっくり味合う。その一瞬を見つめる、正に瞑想です。食べる事は単純な作業なのですが、普段どんなに食に感謝していないのか気づきました。テレビを見ながら、明日の予定を考えながら、課題のことを考えながら。「食べる」という生きるのに一番必要なことを、どれだけ流していたでしょう。じっくり味合わず、すぐに飲
久しぶりすぎるブログ更新で、いつまで続くやらわかりませんが、GIMの事をもうすこし書いてみようと思い立ちました。ボニー式GIMは、正式にはtheBonnyMethodofGuidedImageryandMusicと呼ばれていて、BMGIMと約されたり、ボニー式とも呼ばれています。ヘレン・ボニー博士が、自身の経験、音楽療法士としての経験、そしてメリーランド精神医学研究所における研究の中から作り出した、音楽を用いる心理療法です。1970年台頃から確立されていきました。