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『死ぬ瞬間死とその過程について』(E・キューブラー・ロス著)を読了。約200人の末期患者をインタビューし、「死」に関する心の動きをさぐり、どう向き合い、支えていくべきかをつづったもの。終末医療に携わる人々のバイブルとして知られている本です。遠藤周作さんのエッセイでこの本が紹介されており、興味をもったのが手にとったきっかけ。約450頁となかなかのボリュームですが、難しい表現や専門用語は一切使われておらず、医療に携わらない人でも読むことができます。対象としているのは、死を宣
◆死ぬときはひとりではない肉体の機能が停止した後、痛みがなくなって、私どもが霊的身体と呼ぶ、まったく欠けたところのない完全な身体を獲得して身体的完全感をおぼえますが、それだけでなく、死ぬときはひとりではないことも知ります。どうして死ぬときにひとりではないのか、それには三つ理由があります。ゆっくりと死んでいく患者たちは〈ガンの子どもたちもそうですが〉死にさきだって、自分の肉体から離れることができるということに気づきます。いわゆる「肉体離脱」体験です。私たちは誰でも、ある種の睡眠状態にあるときに
◆共通点私が発見した三つの共通点についてお話ししましょう。私たちが肉体を離れるとき、恐怖も不安もありません。私たちは存在全体が超意識になるのです。超意識は意識するよりも次元の高いものです。というのも、肉体を捨ててきた場所で起きていることすなわち、遺体のそばにいる人が何を考えているかとか、その人たちが自分で自分にうそをつくためにどんな言いわけを使っているかといったことをも、超意識は含んでいるからです。死後の私たちはずっと物理的な全体感覚をもちつづけます。事故や死の起きた状況を全体的にとらえる