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ウォンソン・・・フォン・・・お前たちには、真実を告げておこう。あの日・・・母上と共に天門を潜り天界で過ごした日々のことを・・・母上を天界にお連れし、数日後に、父は高麗に戻った・・・そう、お前たちは、父に告げた・・・だが・・・真実は異なる・・・そう・・・天門の不思議な力・・・その力によって、父と母は、共に幾星霜の時を天界で過ごすことができた・・・お前たちも知っての通り、母の病は、高麗では治らぬ病・・・そして、天界でも、命を長らえることは出来ても治すことはできぬ
母上・・・父上は、母上と共に天門を潜り、天界へと行かれたあと・・・数日後に、高麗へお戻りになられました・・・天界で、母上とどのようにお過ごしになったのか・・・何もお話にはなられませんでした・・・ただ一言・・・《母上との約束は果たすことが出来た・・・》と・・・そして・・・《俺がいつか、この世を去った後、これを読むがよい・・・》そう、仰って私に一通の文をお渡しになりました・・・天門の地へ向かう日の朝。少し遅めの朝餉に、ヨンとウンスは仲睦まじい様子で姿を現した。
ウンス・・・・貴女と過ごした日々は、俺にとって、かけがえのない日々だった・・・何もかもが、目新しい世界で・・・剣を握らずとも、生きていける世界・・・そんな世界で、貴女と二人・・・穏やかな時を過ごせた・・・貴女は・・・二度と高麗の地へ戻ることはかなわなかったが・・・貴女との約束・・・《一生、傍にいると・・・死ぬまで、貴女を離さない・・・》その約束は果たせた・・・ウンス・・・天門の不思議な力は・・・時の流れを変えることはなかった・・・俺は・・・高麗の地へ・・・
兄上・・・兄上と私は、父上と母上から内攻を受け継ぎ、そして天門から選ばれた者です。母上が、天界に召され父上も、間もなく・・・兄上・・・私は、天門を護る者・・・そして・・・兄上は、天門を潜り、時を伝える者・・・あの日、母上が天界にお帰りになった時から今日、この日が来ると兄上にもお分かりになっていたこと・・・どうか・・・天門を潜り、天界へ・・・兄上のお役目を果たしてください・・・ヨンは、天を仰ぎその心に、問いかけていた。「ヨン・・・覚えてる・・・?貴方と
母上・・・嬪宮として、皇宮にあがったユリは・・・世子様となられた大君とともに動乱の犠牲となってしまいました・・・妻のファサランは、開京をはなれるときにユリからある事を頼まれていたようです・・・私が、天門を潜るときがくればそれを止めないでほしいとそして、必ずもどってくるからそれまで、待っていてほしいと・・・そして今・・・天門が開こうとしています。妻のファサランは、何も言いません。ただ、一言「行ってらっしゃい・・・お帰りを、お待ちしています。」儚げな笑みを浮かべてい
俺の為に泣き、笑い・・・俺を護ろうとする自分の命の危険も顧みず・・・俺の命よりも大切な女性(ひと)・・・天界には貴女の帰りを待っている人がいる・・・それでも、俺の傍にいて欲しい・・・一生護るから俺の傍に・・・傍にいてくれるなら死ぬまで離しはしない・・生きている限りずっと・・・そう、あの日・・・あの時・・・貴女に約束をした・・・ヨンの脳裏に、ウンスへ求婚した記憶が蘇る『ウンス・・・俺は・・・』「ヨン・・・」二人の間に、静かな時が流れる。互いの温もりと
ウォンソン・・・フォン・・・ユリ・・・私たちの愛しい子供たち・・・あなた達を残して高麗の地を去るなんて・・・これからの高麗は激動の時を迎える・・・でも・・・信じてるわ・・・あなた達は、高麗の武神・・・高麗の護り神の子・・・遥か、時をこえて・・・天門の先の世からあなた達の無事を祈ってる・・・そして・・・いつか・・・再び、この高麗の地に・・・ウンスの涙にヨンの心が千々に乱れる。『ウンス・・・』ヨンは、ウンスをその腕の中に抱きしめると己の心を落ち着かせる
ウンス・・・貴女は、俺の唯一人の女性(ひと)・・・あの夜・・・貴女は、俺に天界へ共に行こうと・・・そう、告げてくれた・・・あの時と同じように・・・慶昌君様が命を落とされる前・・・戦いのない天界へ・・・俺が人を斬らずにすむ世界へ・・・と・・・だが・・・俺は・・・あの時・・・貴女と共に天界へ行くことなど考えることが出来なかった・・・今、再び、ウンス・・・貴女は俺に告げてくれた・・・『ウンス・・・』ヨンは、ウンスの言葉に息を飲んだ。「ヨン・・・貴方が、高麗を
ヨン・・・本当に、貴方って人は・・・いつも、私のことを一番に考えるんだから・・・ねぇ・・・貴方の心は、本当に大丈夫なの・・・?ねぇ・・・私たちは、もう一度めぐり逢えるの・・・?天門は、貴方を選んだ・・・天門は、貴方と私を出逢わせ・・・そして・・・縁を結ばせた・・・私・・・貴方と離れて生きることなんて・・・考えられない・・・あの時・・・約束したじゃない・・・一生、私のお守りをしてくれるって・・・一生、離さない・・・ってヨン・・・貴方は、本当に・・・大丈夫な
ウンス・・・俺の愛しい女性(ひと)・・・俺は、貴女を護りたい・・・俺は、貴女とともに・・・しかし・・・時は、あまりにも残酷だった・・・貴女は、高麗では治せない病に侵され・・・それなのに・・・貴女は、苦しさも辛さも微塵も見せなかった・・・貴女は、全てを知りつつ何も告げようとしなかった・・・俺は・・・俺は・・・貴女を失いたくない・・・例え、高麗の地から貴女の姿が無くなったとしても・・・貴女を、この腕に抱きしめることが出来なくなったとしても・・・だから、俺は・・・
母上・・・転地療養の地へ向かうという偽りの旅の中・・・母上との想い出の地を訪れながらの旅でしたね・・・訪れる旅先々で、その想い出を、柔らかな笑みで私たちに話してくれました・・・それは、苦しくも悲しい想い出もありながらそれでいて、父上と母上の強い絆を感じさせる話でした・・・私たちは、父上と母上の子としてこの世に生まれたことを誇りに思います・・・翌朝・・・少し遅めの時間に、ヨンとウンスは、居間へと姿を現した。その二人の姿は、穏やかでどこか晴れ晴れとした様子に屋敷
こんにちは!更新はめっちゃお久しぶりです♪とーもんです(*^-^*)仕事ばかりで何かとこっちの更新も出来てないですけど、なんとか元気にやっております!✨前の更新がちょうどリュウソウジャーが始まった時なんて…一年ホント早いですね(;∀;)44作目の新戦隊「魔進戦隊キラメイジャー」の放送が1話2話と放送が終わって見た感想は…とにかく輝いてるのはもちろん!なんですけど、ストーリーの感じがどこか懐かしい?とも思ってしまって、あっ!やっぱり好きなんだなぁってワクワクして次回を待ち
母上・・・開京のお屋敷で、共に過ごした最後の夜・・・母上は、儚げな笑みでそれでも、私たちを、優しく見守ってくださっていました。あの後・・・父上と、どのようなお話をされたのでしょうか・・・母上のこと・・・転地療養に行くというだけでも、かなり強固に反対されたはず・・・それなのに・・・翌朝、父上とともに、お姿をお見せになった時にはどこか、スッキリされていて・・・柔らかな笑みで、互いを見つめあうそのお姿に何故か胸に痛みを覚えました・・・ウォンソンとフォンを交えて、チェ家
母上・・・天界で、お健やかにお過ごしでしょうか・・・?病も癒え、心穏やかにお過ごしでいらっしゃいますか・・・?いいえ・・・母上のことです・・・父上のもとへお帰りになろうと、その方法を探っているのではないでしょうか・・・?父上は、母上を、天界の天門へお連れしたそうです。そこは、寺のようだったと・・・そして、その寺の僧侶に母上をお預けになったと・・・寺の僧侶は、父上の話をお聞き届けになり、何も言わず、母上をお引き受けくださった・・・ただ、心残りは、母上の意識はなく・
母上・・・母上を天界へ送りとどけられた後・・・父上は、数日の間、天門の地に留まっておられました。幼いころ、何度か、お聞かせいただいたあのお話・・・母上が、かつて、天門を潜り100年前の高麗にいらした4年間・・・父上は、天門の地を護りながら母上のお帰りを、ひたすらお待ちになっていたと・・・そして、母上は、なんとしても父上のもとへとお帰りになるため100年前、戦乱の地であった高麗をお一人で生き抜いてこられたと・・・その長く辛い日々を堪えてこれたのは父上が母上を・・・母
母上・・・母上が典医寺でお倒れになってから天門の地へ向かうまでの間は本当に怒涛のようでございました。父上は、皇宮の護りと開京、高麗の護りを固め王様と王妃様、そして、高麗の民を護るため様々な策を講じたのです。恐らく、父上の心のどこかに開京、皇宮には戻らない決意があったのかもしれません。天界で、病を治し、母上が三度高麗に父上のお傍にお帰りになられるのを天門の地でお待ちになるおつもりだったのではないかと思いました。されど・・・母上は、そんな父上のお心に気付いていたので
母上・・・典医寺の母上のお部屋もあの頃のままで・・・時折、父上は、典医寺の母上のお部屋に足をお運びになっていました。いえ、父上だけではなく・・・王妃様も・・・あのお部屋で、母上と過ごされた時を思い出されていたそうです。時には、王様とご一緒に、典医寺へとお越しになり・・・そして、皇宮の彼方此方に母上の面影が残っていると・・・懐かしむような遠い眼差しでユリに話されていらっしゃったそうです。康安殿。ヨンは、典医寺から康安殿へ向かい、王へ謁見を願い出る。扉の前で、
母上・・・私は、母上と過ごしたあのひと時に、母上のお優しさが身に沁みました。あのひと時、母上は、母上がこの世を去られた後のことそれを、私に託すために、様々なお話をしてくださったのですね。あのお話は、母上が天門を潜られたあと父上に、お話いたしました。父上は、まるで、その場所に母上がいらっしゃるかのように母上がいつもお座りになっていた場所を愛おしく見つめられ、私の話をお聞きになっていました・・・ヨンと入れ替わるかのようにウォンソンが典医寺へと駆け付ける。「チャン侍
母上・・・天門の丘へと向かう旅の途中。色々な場所に立ち寄りましたね。母上と父上が、出逢った場所・・・母上は、何が起きたのかわからずかなり戸惑われたそうですね。そして、あの場所で、母上が何者かに攫われた時父上は、身の中の血が凍る思いがしたと呟くように、教えてくださいました。その時には、すでに父上のお心に母上がお住まいになっていたのだと私は思っています。それから、沢山の出来事があったと・・・母上と父上が、懐かしそうにお話されている姿を私は、決して忘れることはありません・
母上・・・典医寺の母上のお部屋で私は、全身の力が抜けるような衝撃を受けたことを、今でも忘れることが出来ません・・・あの日・・・父上の代わりに、母上のお傍に伺った時・・・母上のお顔の色は、とても、蒼白く・・・私が、ファサラン公主様を娶り屋敷を出た時よりもとても、お痩せになって・・・それでも、母上は、私に微笑みかけてくれました・・・そして・・・全てを見越した上で私に、色々なことをお話くださいました・・・ヨンは、薬湯を飲むことに難色をしめすウンスを、愛おし気に見つ
母上・・・あの日・・・典医寺の母上のお部屋でお目覚めになった時・・・母上と父上は、どのようなお話をなさったのでしょう・・・いえ・・・それは、聞かないことといたします・・・意識を取り戻された母上を父上は、心から喜ばれたはず・・・きっと、お二人でその喜びに満ちた時をお過ごしになられたと・・・そう・・・それが、父上と母上の互いを想いあうひと時だったと思います・・・寝台の上で、漸く意識を取り戻したウンスをヨンは、壊れ物を抱きしめるかのように大切に抱きしめる。「ヨン・・
母上・・・母上は、今・・・如何お過ごしでしょうか・・・?父上が、天門へとお連れしたとき母上は、ほとんど意識がなく・・・いつ、事切れてしまうか、わからないご様子で・・・母上を腕に抱く父上の後ろ姿を私たちは、ただ黙って・・・見送ることしか出来ませんでした・・・天門の先の地・・・母上が、かつて仰っていた、高麗の先の世・・・高麗では、治すことが出来なかった母上の病を・・・天門の先で、治すことが出来たのでしょうか・・・『王妃様・・・』ヨンは、王妃の言葉に、振り向くと、跪
母上・・・母上に転地療養に行こうと嘘をついてしまったこと・・・どうか、お許しください・・・きっと、天門の地へ行くと母上に告げれば、反対されると父上も、私も、皆がわかっていたのです。故に、母上には、転地療養と偽りを告げるしかなく・・・それは、清廉潔白な父上にも辛く、苦しい嘘だったのです・・・でも・・・今、わかりました・・・きっと、母上は、薄々お気づきだったと・・・そして、最後の最期まで騙されてくれていたのだと・・・『侍医・・・この方には、内密に頼む・・・きっと
母上・・・あの日・・・母上が、典医寺でお倒れになった日・・・父上は、ある決意をなさったそうです・・・ただ、それは・・・母上との約束を破ることになった・・・と父上の我儘だった・・・と父上は、そう何度も漏らしていらっしゃいました。でも・・・それは・・・父上と同じく、私も、フォンも、そしてユリも・・・母上に生きていてほしくて・・・例え、高麗の地で二度と母上とお会いすることが出来なくなったとしても・・・母上に生きていてほしかったのです・・・『時が・・・来た・・・?まさか
嬉しいYahooブログで読ませていただいてる素晴らしい2次小説。今年の12月でブログ閉鎖になるので、どちらかへ移行してもらえないかな~って思っていたら、amebaへ来られて、これからも読ませて頂けることにすごくすごく感謝します。
母上・・・フォンが私の生まれてきた運命は天門を潜り、父上と母上、そして、私たち兄妹の運命を知らせること・・・だと、教えてくれました。そして、フォンは、天門の地で、天門を護り続けること・・・それが、己の運命だと・・・父上と母上の子として、生まれてきた私たちの運命だと・・・しかし、その運命は、ユリにはとても過酷な運命だったのかもしれません・・・ユリは・・・私と妻のファサランが、開京を離れるときあることを、妻のファサランに告げたそうです・・・万が一、私が、天門を潜るときが
母上・・・母上は、全てをご存知だったのですね・・・高麗の行く先も・・・ユリが子を授かることが出来ないことも・・・そして、父上が、幽閉されることも・・・だから、母上は、最後の最後までこの高麗の地で生を全うすると固く心に誓っていたのですね・・・日に日に弱っていく母上のお姿に父上は、心を痛めておいででした・・・そして・・・あの日・・・母上が、典医寺でお倒れになった時・・・父上は、ある決心をされたのです・・・ユリの懐妊の兆しが見えぬまま月日は流れ・・・ウンスの闘病生活も数
母上・・・フォンが私に教えてくれました・・・それは、私が何の為に生まれてきたのかと・・・父上は、フォンの話を、目を閉じ、黙って聞いていらっしゃいました。きっと、父上にも、私が生まれてきた理由にお心当たりがあったのかもしれません。母上・・・天門は、どこへと続いているのでしょうか・・・?父上は、母上のもとへと続いていると、強く信じていらっしゃいます。ならば、私は・・・薬草庫で、ウンスが、高熱をだし、倒れてから、数ヶ月がすぎ・・・ウンスは、チャン侍医とミョンウォルの治療
母上・・・先日、フォンが、私が営む学び舎を訪れました。そして、間もなく天門が開くと、父上に、それをお伝えしに来たと言っていました。そして、フォンは、天門の地に薬房を開き、民の命を救いながら天門を護ることが、自分の生まれた運命だと・・・あの紅巾の乱で、天に召された吾子の生まれ変わりとして・・・母上と父上の子として天門を護って行くと・・・幽閉先の父上の前で私に話してくれました。父上は、フォンの言葉を目を閉じ、黙って聞いていらっしゃいました・・・母上・・・フォンは、私