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大西の残りソフトタイヤはQ3で配給される1本を除けば新品が1本あるだけで残りの2本はQ1で使ったお古だったそんなわけで1回目のアタックはお古で走ってもらう事になったQ2の1回目にお古を履くのはいつものことだったがレースで2回ストップになった場合考えられる戦略はソフト2回とミディアム1回なのでこれはこれで問題だったセッションが始まってすぐに、ピアストリ、サインツ、サージェントの順でコースに入っていく1回目のタイミングとしてはこの辺が良いだろうと思いサージェントの後
妙な緊張感があるいよいよ本気モードの予選が始まる母国ファンの前でいいところを見せたいスタッフ全員がそう思っていたことだろう予選では、ラバーが改善されるのを待ってコースインするのがいつもだったがイエローフラッグやレッドフラッグなどのリスクを少しでも減らしたかったそんな事を考えつつ”母国ファンの前で”この言葉が、ズシリと肩に乗っているのを自覚したのは「リスク」という言葉に敏感になっているなとふと、思ったからだった日本が母国ではないフレッチャーは「もう出すんですか?」と
FP3だ完成度の高い週末にしようとみんなはりきっている金曜日は小雨の天気予報だったが今日と明日は晴天予報だったうちのような下位チームにとっては波乱が起きない天気模様だった秋の鈴鹿は天気が荒れる事も多く忘れもしない2019年の鈴鹿は台風の影響で土曜日のセッションが中止となり日曜日の午前に予選が行われたほどだったさて、そんな天気予報な事もありタイヤの配分を考えて、大西はFP2の最初に少しだけ使った中古のソフトを履かせることにした武田の方もFP2で使った中古が残って
FP2が始まった午前中のFP1では雨が降った影響でセットアップが遅れ気味だったこのFP2で取り戻さないといけないがあまり大きな影響はないだろうと思っていたパーツのアップグレードに関して大西と武田が、マシンに不慣れな状態であるという話がシルビアから持ち上がったあまり考えていなかった話だったこの日本に、シャーシとアンダーフロアのアップグレードを入れてFP1から走らせていた大西と武田は、それを感じていたらしくブレーキングポイントやライン取りについてFP1のあと、データ分析
なんだろう前戦のオーストラリアGPが終了して撤収が完了したピットを確認した後日本行きの飛行機に乗ったあたりからずーっと緊張している僕の心拍は、これまでの人生で経験がないほどに高鳴っている日本GP鈴鹿鈴鹿から、50km程のところに僕の実家がある世界を回るF1村においてこの距離感では自国GPというよりも僕にとっては、地元GPだった金曜日の午前だというのに鈴鹿サーキットのピットウォールから眺めるホームスタンドは満員御礼だった僕はつい最近まで向こう側にいて心を驚
予選では大西がQ3進出目前の11番手ということで2戦続けてのポイント獲得のチャンスがまさに目の前にある手を伸ばせば届きそうなところにあるのだが実は、天空の星空のように果てしなく遠いのだったなぜなら、22番手にルクレールが沈んでいるからスタートと同時に怒涛の追い上げでさっさと入賞圏内に這い上がってくるのは明らかだった手堅く2回ストップでいくか大西ですらタイヤがギリギリいけるかいけないか心配になる程のリスクを取ってハイリターンを狙うか議論が分かれるところだった武田
Q2が始まったまっさきにフェルスタッペンが出てきたそれに被せるかのようにリカルドが真っ先にコースインする事になった僕はガスリー作戦を思いフェルスタッペンの直後に大西を出すことにしたところが、意外にもフェルスタッペンが入念にタイヤに熱をいれることなく淡々とアウトラップをこなしていくフリー走行の時からそうだったがこのアルバート・パーク・サーキットではタイヤがゴリゴリと音を立てながら削れていくような感じで削れていくのに、なぜかうちのマシンはタイヤに熱が入らなかったそのため
予選が始まる直前に武田を呼んだフレッチャーとシルビアも呼んだ議題は武田のセットアップだFP3の最後の最後に調整をしたものの走行時間が足らず武田はフィードバックができないとの事だったFP3の2回目の調整で、1回目の調整よりも感触が悪くなっているという話だったのでこのまま武田にも良し悪しの判断ができないセットアップで予選に挑むのか、FP3の1回目のセットアップに戻すのか問題はここだった本来なら武田が決めれば良い話ではあったけど武田は机に置いた手をじっと眺めて考えていたし
金曜日は結果だけを見てみれば散々な一日になってしまったと、言っても武田は淡々とマイペースにセットアップを煮詰めていただけで大西が一人で乱舞無双している状態だったわけだが・・・。大西は所定の予定通りミディアムとハードの比較を行うためにハードタイヤを履いて20周分の燃料を入れて送り出した武田の方も昨日FP2までに煮詰められなかったセットアップの続きを行うという事でソフトを履いて出ていったFP3を15分ほど走行したところで武田が帰ってきた感触は良くなっているが
午前のFP1を燃料切れで赤旗中断にしてしまった大西のセットアップをインターバルの間に調整した相変わらずブレーキングとトラクションが治っていないという事だったそこの調整をメインに行っているようだったしかし、このオーストラリアGPではタイヤが問題になりそうだったうちのチームだけの問題なのか他のチームも同様なのかFP1だけでは、いまいち判別できなかったがとにかくソフトタイヤはこれまでにないくらいガリガリと削れていくまるでフライパンの上のバターのようにレースでソフトは使
ポイントを獲得した次の戦いという意味でシーズン的には重要な意味をもつオーストラリアGPのFP1が始まった大きな期待と変な緊張感を感じていたいつもは起きないような事が起きるかもしれないから緊張感をもって挑みましょうと、木曜日の会議でシルビアが話していたのを思い出していたピットレーンがグリーンシグナルに変わった瞬間藤本とフレッチャーがピットクルーに「GO」と言っていたその短くも気合の入った語感を僕はしっかりと感じていた数周したところで大西がメルセデスのラッセル
参戦2戦目にしてポイントをゲットできたしかも、2ポイント4台がリタイヤする荒れた展開だったけれど最初にミディアムを選択したことで最初のセーフティーカーをステイアウトする判断となり結果的に次のレッドフラッグで新品ハードに交換できた瞬間が今日の結果を決定づけた瞬間だっただろう最初から1回ストップでいく作戦だった事もこの判断の助け舟になっていただろう大西と武田・・・とくに大西のタイヤ温存のテクニックに助けられた他車が同じタイミングのハードをガンガン使っていく中大西はひ
Q1が始まった直後に誰もいないコースに大西を送り出したまずは1回タイムを出してから2回目をどのタイミングにするか考えたかった大西がピット出口に差し掛かったところで続いて武田も送り出した両車ともにクリーンエアでアタックラップに入っていったラバーの状態が、まだ完全ではなかったけど大西も武田も良い走り出しだった大西が先頭で帰ってきて1:27.929のタイムを叩き出したFP2の予選想定よりも大幅なタイムアップだったこれはいけるかもしれないと思っていたらノリスが帰ってきて
FP3は主にレース時のタイヤについてデータを取ろうと考えていた大西にはミディアム武田にソフトを履かせて双方ともに28ラップ分の燃料を積んでコースへ送り出したミディアムとソフトでの周回数の限界を知りたかったしペースそのものも把握しておきたかったなので、今回はバトルを禁止した後方から早いマシンが来たら素直に前に行かせるように指示をしたところが、FP3開始から8分ほど経過したころ大西のマシンにピアストリが追いついた大西には藤本が前に行かせるようにと無線で伝え
FP2が始まったFP1でやり残したセッティングがメインになってくるFP2が重要なのは開催される時間帯が土曜日の予選、日曜日の本戦に近いこともあり気温、路面温度などのコンディションが似ているのでここでセットアップをかためてしまう事が大切になると、そんな事を言っていたらさきほど出ていった大西が無線で何かを叫びながらピットに戻ってきたどうやらFP1でセットしたセッティングが気に入らないようだ大西のフィードバックを聞いているとハンドリングとストレートスピードは良いのにブレーキ
第2戦サウジアラビアGPが開幕した前戦バーレーンGPでは最後の最後でニコ・ヒュルケンベルグを抜き13位と大健闘と言っても良い内容だっただけに超高速のモナコと言われる、ここジッダでも結果を残したいと思っていたただ、バーレーンから連続開催だっただけにアップデートが間に合わず、バーレーンと同じマシンなのが気になった明らかにうちのチームのマシンは中速コーナーでの速度が鈍く大西と武田のテクニックでなんとか戦えただけだっただから、ここジッダでも戦いにならないのではないかと考えていたジ
レースが終わったスタートから両ドライバーへ出した指示は完全な失敗だったこれに関しては、両ドライバーへチーム代表として謝罪したそして、謝罪した事をマスコミに公表したこれは最序盤に、周囲のペースについて行けなかったのはドライバーの責任でも、マシンを開発・製造してくれたスタッフの責任でもなく僕一人の責任である事を公にすることでチームの士気を下げたくない想いがあったそんな想いもあったけど、両ドライバーには作戦でもなんでもなくただの指示ミスという事実は言い訳のしようがなかった大
予選が終わった結果は大西が14番手、武田が18番目だったどん底最下位の二人にならなくてよかったこれならまだレースで戦えそうだったポイントを取りに行きたいけど実際は、そう甘くはないようだったQ1の結果を見てみると1位フェルスタッペンから1秒以内で絞ると9位のジョージ・ラッセルまでだった10位のランス・ストロールに角田裕毅がなんとかくらいついていけそうな雰囲気を持っているだけでタイム的にそれ以外は完全なBフループと言った感じだったスポンサーには現実的に大西
Q2だ正直、Q1のタイムを見る限りQ3への進出は難しそうだ新品のソフトは後2セットあるレースで1本残しておきたい気持ちもあったけど予選で1回使っただけのタイヤならレースで使用する分には問題ないとシルビアが言うのでQ2でも新品を2本使おうかと思ったけどQ3に進出した場合の事を考えてQ2の1回目はQ1で使ったソフトを履くことにしたQ2が始まって、まっさきにハミルトンが出てきた少し意外で驚いたけどQ2の出だしは、大西を少し遅らせて出すことにした中古タイヤという事もあり路面
Q1がスタートした予選でマシントラブルが発生したらどうしようとかスピンしてクラッシュして大破したらどうしようとかネガティブな事ばかりを考えてしまい昨夜は寝ることができなかった砂漠のバーレーンらしく予選も雨の心配は皆無のようだ予選の戦略はFP1が始まる前から決めていた開始早々の誰もコース上にいない状態でまずは1回目のアタックを行うこれしかないと考えていたさっそく大西を送り出す武田は少しタイミングを遅らせるが大西が4ターンを超えた当たりで出そうと思ったらちょうど同じよ
FP1ではハードとソフトを使用しFP2ではミディアムとソフトを使用した使える残りのタイヤはレース用に各コンパウンドを1つずつ残す必要があるのでソフト5本とミディアム1本のみレースではソフト2本とミディアム1本を使う予定で予選用に新品ソフトは3本残しておきたいとなると、FP3で使用できるのはソフト1本とミディアムが1本のみこれは大西も武田も同様だった大西はセットアップが終わっているのでミディアムでのロングランを行うことにした武田の方はFP2が終わった後セットアップは完璧と
FP1で煮詰められなかったセットアップを詰めていく作業から開始したFP1の最後に少し調整したセットアップを試す大西が早速の好感触との事でこれは幸先が良い感じだったエンジニアが大西のフィードバックをもとにマシンの各所を微妙に調整していくピットレーンから作業しているエンジニアの姿を見ていると本当にF1のこちら側に来たんだなぁと実感するそんな感傷に浸っている僕を不思議そうな眼差しで藤本が見てくる何か言いたそうな藤本を横目に僕は天気を確認するふりをして手を伸ばして空を見上げた
FP1が始まったここからが本当の僕らの旅の始まりになるに違いないPUの爆音が鳴り響く中そんな事を思い、今年24戦と、来年以降に思いを馳せていたら1週間前のプレシーズンテストの後に行ったブリーフィングの事を思い出していたプレシーズンテストでは散々な結果だったマシンの競争力にこれほどの差があるとは正直考えてもいなかったレギュレーション通りに作ったマシンはとんでもないマシンだったようだマシン性能で言えばロングランのタイムを比較するとタイヤ劣化はいくつかのチーム
F1への参戦を決めたのはいつだったろうかあれから随分と時間が経った気がする参戦の後ろ盾となってくれていたホンダが急遽撤退を決め一時は参戦を諦めたそんな時一緒にホンダを説得してほしいととあるドクターに言われた事をきっかけに僕たちの夢はつながったYoshinaRacing発足ホンダがレッドブルへPU供給を継続する事を決めたと同時にホンダの強力なバックアップとレッドブルの政治力をもってF1への参戦が認められた僕たちは早速、銀行を説得しマシンを開発する為の事務所を建設、シ