ブログ記事18件
はつ夏や海食洞を抜ける風悠人隣人と話すも薔薇の垣根越し六月のバーテンダーのピアスかな薔薇咲くや人に触れたき雨の午後しのぶ少年のさみしき拳カンパニュラ
背負投げ畳に響き初稽古悠人黄犬忌の歌舞伎座を出て丸善へ口笛吹いてニツカボツカの枯野行猫柳運河の風のやはらかき初雪の面接室の机かなしのぶ夢よりも遠き冬雲兎抱くじやんけんは明るき戦枇杷の花台本の表紙に名前初稽古久々の小川軽舟選4句ずつ。
黄落の下ほほばつてみすゞ飴悠人日の当る径を選べり冬木の芽初雪の絵本の中の迷路かなしのぶ歓声待つラグビーコート朝日和12月の吟行句から。日のあたる場所…で思い出すのが…AplaceintheSun陽の当たる大通り/PIZZICATOFIVE陽のあたる場所/MISIA
炊き出しの味噌ラーメンや富士新雪しのぶキャンパスへ明るき坂や枇杷の花古日記筆圧強き頁あり坂鳥や山へと消ゆる月白し悠人木の実降る赤子を抱いてゆく母になんだろうな…。昨年の11月に投句したものだけれど、なんか気持ちが今一つ乗っていかない感じだった。
声援のやうに波来る月夜かなしのぶ大空へ音放り投げ運動会コスモスの丘描く為に髪しばる夕空に自問自答す荻の声悠人十月尽混迷のまま突つ走る年が明けてから、思い切り脱力感に襲われてお正月中は何も出来ずに過ごしました。休みが明けて慌てて動き出し、慌ただしく過ごし、ようやく普段の生活に戻ってきた感じです。一月も早半ば…ですが、今年もよろしくお願い致します。
きつねのかみそり野火止塚は風溜りしのぶジオラマの中の旅人秋の蟬笑はせてはじめる授業鰯雲椎の実降る図書館までの道訊かれ湧水で淹れる珈琲檀の実悠人玉堂と一輪挿しの桔梗かな
夕焼を音の記憶が追ひ詰めるしのぶ酔芙蓉傘美しくたたみけり灯を透かすステンドグラス夏の果秋と思ふ銀の鋏が卓の上朝涼の庭に戯る雀かな悠人舞姫の直筆稿や涼新た悠人2句目、8月吟行会のもの。目黒区立駒場公園内にある日本近代文学館で、“森鴎外「舞姫」とその時代”というテーマの展示があった。そこに観た森鴎外の「舞姫」の直筆稿の複製。鴎外の美しい文字に「舞姫」のストーリーを思い出しつつ…。
樟の枝を風に拾へり風薫る悠人マロニエの花咲く道や画架立つる城山へ続く急坂ほととぎすサヨナラのスコアボードや油まじしのぶ糸とんぼ体が歌を恋しがる悠人1句目、5月吟行会の句の修正。風に落ちた樟の枝を折るとそこに芳香が…。3句目、書道教室で蛍観賞をしたいという要望があり、6月中、教室から30~40分で出掛けられるスポットを探していた。埼玉の都幾川の上流の温泉までそんな場所を探しに出かけた。そこには城山はないのだが、時鳥が一鳴飛び立つ
ピアノの音包む雨降る若葉かなしのぶ草矢射る気の乗らぬ事からやるか*悠人はまたしても欠詠してしまった。6月末の投句…ひと月遅れの五月病…?…でもないが…気を削がれることが多かったかも…。今日、車を運転しながら何気なく口ずさんだ歌…。
舫はれて舟の一日や緑さすしのぶ風寄せて池の耀ふ昼寝かな夜明けまへ珈琲沸かす夏炉かな悠人城壁の弾痕あまた青嵐
蒼天の下に一樹の花見かな悠人菩提樹の影やはらかく青き踏む花冷や社にニスの匂ひ立ちしのぶをとこ呼ぶ大きな声や花菜風
手紙読む為にスタバへ花水木しのぶ貝寄風や金平糖を掌に貰ふ揚げパンのシナモン香る花の冷悠人欠詠となってしまった。6月号の投句締切は、4/1今年の目標は…欠詠しない…だったが、断念。達成できず。
横顔の美しき女や風信子悠人錠をおろしミモザの家を後にせり春暖炉これから同じ夢を見るしのぶ何でもある教師の机鳥雲に
一番星最初に見つけ息白ししのぶ角曲がる頃には雪や時の鐘初雪の手紙の中の時間かな葉牡丹に日差し均等始業式枯葦や群青の空明けわたり悠人かねんて曲尺手の隅石遺る時雨かな抱擁のあとの残り香枯木星*曲尺手…城下町の町角で、城に攻め込まれないように角を直角にかくかく意図的に曲げられた角。東京の国道が皇居付近で何カ所か曲がっているのもそのため。
大切な時間落葉に虫の穴しのぶ猫よぎる冬三日月の帰り道打楽器をのたのた運び冬ぬくし鳥声の巡る空ありレノンの忌悠人ねぐら冬ざれや松の梢の鵜の塒昨年12月の吟行で東京港野鳥公園に出かけた時の句。東京港のトラックターミナルなど深夜まで騒音の激しい地域だが、鵜の群れにはお構いなしのようだ。防風林の松が鵜の糞で白濁色に染まっていた。
小春日や夫の相槌うはの空悠人嘘色の紅さしにけり冬薔薇冬灯バンドネオンの鳴らぬ音小春日やがちやがちや探る道具箱しのぶ泣き足りて冬の日をただ映す海枯木立歌へば星座動き出す*バンドネオンという楽器…音は聴いたことがあっても知らない方が多いと思うので、Youtubeを貼ってみた。自分がバンドネオンという楽器を知ったのは、あがた森魚氏の歌を通してだった。掲句、実際に鳴らない音があった楽器は電子ピアノだったが、別のシーンでのタンゴ調の音楽と冬の
ベビーカーの嬰児すやすや小鳥来る悠人蟋蟀やこころに呵責鳴り止まず膝突きて素描の人や秋の薔薇しのぶ数式の別解の美し後の月
厄日なり羅馬数字の大時計悠人緩やかな石の坂道鰯雲コスモスに風強き日や観覧車ギヤルソンの銀の水差し十三夜しのぶ未だあをき団栗拾ひ風の午後悠人1句目、TVCMの…確か生命保険だったかな。9月頃放送されていたものから連想した。2、3句目、しのぶの2句は吟行句。最近は、柿の美味しい食べ方を模索している。今朝の朝食は、柿とチョコレートのチーズトースト。最後にシナモンシュガーを振ってみた。焼いた柿とチョコレートにチーズの塩味ってけ
竹とんぼ高く飛ばせり涼新た悠人星月夜童話世界に入り込む遣り掛けのこと思ひ出す月夜かな噴水や鳩休ませるポプラの樹しのぶ葡萄棚聴いたばかりの歌うたふ
滝しぶき眠り足りない泣き足りないしのぶ軽トラの迎へに来たる帰省かな軽やかにペダル漕ぐなり朝の虹悠人片陰に身を寄する坂再会す
梅雨明や街を包んでゐるノイズ悠人沙羅の花独りで行くと決めにけり置き去りの雲置き去りの捕虫網しのぶ水打つてやうやく自分取り戻す
空映す瞳になりて青き踏む悠人宿坊へ続く回廊花は葉に青葉雨最中の餡のつやつやと薔薇の雨呼ぶ口実にパイ焼いてしのぶ検車区へ終電戻る植田かな
栃木グループの人達にさそわれて、渡良瀬川の遊水池へ芦刈を見に行ったことがある。足尾山地の水系が関東平野へ出て集合する地点で、足尾銅山の汚染地帯として有名な、旧谷中村あたりである。その日の予定では、時間があれば、谷中の屋敷跡まで歩いてみようということであった。地図で見ると、東西四キロ、南北一〇キロほどの平地面に荒地の記号が、入っている。藤岡町の堤防の上に立つと、対岸の古河市まで一望の枯芦の河原で、ところどころもやもやと藪らしきものが見えるだけである。遊水池といっても、乾いた地面と、沼と、湿地が入