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溜まりに溜まっている患者さんアンケート。今2023年分に突入しています。速く追いつきたい。週に1回は更新していきますので書いて下さった方、お待ち下さいね。カルテを確認しながらの作業となりますので、なかなか時間が取れないのです。今日ご紹介する患者さんは脱肛の50代女性。過去に2回も手術や注射療法を受けているのに全く治らず悩んで東京から受診されました。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーこの患者さんはジオン注射後の痛み
溜まりに溜まっている患者さんアンケートをご紹介。今日は真逆のアンケートを2つご紹介したいと思います。一人目はいぼ痔(痔核・脱肛)の50代女性。2022年秋に初診で来られた患者さんです。掲載するのが今頃になってすみませんこの患者さんはいぼ痔(痔核・脱肛)で他院でジオン注射を受けておられましたが症状が改善しないということで受診されました。ジオン注射についてはブログで色々と警鐘を鳴らしてきました。過去記事を是非読んで頂きたい↓『ジオン注射の後障害
いぼ痔歴27年のアラフィフSHIRIです痔歴と内痔核根治術について綴っています総合病院初受診の日ホームページで見た肛門科の先生が診察してくれた・7時の方向に親指かそれ以上の結構な大きさの内痔核があること・指で戻す必要があるのでⅢ度であること以上から手術適応であるジオンでもいいし、内痔核根治術でもいいと思うとのことジオンでもオッケーなのつい心が揺れる…だがしかし、15年来の❝肛門ポリープがあるのでは疑惑❞が気になるポリープあるのでは疑惑の記事はこちら『出産
いぼ痔歴27年のアラフィフSHIRIです痔歴と内痔核根治術について綴っています・2023年末に出血してびっくりした・長らく胃がん検診を受けていない(バリウムを受け付けなくなってしまった)・数年前に親族を大腸がんで亡くした色々考えて、2024年春に胃と大腸の内視鏡検査を受けることにした内視鏡検査といえば大量の下剤かぁーお尻痛いだろうなぁと想像していたが…お尻痛いなんてもんじゃなかった想像の1000倍は大変だった前夜服用のセンノシドと、当日院内で飲むマグコロールPの威力
いぼ痔歴27年のアラフィフSHIRIです痔歴と内痔核根治術について綴っていますALTA療法を受けた際「手前の出てくるところを手術します」と言われたどこに痔核があって、どこを治療してくれたのか今ひとつ分からぬまま3ヶ月ほど経過観察で通院した出てこなくなったでしょ?と先生「確かに出てくる部分は小さくなったのですが、でもまだ出てきます」と答える私じゃあ何が出てきてるの?分からない、出してみれる?と言われるいや、それを診て治してもらうために来てたんだけどなー便じゃないときに自分
いぼ痔歴27年のアラフィフSHIRIです痔歴と内痔核根治術について綴っていますお尻に不安を抱え毎週ビクビクしながら肛門科に通うこと2ヶ月ようやくALTA療法(ジオン注射)の手術をしようとの話になった前夜に下剤を飲む朝にかけて下痢になりお尻が壊れる当日は普通に車で受診午前の診察が終わる頃に別室で着替え、浣腸をされる壊れたお尻で和式での下痢は本当に痛くて泣きそう直腸内に残ってないか出た便を見に来てくれる看護師さん、すみませんありがとうございます局所麻酔は痛いがすぐに効い
いぼ痔歴27年のアラフィフSHIRIです痔歴と内痔核根治術について綴っています内痔核との付き合いも24年が過ぎいつもそこにあるのが当たり前の存在になっていた市販の軟膏を塗ったり座薬を入れたりして多少の出血をみることもあるが毎日押し込みながら暮らしていた夫も痔友だったこともあって家庭内では非常にオープンで気持ちも楽であったが、その日は出血もあり押し込んでも痛みは取れない翌日になってもひどく痛いいよいよ肛門科に行くときかと覚悟を決めもし手術と言われても大丈夫なように日帰り手術
いぼ痔歴27年のアラフィフSHIRIです痔歴と内痔核根治術について綴っています2度の妊娠・出産を経験妊娠中はますます鬱血してお尻がずっと痛い状態1人目出産時に完全にお尻が飛び出し産後、切開した会陰も痛くてヒーヒーいう状態の中ナースステーションに駆け込み壁に手をついてお尻を出し看護師さんに押し込んでもらう2人目は同じ轍を踏まぬよう「赤ちゃん出てくる流れは分かりますのでずっとお尻を押さえててください‼」とお願いして押さえ続けてもらった当然赤ちゃんを取り出すときは押さえてもら
いぼ痔歴27年のアラフィフSHIRIです痔歴と内痔核根治術について綴っていますそれは今から27年前大学生のとき当時の私は大学に通うのに片道2時間かかるため朝は6:30に家を出て、帰宅は20:00落ち着いてトイレに行く習慣がなかった長時間トイレに行かないでも大丈夫なように水分控えめダイエットもしたいお年頃で食も細く便は硬いことが多かったと思う時折ペーパーに血が付くことがあった子供の頃から私はトイレに本を持ち込んで何十分も座っているのが大好き切れたお尻が鬱血し知らぬ間に痔
はじめましてSHIRIと申します。いぼ痔歴27年のアラフィフです。この度、いぼ痔(内痔核)の根治手術を受けました。結紮切除術です。手術が決まってからの日々、入院中、そして術後あまたある内痔核の手術のブログを読みあさることで時には安心し、時には恐れ毎日とても参考にさせていただいてきました。実際手術を受けてみると恐れてたほどじゃなかったなーとかこんなケースは読まなかったわ…とかこういうことを知っておきたかったななどなど新たな発見もありました。それらを織り交ぜながら
2023.06.11更新当院でイボ痔の手術に主体的に用いている手法がALTA療法ですが、その際使用するジオン注という注射剤はそもそも硫酸アルミニウムカリウム水和物です。薬品解説書によれば、その作用機序は、痔核(イボ痔)内投与により急性炎症を惹起し、その炎症修復反応である憎げ形成を経た線維化により、脱出する自覚が硬化退縮します。また、投与早期には、血管透過性亢進作用により血液濃縮が生じ、痔核局所の血流量が減少し、その結果速やかに出血症状が改善する、とあります。ジオン注に配合剤として含まれている
日本大腸肛門病学会学術集会で発表して来ました。この学会は大腸肛門病の全国学会で私が大腸肛門病を専門にしてから毎年参加、発表して来ました。最新の治療や最新機器の展示、また同じ専門分野の仲間が集まるため色々と情報交換ができ刺激、モチベーションになる私にとって大事な学会です。今回はお尻の手術で使用する炭酸ガスレーザーについて報告しました。当院では2022年10月に炭酸ガスレーザー装置を肛門外科手術に導入しました。お尻の手術にレーザーを導入している施設はほとんどありません。様々な肛門外科手術の場面に炭
今日は本当に久々に患者さんのアンケートを。患者さんから「是非書いて〜」とリクエストが多かったのですが、電子カルテを見ながらでないと記事を書けないので、なかなか書く時間が取れませんでした。今日ご紹介する患者さんは60代男性、肛門狭窄症の患者さんです。この患者さんは12年前にジオン注射(ALTA療法)を他院(専門外)で受けておられました。注射を受けた直後から太い便が出なくなったそうです。明らかに便の太さが変わったと。以来、近所のクリニックで10年近く痔疾薬を出
今日は午前中に横浜旭中央総合病院で診療後に昼に便秘のWEBセミナーをしました。精神科専門病院の常盤台病院の嶋村先生が大学時代の柔道部の後輩で御縁で機会を頂きました。診療後すぐの講演だったので手術着での講演でした💦今回は新しく発刊された便秘ガイドライン2023の解説と精神疾患の患者さんの便秘治療について解説しました。内容は漫然と投与される刺激性下剤の危険性、機能性排便困難型の診断と治療、精神疾患患者さんのグーフィス錠の臨床試験など解説しました。最後は『病みずして患者をみよ』で病気ばかり気にせず患
今日は切らない痔核治療のALTA硬化療法の内痔核治療法研究会でした。全国の痔核の専門家に混じり当院の痔核硬化療法の適応、手技、こだわりを発表して来ました😊当院のイメージカラー緑の勝負ネクタイで💪ALTA治療は切らないで痔が治せる画期的な治療で痔の治療にパラダイムシフトを起こしました。しかし万能な治療ではなく外痔核には適応が無く(ALTA併用療法になります)、また一定の合併症の報告もあります。痔の形態(静脈瘤型か粘膜脱型か?、周囲組織の強さなど)や患者さんの希望や生活歴など総合的に判断となります
ALTA療法の最新ガイドラインが発刊されました。注射で痔が治る画期的な治療ですが適応となる症例が限られます。(横浜新緑総合病院で当直中に読みました😊〕ALTA療法は内痔核には適応になりますが外痔核には注射ができません。多くの脱出性内痔核は増大すると外痔核成分(肛門管内外痔核)を含んできます。ALTA療法で100%の痔核を根治は困難となります。多くの肛門外科医は(私も)再発を恐れます。もちろん術後疼痛などQOLも考えますが再発をさせない・しっかり治す事を第一考えます。現在では外痔核を切除し内
溜まりに溜まっている患者さんのアンケートをご紹介。今日ご紹介する患者さんは40代の女性看護師。他院で何度か治療を受けるも痔が悪化し治らないため受診されました。この患者さんは今でも年に1回のオシリ健診に来られています。もちろん手術はしてません。上手に痔と付き合っておられます。そんな患者さんがたくさんおられます。何も困ったことがなければ、立派ないぼ痔(痔核・脱肛)があっても、手術せずにそのまま持っていていいんです。不便を感じたら、つらくなったら、お
溜まりに溜まっている患者さんのアンケートをご紹介。「ブログに掲載して下さい!」と渡されたアンケートの束があることに最近気付きました順次掲載していきますのでしばしお待ちください今日は2018年に受診された50代女性のアンケート。色々なクリニックを回ってから困り果てて最後に来られました。この患者さんは立派な脱肛でした。ジオン注射を受けておられましたが全く改善していません。医学的には手術適応でしたが、まずは便通を治してみようと提案し、出残り便秘を治したら脱
溜まりに溜まっている患者さんが書いて下さったアンケートを今日もご紹介。今日も最近来られた患者さん。脱肛の50代女性です。半年前にジオン注射を受けたのに脱肛が再発し受診されました。この患者さんのように他院で治療を受けてから私の外来に来られる人も多いです。ジオン注射は痔核の組織は切除して無くなるわけではないので、再発はある意味仕方ないと言えますね。何度も何度も注射療法を受けている人も来られますが、あまり回数を重ねると肛門が硬く狭くなってしまっているケースがあり
溜まりに溜まっている患者さんが書いて下さったアンケートを今日もご紹介。今日ご紹介する患者さんは40代女性。肛門のかゆみに悩んで受診されました。今日のブログは肛門の症例写真が出てきますので閲覧注意です。見たくない方は読まないで下さい悩ましい肛門のかゆみ。皮膚科や婦人科を受診されている女性も多いですし、何軒もあちこちの肛門科を受診してから最後に来られる患者さんが多いのも、この疾患「肛門そう痒症」。私が元皮膚科医という異色の経歴を持つ肛門科医だからというこ
3年前に書いた記事をリブログします。3年前も今も一貫して伝えたいことは変わりません。痔・・・というと手術しかないと思い込んでおられる人が本当に多いです。それは何も患者さんに限ったことではなく、医療者側も多いように感じます。手術と言われた患者さんから相談を受けることが多いのですが、医学的に手術適応でないことも多く、つくづく肛門科は診察が最も難しいのだと感じております。また大腸内視鏡検査を受けて「内痔核」を指摘され肛門科受診をすすめられた方も大勢診ていますが、内痔核では
閉鎖した診療所の公式ブログに掲載していた患者さんアンケートを随時アップしていっています。今日の記事は2017年冬に新規で来られた女性患者さんのアンケート。アンケート用紙を無くしてしまったから、わざわざレポート用紙に書き直して提出して下さいました。ーーーーーーーーーーーーーーーーー2017年冬受診肛門そう痒症と切れ痔佐々木みのり先生40歳代女性近所の肛門科で受けたジオン注射のあとから排便しにくい状態が続き、気が付いたら切れ痔と肛門の湿疹まで悪くなり、もう、本
いぼ痔(痔核・脱肛)からの出血がひどく、毎日、便器が真っ赤になっていた患者さん。あまりにも出血が多いと貧血にもなりますし、実際、本当にひどい貧血で真っ青な顔でフラフラしながら診察室に入って来られた患者さんもおられましたから、トイレでの出血はバカになりません。そこまで多くない出血でも、毎日何ヶ月も続くと、徐々に貧血が進行するため、ご本人も気付いていない場合もあります。お尻からの出血が止まれば貧血は改善しますが、出血が多かったり薬物治療で改善が見られないと注射療法(ジオン注射、AL
今日のブログも院長のブログをリブログします。昨日のブログで「他院でジオン注射をしたけれど切れ痔が治らない」という相談メールに対するお返事を紹介しました。ブログでお返事をしたところ、さらにまた質問が来て、それに答えました。ジオン注射を受けられてから1年くらいボラザG軟膏やボラギノール等の軟膏を使用されているようですが、使っている間は症状がマシで、止めると腫れたり切れたりするそうです。そこでオススメの軟膏はないのですか?というご相談まずは院長の答えを読ん
今日は院長のブログのリブログです。診療所のホームページに設けている「お問い合わせフォーム」。元々は時差のある海外からの受診を検討されている人のために設けました。また診療所の電話がつながらない時の連絡手段として診療所の患者さんが利用されることもたまにあります。原則、命に関わる、一刻一秒を争う状況になることは肛門科では非常に稀なので、あまり利用される患者さんもおられません。ところがそのお問い合わせフォームに診療所の患者さんではない方から相談メールが届くことが結構あ
今日のブログも閉鎖した公式ブログの中で掲載していた患者さんが書いて下さった治療体験記です。この患者さんは30代女性。3か月前に他院で切れ痔(裂肛)といぼ痔(痔核・脱肛)の手術を受けられたのですが、手術の傷が化膿して痔瘻になってしまったケース。セカンドオピニオンで私の外来に来られ、保険診療の施設での手術も考えられたのですが、結局、大阪肛門科診療所で入院手術を受けられました。患者さんの受診から手術、術後の記録です。こういった患者さんの生の声は、今、治療を受けられている人
(2019年6月15日加筆修正)大阪肛門科診療所ではジオン注射(ALTA療法)をやっていません。その理由についてはブログでも書きました私が注射療法をやらないワケ注射療法の限界講習さえ受ければ誰でも使える注射療法ジオン注射の後障害ジオン注射が導入されてスグの頃、他院でジオン注射を受けられた患者さんの本当にひどい後遺症を診たことをきっかけに、私は「やらない」と決めました。この話はいずれブログで書きたいと思います。今でも鮮明に覚えていて
先日手術を受けられた患者さん。術後の痛みもほとんどなく、楽しそうに入院生活を送っておられたのですが、なんとジオン注射の方が痛かったとえっ逆でしょ逆普通はジオン注射の方が痛くないでしょそもそも痛くない気軽に受けられる注射療法っていう宣伝文句だし・・・なのに・・・痛くて歩くのもつらかったと・・・しかもイボ痔は全然治ってないしだからちゃんと根本治療をしようと、うちの診療所に来られたようです。外痔核が主体の脱肛にはジオン注射(ALTA療法)は向
これで、去年悩んだのよ…血栓性外痔核は出産までになんとか落ち着きました。でも、肛門ポリープは残ったまんま。痛みはないけれど、仕事復帰までに肛門ポリープをスッキリしたいと思い、先日手術をしました。ゴム輪結紮療法とALTA療法を受けました。手術は、痛みもあまりないと聞いていましたが、実際、注射を打つ時、重い痛みが走りました。手術した日と翌日は、ヒリヒリした感じはあったのですが、程度は軽い。次の日には肛門ポリープの不快感がなくなって、万歳!って感じでした。でも、術後9日目の今日。また
痔の手術をしたら痔は治ります。無くなります。もう患者さんではなくなるので、肛門科に通う必要もないでしょう。でもねよーく考えてみてください。治ったのは痔だけですよね?ま、痔を治そうと思って肛門科に来てるわけだから、痔が治ればそれでいいっちゃいいんですけどでも手術しても便秘は治りません。そして手術で「痔にならない肛門」を作ることも出来ません。だから痔の原因となった排泄や生活習慣を改めなければ、また痔になります。痔は何度でも