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高村薫さんの小説は自分にとっての安定剤単なるミステリーではない秀作の数々生々しさ溢れる人物描写は何故だか己の心を落ち着かせてくれる『レディ・ジョーカー』をネタにして語らせていただきます僕は髙村薫さんの小説を愛読している者です。きっかけとなった作品は,公開当初にその内容と筆致等がなにかと話題になり,文壇にある種の衝撃をもたらしたとされる『黄金を抱いて翔べ』でした。それには,大阪市の
NHKFMの「朗読の世界」(月曜日〜金曜日の午後9時15分〜9時30分)で、上川隆也の朗読で髙村薫(1953年2月6日生まれ70歳)の短編集「地を這う虫」(文春文庫)の全4編を全て聞いてしまった。全35回。もちろん聞き逃してしまったものは、聞き逃し配信のらじるらじるでフォローした。以下、Amazonの内容紹介の中の辛辣なレビューを引用するが、全く同感だ。※元警察官のセカンドライフをテーマにした4編。「愁訴の花」(警備会社勤務)、「巡り逢う人びと」(サラ金取立て屋)、「父が来
NHKFM放送の月曜日から金曜日の21時15分から21時30分までの15分間「朗読の世界」というのが4月から始まっている。最初は髙村薫著の短編集「地を這う虫」。聞き逃しサービスが1週間あるからこれを利用して最初の「愁訴の花」(全9回)を聞いた。朗読は俳優の上川隆也。刑事の悲哀を描いた短編だが、なんだかピンと来ない話だなあ。髙村薫ってこんなレベルだっけ。この短編集から次に朗読される短編は「巡り合う人びと」とのこと。聞くかどうかは迷うところ。
「照柿」1995年NHKBS土曜ドラマ全3話【BSプレミアム】原作髙村薫原作を読んだのは2010年よく覚えているのはタイトルにもなっている照柿の色=熟した柿の色と重なる工場の炉の炎と暑い夏の熱気くらいで細かい内容は記憶の彼方でしたドラマも記録によれば2013年頃CSで放送されたのを観ているらしいのですがこれまた全く記憶無しというわけで新鮮な気持ちで観ることができました一人の人妻・美保子(田中裕子)を二人の男が愛した一人は刑事・合田(三浦友和)もう一人は刑事
2013年日本上川隆也、柴田恭兵、豊原功補原作未読。原作は評判がいいようです。原作と違いがあるのかな?ドラマとしてはちょっと不満。何なんかな?犯人の動機がイマイチわからないのと。被差別地域とか総会屋とか在日とか障害者とか言われてもぼんやり見てるとピンとこない。競馬仲間は繋がりが薄いからとか言いながら家に集合したりしてるし、大丈夫か?一番納得いかないのはレディの父親の布川(板尾創路)何で消える?物井さん(泉谷しげる)とかが面倒見てるじゃん。それなら消える必要なく、一緒に田舎暮
髙村薫「私が急造のデジタル法案に唖然とした訳」国家による全国民の監視に道を開いた先に何が?髙村薫「私が急造のデジタル法案に唖然とした訳」|国内政治(『サンデー毎日』2021年5月2日号より) 2021年4月6日、デジタル改革関連5法案(①デジタル庁設置法案、②公的給付の支給の迅速化のための預貯金口座の登録に関する法案、③マイナンバーカードの利用による預貯…toyokeizai.net
健康や体力維持に良かれと思って運動を始めても、ことごとく続きません。週1回のスポーツジムも3か月で辞めてしまう強者の私が、ウォーキングを1年半以上も続けているなんて奇跡的。今では、調子がいい時は毎日、どうしたら買い物などの諸用にウォーキングをくっつけられるかを考えるようになりました。というわけで、今週日曜日、本を返しに横浜市立中央図書館へウォーキングしてきました。ちゃんとお弁当を作り、お茶とおやつのチョコも用意して。図書館裏にある野毛山公園のベンチでお弁当を食べていると、次々と家族がや
今月は、昨年紹介した本を振り返っています。今回は、2020年4月から6月までに紹介した本、その他の記事を振り返ります。読書については、☆印付きです。2021年「第11回愛なる人に-読書の薦め大賞」の記事はこちらです2020年1月から3月までに紹介した本の記事はこちらです2021年4月伊坂幸太郎「ホワイトラビット」☆☆☆+あり得ない展開、絶対ピンチをくりぬけます。髙村薫「我らが少女A」☆☆☆☆現在と過去が行き来し、過去の殺人事件を回想する物語。那須田淳「緋色
ハンドクリームが手放せない季節になりましたね。肌が乾くとカサカサします。ここでクリームを塗るのがいいのでしょうが、これをやったら塗ろうと思っているうちに次々とやることが見つかり、時間が経ちます。すると、カサカサを通り越してシバシバするんです。「シバシバ」は、ものすごく手肌が乾燥して皮膚が伸びなくなり、なめらかに動かない状態を、私なりに表現した言葉です。特に、ホットカーペットで暖まりながら過ごすと、シバシバしますね〜昨日は午後から図書館に行きました。京急日ノ出町駅近くの横浜市立中央図
2019年7月15日毎日新聞社出版536ページ(ミステリー小説ではない。警察小説でもない)★★*☆☆(2.5点:個人的な感想)【あらすじ】2017年、27歳の女性が同居人に殺害される。その犯人によると、彼女は、未解決の2005年殺人事件の事件関係者で、そして、遺体遺棄現場にいたらしい。過去の事件の周囲にいた人物たちに、さまざまな想いを呼び起こさせる。【感想】これを読むために、前作「冷血」を読み返したのですが、前作の読みにくさから比べると、わりと普通に読めま
2012年11月15日毎日新聞社上巻310ページ下巻289ぺージ警察小説★★*☆☆2.5点:個人的な感想【あらすじ】住宅地で、一家4人が撲殺されるという事件が起きた。犯人たちの、取り調べが行われる。【感想】文章を読むというより、物語を追っていくような本でした。物語を創造し、人の動きを想像し、アテレコして、あふれ出る場面を、とにかく急いで書き留めているかのようでした。なので、説明が足りないと感じる部分がいくつかありました。擬音で説明するかのように、擬音
髙村薫さん「リヴィエラを撃て」上・下1992年冬の東京。元IRAテロリスト、ジャック・モーガンが謎の死を遂げる。それが、全ての序曲だった―。彼を衝き動かし、東京まで導いた白髪の東洋人スパイ『リヴィエラ』とは何者なのか?その秘密を巡り、CIAが、MI5が、MI6が暗闘を繰り広げる!空前のスケール、緻密な構成で国際諜報戦を活写し、絶賛を浴びた傑作。日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞受賞。CIAの『伝書鳩』とともに、父の仇である『リヴィエラ』を追っていたジャック。複雑怪奇な諜報機関の合従
長めのお盆休み。あんまり長くて正直辟易気味ではありますが昨日は応援しているドラゴンズの根尾くんにようやく初ヒットが❗同期や後輩が先に打ってゆく中、なかなか結果がです苦しかったと思います。でもそれがプロの道。素人ながら見てもまだどっちに転ぶかわからない選手ではあります。とっても応援しているのですが。昨年宮崎での一コマ。荒木コーチと。このヒットがきっかけになってくれたらいいなぁ。外出の予定もなく、久しぶりにヘビィなものでも読もうかと。甘くみてました。なかなかの集中力が必要でした。延々
前回のAERAに続いて定番のサンデー毎日です。3号分週のキーワードは、新型コロナウイルス、GoToトラベルです。表紙は顔写真なので目次を貼りつけました。サンデー時評No.079髙村薫この国のIT化立ち遅れ実証主義なき感染症対策(2020年8月9日)文筆家なので文章がこなれていて読みやすいです。結語を引用すると、『感染が再拡大するいま、巷ではGoTo事業をめぐる浮ついた議論しか聞こえてこないが、マスクをして観光に繰り出す前に、筆者はこの国の感染症対策の行き当たりばっ
書店が営業再開して、ワシは嬉しいよ。最近、読んだ小説。若竹七海『錆びた滑車』いつもながら、ハードボイルドな葉村晶シリーズ。話がどう転がって行くか分からない、安定の面白さです。NHKでドラマ化されたのも全て観ましたが、シシドカフカがカッコ良過ぎた。(笑)私の葉村晶のイメージは、外見:大久保佳代子、中身:佐藤仁美。いい線だと思うのだが…。××××××××××××××××××××××××××××××
髙村薫さん「黄金を抱いて翔べ」銀行本店の地下深く眠る6トンの金塊を奪取せよ。大阪の街でしたたかに生きる6人の男たちが企んだ、大胆不敵な金塊強奪計画。ハイテクを駆使した鉄壁の防御システムは、果して突破可能か?変電所が炎に包まれ、制御室は爆破され、世紀の奪取作戦の火蓋が切って落とされた。圧倒的な迫力と正確無比なディテイルで絶賛を浴びた著者のデビュー作。日本推理サスペンス大賞受賞。(裏表紙より)いやいやいやいやいやこれは参った!面白かった!!面白すぎた!!とにかくドキドキしたよ。色々な意味
まいど~生きもの大好き絵本講師のくがやよいです。【7DayBookCoverChallenge】6日目!『李歐』髙村薫(講談社文庫)高校時代に読んで衝撃を受けた歴史小説司馬遼太郎氏の『燃えよ剣』をアップしたかったんですが燃えよ剣上・下巻セット(新潮文庫)Amazon(アマゾン)2,000〜6,553円本棚を探しているとこの本と目が合いました。(『李歐』の裏表紙)この小説
我らが少女A☆☆☆☆2019年7月毎日新聞出版539ページ初出毎日新聞2017年8月1日~2018年7月31日○髙村薫「我らが少女A」読みました上田朱美が付き合っている男に殺されました。加害者の男の供述から、朱美が12年前の高校生の頃の未解決事件の重要参考人であるかも知れない、とされました。その事件とは、朱美同級生の真弓の祖母が公園で死んだ事件です。その事件は、現在警察大学校で教えている、合田雄一郎が中心となって捜査が進められていました。真弓はもちろんのこと真弓の母
髙村薫さん「李歐」李歐(講談社文庫)847円Amazon髙村薫先生の作品は以前「マークスの山」を読んで以来で...実ははゆる的にはヒットしなったのでずっと読まず嫌いだった反省。再び髙村作品を読むきっかけを下さったのは、私がリスペクトするブロガーさんパンダさんが少し前に髙村先生の「リヴィエラを撃て」リヴィエラを撃て(上)(新潮文庫)781円Amazonリヴィエラを撃て〈下〉新潮文庫693円Amazonを激推しされていまして!もぅこれは是非読みたい!読まねば!と本屋
←富山、一晩であっさり雪景色。積雪10センチ余りか。山にはもっと降って、富山県での冬の国体開催に望みが出てきた。もっと降れー、山に!本日は晴天なり。昨日も、今夜からも雪なり。つららっちゃってます。お昼過ぎ、髪(頭)が痒くて、シャワーを浴びようとした。裸になって、さてお湯加減はと、カランを回したら、お湯が、水が出ない。慌てて脱衣所に出たら、暖房が……停電。そういえば、工事がなんとかというビラが入ってた。でも、電気じゃなかったはず。ブレーカーか。とりあえず、下着だけは着用。風邪は嫌だ!
←髙村薫著『我らが少女A』(毎日新聞出版)「動き出す時間が世界の姿を変えていく人々の記憶の片々が織りなす物語の結晶」富山県は、今年、冬の国体開催地。極端な暖冬で小雪の本年、関係者は開催を危ぶみ、雪を待ち望んでいる。今年一番の寒気が降りてきている。さて、山に待望の雪が降るのか。……里には降ってほしくはない。今日は健診。バリウムでの検査(撮影)で体力使い果たした。以前より撮影前に服用する白い粉は、オレンジ味があって呑みやすくはなってる。ゲップはダメってのが辛い。ちょっ
←雨、晴れ、曇り、晴れ間、雨と目まぐるしく移り変わる天気。背に聴こえていた雨音が、いつしか静かに。もしやと、振り返ってみたら、案の定、雪に。予報通り。黒いシートが雪に埋もれてしまうのも間もなくか。……と思ったら、10数分経ったら、青空。そしてまた雨やら雪やら曇りやら。野菜ラーメンがマイブーム。が、今朝は調子に乗って野菜を入れすぎて(野菜パック二袋)、野菜の味しかしなかった。何事も、過ぎたるは……だ。一応、完食したけどね。数日前、パソコンが不通に。再起動を繰り返すもダメ。仕方な
髙村薫さん作品。★★★☆☆衝撃!たくさんの本に触れてきたけれど、まだまだ奥深さがあることを目の当たりにさせられた作品。1400枚の原稿用紙は半端ない文量。途中何度も諦めそうになりながらもひたすら読み進め..これまでの人生で表現したことのない描写や言葉がふんだんに使われ、「えっ、こんな表現の仕方があるんだ!」と驚きの連続。読みやすいか?と問われたら、かなり手こずる作品💦照柿色聞いたこともない言葉なぜこのタイトルなのか。最後まで読み終えた時、ようやくその意味、作者の言わんとしていたこと
「我らが少女A」高村薫(著)2019/7/20毎日新聞出版20199/8読了濃厚濃密な高村ワールドがここに極まれり!まぁ個人的には初セミナーの準備やラジオの新番組の準備やらで落ち着いて読めない時間もありましたがまったく裏切ることのない小説の素晴らしさを味あわせてくださいました。本来ならあまり好きじゃない挿し絵のさり気なさにも常に新しい試みに挑戦されている気概にも感じ入りました。日々の暮らしの中にこそドラマやミステリーや事件が常に其処此処
前回に続いてAERAとサンデー毎日の表紙と目次を並べました。「文春砲」に比べると大人しいです。AERAについては、姜尚中氏の”令和の天皇が象徴するべきは血統に基づかない矢要請だ”、東浩紀氏の”IS指導者殺害が示した戦争とテロの「娯楽映画化”が、文章が短くて簡潔でした。それぞれ、目次の下の2段組みのコラムです。記事では、緒方貞子氏についての記事があります。現在のグテーレス国連事務総長も難民高等弁務官出身です。サンデー毎日については、芥川賞作家、元長野県知事の田中康夫氏のイ
共同通信社の記事:『台風浸水面積、昨年の総計超え』から記事を引用すると、台風19号に伴う河川堤防の決壊や越水などで浸水した範囲は17都県の約2万8800ヘクタールに上り、数日間の降雨で、西日本豪雨などを含む2018年の年間総計約2万8579ヘクタールを超えたことが24日分かった。関東・東北豪雨があった15年も上回った。台風19号による浸水面積は調査中の地域も多く、さらに増える見通しだ。国土交通省が河川流域別に公表している24日時点の浸水面積を集計した。浸水は既にほとんどの地域で解消し
今回も、コンビニで買った雑誌です。しかも前回に続いて、AERA、サンデー毎日ですm(__)m。AERA、サンデー毎日の表紙は顔写真(笑福亭鶴瓶さんと福山雅治さん)なので、例によって目次を貼りつけました。また、下にAERAから台風19号について『東京都心を守った貯水池と放水路』、『ギリギリで食い止めた』の記事とサンデー毎日の髙村薫のサンデー時評”熱狂に消えゆく「現実」目を背けて是なのか”貼りつけました。AERA、サンデー毎日は「文春砲」のように初入閣大臣のスキャンダルを暴いて
髙村薫の『サンデー時評』(9月18日)に、髙村薫氏の『サンデー時評』(週刊誌「サンデー毎日」の連載コラム)の今週号のタイトル”災害多発時代発想の転換こそ急務”ほかについて書きました。経済産業省の省令では電柱の耐風圧は風速40㍍/秒と定められています。木造建築の耐風圧はググってもよく分かりませんm(__)m。国土交通省が所管する研究開発法人の建築研究所や大手住宅メーカーのHPを丹念に見れば分かるので調べてみました。昨年の台風21号、今回の台風15号の被害を見ると、風速50㍍なら木
髙村薫氏は女流作家で、『サンデー時評』は週刊誌「サンデー毎日」の連載コラムです。今週号のタイトルは、”災害多発時代発想の転換こそ急務”でした。防災の日の首相初め閣僚の作業服姿の映像、九州北部の記録的豪雨による浸水被害の映像についての書き出しから、災害多発時代の防災についてまとめています。作家は社会問題に対する鋭い視点を持っています。「鳥の目、虫の目、魚の目」なのでしょう。文芸作家、ノンフィクション作家に限らず、優れた企業経営者には文学部出身者がいます。中央省庁のキャリア官僚の