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ネタ切れなので。少し前に「INCENSE」の記事を上げたときに、そういえば当時「INCENSE」があった新宿の「カワノビル」は今どうなっているのだろうか?と調べてみました。…なんとバリバリ健在でした。ほぼ30年前ですよ?けっこう珍しい例なんじゃないでしょうか。http://www.kawanoshinjuku.com/ちょうど服を整理していたら「SOSTENUTO」というこの店のオリジナルブランドの麻のシャツが出てきて、(数十年ぶりに?)思い出していたところだったのですが、そ
デザイナー、前田誠氏の作品について語ってきたこのブログですが。…ネタ切れです。しかし、以前「前田誠氏のカジュアルスタイル(5)+パンツの仕立て」で語っていた事に若干訂正があります。「ベルトループの裏縫い付け」とでも言う仕様について、「私が現物を見た事があるのは古着を含めても「INCENSE」と「GALAMOND」だけです。」…などと(鼻息荒く)語っていたのですが、ごく最近2つも見つけてしまいました。(ベルトループを腰裏に縫い付けて腰ベルトの上を廻し、下側も
デザイナー前田誠氏について、現物の作品をもとに語ってきましたが、とうとう(たぶん)ラストになります。今回は「INCENSE」期のショートブルゾン。またしてもこだわりまくりのディテールです。一見普通でしょうか?実はこれは左右どちらを前にしても使えるという、「トレンチコート」の伝統的な襟部分のディテールをそのまま生かした物になっています。以前ご紹介したトレンチコートほどではありませんが、現在市場に存在するトレンチコートとしては、充分伝統的なディテール、デザインと言えるでしょう。顎まで
またしても、デザイナー前田誠氏に心酔するお仲間であるpapillon氏のブログ画像に便乗して。前田氏は「GALAMOND」の1987SSのコレクションにおいて、「ズートスーツ」を取り上げました。リンク先の画像で言うと左下の物になります。そしてこのシーズンの広告等のメインビジュアルともなったこちら。本来「ズートスーツ」と言うのは1940年代のメキシコ系アメリカ移民の「パチューコ(pachuco)」と呼ばれた(大雑把な言い方をすれば)、いわゆる「ギャング」のスタイルです。前者はそれを
前田誠氏の手掛けたカジュアル物もだいぶネタが尽きてきました。今日はGALAMOND中期のコットンパンツ。諸事情により・・・私の身体の体積上昇に伴うパンツのフォルムとの適合性が低下し着用を断念のやむなきに至り・・・つまりは太りました。もう10年以上はけてないです。最近ちょっと痩せたのではいてみましたが、ボタンやチャックがギリギリで実際にはまだ使えませんでした・・・。今年こそはぜひまた着てみたい。いつものツーインタック。腰ベルト裏地はストライプ柄。けっこうミシンが荒いです。カジュアル
前田さんのカジュアル系、今日もGALAMOND中期の物。(前田さんとしては最終期となります)麻100%のサマーニット。下の方色が変わっているのは写真のせいではなく色褪せが・・・。色が上手く表示されていないと思いますが、実際は濃いモスグリーンです。袖口のリブ編み部分が長いです。これはサマーニットなので腕まくりをする事を想定しての仕様でしょうか。こちらは同時期の麻100%のベスト。オルタネイトストライプです。目の細かい良い生地ですね。カジュアルな使い方では無いですが、黒の麻のダブル
既に手元にも無く、資料も見当たらないが記憶に残っている、前田誠氏の手になる「GALAMOND」のカジュアル系作品を備忘録的に。1.Papillon氏がお持ちだったと言う、「コットンパイル地を用いた、シングル・ピークドラペルのジャケット」※雑誌(男子専科?意外な雑誌だったと記憶しています…)で見て欲しかったのですが、実物に出会う機会はありませんでした。すでに30年経ちますが、いまだにこんな洒落たジャケットに出会う事はありません。ダブルなら無い事はないですが、コレじゃない感が・・・
昨日に引き続いて「SILKMEN」を。これはその名のとおり「絹100%」です。個人的には襟の形状が非常に好きです。他に美しいラベンダーパープルの物がお気に入りでしたが、今はありません・・・。フリーサイズ「F」ですが通常のGALAMONDの「L」より大きめで何とか着れます。ただ、正規のGALAMONDよりはややカジュアルなラインという位置づけなのか、GALAMONDのドレスシャツは、脇等が「本縫い(巻き伏せ縫い)」だったのに対し、カジュアルな「2針縫い(チェーンステッチ)」とな
今日は前田誠氏が手掛けたGALAMONDのサブブランド「THESILKMEN(BYGALAMOND)」を取り上げます。1987年頃からのスタートだったと記憶していますが、短命だった様に思います。「SILKMEN」なのになぜかこれは「麻100%」・・・?でも発色は綺麗です。着丈が長く見えますが、サイズは「TL(トールL)」表記の為、実際かなり長いです。手が長い体型なので買って見ましたが、やはり少し大きすぎました。測ってはいませんが、裄丈91cm以上と感じます。まあそれ
やや「仕立て」から離れていってますが。今日は袖付けについての前田さんの拘りが分かると思います。前田さんがたまに使われてた「ワイルドシルク(野蚕)」の生地のジャケットです。素材としては「絹100%」となります。(ワイルドシルク→http://item.rakuten.co.jp/luxusdaigo/c/0000000189/)またまたpapillon氏のブログへの勝手リンクで・・・。こちらの画像の物の色違い、http://ameblo.jp/papillon-monica/im
もう一つ、別なタイプの「アンコン」物を。これは所謂「一枚仕立て」ではありません。「裏地」はあるのですが芯地や肩パット等を全く使わない、その意味で「アンコンストラクテッド=非構築的」なスタイルの物です。(まあ簡単にいうと○ルマーニ系でしょうか。)前田さんとしては後期になる物でしょうか。(あいかわらずシワがひどくて申し訳ない・・・)肩パットが全く無いので肩がラグランスリーブのように納まり、今で言う「雨降り袖」のような表情になっています(意識してのものでは無いと思いますがw)。
ここ10年位でしょうか?男性のファッション業界では「アンコン」仕立てを定着させようと頑張ってきたようですが、まだまだ極一部の「ファッションヴィクテム」にしか浸透していないように思います。「アンコン」=「アンコンストラクテッド(非構築的)」と言う事で、古くは「アルマーニが流行らせて・・・」という説もありますが、実は私がもっと若かりし時にも既に「アンコン」という言葉は聞いたことがありました。主にトラッド屋の親父さんからですね。(同じ頃「コンポラ」ってのもありましたがw)実は「アンコン」だ
駄洒落です。またまたpapillon氏のブログhttp://ameblo.jp/papillon-monica/entry-12264893451.htmlに刺激されて記事をUPします。但し私の場合オーダーとかでは無いので、かなりしょぼい物になりますが、前田誠氏が手掛けていたGALAMONDでの生地使いのデータにはなるかもしれません。しかし私の場合ほとんどがイタリア物ですね。まずは現在手元にある物では「ゼニア」生地のコート。カシミア混です。手触りは非常に気持ちよいですね。
このブログは「前田誠」という私の敬愛するデザイナーの魅力を、同じ愛好家の皆さんと分かち合いたいと言う事で始めたのですが。自分的には前田さんの事を書いていくのにあたり、自分なりの客観的な切り口として「仕立て」というキーワードを設定していました。しかし、やはり難しいですが「デザイン」についても語りたい・・・とは思っていました。ただ、洋服と言う性質上、気に入った物は「着倒してしまう=傷んでしまう」と言う事もあり、良い状態で手元に残っている物は少ないのが現状です。また、見ていただくのも
さて、やっとスーツの「仕立て」について。そうとう以前からですが、「お台場仕立てが至上のものである」というような風潮が、主にメンズファッション誌の記事では顕著にあると思います。「良いスーツの見分け方」として、「お台場仕立て」である事を目安とするような。ただですね。「お台場仕立て」にも色々あります。本当の、「生地も多く使うのでコストも高い(から高級)」と言うのは、前身頃の裏を一枚の生地で仕立てる、いわゆる「R台場」だけです。実はこれはあまり見かけないんですよね。↓「本台場」
https://www.youtube.com/watch?v=yy_Ep2KM0g8と言うべきか・・・。「ぐでんぐでん」https://www.youtube.com/watch?v=GdkjyvoJY2cというべきか・・・。基本的に毎晩飲んだくれてしまうので、あまりちゃんとした記事が上げられないのですが。今日は今も良く使っているハット、キャップ類を。「仕立て」全然関係ねえ・・・。これはBIGLIDUEの物。そしてこれはBARREAUX。これはどこのか忘
今日は「仕立て」全く関係ないです。またしてもPapillonさんのブログ記事を見て、実は、所有してるネクタイのタイプ(柄)がかなり違う!・・・と感じてしまいました。そう言えば自分は派手な物にあまり抵抗がない方・・・いやむしろ好きな方だった!と今更ながらに思い出しました。今日は私の持っている中でも、最も派手なネクタイをご紹介します。・・・どうでしょうか・・・。なかなかのバブル紳士っぽさが・・・。左から、「ISIDE」と言うディズニーやトムとジェリーとかの柄を得意とす
(服の写真を取るのが面倒なので)また小物の話を。まあこれから書く事は、もちろん絶対的なことではありませんので、あくまでもご参考としてよろしくお願い致します。縫製についてをメインに書いていきます。特にネクタイの形状については、時代・流行により非常に影響を受けるところなので、評価は難しいです。個人的には幅が太めで、ヘビーシルクの、芯もしっかりした物が好きですが、時代はだいぶ前から細めのようです。以前大好きだった「ギャリックアンダーソン」も、5~6年前に買った時にはすっかりナロー
「仕立て」について書いていこうと思っていたのに、最近書いていないので。やや無理やりですがシルク小物の仕立てについて書いてみます。まずは既に野間口さんにデザイナーが代わってからのGALAMOND。かなり傾向は変わりましたよね。これは共生地のネクタイもあります。でもあいかわらず端の仕上げは綺麗です。丸めて手纏りです。同時期のBARREAUX。これも共生地のネクタイとセットで買いました。今見ると色がイマイチですが。仕上げ方はGALAMONDと全く一緒。・・・なぜなら
小物類が続きますが、いつもお邪魔しているPapillonさんのブログhttp://ameblo.jp/papillon-monica/に刺激されてシルク小物を。相変わらずシワシワなのが残念ですがご容赦下さい。まずはフリンジの付いたペイズリーのクラシックな「マフラー」。かなりしっかりした作りです。けっこうお値段も良かった記憶があります。こちらはチーフの小紋とフローラルパターン。これはサンプルを作ったけど没になったと言う宇宙柄?これはネクタイも有ります。当時の本店で頼んで売っ
ええ、のっけから言い訳ですが。・・・写真がめちゃくちゃ多いわりにめちゃくちゃ下手糞です。初めに謝っておきます。スーツ・ジャケット・コート等の「袖口」の仕立ての形式は大きく分けて3つ有ります。「筒仕上げ」「開き見せ」「本切羽」です。一般的には(男性ファッション誌的には?)「筒仕上げ」が一番簡略で、「本切羽」が一番上質とされています。「本切羽」=「良いスーツ」みたいな風潮が作られているように感じます。しかし、そこでまたしてもかかわってくるのが裏地の取り付け方です。(こちらは今ま
また非常に地味な記事になります。「良いスーツの見分け方」男性ファッション誌ではけっこう良くあるテーマではないでしょうか。なんなら毎年、新社会人の為に(毎年使い回しの)記事が掲載されるような。しかし、多分今までどのメディアでも「真実のポイント」は語られてきませんでした!(ジャーン♪)。…などと、大げさに言いましたが。個人的には「なぜ語られないのか?」と思う、チェックも簡単で、しかも本質的なポイントがあります。「お台場仕立て」?「本切羽」?「襟裏のヒゲ」?・・・
「仕立て」をベースに書こうと思っているのですが。今日は前田誠氏を敬愛する同士であるブレインズさんのブログがアップされていたので別な話題を。http://ameblo.jp/1brains/前田誠氏のデザインで特徴的な事は、「物の本質」にせまるという事。たとえば「トレンチコート」でも、「トレンチ=塹壕」コートであったと言う歴史を踏まえ、その複雑かつ機能的なディテールを生かしながら、薄手のギャバジンを使い、軽さやモダンな感覚を纏わせる。初期GALAMOND(枠無し白ラベル)時代のト
襟の話だったので。似たような画像となってしまいますが続きを書きます。これは正直言うと私はどちらが正しいと言う事ではないと感じているのですが。襟の仕上げには2種類あります。一つは「一枚襟」とか「殺し襟」と呼ばれる、一枚の布地をアイロンで「殺し」=「いせこみ」で作り上げる手法。技術と時間が必要となります。もう一つは「バナナ」と呼ばれるパーツを使って2枚の布で仕上げる手法。これは「時間短縮」「技術不足」とも取れるのですが、実際の着用感でそれほどの差が出るか?と言うのは疑問です
さて。以前はスーツの仕立てといえば「お台場」「本切羽」でしたが、最近のスーツの仕立てについての記事を見ると、「仕立ての良いスーツ」の見分け方の一つとして、襟裏の「ヒゲ」と言われる仕様がけっこう見受けられます。(手元に現物が無かったのでググッて下さい)通常、スーツの襟裏は「カラークロス」と呼ばれる同系色の、言ってみれば「適当な布」が使われます。そこに(ほんの申し訳程度ですが)表地の布を折り返して残しておくと言う仕様です。これは確かにクラシックな仕様で、かつてはサイズのお直しの際に使える
ほぼ某Papillon氏のブログhttp://ameblo.jp/papillon-monica/をフォローする為だけにアメーバ登録したのですが。自分でも少しずつ更新してみようと思います。まずはPapillon氏との繋がりのきっかけでもあるデザイナー、前田誠氏の事をやはり書いていきたい。どんな方かと言うと、公式には現在前田氏が手がけるシルバーアクセサリーブランド「LeTabou」のプロフィールがあります(若干年代に違和感があるのですが…)。http://letabou.com