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昨日、ガニレストの製造元であるオルガノンの担当者から、前回および前々回の記事が非常に役立ったとのフィードバックをいただきました。ガニレストは、自己注射の中でも特に痛みを感じやすいと多くの患者様が感じており、その点については特に参考にされるとのことでした。実際に患者さんからも、「まっすぐに打つことを意識したら、刺しやすかった」といった感想もあり、よかったなと思います。さて、話を少し変えて、外来でよく質問される内容について触れたいと思います。患者様に「妊活のために何かサプリメントなど飲
前回に続き、今回は「ガニレストのできるだけ痛みを抑えるための針の刺し方」についてお話しします。ガニレストのシリンジと針の特徴ガニレストのシリンジは、ボールペンよりやや小さいサイズで、先端には非常に細く短い針がついています。針先を拡大すると、針の先端は以下のような構造になっています。針先は斜めにカットされており、通常は穴(開口部)が上向きになるように皮膚に刺すのが正しい方法です。ただし、針が非常に細いのため、穴の向きを目視で確認するのが難しい場合もあります。
ガニレストの打ち方~エアー抜きのポイント~ガニレストは、排卵誘発時に使用される「アンタゴニスト製剤」で、採卵前にLHサージが起こるのを防ぐための注射薬です。クリニック内で投与する場合もありますが、作用時間や来院のタイミングの関係で、自己注射をお願いするケースも少なくありません。患者様からは時折、「エアー抜きの際に薬液がこぼれてしまった」「針が刺さりにくくて痛かった」といったご不安の声をいただくことがあります。今回は、説明書には書かれていない「ガニレストの打ち方」、特に
「空腹を満たす」ではなく「活動に合わせて食べる」多くの女性が日常的に「ダイエット」を意識されているのではないでしょうか。また、「それほど食べていないのに痩せない」といった悩みも、外来などでよく耳にします。僕自身、日頃からトレーニングをしていますが、それ以上に気をつけているのが「食事の摂り方」です。今回は、僕なりの“太らない食べ方”について、ひとつの考え方をご紹介したいと思います。■食事=エネルギー補給という視点「お腹が空いたからご飯やおやつを食べる」というのは、ごく当たり前のことで
ゴールデンウィークも残すところあと二日ですね。当院は特に休診日を設けず、連休中も通常どおり診療を行っています(6日の火曜日は外来終了を20時から18時にさせていただいています)。連休を利用して治療を希望される患者様もいらっしゃる一方で、普段より外来はやや落ち着いているため、僕自身も少し余裕をもって診療にあたれています。時々、「ゴールデンウィークも休まずに診療しているんですか?」と驚かれることがあります。実は、医師になって今年で28年目になりますが、これまでゴールデンウィークを「連休」とし
しばらく自分の取り組みに集中していたため、ブログの更新が途絶えてしまっていました。その間も、日々のトレーニングと減量は継続しており、自身の体を整える過程の中で、「妊活における体づくり」についても改めて考える機会となりました。今後も、こうした経験や気づきを整理しながら、少しずつ発信していきたいと思います。ここからまた、更新を再開していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
3月になり、徐々に暖かくなるとともに、本格的に花粉症の季節が到来しました。僕も元々花粉症がありますが、山梨にいたときよりも東京に来てからの方が症状は少なく、普段家にいるときや外出しているときはほとんど気になりません。ただ、クリニックの診察室では、おそらく空気の出入りが少ないためか、花粉症の症状が強く出ます。そのため、空気清浄機やマジックボールを活用して花粉対策をしています。最近、少し風邪気味になったこともあり、風邪自体は治ったものの、鼻炎の症状だけが残っています。患者さんからも花粉症についてよ
今年は、産婦人科学会による5年に一度の体外受精施設登録の更新年にあたり、先日から書類の準備を進めていましたが、本日ようやく提出を終えました。当院はこれまで通り、治療を行える基準を満たしており、今回の更新では主に書類の整備が中心でした。最新のデータへの更新に加え、保険診療や卵子凍結に関する内容を追記するなど、細かな調整が必要でしたが、無事に完了してほっとしています。提出期限は3月末だったので、ある程度余裕をもって終えることができましたが、「やらないといけないこと」としてずっと頭の片隅にあったの
三月になり、まだ寒い日もありますが、少しずつ春の暖かさを感じる日が増えてきました。少しブログの更新が空いてしまいましたが、最近は新しい構想をいろいろと考えています。クリニックをツーフロアにしてから2年以上が経ちますが、5階の外来と3階の培養部門以外に、3階の個室スペースがまだ十分に活用できていません。そこで、より有効な活用方法を模索しています。これまで、新しいことに取り組む際は、まず自分ひとりで構想を練り、ある程度形にしてから周囲の意見を聞くことが多かったのですが、今回は「人に任せることも
世の中には、物や人、お店、サービスなど、さまざまなものに対する「評価」があふれています。そして、評価をする側の人も、時には他の誰かから評価を受ける立場になることがあります。私自身も、そしてクリニックも、日々さまざまな評価を受ける立場にあります。そうした中で、「そもそも評価とは何か?」を考えることがあります。医療において、「決められたことを正しく行う」ことは基本です。決まった検査を行い、ガイドラインに沿った治療をする。それは当然のことですし、間違いなく大切なことです。しかし、それだけで患者
本日は休診日ですが、朝からART実施施設登録更新のための書類作成をしています。体外受精をクリニックで行うためには、日本産科婦人科学会から施設の認定を受ける必要があり、5年に一度、登録の更新作業が必要となります。更新なので、新規登録よりは難しくはありませんが、この5年間の間に、保険診療が適応されたり、全国の施設の総データが更新されているため、いくらか修正が必要となります。説明書や同意書の内容を見直すのにも、ちょうどいい機会だと感じています。重要な書類で、自分を含め、各スタッフの履歴書な
排卵誘発を行って採卵を実施する際、卵胞には大小さまざまなものが存在します。一般的に、小さい卵胞から採取される卵子は未成熟であることが多く、IVM(体外成熟培養)により成熟させることも可能ですが、必ずしもすべてが成熟するわけではありません。また、卵胞のサイズによって卵子の回収難易度も異なります。小さい卵胞では、穿刺や回収の技術が求められますが、大きい卵胞についても注意が必要です。卵胞が大きくなるほど内部の空間が広がり、微小な卵子が吸引されにくくなるため、回収には高い技術が必要になります。そのため
1月も今日で終わりですね。今月はブログの更新を目標のひとつにしていましたが、もうひとつ、英会話の勉強にも取り組んでいました。以前、英会話を習っていた先生にJeffという方がいて、彼がアメリカに帰国した後も、定期的にSkypeで英会話レッスンを兼ねて仕事や日常のことを話していました。しかし、お互いに忙しく、時差の影響もあって、気づけば半年以上も間が空いてしまっていました。そんな中、昨日、久しぶりに話す約束をしていました。普段の診療ではほぼ英語を使う機会がないため、単語などを忘れがちです。これ
僕のブログで最も読まれている記事は、2016年に書いた「もし採卵前の点鼻薬をやり忘れた場合どうすればいいか」という記事です。『もし採卵前の点鼻薬をやり忘れた場合どうすればいいか』前回、採卵前の点鼻薬について説明しましたが、「もしその点鼻薬をやり忘れた場合どうすればいいか」ということについても、ご説明しておきたいと思います。実際、多くは…ameblo.jp点鼻薬は夜に使用することが多いため、うっかり寝過ごしてしまったり、使用を忘れてしまうことは決して珍しくありません。対処方法については記事
トレーニングを続ける理由今日は外来は19時半頃に終わり、その後事務長とミーティングをして21時頃帰宅しました。夕御飯を食べるともうジムも閉まる時間が近かったので、久しぶりに屋外を5キロほどランニングしました。トレッドミルよりも足に負荷がかかりますが、たまにはこうしたトレーニングも必要だと感じています。トレーニングについてブログで触れることが多いですが、僕がトレーニングを続ける理由について少しお話ししたいと思います。僕は毎年、休日二日間使って、精密な人間ドックを受けています。これを約5年続け
本日は月曜日で代診のドクターの日ですが、採卵が3件あり、私が担当させていただきました。今日の患者様は偶然にも全員が局所麻酔をご希望されましたが、当院では患者様の痛みや不安に配慮し、静脈麻酔にも対応しております。卵胞数が少ない方の中には局所麻酔を選ばれる方もいらっしゃいますが、たとえ1つの卵胞であっても、痛みが心配であれば静脈麻酔を選んでいただいて構いません。静脈麻酔を使用することで、眠っている間に採卵を終えることができ、患者様の不安を軽減する助けとなります。静脈麻酔はその種類や投薬量、さら
生活習慣の見直しが妊娠への第一歩不妊治療を始める患者様や、体外受精にステップアップする患者様からよく「これから生活の上でどういうことに気を付ければいいですか?」というご質問をいただきます。一言でお答えすると、生活習慣で大切なことは以下の3点です。食事:栄養バランスのとれた食事運動:適度な有酸素運動睡眠:質の高い適切な睡眠これらは一見当たり前のことに思えますが、実際にすべてをバランスよく実践するのは意外と難しいものです。私自身の生活習慣参考までに、私自身の生活習慣について
本日は代診の医師の日でしたが、3件の採卵があり、それらは私が担当しました。採卵において、私が常に意識していることのひとつは、「空胞を起こさない」ということです。採卵で卵子が確認できなかった場合、「空胞だった」と説明されることもありますが、私自身は、必ずしも卵子が存在しないわけではなく、何らかの要因で採取が難しい状態にあった可能性もあると考えています。本当に卵子が存在しない卵胞というものは少ないのではないかと感じており、この点については、改めて詳しくお話ししたいと思います。採卵は体外受精治
不妊治療中のお酒について不妊治療中の患者さんから、よくいただく質問のひとつが、「お酒を飲んでもいいですか?」というものです。「妊娠中の飲酒はよくない」ということは多くの方がご存知ですが、「妊娠する前ならどうなのか?」と疑問に思うのは自然なことだと思います。それだけ不妊治療に真剣に向き合い、生活習慣にも気を配られているからこそ、このような質問が生まれるのでしょう。特に年末年始や特別なイベントなど、お酒を飲む機会が増える時期には、この疑問を抱かれる方がさらに増えるようです。今回は、不妊治療中
新年最初の一日が無事にスタートしました。お休み明けということもあり、多くのご予約をいただき、今日はいつもの日曜日よりも診療枠を拡大して対応させていただきました。明日の月曜日も、代診の医師ではなく、私自身が1日外来を担当する予定です。お正月休みをいただいた分、精一杯頑張りたいと思っています。昨日は仕事始めに備えて書類の整理を進めたり、新しい手帳を準備したりして気持ちを整えました。今年は日曜日始まりの手帳を選びました。これまでは月曜日始まりの手帳を使うことが多かったのですが、土日に患者さんが多い
年末年始は気分転換を兼ねて小旅行に出かけてきました。滞在先のホテルではジムで今年最初のトレーニングを行い、良いスタートを切ることができました。実は、年末に右足の甲を痛めていたため、しばらく控えめなトレーニングを続けていましたが、現在は8割ほど回復してきたので、少しずつ負荷を戻しています。ただ、少し体重が増えたような気がしていて、ちょっと気になっています。でも、勇気を出して帰宅後に体重計に乗ってみようと思います(笑)。明日からは、昨年分の書類整理などを進め、気持ちよく仕事を始められるよう
明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。子供の頃のように「学年」や「卒業」という節目がなくなる大人にとって、1年という区切りで振り返りと目標を立てるのは、とても大切な機会だと感じています。2025年は「変化と挑戦の年」にしたいと考えています。これまで、個人的なこともクリニックのことも半年に一度見直すよう心がけてきましたが、今年はさらに頻度を上げ、3ヶ月ごとに見直していくことを目標の一つに掲げています。クリニックはまだ大きな組織ではありませんが、スタッフが増
今年の診療は本日12月28日をもって終了いたしました。来年は1月5日より診療を開始いたします。本年も多くの患者様にご来院いただき、当院を信頼して治療をお任せいただきましたこと、心より感謝申し上げます。当院は2019年6月に開業し、今年で6年目を迎えました。診療を続ける中、以前当院で妊娠された方が再び妊娠をご希望されて再診に来られるケースが増えてまいりました。また、ご友人や知人からのご紹介や口コミを通じてご来院いただく方も増え、地道に診療を続けてきたことが少しずつ実を結んでいると感じており
継続的なトレーニングの効果と考察もう1年半ほど、継続的にトレーニングを続けています。僕のトレーニングは筋トレよりも、トレッドミルを使ったランニングが中心です。過去にはパーソナルトレーナーをお願いしていたこともありますが、今は自分ひとりで続けています。一般的に「筋肉をつけて基礎代謝を上げましょう」と言われますが、個人的な意見として、筋トレによる基礎代謝の上昇はそれほど大きくないのではないかと考えています。基礎代謝とは、生命維持に必要な最低限のエネルギー消費量を指します。心臓の拍動や呼
久しぶりのブログ更新しばらく忙しい日々が続き、ブログから離れていました。気づけば年始に書いたきり、ずいぶん時間が経ってしまい、再開の仕方に少し戸惑っています。それでも、これからまた少しずつ投稿していこうと思います。51歳になりました12月15日に誕生日を迎え、51歳になりました。40代あたりから「若く見えるね」と言われることが増え、そんな言葉をうれしく感じる年齢になったのかもしれません。10代や20代の頃は逆に、年齢より上に見られることが多かったです。中学や高校では「落ち着いている
東京都の助成金は、保険適用にならない先進医療について助成してくれる申請出そうと思ったら治療した翌年の3.31までに消印期限短すぎ!!急いで•麻布モンテアール•新宿アートクリニックに、主治医の申請証かいてもらいにって、作成に3〜4週間かかる間に合わないと、思ったら都に電話したところひとまず主治医からの資料以外をひとまず提出すれば、後から再度送れば受理してくれるみたいよかったよかったしかし、年末に妊娠発覚はじめての妊娠やらつわりやら確定申告wやらで落ち着いて申請だせる
新しい一年が始まりました。昨日は能登で大きな地震があり、心配をしながら、その動向を見守っております。今年も新しい取り組みを続けていきたいと思っています。謙虚さも大切に、伝えたいことを伝えていくことが今年の目標のひとつです。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
大晦日ですね。今年もお世話になりました皆様方、ありがとうございました。先日の忘年会、スタッフみんなが誕生日のお祝いをしてくれました。サプライズで準備してくれていたので、驚いたのと、とてもうれしくて感動しました。開業して5年目を迎え、いろいろとひとつの節目になる年かもしれません。これまであまり年末年始の休みをいただかなかったのですが、今年は長めに取らせていただきました。その間、これまでの診療の整理や、手をつけかけていた新しいアイデアをまとめたりすることができ、落ち着いて
いつもお読みいただきましてありがとうございます。今月、産婦人科専門医の更新の時期となり、無事、更新の手続きが済みました。専門医は5年ごとに更新が必要で、前回更新した2019年4月から来年2024年3月末までが一区切りで、今回の更新で2029年までの認定期間となります。5年というと結構長く、実は「来年が更新の手続きの時期かな」と漠然と思っていたところに、更新手続きの通知が届いたので、一瞬血の気が引きました。というのは、専門医を更新するには、一定回数の学会参加やその中の規定の講習
一日がかりで引っ越しは完了しました😌プリンターの複合機の設定など、まだ整いきれていないところもありますが、診療は通常通りにできる状態になりました。明日から5階で診療になります。一応、明日だけプレオープンとして、縁起をかついで6月23日の大安をリニューアルオープン日としました。同じビルの東京ブランシェクリニックさんから、お祝いのお花をいただきました🌻