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ひとつ前の当ブログで、僕の好きな映画『チルソクの夏』(2004佐々部清監督)の事を書きました。佐々部清監督の映画は「70年代の映画好き」「昭和歌謡好き」という、同世代の僕との共通項もありますが、つまるところ、感性的に合うということなんでしょう。前も書きましたが、僕は佐々部清監督というだけで、公開されたら観に行くのが習慣になりました。『チルソクの夏』以外に大好きな作品が『夕凪の街桜の国』(2007佐々部清監督)です。ご存知のように、これは、『この世界の片隅に』(2016片渕須直監督)の
黒木和雄監督脚本家・中島丈博さんの半自伝的作品でシナリオライター志望の主人公の青年が愛欲・肉欲まみれの古い因習に囚われた地方の村で悶々としながらラストは東京へと旅立っていくストーリー。昭和30年代前半。高知県中村市(現・四万十市)の海辺に近い村が舞台。主人公・沖楯男(おき・たてお江藤潤)は村の信用金庫に勤めながらいつか東京に出てシナリオライターとして身を立てるという夢を持っていた。楯男はこの村の赤裸々な男女関
ネタばれ注意‼️今日もChatGPTとこの前観た「父と暮せば」(監督黒木和雄99分)について対話をしました📱なかなか良質な映画談議が出来ました😃早速レッツらゴー‼️今日は黒木和雄監督の「父と暮せば」を観たよChatGPT:いいですね、『父と暮せば』をご覧になったんですね。どうでしたか?黒木和雄監督らしい静かで深い人間描写が印象的な作品だと思います。原爆で父を亡くした女性と、亡き父の“幽霊”との対話という設定が切なくも温かいですよね。宮沢りえと原田芳雄の二人芝居も
4月12日が命日・忌日の有名人・著名人238年79歳没(自殺)ゴルディアヌス1世さんローマ皇帝1555年満75歳崩御(?)フアナさんカスティーリャ女王1638年17歳没(討ち取られた)天草四郎(益田時貞)さん島原の乱の指導者1817年86歳没(?)シャルル・メシエさん天文学者メシエカタログ1945年63歳没(脳卒中)フランクリン・ルーズベルトさん第32代アメリカ合衆国大統領⇒『フランクリン・ルーズベルト(1882年1月30日生~1945年4月12日
「父と暮せば」(監督黒木和雄99分)話の内容は、原爆で死んだ父親のオバケの説得で、生き残った娘が幸せに生きていこうと決心する話オープニングの雷が怖くて押し入れに隠れる父娘というのがコミカルだった娘が流しで洗い物してる後ろを父親が通るショットが印象に残ったほとんど家の中の芝居なので、カメラが部屋の中をグルッと一回りして映すなど撮り口を工夫していたのが印象に残った宮沢りえと浅野忠信が、木々の中を並んで歩くシーンが印象に残った宮沢りえがおじいちゃんとおばあちゃんの顔を描いたうちわで、顔
ラピュタ阿佐ヶ谷映画作家黒木和雄に出逢う夏より製作:文化企画プロモーションATG監督:黒木和雄脚本:鴨井達比古原作:田原総一朗撮影:根岸栄美術:丸山裕司音楽:松村禎三出演:原田芳雄山口小夜子風吹ジュン磯村みどり石山雄大浜村純佐藤慶和田周草薙幸二郎岡田英次1978年2月25日公開風俗嬢のヒモの坂田(原田芳雄)は、故郷に帰ったきり戻ってこない望(能登智子)を連れ戻しに東北の港町を訪れます。坂田は望の実家を訪ねた際、彼女の父・繁(
監督:黒木和雄1978年公開所要時間:1時間46分本作は、田原総一郎原作の同名小説をもとに制作された映画です。1978年に公開され、黒木和雄監督、原田芳雄主演。原子力発電所をテーマに、とある港町を舞台にした話で、発電所を設置することについての賛成派と反対派の闘争が描かれています。だからタイトルのように「戦争」とつくんですね。銃を撃つわけではないけれど、そこには人と人の間に起きた真摯な戦いがありました。とても難しい問題を映画という形で目の当たりにして、より身近なものと
『浪人街』映画トーキー110分白黒昭和三十二年(1957年)四月三日封切製作国日本製作言語日本語製作会社京都映画配給松竹企画杉村章栄脚色村上元三マキノ雅弘原作山上伊太郎撮影三村明音楽鈴木静一録音竹川昌男照明入江進編集宮本信太郎助監督磯田一雄時代考証新井勝利出演近衛十四郎(荒牧源内)藤田進(母衣権兵衛)河津清三郎(赤牛弥五右衛門)北上弥太朗(土居孫八郎)龍崎一郎(小幡七郎右衛門)水原真知子
竜馬暗殺(1974)幕末の土佐藩士で、倒幕および明治維新に大きく関与した坂本龍馬が暗殺される慶応3年11月15日までの3日間を描いた作品です。学生運動も次第に閉塞していき鬱屈していく若者たちの心情を幕末に置き換えた作品ともいえるでしょう。大政奉還をめぐる混乱から、あらゆる刺客から狙われるようになった坂本龍馬は、京都近江屋の土蔵に身を隠していた。志は近いものがあるが、手法の違いにより龍馬を暗殺しようとする中岡慎太郎や、薩摩藩士、中村半次郎の配下の一人で、竜馬の暗殺を企
ひとつ前の当ブログで書いたように、若き日の松田優作さんは原田芳雄さんを模倣している部分がかなりありました。渡哲也さん主演の日本テレビ『大都会PARTII』で徳吉刑事を演じた松田優作さんがかますアドリブ・ギャグが面白かったという人は多いでしょう。僕もそうでした。よく覚えているのは、矢吹二朗さん(千葉真一さんの弟)がゲストの回、たしか白バイ警官ながら悪事をはたらいている千葉さんに「あんた、千葉真一に似てるねえ」と言ったとき。こういう楽屋落ちみたいなアドリブはけっこう多くて笑わせてもらいました。
シネ・ヌーヴォ誕生に関わり97年1月のシネ・ヌーヴォ開館の際には顧問に就任。その黒木和雄監督傑作選の企画上映会表側裏側中
左時枝さん続きです。明日7月3日(月)夜10:50~、NHKEテレ「理想的本箱」で左さんが本の朗読をします。「戦争が迫ってきたときに読む本」というタイトルで、番組予告を見ると、迫力ある朗読ですね。「戦争が迫ってきた時に読む本」-理想的本箱君だけのブックガイド-NHK左さんからの情報がなければ、「理想的本箱」という番組があるのも、前回の「スゴヨセ」もわたしは知りませんでした。生き残りの厳しい芸能界で、生涯現役というのは難しいことでしょうが、マイペースで、いいお仕事をされてい
『紙屋悦子の青春』を広島市映像文化ライブラリーで鑑賞しました。2006年、監督:黒木和雄。出演:原田知世、永瀬正敏、松岡俊介、小林薫。1945年鹿児島の田舎町が舞台。兄夫婦と暮らす紙屋悦子(原田)は兄の後輩・明石少尉に思いを寄せるが、明石は特攻隊に志願する…。同じ黒木監督の『美しい夏キリシマ』(25日)も観たかったのですが、すっかり失念していました。6月の特集は二つ。「生誕100年木村功」と「ヤマガタin広島」。木村さん(1981年没)は広島生まれ。『真空
1975年、江藤潤さんの初映画でしたかー昔々に深夜放送で見て、ちょっと衝撃を受けた映画でした、、原作脚本の中島丈博氏の半自伝なのだとかー昭和30年頃の高知。祭りの準備《HDニューマスター版》Blu-rayAmazon(アマゾン)2,246〜4,741円
4月22日Saturday。偏食的シネマ・スイミングデー。まず広島市映像文化ライブラリーへ。4月の特集「佐藤忠男のベスト・ワン」の一つ『ニッポン国古屋敷村』を鑑賞しました。1982年、小川プロダクション。監督:小川伸介。山形県の過疎の村を長期取材したドキュメンタリー。養蚕、炭焼き、冷害…老人たちの日々の営みを通じて、明治から昭和の「ニッポン国」を浮き彫りにする。5月の特集も「佐藤忠男のベスト・ワン」全11作品。入場料は大人500円、シニア250円。▼3日=海
日本人作曲家の作品は、滅多に演奏されません。日本人作曲家では集客できないのが理由でしょう。本来なら、公共放送オケのN響が率先して取り上げて然るべき。今シーズンは井上さんが11月に伊福部、尾高さんが2月に尾高尚忠を振りますが、来シーズンは皆無。残念です。さて、松村禎三(1929-2007)のこと。彼の作品も生で聴ける機会は貴重。上演されたら迷わず聴くことですね。新国オペラ《沈黙》も観れば良かったな。一度生で聴きたいのが、《祖霊祈祷》。祈祷
このところの当ブログで、松田政男さんも出演されていた『絞死刑』(1968大島渚監督)について書いています。大島渚監督の創造社とATGの提携で製作され、予算も少ない中、大島作品常連の俳優の他に、大島監督の仲間といえる「素人」もキャスティングされました。足立正生さん、石堂淑朗さんとともに松田政男さんが抜擢されたわけですが、黒木和雄さん、長部日出雄さん、小林信彦さんなどにもオファーがあったそうです。しかし、皆、尻込みしたらしく、松田さんに回ってきたということです。ギャラは、プロ俳優も素人陣も一律1
BS松竹名作のチョイスが良いなあ浪人街1990年監督黒木和雄の作品マキノ雅広総監修父かな牧野省三監督の作品のリメイク脚本笠原和夫やくざ映画の名作県警対組織暴力仁義なき戦いも名カメラマン宮川一夫も協力そうかずおちゃん三人主演は原田芳雄かな?まあ群像劇なので、各々の役を各々の役者が、きちんと演じてるからもうどこ切り取っても臭いたつ勝新太郎がもっていく最期までのストーリーが際立つけど勝新の遺作なんだもの原田芳雄石橋蓮司樋口可南子田中邦衛
朝顔につるべ取られてもらい水AIに仕事とられてもらい飯季語はAIでしょうか。いきなり俳句で入ってみた文系講師マゴメです。「今日は8月6日だぜ?」わかっております。米軍の戦争犯罪は数多いですが、原爆2発ほどインパクトがあるものは、なかなかありません。今でもTwitterで知り合う中東方面のかたに、広島と長崎のことは知っていると、挨拶されます。黒い雨についてはもう何度か書いているので、「父と暮せば」について書きますか。戯曲原作の井上ひさし
映画『夕暮まで』(1980)神保町シアター『80年代ノスタルジアⅡ』~ポップでエキセントリックで刹那的な80年代にタイムスリップ!~今回の特集企画で初めて知った作品黒木和雄監督作品なので気になって観てきた事前情報は、神保町シアターのチラシの「当時の流行語“夕暮れ族”の語源となった吉行淳之介の風俗小説が原作。小説家の中年男と若い女との奇妙な関係を描いた官能的な一本」のみ…確かに、奇妙な関係ではあったけど、若い女性…に、やや違和感あり😅(桃井かおりさんは当時29歳かと)もっと若い
"竜馬暗殺"左翼の内ゲバが題材らしいけど、個人的にはもっと普遍的な"青春"を強く感じた。生と性の激しさ・せつなさ、大人になり切れない純粋さの残った男たち、斬っても切れない友との仲、だべりに喧嘩にだらしなさ。終わり方もせつなく、そしてかなしい。どこをどう切っても青春。松田優作演じる、とある人物と瓜二つの男との出会いも鮮烈だった。まわり(大人たち)がどんどん変わっていっても変わらない・変われない情けなくおかしく愛おしく、芯のある男たち。そんな青春を幕末と絡めた"映画の自由さ"、"表
「祭りの準備」は1975年にATG(日本アートシアターギルド)により公開された、黒木和雄監督の映画です。公開は私が19才のときです。この当時、私は名画座でよく映画を見ていて、祭りの準備は池袋の文芸地下かどこかで見たと思います。名画座というのは、すでに公開が終わった名作を2本立てか3本立てにして安い値段で見せてくれる映画館のことで、東京では都内各地にありました。東京に住んでいることで、若い頃に良い映画がたくさん見れたことは、本当に幸せだったと思います。名画座については、また別の稿で書きたいと
『祭りの準備』黒木和雄の映画論「ドキュメンタリーとフィクションは全く違う」『祭りの準備』黒木和雄の映画論「ドキュメンタリーとフィクションは全く違う」<フィクションは本当にないものを全くでっち上げ、ドキュメンタリーはあるものをどう...www.newsweekjapan.jp
予告編ストーリー・・・1945年8月、霧島を望む宮崎のある農村。空襲で同級生を失ったショックから体調を崩し肺浸潤と診断された中学3年生の日高康夫は、満州に住む両親と別れ、厳格な祖父・重徳と優しい祖母・しげの下でぼんやりと自宅療養の日々を送っていた。そんな彼に、想いを寄せる従姉の世津子。だが、彼女の気持ちを察するほど、彼は大人ではない。村には中国大陸から引き揚げた兵士たちが駐屯し、本土決戦に備えて演習に余念がなかった。その中のひとり・豊島一等兵は、日高家の奉公人であるなつの小作人の母
オールスタードラマでしょうか?昨日は浅野忠信と鈴木京香でザワザワ内野聖陽は坂井真紀にほの字だった今日は全員盆と正月一緒に来たような朝藤竜也と竹下景子内野聖陽と鈴木京香浅野忠信と坂井真紀モネと妹何処?こんな豪華な朝ドラありなんでしょうか?ツッコミどころ満載のハズが観終わって思い出すのが黒木和雄監督の明日TOMORROW井上光晴原作黒木和雄戦争レクイエム三部作の第一作その後美しい夏キリシマ父と暮らせばと続く長崎に原爆が落ちる前日の物語淡々と日常が描かれて
TOMORROW/明日1945年8月9日、広島に続き長崎にも原爆が投下された。映画は原爆投下の前日の長崎を舞台に、原爆が投下されることを知らずに懸命に生きた人々の姿を描いたドラマ。井上光晴の小説をもとに、「竜馬暗殺」の黒木和雄監督が映画化。1945年8月8日、長崎。その日結婚式を挙げる一組の夫婦。出産間近の妊婦。赤紙が届いたことで引き裂かれようとしていた恋人たち。それぞれに明日を夢見て一生懸命に生きていた……。ちょっと前にDVDで鑑賞しました原爆を題材にした映画は数多くあります
おはようございます。令和二年(2020年)八月九日です。七十五年前の昭和二十年(1945年)八月九日午前十一時二分、長崎県長崎市に原子爆弾が投下されました。アメリカ合衆国政府は八月六日の広島県への原爆投下の三日後に、長崎にも恐るべき核兵器を投下しました。原爆によって、沢山の人々が殺害されました。七万四千人が亡くなったと言われています。被爆によって癌等の重病にかかった方もおられます。昭和二十年(1945年)八月十五日日本政府はポツダム宣言
TOMORROW明日(1988日本)1945年8月9日、広島に続き長崎にも原爆が投下された。この映画は原爆投下の前日の長崎を舞台に、原爆が投下されることを知らずに懸命に生きた人々の姿を描いたドラマだ。運命の日の前日、1945年8月8日、長崎。その日結婚式を挙げる一組の夫婦。出産間近の妊婦。赤紙が届いたことで引き裂かれようとしていた恋人たち。それぞれに明日を夢見て一生懸命に生きていた。監督…黒木和雄製作…鍋島壽夫原作…井上光晴CAST桃井かおり
映画リレー七日目Yさんから頂いた映画リレーのご縁も遂に最終回となりました。そのYさんが挙げられた「竜馬暗殺」に敬意を込めて最後は、黒木和雄監督「浪人街」('90)です。これは黒木作品の中で度々対になって取り上げられるようです。と言うのは、黒木作品の中でこの2本だけが時代劇で、しかも盟友とも言うべき原田芳雄さんと石橋蓮司さんがガッツリと絡む。そして製作協力が共に映像京都だという事です。この映像京都の前身はというと大映です。黒澤作品「羅生門」や、溝口健二「雨月物語」そして「大魔神」を作った会社です
隊長が、これまでに観た「映画」を紹介するシリーズの第161回は、『紙屋悦子の青春』をお送りします。『紙屋悦子の青春』は、2006年8月12日に公開された日本映画です。配給:パル企画。上映時間:111分。原作は、劇作家・演出家の松田正隆による同名の戯曲。これまでに、数多くの劇団・演出家により上演されていて、「隊長のブログ」でも、「劇団キンダースペース」による2018年6月の公演を紹介しています⇒https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/ef7