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※※この本を読んで一言※※秀逸なミステリでありながら、相変わらず何が真実でどれが真相なのか分からないモヤモヤした独特な世界観!!そして落差のあるオチ・・久しぶりに恩田ワールドを十分堪能させていただきました。※※※※※※※※※※※※※※※恩田陸さんの作品を読むのもこれで6作品目になります。「Q&A」「消滅VANISHINGPOINT」「ねじの回転」「MAZE」「六番目の小夜子」のどれも印象深い恩田ワールド全開の作品でした。この作品もきっとそうだろうなと思いながら読み始め
これは、私:理瀬が古い革のトランクを失い、それを取り戻すまでの物語である。しかし、記憶とは不確かなもので、少女らしい荒唐無稽な長い夢を見ていただけなのかもしれない。かつて修道院だった野生の麦の海に浮かぶ青い丘に建てられた寄宿舎付きの学校へ向かう電車の座席の下から血まみれの細い手を伸べて、野いちごを採ってくれる約束だと泣く麻理衣の声も、憂理の切れ長の瞳も、図書館の二階の張出窓も。そして、その窓辺に座る黎二が読んでくれた百科事典の「や」の項目に挟まれたメモに書かれた詩:『麦の海に沈む
好きな推理作品はある?▼本日限定!ブログスタンプあなたもスタンプをGETしよう麦海は永遠に不滅です。
蜜蜂と遠雷のインパクトがスゴイ強い作家さんの本。ストーリーは、三月以外の転入生は破滅をもたらすといわれる全寮制の学園を舞台に繰り広げられる。主人公の理瀬は二月の終わりに転入し、周りから好奇の目で見られる。学園も色々な噂のメンバーが多く、特に理瀬だけが特別な存在ではない。不思議な世界観のまま進み、最後までついていけなかった。難しい本でした。
昨日は、久々に少し遠くの大きな図書館へ。(この後行く精神科の病院と近いので)5冊返して5冊借りました。藍色回廊殺人事件は、読んでいる時に返却日を大幅に過ぎてしまったため、1度返してからまた借りるという裏技を使いました。大きな図書館と、義実家近くの図書館の書庫にあるグイン・サーガシリーズ。107巻だと思うのですが……。140巻ぐらいあるので、まだまだ終わらない(普通なら1冊で終わる話を、4冊ぐらいかけている感じです)もういいかなぁ。と思うも、せっかくここまで読んだのだから、もう一息
2月の読書メーター読んだ本の数:6読んだページ数:2312ナイス数:665あきない世傳金と銀(十二)出帆篇(時代小説文庫)の感想呉服商いに向けて動き出す浅草太物組合。長く待たされた挙句にお上から伝えられたのは1600両という途方もない金額の冥加金。浴衣販売好調の足元を見てか。幸は挫ける組合仲間にある申し出をする。認可に望みをかけ呉服商いの準備を着々と進める五十鈴屋。秘策は家内安全の文字散らし、そして呉服切手。武家の婚礼を救い、評判を上げて商いの幅が広がる五十鈴屋だが、
互いに家族のいる大学時代の仲間、利枝子・彰彦・蒔生・節子の4人。仲間の送別会で盛り上がり旅行することになる。美しい謎の探求。それは約20年前の過去に向き合う事になる旅であった。「憂理を好きになった」昔、利枝子は付き合っていた蒔生に友人の憂理を紹介したばかりに別れてしまう。しかし憂理は蒔生と付き合わなかった。そして利枝子から遠ざかった、憂理は今どうしているのか。彰彦は唯一の親友だった友紀の毒殺死に疑問を持っていた。蒔生はその真相を知っているのか。遠い離島の奥深い森を旅する4人、
近所から魔女の家と呼ばれる白百合荘。事故で亡くなった祖母の遺言でしばらくここに住むことになった高校生の理瀬。共に住むのは血のつながらない叔母の梨南子と梨耶子の姉妹。祖母の一周忌を控え、いとこの亘と稔もやって来た。この古い洋館を手放すにあたり始末しなければならない秘密があるらしい。それは何か?互いに疑心暗鬼の中、理瀬の同級生が行方不明になり、梨耶子が死んだ。☆彡「憂理」などの名前が出てくるもそれっきり。関連するらしい「三月は深き紅の淵を」「麦の海に沈む果実」「黒と茶の幻想」を先に
ごきげんよう、國枝志帆です。深紅の表紙に惹かれて、ポスト舎さんのオリジナルノートを使い始めました。この投稿をInstagramで見る國枝志帆(@tsubakinikki)がシェアした投稿
恩田陸さんの作品はいくつか読んでいますが、僕にとって読みやすい作品と読みにくい作品があります。前者は例えば「ドミノ」、「蜜蜂と遠雷」、「夜のピクニック」。後者は例えば「光の帝国常野物語」、「禁じられた楽園」、「三月は深き紅の淵を」。なにが違うのかよくわかりませんが、読みやすかったり読みにくかったりします。。。お気に入りの作家さんではあるのですが後者のように読みにくい作品にあたることもあって、ドキドキしながら読み始めます。そのドキドキ感がいいのかも今回読んだ「麦の海に沈む果実
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制服はべた塗りが基本なのだけれど、それ以外の表現が豊富。技法の名前がわからないので省略。べた塗りにしても襟を描く場合と省略する場合があるし。モノクロの魅力満載。グロフ先生は当直だったのかな(71頁)。学校に住んでいるのなら、キリアンに盗み聞ぎされるの変。そんなちゃちな職員宿舎はないと思う。グロフ先生も娘のことを思い出して眠れなかったのかもしれない。アラン消滅未遂の後、「殺ろう」というエドガーの当初の計画はおそらくイサイ、マチアス(93頁)で、最初の獲物はキリアン
恩田陸さんの「麦の海に沈む果実」(講談社文庫)2月最後の日。聡明で清楚、繊細な美少女、水野理瀬は14歳。北国の広大な湿原を走る列車に乗り、とある全寮制の学園を目指しています。持ち物は古い革のトランクと小さなポシェットだけ。彼女を迎えたのは、40代前半、美貌の女装の校長。こじんまりとした寄宿舎で同室になったのは、憂理という活発な少女です。翌3月1日は入学式。そして新学年のはじまり。なぜ4月ではないのか。疑問に思う理瀬に、憂理は学園に伝わるホラーめいた「伝説」を語ります。この学園
上野公園の不忍池の蓮を見てきました。一昨年も、昨年も、「見に行きたい!」と思いながらも蓮の時期は夏バテで出かける気力がなく……今年こそはと思っておりました。もうそろそろ終わりの時期で、しかも到着がお昼近くになってしまったのですが、まだ少し咲いていて、ゆっくり見ることができました。これが満開だったらすごいでしょうね……またそちらは来年の楽しみにとっておきます。帰りがけ、上野駅構内の書店に立ち寄りました。「蓮を見に来た記念に、ぜひ買って帰りたい」と思っていた本がある
“夢のようだ、と理瀬は思った。これは美しい夢。黎二の美しい眉がすぐそばにあり、穏やかな茶色の瞳がすぐそこにある。(中略)頂点に立った時に感じる滅びの予感。きっと今のこの瞬間は、あたしたちがここで過ごす日々で最も美しい時間なのに違いない。そして、これからあたしたちを待ち受けているのはーー”夏はクーラーのきいた部屋でミステリーを読むのが良い、と勝手に決めつけているあたしは、予想外に早く来てしまった夏のおかげで新作ミステリーを選ぶ間もなかったので、まずはお気に入りのこの一冊を再読することにした。
ごきげんよう、志帆です。青いデネルを使い切ったので、二冊目は赤いデネルを使っています。スウェード調の表紙は赤だとさらに映えますね。露草のインキで書いたのは、恩田陸さんの『麦の海に沈む果実』もしかすると、今もあたしは父の妄想の世界、あの赤い表紙の本の世界を生きているのかもしれない――恩田陸『麦の海に沈む果実』赤い表紙の本についての頁です。『麦の海に沈む果実』は、私がもっとも影響を受けた
明日、晴れそうで今日のどんよりは払拭だー!ペンフレンドの紹介で初めて恩田陸を読んでいます。相当の読書量をこなしている人、とおもわれる筆致、不思議な世界観に引き込まれています。読みやすいのがいいです。ラストを先に読んでしまいたい思いに駆られる、久々の当たり本です。今日の名言「すぐに結果を求めないで、こつこつやっていけばいい。」俳優平泉成の父
『麦の海に沈む果実』恩田陸【三月以外の転入生は破滅をもたらすといわれる全寮制の学園。二月最後の日に来た理瀬の心は揺らめく。閉ざされたコンサート会場や湿原から失踪した生徒たち。生徒を集め交霊会を開く校長。図書館から消えたいわくつきの本。理瀬が迷いこんだ「三月の国」の秘密とは?この世の「不思議」でいっぱいの物語。(「BOOK」データベースより)】久しぶり恩田陸さんの小説を読みました。『月の裏側』『夜のピクニック』『六番目の小夜子』に続いて4作目です。この作品を読みはじめた時になんとなく萩
恩田陸文庫本「麦の海に沈む果実」を読んだ。約500ページの長めの作品。しかも文字がかなり詰まり気味で内容的にも前半は読みづらい謎が多いSFちっくぽい学園物語。後半に差し掛かりかなり面白くなってくる。読み終わり、もう今一つ何か欲しかった感がある。とにかく、文字が詰まって読みづらい(;^_^A
麦の海に沈む果実(講談社文庫)/講談社¥750Amazon.co.jp三月以外の転入生は破滅をもたらすといわれる全寮制の学園。二月最後の日に来た理瀬の心は揺らめく。閉ざされたコンサート会場や湿原から失踪した生徒たち。生徒を集め交霊会を開く校長。図書館から消えたいわくつきの本。理瀬が迷いこんだ「三月の国」の秘密とは?私は大好きです!こういうお話。全寮制、ってとこや、建物の描写の雰囲気などが、ハリー・ポッターに似てる!!本当に、今まで読んだ本の中で1,2を争いま
黒と茶の幻想(上)(講談社文庫)Amazon(アマゾン)748円発売日:2006/4/14文庫:400ページISBN-13:978-4062749459学生時代の同級生だった利枝子、彰彦、蒔生、節子。卒業から十数年を経て、4人はY島へ旅をする。太古の森林の中で、心中に去来するのは閉ざされた『過去』の闇。旅の終わりまでに謎の織りなす綾は解けるのか…?黒と茶の幻想(下)(講談社文庫)Amazon(アマゾン)1〜4,220円発売日:2006/4/14文庫
図書室の海(新潮文庫)Amazon(アマゾン)544円発売日:2005/6/26文庫:304ページISBN-13:978-4101234168あたしは主人公にはなれない―。関根夏はそう思っていた。だが半年前の卒業式、夏はテニス部の先輩・志田から、秘密の使命を授かった。高校で代々語り継がれる“サヨコ”伝説に関わる使命を…。少女の一瞬のときめきを描く『六番目の小夜子』の番外篇(表題作)、『夜のピクニック』の前日譚「ピクニックの準備」など全10話。恩田ワールドの魅力を
麦の海に沈む果実(講談社文庫)Amazon(アマゾン)1〜4,220円発売日:2004/1/16文庫:512ページISBN-13:978-4062739276三月以外の転入生は破滅をもたらすといわれる全寮制の学園。二月の最後の日に来た理瀬の心は揺らめく。閉ざされたコンサート会場や湿原から失踪した生徒たち。生徒を集め交霊会を開く校長。図書館から消えたいわくつきの本。理瀬が迷いこんだ「三月の国」の秘密とは?この世の「不思議」でいっぱいの物語。----------