ブログ記事38件
先日マルカリアンの鎖付近を再び観察して、長焦点鏡筒で撮って見たくなったM91銀河を、月や薄雲がある中ですが、大型連休前半に撮影挑戦しました。どうも、望遠鏡の光軸がズレてきたようで、恒星が卵形に変形してしまいました。これを最近の画像編集技術でごまかして、さらに、昨年のRGBデータと合成して、無理やりLRGB画像を作って見ました。昨年のRGB画像と今回のLum画像の向きが、縦横違っていたので、正方形に近い画角になりました。なんとかそれらしくなりましたが、流石に画像には荒さが残っています。短焦点望遠
ジェミニ天文台が、「サギが魚を捕まえようとしている!」と紹介した、HeronGalaxyを撮影してみました。りょうけん座のおよそ1億6000万光年先にある「NGC5394」と「NGC5395」が、相互作用を生じている銀河です。ウィリアム・ハーシェルによって、1787年に初めて観測されました。大きなNGC5395がサギの「体」に、2本の大きく伸びた構造を持つNGC5394が細長い首の先にあるサギの「頭」に見立てられています。「頭」から伸びたクチバシの先のPCG2101092銀河は、
前回ブログの予告通り、5年ほど前に撮影したM99銀河に再挑戦してみました。おとめ座銀河団のフェイスオン銀河です。位置的には、かみのけ座領域にあります。渦巻き構造が美しいですね。発色も綺麗です。時間をかけて撮り直した甲斐がありました。春の銀河は小さめが多いですが、たくさんあって楽しいです。トリミング前の画像もご覧いただきますね。5年前と同じ場所で、同じ鏡筒と赤道儀ですが、カメラは最新型のモノクロセンサーです。総露出時間は3時間半越えとなりました。現像手技(支援アプリケーション)の向上もあって
3年前に、おとめ座銀河団を短焦点望遠鏡で撮った時、マルカリアン鎖を主体にしたら、隅よりになって不鮮明にしか描写できなかった系外銀河M60。これを主題にした撮影を、長焦点鏡筒で行ってみました。焦点距離1850mmでAPS-Cセンサーカメラで撮ったものを、少しだけトリミングしました。左の大きな楕円銀河がM60で、すぐ右上にNGC4647が重なっています。画面右端よりの銀河はM59で、こちらも模様がない楕円銀河です。他にもたくさんの銀河が写っているので、トリミング前の画像に、マークを付けて
2月から3月にかけて、長焦点鏡筒で4夜もかけて撮影したのは、メシエカタログ天体1番の🦀星雲です。晴天率の低い当地で、RGBに5時間、ナローにも5時間の長時間撮影データを確保して、ゆっくり現像していました。かなりのトリミングですが、まずは、一般的なRGB合成画像をご覧ください。かに星雲は、おうし座にある超新星残骸で、約6500光年の彼方にあるとされています。1054年に観測された超新星爆発の後、1000年弱の間に作り出された造形で、これからも広がり続けるかと思うと、その姿を記録できるのが嬉しく
先日撮影した、トールの兜を再画像処理しました。PCの性能が上がり、フィルタのかけ直しや、繰り返しの処理がやりやすくなり以前よりちょっとだけ見れるものになっています。トールの兜というよりは、サイクロプスの頭のようですね(^^;Ha=5分×15枚Oiii=5分×15枚露出計150分GS300RC/TRf=1992ミリF=6.5ASI2600MM(-20℃gain100)EQ8赤道儀
ちょっとした気まぐれで、銀河祭りに参加してみたのは、NGC4559銀河です。と言っても、機材任せで、眠っている間に撮影されていたものです。小さくて淡い銀河ですね。世界の強者たちが、カラフルな画像を見せてくれているので選んだのですが、そう簡単には綺麗な画像は得られない難物のようです。ノイズだらけの稚拙な絵になってしまいました。まだまだ修行が足りないようです。精進して、さらなる高めを目指しましょうね。備忘録:(以下、個人的な覚書専門的な内容を含むので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はス
先日撮影しましたNGC3628とM106の色情報を撮り足しまして少し派手目の画像処理してみました。ちょっとやり過ぎ感はありますが、立体感出たよな気がします。NGC3628M106星の色が赤と青ちゃんと出ましたが少し派手目ですかね??
おとめ座の銀河、M104別名ソンブレロ銀河を撮影しました。ソンブレロとは言いえて妙で、メキシコの民族衣装である帽子にそっくりの形をしています。最初は分厚いバルジを持つ銀河とされていましたが、観測技術が発達し、楕円銀河の中に薄く大きなディスクを持つ銀河が存在することがわかりました。ちょっとアップGS300RC/TRASI2600MMPro(-20℃Gain100)EQ8L=2分×40枚R=2分×10枚B=2分×10枚G=2分×10枚(※RGBは2×2ビニング)露
今までM106を狙ったら必ずアクシデントに見舞われうまく撮れなかったのですが、今回はなんとかなったみたいです(;'∀')小さな銀河がM106の周りにたくさん写り込んでいて、一体何億光年離れているんだろう、なんて考えていたら気が遠くなりそうでした。GS300RC/TRASI2600MMPro(-20℃Gain100)EQ8L=2分×53枚R=2分×12枚B=2分×14枚G=2分×12枚(※RGBは2×2ビニング)露出計182分自宅観測室より撮影
皆さんが彗星を撮られているのを横目で見ながら....うちの観測室から見た北西側には山があるんですよー(涙)悔し紛れにしし座の銀河を撮影。GS300RC/TR+TOA・RD合成F=6.58焦点距離2000㍉ZWO_ASI2600MMGain100-20℃EQ8赤道儀L=2分×50枚R=G=B=各2分×15枚露出時間計190分(Bias30枚ダーク2分×20枚フラット各10枚)
再挑戦で気合を入れて臨んだものの、Hα撮影は月が昇ってからだったためか、思ったほどには描写できてません。それでも、更にもう一晩の撮影を追加して、前回の作品よりは良くなりました。北を上にした画像でご覧ください。蛇に睨みつけられて石にならないようにご注意ください(笑)メデューサの名前に関しては、前回の記事をご参照くださいね。備忘録:(以下、個人的な覚書専門的な内容を含むので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)撮影データ:メデューサ星雲(Sh2-274)AXP赤道儀
M63ひまわり銀河を撮影しました。渦の構造が複雑でまるでひまわりの花びらのようなのでこの名があります。先日、フェイクレザーで作ったトラスカバーがコントラストアップに一役買ってくれたようです^^GS300RC/TR+TakahashiTOA-RDF=6.57f=1998mmZWOASI2600MMEQ8L=1min×80R=G=B=1min×20Pixinsight→PhotoShop自宅観測室
今シーズンも、おおいぬ座の散光星雲NGC2359撮影に挑戦しました。年末12月から年明け1月まで、合計3夜にわたる総露出時間10時間越えの撮影成果はこのブログをご覧の方々には、Thor'sHelmetとしてお馴染みの対象ですね。初めて撮った4シーズン前の10倍以上の総露出時間、昨シーズンのかぶと星雲とでは4倍以上の総露出時間を確保することで、さらに違った表情が現れました。3度目の正直となったでしょうか。中心部を拡大すると家内からは、「スティッチ(ディズニーのキャラクター)に見える
しし座にあるNGC2903銀河を撮影しました。L=5分×12枚R=G=B=各5分×4枚計120分露出GS300RC/TR合成焦点距離1992ミリF6.5ZWOASI2600MMゲイン100マイナス20度設定昨夜は赤道儀の調子も良く、良いペースで撮影が進んでいたのですがHαフィルターが汚れていたらしく、先に撮ったトールの兜がパーに(涙)あとから撮ったNGC2903がいい感じに写っているのでカメラ自体の曇りではなく、フィルターのトラブルの様です。トールの兜のOii
やまねこ座の銀河・NGC2683を撮影しました。GS300RCとASI2600MMの組み合わせで初めての撮影です。光軸が少々甘い以外はおおむね満足できる撮影になりました。焦点距離1993ミリですが、ガイド精度は中々良く露出中ガイド星が±4からはみ出すことは一度もありませんでした。何より収穫だったのが、撮影中に温度変化でピントが甘くなった時に近くにある6等星まで移動し、ピントを出し、また撮影対象まで移動するという一連の動作をすべてリモートで行えたことです。難を言うならば..
夕方から、撮影準備今夜はNGC2638という小さな銀河を撮影予定。うまく行くといいなぁ
お天気が不安定になって来て、天体撮影が容易でなくなって来ました。この間までの猛暑が過ぎたら、もう冬の到来ですね。11月のわずかの晴れ間に撮った対象のひとつ、NGC40(ケフェウス座の惑星状星雲)です。まずは、RGB画像のトリミング画像です。小さいので思いっきりトリミングしたら、星が膨化しているのが目立ってしまいました(汗薄雲のせいなのか、ピントが甘くなったのか?蝶ネクタイに見立てた「Bowtienebula」の愛称がありますが、そのイメージは全く湧きません。強調しすぎて、中
追加でナロー画像データを取得できたので、先日LRhGB撮影したこぎつね座の散光星雲(Sh2-86)を再現像しました。まずは、HαとOIIIのAOO画像データとRGB画像を合成して、さらに、LとHαを使ったLumでLRGB合成を行なった、Lh-NBRGB画像です。星の色は、RGB画像から拝借しました。前回のものより、階調整も解像度も改善した気がします。カラーアシストに、Hαだけでなく、OIIIも使ったほうが、色も自然に思えますね。PixInsightのNBRGBスクリプトなどを利用したのが功を
明るくて、変わった形をしているけど、ちょっと小っちゃい惑星状星雲も、10月に撮ったので現像してみました。トリミング前の画像です。真ん中の青っぽいのが、みずがめ座の方向約5000光年の距離に位置して、土星状星雲(NGC7009)と呼ばれる惑星状星雲です。惑星状星雲は、超新星にはならない太陽程度大きさの星の恒星が一生を終える頃、赤色巨星となった際に放出したガスが、中心の星の放出する紫外線に照らされて輝いているものです。惑星とは本来無関係な天体ですが、惑星状星雲との名は、望遠鏡で観測したときに緑がか
豊富な銀河団で有名なAbellカタログですが、惑星状星雲も含まれています。その中では比較的大きいらしいと、ついに、Abellカタログの惑星状星雲にまで手を出してしまいました。でも、淡いので、写りが良くなりそうなナローバンドパスフィルター撮影のAOO画像です。AOO画像なので、色の深みがありませんが、楕円形の宝石のような惑星状星雲の形が出てきました。ちょっと嬉しい^^。備忘録:(以下、個人的な覚書専門的な内容を含むので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)撮影データ:
猛暑の中、比較的お天気に恵まれた今年の夏でした。住宅地の自宅から、天頂近くを通過する対象を狙って、長時間の総露出時間を試みました。LRGBのみでは周辺の散光星雲が不鮮明なので、Hαデータも追加して合成してみました。星の色を大事にしつつ散光星雲を強調したつもりですが、如何でしょうか?中心付近で星が集まってい輝いているとことが散開星団(NGC6823)です。周囲の紅い散光星雲には、Sh2-86の番号が振られています。NGC6820をこの散光星雲と間違えられることがあるようですが、少し調べてみ
酷暑が尋常ではない今年の気候ですが、皆様お元気でしょうか?台風の影響が心配な状況です。被害に遭われている方々には、お見舞い申し上げます。暑くて外には出られないので、ヘラクレス座銀河団の中心部(NGC6045周辺)を5月に撮影したのを、ようやく現像しました。系外銀河が集まる銀河の集団です。この写真にも数多くの小さな銀河が写っているのがわかります。衝突しているのもいくつかありますね。ヘラクレス銀河団までの距離は非常に遠く、約5億光年も離れていると考えられています。ヘラクレス座銀河団の中で最も
こぎつね座の惑星状星雲(亜鈴星雲M27)を、ナローバンドフィルター撮影してみました。周囲に羽が生えたように見えたので、淡い部分を思いっきり強調してみました。暗くて見えない方は、ディスプレー輝度をアップしてみてくださいね。これまで何度も撮影したことのある夏の代表的惑星状星雲ですが、雰囲気が大きく違って見えます。眼視では明るいところのみが鉄アレイのように見えますが、これまで撮ってみた天体写真では、飴玉みたいに写ってました。励起酸素が発するOIII輝線が周囲に広がり、昔の爆発の名残を想像させます。
6月の梅雨の中休みには、幾晩か星空を楽しむことができました。その一つが、前々回の超新星のある回転花火銀河です。週末にも重なったので、自宅で機材出しっぱなしの連日撮影を強行しました。お天気が不安定で、頻回に雲がやってくる状況でしたが、自宅ですので、気楽に晩酌後撮影ww星占い星座の深宇宙天体を、てんびん座さんからのリクエストを思い出して、探してみました。てんびん座には、系外銀河などもあるのですが、小さくて難しそうなので、比較的容易に撮れそうな球状星団を狙ってみました。メシエナンバーもなく、あまり
梅雨の空で、新規に撮影できないお天気のまま、満月を経ています。加えて本業が多忙で、春から初夏に撮ったデータを処理できていません。画像処理の技術を進歩させたいと思いつつも、なかなか容易でない過程と認識しつつ、寸暇を惜しんでいる今日この頃。ようやく、現像してみたのが、3月に撮ったエスキモー星雲です。ふたご座にある有名な惑星状星雲ですが、エスキモーの呼称は差別用語に当たると、NASAではもう使わないそうです。なんでもかんでも差別と意見するのには抵抗がありますが、時代の流れには逆らえないかもしれません
板垣公一さんが先月20日に発見した超新星(2023ixf)が明るいとのことで、これなら写るだろうと試してみました。発見された時は、14.9等だったそうですが、5月下旬には11等程度まで増光して、その後もまだまだ明るいらしいとの報告が多数ありました。梅雨の中休みの晴れ間があったので、当地からもM101を撮影してみました。おおぐま座にある、回転花火銀河(M101)です。銀河を真上から見たフェイスオン銀河で、渦巻きが綺麗ですね。超新星(2023ixf)は十字の光芒までしっかり写っていますよ。3年前に
大型台風が接近しております。被害がありませんようにとお祈りしております。外に出られないので、先日撮影した、こじし座の系外銀河を現像してみました。NGC3344は、しし座の北にあるこじし座の銀河です。比較的孤立した棒渦巻銀河とされていますが、棒の構造は分かりにくいフェースオンの銀河ですね。メシエカタログにはありませんが、なかなか立派な銀河と思います。長時間の露出をかけたおかげか、住宅地の撮影ですが、ほんのりと色が乗ってくれました。APS-Cセンサーで撮りましたが、大きくトリミングしています
黄砂が醜くて、夜に晴れても暗い星が全然見えません。これでは、この新月期にも撮影できないので、3月に撮った、やまねこ座の惑星状星雲を現像してみました。西洋では、Headphonenebulaと呼ばれることが多いので、直訳して、ヘッドホン星雲と国内でも記載されることが多いようです。メジャーなカタログには記載がなく、PK164+31.1と、わかりにくいカタログナンバーしか紹介されないので、電子星図で検索するには少し大変です。それでも、北天で輝く、光度14等・視直径6.6’の対象なので、住宅地
先月のお天気の夜に、かみのけ座にある渦巻銀河(M64黒目銀河)を、ASIAIRを使って自動撮影していました。ようやくの現像です。5時間越え、かなりの長時間撮影を遂行したつもりでしたが、2019年の黒目銀河(M64)には遠く及びませんでした(;;)記録的なスギ花粉の影響かとも思っていましたが、よく見ると、かなりのピンポケorz輝星の十字の光芒は、見事に二重になっています。おかげで、位置合わせまでずれが増幅されてしまっているようです。ミューロン250CRSには、電動フォーカサーが純正