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フランスの哲学者による、10代向けの哲学シリーズの中の1冊です。「いじわる」は特別に暴力的なグループにだけ存在しているわけではなく、「普通」の人々の「普通」の関係性の中にも見られる、ということは、過去の哲学者たちが主張しています。そんな中でも「やさしさ」を持つってどういうこと?私たちは未来に向けて何を考えるべき?ということについてヒントをもらえる1冊だと思います。難しいテーマではありますが、本のボリュームが控えめなので、小学校高学年にもオススメです。※10代の哲学さんぽ8
「ジキルとハイド」と一緒に借りた本その二。絵が怖い。児童書なんですが、これを小学生のときに見たら震えます。でも、いいことが書いてありました。✳︎やさしさとは、あまさやだらしなさとはちがう。やさしさにもさまざまな形があるし、毅然とした強さがあってこそ、真のやさしさがある。やさしさとは思いやりであり、先を見とおす目であり、ゆるぎなさであり、静かな力強さだ。ーー『人がいじわるをする理由はなに?』✳︎プラトンはいじわると不正には、無知と愚かさが大いにかかわっていると考えたそうです。教養や知性
「ジキルとハイド」と一緒に借りた本。これは小説ではなく、世界の偉人たちの言葉をヒントに、「怪物」について考えを巡らす児童書です。✳︎怪物と戦う者は、自分が怪物になってしまわないように用心しなくてはならない。奈落を見つづけると、やがて奈落もあなたを見つめかえしてくるから。ーーニーチェ✳︎今、「もう一人の自分」についての小説を書いているのですが、小説の参考にするために読みました。理性をなくした想像力は「怪物」を生み、行きすぎた理性もまた「怪物」と化す。面白いですね。✳︎想像力